「そうは言いますけど何をするんですか?」
優さんが声を上げる。
「まずは情報収集よ。テレビ、ネットそして自分たちでもスキルやステータスを検証していってどうなっているか確かめましょう。そしてまた、あの虫のように私たちに危害を加える奴らが来るかも知れないから未知の生物には慎重に、そして見つけたらすぐ共有、これをやっていきましょう」
姉さんがキリッと決めるとぐぅぅぅと音がなった。
「「「……」」」
沈黙が辺りに満ちる。
「腹が減ってはなんとやらよ!ご飯食べましょう!」
やけくそ気味に姉さんは叫ぶように宣言した。
優さんが作ってくれたご飯はめちゃくちゃ美味しかった。うますぎて馬になったと言ったら滑った。それでもうますぎてやる気が上がったのでいろいろ検証を始める。
「じゃあまずはステータスね。純、これ持ってみて」
姉さんは水を半分くらい入れた水槽を指差す。零さないよう恐る恐る持ってみるとめっちゃ簡単に持ち上がった。
「かっる」
そして姉さんはどんどん水を足していく。こぼれそうになるくらいまで入れたが全然持てる。
「どうやらステータスの20って結構大きいみたいね」
俺をみて姉さんはそう告げる。
「ちょっと持ってみてもいいですか?」
優さんがそういいながら持とうとする。
「ふっ、んっ!」
踏ん張っているがなかなか持ち上がらないようだ。
「あ、そうそう、職業ね。変更はしばらくできないみたい。さっき試してみたら職業レベルが不足していますって出たの」
優さんを横目に姉さんはそれを伝えて来る。
優さんは手を止め、
「えっ、変更できないと思っていました。っていうかその感じだと職業レベルには限界がありそうですね。」
「確かにそうね。でも上げ方がわからないわね」
「それならさ、スキル使いまくって見ない?それで上がるかもしれないよ。ラノベとかじゃそうだから」
「なるほど、それもそうね。やってみましょう」
そこから俺達はスキルを使いまくって見た。すると次のようなことが分かった。
1、スキルはものによって連続して使えないものがある。
2、変装した場合かさましされたところにも感覚がある。
3、変装しても診察を使うとわかる。
4、診察では名前や病気、ケガがわかるらしい。
5、演技、変装は魔力によって効果時間が変わる。2で10分ほど、 20だと1時間は持った。ちなみに効果が切れてももう一回かけ直せば同じ時間続いた。
こんなことをしていると時刻は6時を回っていた。
「ひとまずこんなところね、純、優さん。職業レベルはわからなかったけど、ステータスがわかったのはけっこう大きいわね。まとめたの送るから分かったことを友達とかにまわしていきましょう。ネットでは見た感じ数件しか報告が上がっていないわ。それにゴキヤェロ騒動のせいで埋もれてるから、多分みんな知らないでしょうしね」
そういわれて虫の話題がまだ尽きていないクラスの友達に回していく。
深井 純 なあ
分かったことをがあるんだけどさ
桐谷 渚 なに?
友井 明子 どうしたの
深井 純 一回頭の中でステータスって考えてみてよ
桐谷 渚 はあ?頭大丈夫か?
深井 純 いいからやってみて
友井 明子 何これ
桐谷 渚 え?え?
神崎 大悟 職業とかステータスとか浮かんでるわ。これみんなも?
桐谷 渚 おう
友井 明子 うん
深井 純 なんかね、姉さんがネットからそういう情報を見つけたみたい。姉さんがまとめたプリント送るね。まだ確定してることは少ないから鵜呑みにしないようにね。って姉さんが
友井 明子 ありがとう
桐谷 渚 マジで純ナイスーいろいろやってみるわ
神崎 大悟 すごいなお前の姉
深井 純 新しい情報でたら教えて、皆で共有していこう。
チャットはそれからも動き続けた。