旭奇譚~和風ファンタジーな鬱エロゲーの名無し戦闘員に転生したんだが周囲の女がヤベー奴ばかりで嫌な予感しかしない件~ 作:愛川蓮
妖母の顔面に叩き付けた伴部さんと一緒に喉元に短刀を叩き付けた所であたいは完全に妖母の妖術の影響から脱していたっす。お母さんと会え、誓いを再確認した事であたいは新たな決意を胸に一気に喉に当てた短刀を振り切った。
あたいが喉を掻き切り、伴部さんが左目に深く刺し入れた短刀を引き抜くと、そこから血が飛び散り……
「旭!」
「伴部さん!」
あたいは『二人の』アリシアに蹴り飛ばされ、血はその二人にかかったっす。
「「
「
その二人をアリシアは感謝と苦しみが合わさったかのような表情で撃ち殺したっす。
「が、ひゅ……!?」
喉を切られた影響か、妖母は苦しそうに喉を抑えるけど……目に叩き込まれた伴部さんの短刀も喉元をかっ切ったあたいの短刀も全然致命傷になってないっすね……あたいと伴部さんの手持ちの霊具の中で一番の物を選択したんだけどなぁ……
(落ち込んでいる場合か! 来るぞ!)
「きっさまらぁぁぁぁぁ! 母上の優しさをはね除けた上にその蛮行……楽に死ねると思うなぁぁぁぁぁ!」
「げふぁ!?」
「ぎゃいん!?」
あたいが夕陽の注意にヤバイと思ったのも束の間、あたいと伴部さんは怒り狂ったアリア・ローゼンクロイツの拳で纏めて殴り飛ばされたっす。
「ぐぅ……馬鹿力め……!」
「死ね……!」
伴部さんは殴り飛ばされた影響で肋骨が折れたのか脇腹を抑えながら起き上がるけど、そこに目を血走らせたアリア・ローゼンクロイツが剣で殴り掛かり……その一撃はあたいと伴部さんの首にかけられていた御守りから影が飛び出してそれを防いだっす。
「ぐ、この影は……あの
伴部さんへの一撃を防いだのは黒い巨大な錨を持った頭に角がある黒い鬼……どう考えても、赤髪碧童子さんの影っすね。
「伴部さん! 伴部さんは唯ちゃんと白虎、九恩さんを! あたいは紫姉と白夜さん、孫六さん達を助けるっす!」
「承知いたしました……!」
あたいはアリア・ローゼンクロイツの一撃が防がれた隙を突いて立ち上がると、伴部さんは唯ちゃん達の方へと向かい走り出す。
「行かせるかよ!」
「あの子は私の家族になるのよ……あの三人までは見逃してあげるからそれで手をうちなさい!」
「呪印、玉鋼!」
紫姉と白夜さんに好意を抱いている吸血鬼達が行く手を塞ぎ攻撃をしてくるけど、あたいはそれを呪印と玉鋼のもう一つの使い方であるあたいの使う結界の強化にあてる。
「蔵丸、狐白さん!」
「承知した!」
「きゃあ!?」
「お前、式神だったのかよ!?」
「ここっす!」
あたいが式札の中に避難させていた狐白さんに蔵丸から出した長柄戦斧を持たせると、狐白さんはそれを振るって吸血鬼達を牽制した隙を突いて軽薄そうな男の吸血鬼の股下をくぐり……
「これでも……食らえ!」
「○※☆$□£$《¤!?」
「ら、ラール兄さん!?」
その股間を殴って足止めをすると、地面に落ちていた紫姉の根切り首削ぎ丸を拾って……
「紫姉、白夜さん!」
「旭、ありがとうございます!」
「反撃開始だぁ!」
紫姉と白夜さんを捕らえている粘膜を切り捨てた後……
「あ、ありがてぇ……」
「助かったぜ、旭様!」
「す、すまねぇ……」
返す刀で孫六さん達案内役を助け出したっす。因みに、伴部さんの方は何処から飛んできたのかわからない鷺の式神が伴部さんを援護してくれたお陰で白虎達を助け出せていたっす。
「アーサー様! 我らの剣が届きません……!
