世界の変化に追いつけない   作:ありくい

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第四十四話

 

「わたしもれべるあげいきたいです!」

正義と合流し、いつも通りレベルを上げに行こうとすると、風花ちゃんがそんなことを言った。

「いや~流石に…」

「危ないですよね~」

姉さんと優さんの言う通りでまだ小学一年生の風花ちゃんには危なすぎる。

「でもいきたいです!」

「ダメ。諦めて私と遊びなさい」

そう言って明子によって風花ちゃんはドナドナされていった。うん、素晴らしい判断だ。

「じゃあ行きますか。風花ちゃんのためにも速めに今日は帰ろうか」

「そうだね」

そうして俺達はレベル上げに向かった。

 

今日の新しい化け物は~~?わし~~!

はい。鷲です。たまに上から人を狙って来ます。サイズは普通の鷲と変わらないので見分けるのも難しいね!違いはこちらへ飛んで来るか来ないかだよ!

「正義、上」

「ほい」

頭上へほうりなげるようにぶん投げた聖剣は吸い寄せられるように鷲の羽にぶっささり、鷲は空という自身の絶対領域からたたき落とされた。

「「えい!」」

それを姉さんと優さんでめった刺しにする。このパターンが生み出されたおかげでただの経験値無料配布さんである。

サクサクと倒しつづけてはや夕方。さっさと帰ることにした。

「ただいま~」

「お帰り」

「おかえりなさい!」

明子と朝より上機嫌な風花ちゃんが出迎えてくれた。

「何もなかったかしら?」

「うん。いい子にしてたよ」

「いいこにしてた!」

「えらいですね~」

そういって風花ちゃんの頭を撫でる優さん。一瞬ビクッとした風花ちゃんだったがすぐに受け入れたようでニコニコしながら撫でられている。か~わ~い~い。

 

 

 

 

しばらくたって、ご飯の時間になり、皆がリビングに集まったタイミングで姉さんが話を切り出した。

「昨日はバタバタしていて社会の情勢については話せなかったから、今から話すわね」

おうおう、いつもの奴だ。

「まず、前話したダンジョンのことなのだけれど、軽い調査の結果、中に入ると、化け物がうじゃうじゃいる空間に出るらしいわ。構造は迷路だったり、平面だったりと様々なようで、宝箱とかそういうのはまだに見つかっていないみたいね。あるかは知らないけど。そして、ダンジョンマスターについてだけど、情報は秘匿されてるみたいでまったくもって進展はないわね。ただ、分かっているのが北海道の土地に次々とダンジョンが作られて、安全地帯が広がっているみたいだから何かはしているんでしょう」

北海道という自分達が住んでいる関東からかなり遠い位置ではあるが、それでも着々と安全地帯が広がるというのはよい話だ。

「あ、ちなみにちょっと怖い話何だけど、ヨーロッパのどこかでは自分がダンジョンマスターだと言って、政治的要求をする輩がいるみたいよ」

「うわー、やっぱり出てきますよねーそんな奴。今どの国でも喉から手が出るほど欲しい者ですからねー」

なるほど、政府はダンジョンマスターを見つけるだけでなく、それが本物かどうかも見極めないと行けないらしい。

「でもそんなことしている暇なくない?」

「いや、北海道に向ける人員が少し減ったから、その分の空きを使うんじゃないかしら」

そうか。安全地帯が増えると言うことは派遣する人員が減ることにつながるのか。

「なるほどね。そういうことなら、犠牲者も減りそうだね」

ちなみに現在鷲の化け物がかなりの犠牲者をだしている。原因としてはマンション住み等が油断して死傷するという事例が後を絶たないからだ。そのため、自衛隊は今でも空をヘリコプターによって飛び、打ち落としていた。その騒音はかなり大きく、それを防ぐために窓を閉める人多数なので結果オーライと言った感じだ。

「いやはや速くダンジョンマスターさんにきてほしいですね」

「めいこおねえちゃんだまんじょんますたーってどうかくの?」

「こう」

そういって明子は紙にダンジョンマスターとかいた。

それをじっと見つめた風花ちゃんは衝撃の一言を発した。

「わたし、だんじょんますたー!」

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