世界の変化に追いつけない   作:ありくい

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第九十九話

 

朝、準備を終えた二人を引き連れて家を出ようとするとヒカに止められた。

「なにー?」

「レイ、いつまでその状態でいる?」

「純が起きるまでだよ」

まあ純が起きたとき精神が不安定だったりしたら代わらないけどね。

「なら、お前だけで行ってこい」

「え、どうしてですか?」

それな。人が多い方がいいでしょ。そもそも私じゃ洗脳解けないんだが?

「理由としては二つだ。一つはレイ一人で充分だと言うこと。もう一つは天童香菜、烈火正義には明日に備えてもらう」

その言葉である程度察した。

「あーハイハイ。明日明子を倒すのね。了解了解。んで、純は寝ているから作戦を私に話しても意味ないだろうってことね」

「そういうことだ。頼んだぞ」

「ういー」

と、言う訳で、一人寂しく破壊活動に向かった。

 

 

 

 

「≪代償強化≫≪命中≫≪火魔法≫」

手の平サイズの火の玉が海に浮かぶ船へと接触し、水ごと消した。

「もっかい!」

今度は赤い槍を地面から四方八方へ飛び出させる。残りの船と近づいてきた化け物達を貫き、炎に包まれて消えていった。

「たのしい…!」

こんなにも派手でカッコイイ攻撃をするなんて初めてだ。基本物理でぶん殴っていたし、そもそもそんなカッコイイ攻撃手段なかったから興奮が冷めない。

「確か水魔法もあったよね?威力が上がるとどうなるんだろ?」

同じような手順を踏んで、化け物を大きな水の玉に入れる。それだけなのだが、向こうはどう頑張ってもその中から逃げられない。そして、じっくりと一匹一匹化け物が光となって消えていった。

「ヒュ~ッ。溺死ってほんとに苦しいからこれは気をつけないとね~」

望みのためにがあの頃のままなら大丈夫だが、あれより大幅に魔力が上がっていたならワンチャン死にまくる可能性もある。警戒するに越したことはないだろう。

「じゃあ次は風だー!」

さっき水魔法がレベル10になったからか風魔法を手に入れた。検証をかねてまたもや遊びはじめた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイが出ていって。僕達はヒカの話を聞いていた。

「━━━ということだ」

説明が終わり、辺りが静寂に包まれた。僕は今回の作戦をじっくりと頭の中で整理して…。

「つまり、僕達は捨て駒というわけだね?」

「まあそうなるな。余りにも友井明子には不確定要素が多すぎる。だから深井純、もといレイへのバトンを繋ぐことがお前達の役割だ」

「なるほどね」

香菜を見るとやる気充分!のようすで握りこぶしを作っている。そんな様子を見て、軽く笑って

「それは少し納得できないかな?」

作戦を拒否した。

 

 

 

 

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