「く……! これが伝説の強さ、か……総員、撤退せよ! 我らの目的はならずとも、生きていれば必ずや達成する機会がある! 今は退いて、態勢を立て直せ!」
「全員逃すなぁ! 八つ裂きにして下水道に捨ててしまえ!」
アーサーさんの言葉と共に撤退をしようとしたあたい達に妖達の追撃が……
「王家拳法秘伝、『
((見た目完全に北斗剛掌波!))
白虎の構えから放たれた青い衝撃波が有象無象の妖達を吹き飛ばし後続も躊躇させたっす。
「アーサーさん、殿は引き受けるっす! アーサーさん達は急いで雛姉や葵姉達を連れてきてほしいっす!」
「しかし……」
「早く!」
「……承知しました! ですが、無茶はしないでください」
そう言ってアーサーさん達はあたい達と分かれて逃走を開始したっす。
「……みんな、あたいに付き合わせてごめんなさいっす」
「もう何時もの事なので慣れました」
「……主の思いを汲むのが私の役目ですので」
「あいつらの内、二人は旭と伴部をもう二人が紫や旭の子孫を狙ってるから倒したかったしね」
「旭は無茶する性格デスからね」
「あんたを死なせたら俺が産まれないし……何より扶桑国がピンチになるからな。付き合うしかねえだろ」
「同感だな」
「妾はお主の式神であるし、何よりお主は白の主じゃ。見捨てる事はできぬ」
あたいはみんなの言葉に自分の気持ちを再確認して頬を叩き、短刀を構え直して……
「どっからでも……掛かってこい!」
追撃してきた妖達と戦闘を開始したっす。
──────────
多々良康平にとってその半人前の退魔士との出会いは彼の人生を一変させる物だった。
彼は一言で言うなら中途半端な陰陽師だった。生まれは低い地位ではあったが貴族の次男坊であり、元退魔士の家系であったが故に先祖返りで退魔士としての才能に恵まれた彼は厄介払い兼家の格を上げるために陰陽寮に叩き込まれたのである。
そんな訳で彼は「程々にやって適当な地位につければ良いや」と良く言えば『分を弁えた』、悪く言えば『諦めた』思考回路で勤めていた(まあ、上位の陰陽師や退魔士の強さがブッ飛んでいた為に心が折れたのもあるが……)。
「お願いっすよ! 話を信じてほしいんすよ!」
「ええい、その様な世迷い言を信じれる筈がなかろう!」
しかし……三年前、直属の上司に必死に話している少女を上司から任された……と、言うより押し付けられた。
少女……旭の話は実際、にわかには信じられない様な話だった。
何せ右大臣が左大臣を蹴落とす為に外国の退魔士一族を扶桑国お抱えの退魔士にすると嘘をついて雇った上に他の外国の退魔士一族と新街を焼き払う様な戦闘を繰り広げさせようとした挙げ句、右大臣の嘘に気付いた右大臣の方についていた退魔士一族の長が一族の中でも過激な者を率いて朝廷を転覆させようとしている……等という話をされても信じられるかと言われれば微妙な話ではある。が、旭の必死さから彼は疑いながらも自分と同じように上位の退魔士や陰陽師達の人外染みた強さに腐っていた同僚達に声をかけて旭から言われた地点に近付いて……
彼らは見た。たった三人で数十人にも及ぶ見たこともない術式を扱う退魔士の一団を相手に大立ち回りを繰り広げる旭達を、血塗れになりズタボロになりながらも敵わぬ敵に対して必死に食い下がる凡人達の姿を……
