第1話
我名はめぐみん。
紅魔族随一にして、やがて魔王を倒す者。
今日私が通う魔法学校に転入生がやって来た。
男子だったので、私の所属する女子クラスでは顔をあわせる機会はないはずなのだが、何故かわざわざ男子女子合同で転入生の挨拶にたちあった。
「我が名はユウヤ。紅魔族族長の妹を母に持つ者にして、随一の魔法戦士になる者。
勇者の名に背を向け、英雄を目指す者。」
同年代にしては、長身の少年の名乗りに集まっていた私たちは圧倒されていたが、違和感も感じていた。彼の髪が、銀髪なのだ。
なるほど、瞳は紅魔族の純血らしく真紅に輝いているが、黒であるべき髪がああなっているということは‥……
後天的要因か?はたまた他種族との混血か?
「ゆんゆん、あなたには従兄弟がいたのですか?」
隣でぼけっと突っ立っている同級生に問いかけると、はっとした顔をしてこちらを見た。
「知らない。おばさんは何年も前に田舎で死んじゃって、私はお葬式にも行ってないし。」
その日一日中、私もゆんゆんも浮わついていて、
なんとなく授業が終わった後は、二人で下校したのだが、目の前を件の転入生が歩いていたのだ。
「でもあの男の顔は、髪の色こそ違うけど貴女に似ています。もっと言えば、族長に似ているのです。」
そんなやりとりを私たちがしているうちにゆんゆんの家の前まで来ていた。
「ねえ、めぐみん。ちょっと一緒に来てよ。」
私たち二人はリビングに真っ直ぐ入って行ったが、そこでは族長と彼が話し込んでいた。
「おお、ゆんゆんと……ひょいざぶろうのとこのめぐみんか……。
ちょうどよい。外から来たユウヤは、冒険者カードがないから、お前たちが登録に付き添ってやりなさい。」
言われて荷物をおいた私たちは、今度は三人になって登録所に向かった。
ここ、紅魔の里では、冒険者カードは、皆が所持しているので、新規の作成手続きは、珍しいのだ。
「お姉さん、手っ取り早くお願いします。」
私は、受付のお姉さんを急がせて駆け足で機械を操作させた。
「うーん。知力は、紅魔族としては、普通かな?
魔力はめぐみん並みにあるね。
生命力と幸運値は、平均よりは上って感じかな。
目立つのが筋力と敏捷値、これは、かなりのものだよ。やばいくらいだね。」
「アークウィザードになれますか?」
「ゆんゆん、あんたの従兄弟は、職業よりどりみどりだよ。アークウィザードはもちろん、ソードマスターやアークブリーストもいけるし、変わり種はアサシンやルーンナイトにもなれるよ。」
私は、職業欄の下の方を見ていた。
おねえさんが解説した他にも可能な職業があり、一番下にぽつんと一つの職業が記されていた。
「俺は、この究極戦士で頼むよ。」
「そう?ルーンナイトの下にあるから、上位版だと思うんだけど。」
こうして、突然やって来たゆんゆんの従兄弟は究極戦士という変わった職に就いた。
長文書くの難しいですね。