深紅の瞳の魔法戦士   作:アキラ1

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めぐみん朝から早起きして衣装チェンジです。


12話

子鳥のさえずりで目が覚めた。

ガバッと跳ね起きた少女は、見慣れぬ部屋と自身が寝ていたキングサイズのベッドを見渡す。

 

ああ、私は紅魔の里に帰ってきたんだ。

私は、この先どうしたらいいんだろう。

やはり、爆裂魔法だけでは通用しなかった。

私は、ユウヤに養われるだけの生活になってしまうのか?

 

 

 

ぼうっとしていると、ドタドタとこちらに近づいてくる足音がして、無遠慮にドアが開けられた。

 

「姉ちゃん、姉ちゃん、朝御飯ができたから家の方に来て!兄ちゃんも森から帰ってきたから!」

 

以前より広くなったリビングに置かれた大きなテーブルに各々席につく。

ちなみに、ひょいざぶろうとゆいゆい、こめっこの座る位置は同じだが、めぐみんはユウヤと並んで入り口側に座るように言われており、配膳の手伝いはするなとのことだった。

どうもめぐみんがユウヤの嫁だと言うことは、彼女の両親の間では既定のことらしい。

 

「ユウヤ君、これからの予定は決まっているのかね?」

 

「はい。とりあえず、めぐみんには武器の扱いと装備を揃えてもらいます。今の魔法特化の装備では、生き残れませんから。

同時にウォルバク先生から魔法制御の手解きを指導してもらいます。」

 

「ユウヤさん、あるえちゃんとねりまきちゃんのことはどうなったのかしら?」

 

「パーティーメンバーとしてついてくると主張してますが………。ゆんゆんならともかく、正直に言えば彼女云々の話は俺にとって現実的じゃないですね。」

 

「ゆんゆんは違うのかね?」

 

「ひょいざぶろうさんも分かって

いることだけど族長の意向もあるようです。

まあ、彼女は一人娘ですからね。

けれど、アクセルで駆け出しパーティーに加入したので、しばらくはそこで活動するのでしょう。

どんなことになっても、俺はめぐみんを手放しませんよ。」

 

「いや、なぜそこで私を見つめてくるんですか?

はずかしいからやめてください。」

 

「否定しないのはいいことだ。俺の嫁の自覚が出てきたな。」

 

「うう~」

 

 

 

 

早い時間の朝食を済ませ、めぐみんはユウヤと共に出掛けた。両親は工房に籠り、こめっこは約束があると猫耳神社に駆けていった。

 

「それで私達はどうするのですか?」

 

「言ったろう?お前の装備をととのえるんだよ。

まずは服屋、次に鍛冶屋だな。」

 

「今の服装は気に入ってるのですが。」

 

「現実的に敵に対処する手段をとるには、その格好じゃ不向きなんだ。」

 

 

「おはよう、ちぇけらさん。朝早くから悪いね。」

 

「なにかまわないさ。この紅魔の里随一の服屋の店主が既に万端ととのえているよ。」

 

そう言って、店主が奥から運んできたのは配色は表が黒、裏地が赤の以前と同じマントだが、丈が腰くらいしか無いものだった。

 

「これ、お尻の辺りまでしか長さがないですよ?」

 

「走り回るには、今のじゃ長いのさ。

留め金でマントを羽織ってみな。」

 

言われてマントを羽織り留め金をしめると、めぐみんは自身が魔力で覆われるのを感じた。

 

「防御の魔法が施してあるのですか?」

 

「ウォルバク先生に頼んだんだ。俺が一緒に居ないときもあるかもしれないしな。」

 

「マントの下に着る服はとりあえずデザインが同じものを色違いで三着仕立てといたよ。」

 

用意してもらった服に着替えて外に出た。

以前の服は下取りしてもらい、替えのものは届けて貰えることになった。

 

「あの…、この服も裾が短いんじゃないですか?」

 

「そんなことはないだろう。ちゃんとマントで隠れるはずだ。」

 

めぐみんが今着ている服はベルトで締めるワンピースタイプで長袖だが、丸襟に首元が開いていて裾がマントの丈より短い。

何が言いたいかというと下着がかろうじて隠れるくらいの長さしかないので恥ずかしいのだ。

 

「動きやすくするためだ。ゆんゆんやアーネスに比べたらずっと大人しい方だろう?」

 

「私は、変態ではありません!」

 

 

 

 

 

鍛冶屋についてみると、ちょうど店を開けたところだった。

 

「よお、しばらくだな、めぐみん。

武器をそろえるんなら、先ず一通り振り回してみろ。」

 

戸惑う彼女は店の裏にある空き地でいくつか振り回してみた。

 

「今更、剣や弓と言うのもなんですね。モーニングスターなんかは重いですし、棒や杖では破壊力がありません……。」

 

「じゃあ、槍はどうだ?」

 

「ダンジョンに入ったら、長さが邪魔になりませんか?それにアークウィザードの私では重くないですか?」

 

「ふん…、めぐみん、これを振ってみな。」

 

鍛冶屋から手渡されたのは、短鎗(ショウトスピア)と呼ばれる物で、一般的な手槍よりは短く重さもそれほどではない。剣よりは長さもあり、良いのではないか。

 

「良さそうだな。中に入って選ぶぞ。

最悪、今持ってるものを改造して、仕込み杖を頼むところだったからな。」

 

短鎗 が並んでいる列に行き眺めていると、柄の部分が紅く塗装されているものがあった。

振り回してみると他の物より軽い。

 

「それな、厳密に言うと槍じゃねえんだけどよ、柄の部分が木製じゃなく金属だからな折れないぜ。

壊れたら、穂先を取り替えれば、使い続けられるし、お得だぜ。」

 

「呪いがかかってるとかじゃないんだな?」

 

「それはないんじゃねえか?

そいつは、俺が作ったもんじゃないけどよ、俺自身が振り回して呪われてないんだからな。」

 

「よしじゃあ、武器はこれでいいとして防具と足元だな。」

 

運ばれてきた防具をつけてみた。

柔らかな革製ブーツにレガースが一体化したものは膝まで保護している。

防具も上半身を完全に防御しており安心感がある。

なにより、どちらも軽いので鎧を着けている感覚がない。

 

「なんでどちらもピンクなんですか?

紅魔族たる者、黒か朱が一般的ではないですか?」

 

「それな、ユウヤが狩ってきたサラマンダーから加工した逸品だぞ。」

 

「え…?」

 

「王都で売りに出したら、億に届く値が付くかも知れねえな。」

 

「それを武器も含めて、三百万エリスで売ってくれる親父さんも太っ腹だよ。」

 

「何言ってやんでえ。防具加工に使う部位だけじゃなく肉以外は全部譲ってくれたのはお前さんだろ。

俺はただでもよかったんだぞ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

笑顔で手を振る鍛冶屋と別れ、やって来たのは里のはずれの森の入り口だった。

 

「やあ、しばらくぶりだね、めぐみん。」

 

「もう、おそいよ。どうせ、ユウヤとイチャイチャしてたんでしょう!」

 

「ふふふ、おはよう、ユウヤにめぐみん。」

 

そこには、あるえにねりまき、そしてウォルバクが待ち構えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 




ユウヤが連れ帰る前は、マントも服もダブダブの魔法使いファッションだったと想像してください。
隣に肉感的なゆんゆんが並んでれば、カズマさんもそちらに目がいってしまいます。
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