世界の変化に追いつけない   作:ありくい

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第百十八話

 

「よし。皆揃ったな」

ヒカが全員が揃ったのを確認して、そういった。

「今回は自衛隊の協力がある。魔王の監視は自衛隊が受け持ってくれたから、今どこにいるのかは分かっている」

「ヒカ。役割の配分は?」

「天童香菜と俺、マユは自衛隊とともに大群の方を相手する。深井純、もといレイと烈火正義は魔王担当だ」

「えっ!正義君と一緒に入れないの…?」

香菜が悲壮な表情を浮かべる。逆に正義はホッとしたような顔をして、自衛隊の代表の方に向き直った。

「仕方ないよ。適材適所って奴だからね。香菜の事よろしくお願いします」

「畏まりました」 

ピッと敬礼して、代表さんはそういった。

「じゃあ、そうだな。烈火正義。それっぽいのを頼む」

突然の無茶ぶりを振られた正義は堂々と声をあげた。

「えっ。無理ですよ…」

「いいからやれ」

「えっ。じ、じゃあ、が、がんばろー」

「「お、おー!!!!」」

「了解であります!」

「締まらないな」

「締まらないね」 

無茶ぶりしたというのに、なんとも理不尽なことである。

 

 

 

 

 

場所は明子によって更地にされた元警察署である。魔王は大量の化け物に囲まれて、中央に立っていた。うん。これどうするの?

「決まっているだろう。さっさと乗れ」

ヒカが指を指した先にいくつもヘリコプターがあった。

「ああ、なるほどね」

「あ、もしかして…」

正義と香菜はすぐになにをするかわかったらしい。え、なんでぇ?

ヘリコプターに乗り込み魔王が豆粒くらいに見えるまで上昇する。そして、一人の自衛隊が声を上げる。

「全員!耳を塞げ!!!!」

「えっなに!?」

よくわからないから耳を塞ぐ。すると、ものすごい爆音と閃光が目下で発生した。そして、とんっと背中を押された。

「はあああああああああ?????!!!!」

誰かと一緒に落ちている気がしたがどうでもよかった。とにかく、下から吹き上げる風が恐怖心を掻き立てた。

 

 

 

 

 

バフッ

何かを開く音とともに、下から吹き上げる風が弱まった。

「大丈夫か?」

「えっ。誰ですか?」

マジでしらん人だ。え?いや知ってたとしても顔にゴーグルつけてるから分からないんだけど。

「は?お前の教師だろうが!梅田先生だ。梅田先生」

さすがに分かるわけないやん。それで怒るのは理不尽やん。でもこの先生には恩があるからなにも言えんやん。

『やんの三段活用?』

へへへ。まあね。

「いや~わ、分かってましたよ。へへへ」

「おうわかった。とりあえずそういうことにしてやる。まあ分かると思うが爆弾で魔王の周りに空間を空けてそこに着地するって算段だ」

なるほどね。

 

うん。

 

  

わかるわけねぇだろ!

 




存在を忘れられてたであろうランキング上位の梅田幸一先生です。公務員なので国の命令で自衛隊に入りました。かわいそうですね。(忘れられて)
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