世界の変化に追いつけない   作:ありくい

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第四十話

 

部屋に連れられた私の目の前で純が突然倒れた。 

「純!」

声をかけて、駆け寄ろうとすると、純はすぐに立ち上がった。彼、いや彼女の目は海のように透き通った青い瞳から、すべてを飲み込むような赤い瞳へと変化した。

「純?」

これは純なの?いや、何か違う気がする。目の色だけじゃなく、雰囲気もちょっとした仕草も違和感がすごい。

「あ、説明されてない?私レイ。わかる?」

彼女はレイと名乗った。この様子だと、他の人は知っているのだろうか?

「知らない」

「あーなら、―――」

そういって彼女は私に説明してきた。いわく、純はこのレイという人と合体していて、この女の子の姿はもともとレイの体だという。目の色が変わったのは混ざっちゃった弊害らしい。神の使徒がどうたらこうたらといっていたけど、それよりも大事なことがあった。

私の純に何をしているんだろう。

「この会話って純聞いてるの?」

「多分聞いていない。純、アニメでも見てると思うから」

アニメを見ているとはどうやってとも思ったが、どっちにしろ聞いていないならいい。

「純と貴方はどうやったら離れるの?」

「出来ない、というより私には出来ない」 

は?

「なら、誰ならできるの?」

「神様。まぁ面白そうだからとか言ってやってくれないだろうけどね」

え?

「じゃあどうすればいいの?」

「何が?」

「貴方を引き剥がすにはどうしたらいいの?」

「無理だけど。なんで?純のこと好きだったりする?なら、好きにしたら?邪魔はしないよ?」

「え?」

「そんなことより、伝えないといけないことを言っておくね。今、君のの魔法少女となった姿で使える≪望みのために≫は念の為≪封印≫させてもらったよ。純が危ない目にある可能性があるからね。封印を解く方法もないわけではないけど、教えない。絶対絶命にでもなったときに純に言えば私がその時だけ解除することにしたよ。分かった?」

たとえ純と一緒になれてもこいつがいるの?いやでも、それは贅沢だ。一緒にいられるだけでもいい。でも、普通、仕方ないとはいえ、ここまで自分に入り込む異物に心を許す?そんなわけがない。何処で何をしているかを常に見続けられるなんてたまったもんじゃないはず。じゃあなんで?純は、こいつを拒絶しない?私が同じ状況だとして誰なら許せる?どんな人物なら許せる?香菜?無理。正義?無理。渚?無理。純?純ならいいかな?なら、純は私の何?好きな人。大好きな人。

好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き大っ好き。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ…そっか。純はコレが好きなんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ずるい、ずるい、ずるいずるいずるい。私の純を、私だけの純を。嫌だ。離れたくない。一緒にいたい。純の特別でありたい。

 

 

どうすれば――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

あ、

 

 

コイツを殺せばいいんだ。コイツだけを殺して純の中から消せばいいんだ。

コイツを殺すにはどうすればいい?純に何かがあってはいけないから物理的な手段はなしだ。何か、中身にだけ影響を与えられるようなものはあるの?

あった。精神魔法だ。じゃあそれを手に入れるには?望みのためにはダメ。だったら手当たり次第に化け物を殺して強くなり続ければ手にはいるかもしれない。そうやってこの子を純から消せば、

 

 

 

 

そしたら、実質純は私のものだよね♪

 

 

 

 

 

 

 

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