世界の変化に追いつけない   作:ありくい

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第四十二話

 

あれを殺すのなら速ければ速いほど良い。純がまだ引き返せるうちに殺らないと純が自殺しちゃうかも。いや?自殺しようにも出来ないのでは?喪失感で何も出来なくなったらむしろほんとの意味で独占できるし。いや、でも贅沢を言うのなら愛されたい。愛されて、愛して、愛し合いたい。なら、できるだけ急ごう。もちろん純にばれないようにね。

なら、恥ずかしいとか言っていられない。純以外なら何と思われてもどうでもいいんだから。

「≪変身≫」

夜の町を駆け回る。鎧だけはどうしようもないため無視して、それ以外を殺しつづける。ゴブリンもオークもハイオークも殺し、ホブゴブリンは叫ばせて、仲間が来てから殺す。魔法少女となっていれば、魔法の火力が高い。だから手から出る火だけでゴブリン程度なら溶ける。そうして、殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して適宜ステータスを確認して、職業を昇格、そして、転職し、また、殺す。使われていない建物も、河川敷も、地下水道も、山もすべてを回って殺しきる。そうして月すらも覆う真っ暗闇な雲に光が差し込みはじめた頃、純の元に帰った。

玄関を通ってリビングでテレビを流しながらステータスを確認する。

 

 

 

名前  友井 明子 

レベル 40

攻撃  80 (直接1間接79)

素早さ 80

防御  80(直接40間接40)

魔力 192 

 

職業  魔法少女5 魔女5

 

スキル 火魔法10 風魔法10 水魔法1  望みのために(封) 使い魔 闇魔法1 変身

 

称号 悪魔の呪い

 

≪悪魔の呪い≫

悪魔は貴方を気に入った。貴方を見続け、時に手を貸すだろう。スキル≪使い魔≫を獲得する。

 

≪使い魔≫

何でもしてくれる使い魔を召喚する

 

この称号は家を出るときにはすでに手に入れていた。何でとかはこの際どうでもいい。だが、この使い魔というものはなかなかに優秀だった。

「ベル」

「は~い。ベルちゃんで~す!」

このベルという使い魔であるデフォルメされたケルベロスのような物体は化け物を殺しつづけていると突然現れた。

 

 

 

 

「バーン!使い魔ちゃんだよー!」

倒したゴブリンが消え去ると同時に頭が三つある犬が現れてしゃべり出した。

「ボクは君の使い魔のケルベロスさ!召喚されないから出てきちゃった!」

三つの顔が一斉にぺろっと舌を出した。

「できる限りのことは何でもするよ!例えば!魔物を見つけてこいとかね!あと、姿を何とかしたいもできるよ!」 

つらつらと自分のアピールポイントを紹介していく使い魔。心を読んでいるかのように私の望むことを叶えようとしてくれる。ちょうどいい。

「本当なら、今言った二つをお願い」

「まかされた!」

そういってそのケルベロスは私に光をふりかけた。

「何をしたの?」

「変身を解除したのさ!」

「もしかして、貴方がいれば自由に解除できるの?」

「もっちろん。そして、魔物はここから1m先を右に回るとスライムだよ!」

変身の解除ができない。これは魔法少女の1番の欠点として考えていたものだ。気軽に変身することが出来ないから非常に面倒であったがこれで解決だ。そして、1m先を右に回ると、本当にスライムがいた。 

使える。この使い魔を多用すれば、魔物を狩る速度を上げることができる。

「どうどう?いーでしょ!使えるでしょ!役に立つから名前をちょーだい!!」

名前?私にとってはあった方が便利だし、別にいいや。

「ならベルで」

「ありがとう~!今日から私はベルでーっす!」

 

 

 

結果、ベルのおかげで効率は跳ね上がり、大量の化け物を狩ることが出来た。また、望みのためにをもう一度取得するために、もう一度魔法使いをとり、レベルを上げていると、今度は魔法少女ではなく、魔女となった。闇魔法というものが追加され、使ってみたがおそらくデバフだ。オークに使用すると目が見えないかのようにあたふたしていたから失明とかそんな感じだろう。

新たに分かったことがある。魔女となった後、火魔法がレベル10となると、風魔法、それが10となると水魔法が追加された。この調子ならいつか精神魔法へ辿り着けるはずだ。

「ベル。眠気はどうにかならない?」

「任せなさい!はっ!」

声とともに眠気は消し飛んだ。

「何をしたの?」

「眠気が来ないように回復させたんだよ!」

何で回復したら眠気が消えるのか分からなかったがまあ気にするほどでもないか。

「あ、ひときた!じゃね!」

ベルは足音がこちらに近づいて来ると消えた。足音の主は純だった。

「う…、あれ?めいこ?帰ってきてたの?」

私はいつもの笑顔を作って、

「どこにもいってない。ちょっとそとの空気を吸いに出てただけ」

嘘をついた。 

 

何度見てもかっこよくて、かわいくて、愛したくて、愛されたい、最愛の人を私のものにするために。

 

 

 

 

 

 

 

 

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