尚、この時王家やクロイツ家穏健派は連合を組んで旭と共にクロイツ家過激派と戦おうとしていたのだが、旭がこれ以上王家を騒動に巻き込むことに罪悪感を感じたこと、下手をしなくても同族との殺しあいを演じることになってしまうクロイツ家穏健派の人間達(特に可愛がっていた末妹のアリシアであろうと切ると悲壮な決意を胸に秘めていたアリスやローラン)を気遣った事によって伴部や夜と共に迎え撃ったのである。
結果、自分達の不真面目さや旭を信じなかった事を恥じた多々良達は全力で旭達に協力し……
「……夢か」
多々良は先程まで昼寝をするために寝っ転がっていた屋根裏部屋(彼や彼同様に腐っていた面子がサボり用にこっそりと掃除したり物資を整えたりした結果彼らの休憩部屋とかしている)から出ると、午後の仕事をするために仕事場に向かい……
「多々良、何かお前に会いに女の子が来てるが……」
「わかった……特徴は?」
「白い髪に青い目の女の子なんだが……」
「その特徴は……最近旭のお付きになった白だな。すぐに行く」
向かっている途中で友人に白が来ているのが伝えられ、慌てて向かう。
因みに狐白の騒動の時に多々良達を中心とする陰陽寮の人間を誘わなかったのは正規の退魔士や陰陽師達が孤児院周辺を彷徨いていると狐白が警戒して来ないかもしれないと旭が思った為である。
「待たせてすまない。要件はなんだ?」
「あ、あのあの……旭様と伴部さん達を助けてください!」
「……はぁ?」
その後、テンパっていて説明が彼方此方に散らばってしまう白の話を脱線した部分は聞き流し、理解できる部分は確りと聞き分けた多々良は此度も旭とその相棒的な立場である下人の青年がまた面倒事に巻き込まれた事に苦笑をしながらも己の仲間達が仕事をしている仕事場へと走り出す。
「おーい、お前ら。緊急事態だ、下水道で何か問題が発生しているらしい。そこで旭や伴部、夜達が行方不明らしい」
そう言って仲間達に呼び掛けるとある陰陽師は「またかよ……」と呆れ、またある陰陽師は「上の許可は取らなくて良いのか?」と質問し「そんなの後だろ。今は民の生活の安全を守るのが先だろ」とそれに対しての答えが出た。
「んじゃあ、出撃だ。上には……事後承諾って形で了承してもらおう。装備を整えたら最寄りの下水道の入り口に集合だ」
多々良がそう言うと、彼の同僚達は地図を広げたり装備を取りに行ったりしてにわかに騒がしくなる。
「あ、あの……旭様と伴部さん達の事を宜しくお願いいたします」
「任せとけ。旭達には俺達も恩があるからな。恩返しの為にもあいつには死んでほしくないんだよ」
多々良は心配そうにそう言う白の頭を撫でながらそう言い、自分の愛用の武具を取りに走り出した。
──────────
あたい達は追撃をしてくる妖達を必死に防ぎながら撤退を進めていたっす。
「孫六さん、出口はまだっすか!?」
「さっき通った道から逆算して……もうちょいだ!」
「そもそも、妖達を連れては帰れませんよ!?」
あたいが孫六さんに尋ねた事に飛び掛かってきた妖を切り捨てながら紫姉がツッコミをいれたっす。
「わかってるっすよ! でも、妖達を全滅させた後にすぐに帰れるのと帰れないのとじゃあ出るやる気も違うんじゃないかと思うんすよ!」
「それはそうだけど、その前に雛子や紫音達を探さないと不味いだろ!」
「ああ! そうだったっす!」
あたいは此処に来るまでの大騒動で夜達の事をすっかり忘れていた事にやっと気付いたっす。
「『
その近くでは、白虎が爪に見立てた指による横凪から放たれた風の刃で妖を切り捨てながらその勢いを利用した風を纏った回し蹴りで多くの妖を蹴散らしていたっす。
「ん……? 旭、危ないデス!」
「ふえ……? 『このクソモブがあぁぁぁぁぁ!』むぎゅ!?」
