世界の変化に追いつけない   作:ありくい

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第百三十七話

 

いや、えぇ…。なにあれ。こっわ。

正義の治療はそつなく終えた。多分、あの頭に刺さっていた聖剣が魔王との感覚を共有するパスみたいな奴を斬ったのだろう。いやはや、そんなことが出来るとはね。

おかげで血が力を発揮して、みるみるうちに傷が治っていった。場合によっては起こさないとなぁと思いつつ連れて来たのだが…

なんか香菜が化け物を一掃していた。

そんな香菜はまだ寝ている正義にうりうりと抱き着いている。まあともかく、この戦いは終わったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔王が倒されても、化け物か消えるわけでは無かった。毎日、様々な形の化け物が現れては、人々を襲った。

それでも、人類はそれに対処して、そして、復興していった。

完全に元通りとまではいかないが、ダンジョンによって安全が確立された地域では学校も再開されて、公園で遊ぶ子供達も見られている。

そして、化け物が生まれる地域では自衛隊等各地の国の軍隊が対処し、犠牲者も日に日に減っていっている。それも、殆どが軍隊で民間人の犠牲者はほぼゼロに近くなっている。

 

 

 

 

 

あの戦いが終わってから一週間ほど。まだ学校は再開しないが明子のあの洗脳のおかげで商店街等の施設は速くも活動の兆しを見せている。ただ、魔王との戦いのせいで交通網に大きなダメージが入り商品はまだ少ないのだが。

そんな中、俺の家には正義と正義のお母さん、香菜に優さん、俺と姉さんが集まっていた。

香菜は両親、正義はお父さん、そして、俺の父さんと母さんはまだ帰って来ていない。たまに、というか頻繁にあの魔王との戦いの動画を見ていた奴が来たりするので、安全を確保することもかねて、一緒に暮らしている。そんなとき、香菜が聞いてきた。

「ねえ純君。結局あの戦争云々はどうなったの?」

「ちょっと待って。えーっと、なんかヒカがなんとかしたらしいよ。でも、まだ詳しく教えて貰ってないからレイに代わるね」

そうして、レイが表に出て来る。

「あー。その。ちょっと納得できないことがあると思うんだけどいい?」

レイが確認するように正義と香菜の目を見る。それに対して、二人は佇まいを直し、頷く。

そうして、レイは話しはじめた。

 

「まあ、とりあえず簡潔に言うと、明子についての事件は殆どがないことになりました。犠牲者は全員不慮の事故として扱われます。そして、戦争…いや、宣戦布告だけど正義と香菜と純しか覚えてません!なにも無かった事になりました」

「「え?」」

正義と香菜がぽかんとレイを見つめている。

「まずね。ヒカの役割って言ってなかったよね。ヒカは簡単に言うと最後の仕上げというかなんというか、世界を整えるのが1番の役目なんだ」

「世界を整える?」

「うん。私達は一人一人色々な役割があるけど、それは全部神の望む世界へと変わることをサポートする為だって言ってたけど覚えてるかな?そのためにね、まず、私が人類が滅ばないようにしながら、化け物が出たりして世界が変わっていく。そうして安定…今みたいなね?そうなったら、ヒカがちょっと皆の記憶をいじって整えるんだ」

「そんなことできるの?」

「出来るよ。でも、明子とは違って制限があってね?一度会わないといけないんだ。たまにいないときあったでしょ?あの時は世界中を回っていたんだよ。一部の自衛隊員の協力の元でね。というわけで…」

 

 

 

 

むかーしむかし。この世界に変化が訪れました。今で言う魔物の出現とスキル、職業の誕生です。魔物は世界を次々と破壊していき、逆に新たな力を手に入れた人類はその力でそれに抗い、世界は混乱に包まれました。

そこで、魔物達の希望として魔王が。人類の希望として勇者が生まれました。

魔王はダンジョンを利用して部下となる魔物達を強化し、人類を滅ぼしにかかりました。

勇者は聖女と呼ばれる少女と共に人々をまとめあげました。そして、その人々の願いが神に届き、勇者と聖女に力を与えました。

聖女は傷付いた人々を癒し、時には死者すら蘇らせました。

勇者はそのあふれんばかりの力を人々を守るために魔王へと向けました。

勇者の力は魔王を圧倒し、魔王を倒すに至りました。

そうして、魔王という脅威が消え去り、希望となる勇者が残った事で人類は混乱から抜けだし、また、発展し始めました。

勇者と聖女はそれを見届けて、世界を去りました。

彼らは今も神の元で私達を見守っていることでしょう。

 

 

 

 

めでたしめでたし

 

 

 

 

 

 

 




はい。というわけで終わりです。書いてて楽しかったけど改行とか考えてなかったので読みづらかったと思います。申し訳ありません。次書くときは読みやすさも意識したいですね。というわけで、ここまで読んで下さりありがとうございました。後は感想でなんと言ってもらってもどんな評価つけられても構わないので好きにしてください!ばいばい!
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