世界の変化に追いつけない   作:ありくい

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第八話

あのあと、校内を逃げ回り、何とか、あの四人から逃げられた。しっかりと授業開始直前に教室に入り追求もかわした。授業がはじまり眠気に耐えながらもくもくと受けていると、

ピンポンパンポン♪

授業の終わりではないチャイムがなる。

『緊急です。緊急です。すべての作業をやめ放送に集中してください』

何事かと騒ぐものもいるが大体は黙り、放送に耳を向ける。

『政府より、街中に人を襲う化け物が出現したと発表がありました。その化け物は、太い木の棒のようなものを所持しており、人を見るとなりふり構わず襲ってくるようです。外は危険により、自衛隊や警察が助けにくるまで学校で待機するように指示がありました』

教室は騒然とした。スキルやステータス、職業もあいまって、ゲームみたいだと目を輝かせるものもいれば、緊急事態に不安になるものもいる。

「静かに!」

先生が叫ぶ。

『生徒の皆さんは、教室から出ないようにし、各先生はいますぐ、職員室に集まって下さい』

先生が出ていくと、いつもの面々が集まってくる。

「もしかしてさ、今化け物倒せたら、スキルとか手にはいんねえかな!初回限定とかで!」

「いや、もしそうだとしてもステータスが出た日に一番初めに出たのはゴキヤェロとか言うやつだろ?あったとしても持ってる人死んでるよ」

渚と正義が話ながらくる。

「どう思うよ。純」

「まあ正義の言う通りじゃないか?なんであっても絶対に行くなよ!死ぬかもしれんからな!」

「純の言うとおり。そもそも危ない。だめ」

明子が援護射撃する。

「ちっ。んなのわかってる!」

「これはわかってなかったやつだね」

「そうだねー」

正義と香菜の言葉が止めとなり、渚がすねる。

「ところで皆職業どうだった?私は聖女と学生」

「俺は学生と遊び人と斧使いってあったぞ」

「僕は勇者と学生だね」

「学生と魔法使い」

「学生とスパイと害虫駆除業者」

沈黙が満ちる。

「純くんと正義くんと明子ちゃん、なんでそんな職業なの?」

香菜が恐る恐る聞いてきた。

「まあ、そうだな。俺は木こりの息子だし、香菜は親が教会の教祖だもんな。前の純の姉の仮説に当てはめられるけど、お前ら三人何なの?」

「わからないね」

「わからん」

「知らない」

「まあ、そうだよね」

「ってかやっぱり魔法あるんだな。ファンタジー感がいっそう強まったわ」

明子の職業的にほぼ確実にあるだろう。

「ってか、明子何でチャットで教えてくれなかったの?」

明子は目をそらしてスマホを手に取り

「打った。今」

「遅いよ!」

そんな会話をしていると、

「ねえ!外見て!」

突然香菜が叫ぶ。

窓からは、学校の校門近くにある住宅地を闊歩する、緑色の何かがいた。まるでゲームのゴブリンのようでそれは10体ほど固まっていた。中でも他より一回り大きい固体は何かを引きずっている。武器だろうか?

その声を聞いて、周囲の生徒が窓に集まる。

あれが人を襲う化け物なのだろうか。学校へとその集団は迷いなく近づいてくる。

近づくにつれ、容姿が鮮明に見えてくる。醜悪とも言える見た目をしていて、棍棒を持っている。そして、何よりももっと目を引くものがあった。

「おい、あれって」

ゴブリンが引きずっていたのは、人だった。

 

 

 

 

 

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