世界の変化に追いつけない   作:ありくい

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第十三話

『まず今回の騒動についてですが現在日本では死者はわかる範囲では数百人以上、負傷者は一万人以上との報告が上がっています。原因は解明中です。あの化け物はゴブリンというようで十体ほど捕獲し研究を進めています。判明したことはホームページに随時記載致しますのでご確認下さい。現在首相は各国と首脳会談中で、会見は明日になるようです』

テレビに映る偉そうな人はそこで話を切り、そこに自衛隊員が複数出てきてコンクリートの壁を持ってきた。

『今回の騒動とほぼ同時期にスキル、ステータス、職業というものが確認されました。恐らくすべての人が見ることができます。方法は頭に思い浮かべるだけです。まずステータスですが、自衛隊で検証したところはじめはすべて2で統一されており、ゴブリンを倒すことでレベルが上がるようです。また、こちらをご覧下さい』

そういうと、自衛隊員がコンクリートの壁を殴った。コンクリート壁は大きく凹み会場は騒ぎ出す。

『このようにステータスはかなり大きいです。スキル、職業にはわからないことが多く、まだ検証中です』

そこからは偉そうな人からスキル、ステータス、職業のことについて分かってることをつらつらとのべはじめた。

 

「新しい情報はあまりなかったわね」

「そうだね」

あまり新しい情報はなく、国も対応できていないようだ。

「それにしても自衛隊のレベルいくつなんでしょうね?」

「20はありそうだね。俺より力強いし」

「いや自衛隊っていう職業があるなら変わってくるかもしれないわ」

「なるほど。それなら自国のみステータスアップとかありそうですね!」

「レベルといえば何だけどこれ見てくれる?」

「ん?」

そういって姉さんが見せてきたのはある動画だった。

「配信でね、リスナーが回してくれたの」

動画の中では外国人が多数のゴブリンに対して圧倒的な速度で無双していた。

「うわ。この人強いですね」 

「それなんだけどね。この人戦闘経験ないし、筋トレとかもしてないのよ。ただ、レベルがすごく高くて40とかあるらしいわ。何かゴキヤェロをゴキジェットで倒しまくったんだって」

そういえば俺もゴキヤェロ一体で10レベルになった。

「ってことはゴキヤェロって経験値すごい?」

「そう。だからね、世界各国でゴキヤェロをゴキジェットで倒した人と軍隊がゴブリンを掃除している感じね」

「それってまずくないですか?」

「え?何で」

「その人達が経験値独占したら、ゴブリン倒していない人の立場がかなり悪くなりますよね?だってこんなにステータスって大きいんですから、これで暴れられれば誰も止められない。だからご機嫌はかってないといけないですし」

「そうね」

「後、これは仮定の話なんですが、ゴブリンみたいな化け物が世界の人の平均レベルを参照して強さが設定されていたら怖いですよね。そうなれば強い人にとっては楽でも弱い人からしたら脅威でしかないわけですし。それにどうやらゴブリンの上位のホブゴブリンがいるようですが、人を倒すことによって得られる経験値で進化しているなら、強い人がいなかったり武器がない所で進化し続けた化け物が現れる可能性がありますよね?そんな化け物を倒すには強い人が複数いりますけど弱い人が多ければその人達を守るために動けなくなって集まれないですよね?量より質とは言いますが一番いいのは質も量も高いことです。守る必要がある人がいないなら容赦なく強い個体に強い人を当てられます。まあ要するに個人ではなく全体をあげないと崩れやすいんですよ」

めっちゃ考察してる。

「優さん、すごい考えますね。じゃあおいてかれないように僕らもレベルあげしたほうがいいってことですか?」

「はい。ついでに友達も。あとゴキヤェロも見つけ次第倒したいのでゴキジェットを全員持ち歩きましょう」

「でも、買い物どうするの?」 

「純さん!頑張って下さい!」

「まあ純しかないよね」

「いやいやいや、レベルあげもかねて皆で行くべきでしょ」 

「まあそもそもスーパーもコンビニも空いてないからこの話は無意味ね。政府が配給するって」

もっと早く言ってほしかった。この時間無駄じゃん。

「じゃあ明日になったら朝から外に出てみましょうか」

「包丁とか持っていきますか?」

「いや、ゴブリンなら棒で突けば倒せるよ」

「じゃあ一応包丁と適当に棒を使いましょう」

そうして優さんのご飯を食べ、お風呂に入って寝た。お風呂はもうなんにも感じなかった。俺男に戻ったときどうなるんだろ?

 

 

 

そうしてベッドに行くと俺が映るようにスマホを立て録画を開始した。スキルではない以上恐らく外的要因だと思うのでそれを録画しておこうという考えだ。

12時

三度目の痛み。何故か動けず声も出ない。意識も飛ばないので耐えるしかない。しかし、馴れることはなく、思考が支配されていく。

 

「終わった…」

声的に次は男に戻ったようだ。スマホの撮影を止めてちょっとだけ気になったのでちょっとエッッッな画像を調べる。うーん。痛みのせいか。女の子になったせいか。

「さあどうなっているんだ?」

録画を確認した。

 

 

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