あたいがアリシアの警告で振り向いた時にはもう遅く聞いた覚えのある声の屍の妖があたいの首を絞めて来たっす。
「お前……烏野!? どうしてこんな所に……」
『お前のせいで本体が死んだからだよぉぉぉぉぉ! お前さえいなけりゃあぁぁぁぁぁ、死ななかったんだぁぁぁぁぁ!』
「そんなの因果応報……自業自得っすよ! 悪いことをしたんだから、そのツケを払うのは当然っすよ!」
『黙れぇぇぇぇぇ……死ねぇぇぇぇぇ!』
「旭……こんな時に時間切れデスか!?」
烏野は逆恨みの声を出しながらあたいの首を絞める強さを上げ……アリシアは慌てて助けに来るけど、アリシアの身を包んでいたドレスが煙の様に消えて元のアリシアに戻っちゃったっす。
「か……は……」
『死ね死ね死ね! 俺が死んだんだからお前も死ね! 死んで俺を……「うるさい。魂ごと消え去れ」ぼげぇ!?』
「ふぎゃ!?」
あたいは烏野に首を絞められて意識を失いかけたけど……冷徹な声と共に烏野の悲鳴が聞こえたかと思うと、あたいは下水道の地面に尻餅をついたっす。
「立てますか?」
「あ、ありがとう……あ」
あたいが見たのは……あたいに向けて手を差し出す銀色の髪に赤い瞳の豪華な服を着た吸血鬼。
「こんの……!」
「『動かないでください』」
「んな……!?」
あたいが手を振り払いながら立ち上がろうとすると、吸血鬼の声と共にあたいの体が岩のように動かなくなったっす。これ、言霊……!? いや、もっと別の……!
「旭!」
「ダ~メ。貴方の相手は私よ?」
「げぇ!? お前もいたのかよ!」
「酷いわねぇ……」
あたいを助けようと駆け寄ってきた白夜さんは白夜さんに興味を持っている吸血鬼が背後から抱き締めたっす。
「く……! 貴方には屈しません!」
「悪いけど、屈してもらうぜ?」
紫姉は紫姉で紫姉に興味を持っている吸血鬼と戦ってるけど……明らかに今の紫姉じゃ勝てないっすね。実力が違いすぎるっす……
「……貴方を、私の婿に」
「またそのパターンかよ!?」
「伴部は私の婿!」
「だから、お前の婿でもない!」
伴部さんの方は白虎と一緒に伴部さんを見ていた吸血鬼と戦闘をしていて此方に来れそうになかったっす。
「く、この……! あたいに何をするつもりっすか!」
「貴女の血を吸って、私の花嫁として母さんの血族にするんです。まあ、それは彼処で紫色の髪の人を圧倒しているラール兄さんや翁の面を着けている彼に迫っているクレアも同じですが」
「そんなの旭にも紫にも、伴部達にもはいらないんデスよ!」
吸血鬼の言葉にアリシアがキレ気味に反応してくれたけど、さっき産まれた妖に邪魔をされてあたいを掴んでいる吸血鬼の所まで来れそうにないし、九恩さんも狐白さんも来れそうにないし……このままじゃあ……
「では……」
「く、うう……!?」
「……もらった」
「しまっ……!?」
「伴部!」
「そんじゃあ……」
「あ、ああ……」
「さ、私と……」
「誰がなるかよ……!」
あたい達四人に吸血鬼達の牙が……
「『
「『
「『
「狐徹!」
あたいは何時の間にか紫音さんの腕の中にいて、伴部さんに迫っていた吸血鬼には雛子さんが放った炎の刃を咄嗟に避けた事で距離が離れて、紫姉の動きを封じて首に噛みつこうとしていた吸血鬼は下水道の水面から現れたゆかちゃんの斬撃を避けた事で尻餅をついた紫姉をゆかちゃんが助け出し、白夜さんの方は夜が狐徹の斬撃で牽制した後でおもいっきり拳で殴り飛ばして無理矢理距離を離したっす。
