世界の変化に追いつけない   作:ありくい

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第十一話

 

鑑定といえばライトノベルでは、チートでお馴染みのスキルだ。相手のレベルやスキルがわかり、対策を講じたり、才能のあるものを見つけたりできる。これは強い(確信)

すぐに詳細を確認する。

≪鑑定≫ 触れている相手の能力がわかる。  レベル1 相手の名前がわかる。

これは弱い(確信)まだレベルが低いからわかることが少ないのはわかる。でも触らないと行けないって何?敵と戦う前にわからないと強さ半減どころじゃなくね?

とりあえず正義の肩に手を置き鑑定を発動する。特に何かあるわけでもなく少し光って名前が表示された。

 

鑑定結果 烈火 正義

 

手を放す。表示されなくなった。

「ねえなに!?突然光ったよ?!」

「ああ、気にしないで」

まじ?触っている間しか表示されないの?しかもやったかどうかは相手にばれると。うん、弱いね。

 

そうこうしていると、足音と物音が響いた。ゴブリンの集団だろう。ぐっちゃぐちゃに並べられた机と椅子の上を何とか来ているようでがたがたと音が響いている。

「よし、全員くるぞ!」

「おお!」

いい感じに机と椅子がゴブリン達を分断し、一体、たまに二体のペースで流れてくるゴブリンを先生達が押さえ後ろから突くなどして倒していく。さっきの戦いもそうだが経験値は最後に一気に入るようだ。あの謎の声は一切聞こえない。先生達の攻撃はかなり有効でゴブリンに2回攻撃が当たると消える。これがゴブリンハンターの力だろうか。十体ほど倒すと遂にまた、ホブゴブリンが出てきた。全員に緊張が走る。

「力が強いぞ!絶対に攻撃に当たるな!」

梅田先生が叫び、さすまたや箒など少しでも長いものを使って近づかないように攻める。そして、一番有効そうな正義の剣で突いた。抵抗なく、ホブゴブリンを貫き、ホブゴブリンを倒せた。

「いける!いけるぞ!」

一番の難所と思われたホブゴブリンも処理でき、希望が見えてくる。そこからさらに1時間ほど戦いは続いた。

ゴブリンは数を減らしていき、残りは外のホブゴブリン1体とゴブリン3体となった。

「よし、だいぶ減ってきたからしばらくは休めそうだ」

梅田先生がそういうと、その場の緊張が緩んだ。

「はあ。疲れた」

「ほんとにね」

「いやもうこれはきついわー」

三人で話していると、三階に避難していた明子と香菜が降りてきた。

「お疲れ」

「お疲れ様。正義くん、渚くん、純くん」

どうやら労いに来てくれたようだ。

「それにしても勇者サマの剣すげぇな!」

渚が正義の剣をほめる。確かにあれはやばかった。

「それな。これがっ勇者の力…!」

「やめろ純。お前の画像ネットに載せるぞ」

とんでもねえ脅しがとんできた。

「そんなにすごかったの?」

香菜が聞いてきた。

「おう!2メートルもあるでけえゴブリンを豆腐のようにサクッと一撃よ!」

意気揚々と、キラキラとした目で渚は語った。

「すごい…勇者!」

明子が渚のようなキラキラとした目になり、正義を見ている。

「やめてよ」

正義が恥ずかしそうに俯く。

くっ!からかいたいが拡散されても困るのでからかえない。

疲れも忘れ話していた時だった。

「グオオオオオオ!!!!」

さっき職員室でも聞いたホブゴブリンの雄叫び。何度も何度も叫び続けている。

「ひっ」

「な、何だ」

雄叫びに不安が煽られる。あれを止めないと恐ろしいことになりそうだと、勘が告げているが動けない。すると、変化が起きた。遠くから土煙が上がっている。それはこちらへと近づいてきていて、

「もしかして、」

俺が倒したホブゴブリンは殴られはじめると同じような雄叫びをあげた。そして、その後に新たにゴブリンの集団が来たのだ。つまりあれは…

 

 

煙の先頭には大量のゴブリンがこちらへと全力疾走していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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