周りの妖も黒龍や白龍、鳥谷さんが蹴散らしている事で余裕が生まれた九恩さんや狐白さんが大技を使い始めた事で掃討が開始されたっす。
『びゃ、白夜様! 大丈夫ですか!? 噛まれませんでした!?』
「……椿、お前が連れて来たのか」
『はい!』
夜達を連れてきたのは椿ちゃんみたいっすね……正直、感謝しかないっす。
「此処だ、此処だ! 旭達がいたぞ!」
あたいが声に上を向くと、そこには多々良さん達が下水道の出入口から顔を覗かせていたっす。
「……まだ、これから。援軍に来た連中は実力的には大したことはない。全員倒してしまえば……!」
『いや。全員、退け』
「お母様!?」
援軍が来たのを見ても戦意を滾らせていた吸血鬼達を制したのは一匹の蝙蝠から発せられたアリア・ローゼンクロイツの声だったっす。
「お母様、何故……」
『メイルからの報告じゃ。メイルの作り出した迷宮を造作もなく踏破する集団が二つ程あった。一つは女子のみの集団じゃが、恐ろしく強く並みの妖では歯が立たぬ。もう一つは恐ろしく強い気配の刀を持つ剣客の集団で恐らくは赤穂家の人間じゃろうな。片方だけでもお主らが苦戦は必至なのに両方来たら壊滅するのが目に見えてるのに戦わせるバカがいるか。とっとと戻ってこい。此処は放棄する』
アリア・ローゼンクロイツの説明に吸血鬼達は苦々しい顔になるけど、すぐに気を取り直して撤退を開始したっす。
「これはあたい達の勝ち……『シャアァァァァァ!』な、訳ないっすよね!」
あたいは周辺から総出で襲いかかってくる妖の一撃を防ぎながら戦いを……
「紫、
「消えなさい、羽虫が」
「失せろ!」
しようとした時に、聞こえた声に慌てて身を伏せて……次の瞬間、剣風と風、滅却の炎が舞い踊って一瞬で妖達が制圧をされたっす。
「雛姉、葵姉!」
「お父様、お兄様方も!」
「花!」
慌てて駆け寄ってきたのは雛姉や葵姉、花さんだけじゃなくて紫姉やゆかちゃんを心配してやって来たと思われる紫姉のお父さんや紫姉のお兄さん達もいたっす。
「雛姉、葵姉……心配かけてごめんなさいっす」
「別に良いわ。ちょっと傷だらけだけど、生きてはいるんだもの」
「葵、少しは旭を労え。……良く頑張ったな」
あたいは頭を撫でてくれる雛姉の手の暖かみに目を細めて……!?
「紫姉!」
「え……きゃあぁぁ!?」
「悪いが、楔は撃ち込ませてもらうぜ!」
あたいが警告の声をあげるけど間に合わずに撤退していなかった吸血鬼が紫姉を空中に連れていったかと思うと、その首に牙を突き立てたっす。
「く、うう……あああ!?」
「紫姉!」
あたいが吸血鬼に血を吸われている紫姉を助けるために飛び上がろうとし、て……何か首に刺さって……!?
「全く……無自覚とはいえ、恋に狂ったバカ息子程手に負えぬ人材はおらんな。まあ……」
「白虎!」
「え……伴部!」
あたいが声に振り向くと、そこには背中から生やした管をあたいと白虎に向けて放ち、あたいの首筋には過たずして突き刺さり、白虎のは慌てて割ってはいった伴部さんの肩に……違う、あれは伴部さんに刺すための攻撃っすね!?
「直接母上の子になるのが嫌ならば……選ばせてやろう。妾の子になるか、母上の子になるかを……じっくりとな」
そう言って酷薄そうに笑ったアリア・ローゼンクロイツはあたいの体に何かを注いで……あたいの意思はそれが妖母の血にアリア・ローゼンクロイツ自身の霊力と妖気を混ぜた物だと気付いた瞬間に意識を失ったっす。
次回もお楽しみに!
……次はもうちょい早く投稿したいなぁ