プププランドが堕とせない   作:月侍

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 ランディアの戦闘パターンを確認すべく、筆者はカビハンを起動するのであった……


こんな感じでやるけどさ

 さて、これを読む諸兄らの中には、「マスタークラウンって砕け散ったんじゃないの?」という疑問を持つ人がいるだろう。確かに、マホロアがクラウンから解放された時に砕け散っている。

 

 が、そこは問題ないのだ。何故なら、私にはそれをどうにか出来るチカラがあるから。

 

 

「えーっと、多分この辺り……か」

 

 ランディアとカービィが戦ったのは、おそらくこの辺りだろう。ディクショナリアと見合わせたりして、だいたいあってることを確認する。

 

 よし、ランディアが来ちゃう前に済ませよう。戦ったところで負けはしないだろうけど、めんどくさい。

 

 

「ディクショナリア七十二ページ、強化拡張術式……ええっと、遡行権限に合流……対象物をマスタークラウンに指定……」

 

 開いたディクショナリアから、魔法陣が広がる。白い羽のようなエフェクトがちらほらとどこからかとび始める。同時に、半透明な立体映像のようなものが、無音でカービィ達やマホロアのやり取りが逆回しで再生される。

 再生が進む(戻る?)ほどに、ディクショナリアの上に光の塊が現れ、クラウンの形を形成していく。

 

 

 私のチカラ、それが時間操作。ディクショナリアを使わなければ、ちょっとだけ元に戻す程度しか出来ないが、ディクショナリアを使って尚且つ、ある程度しっかりと対象物や対象の場所がハッキリさえしていれば、かなり戻すことが出来る。

 

 それでも世界全部をまっさらにするには足りないので、チカラを強化したり使えるものを集めているというわけだ。昔はディクショナリアに頼らずとも、好きに出来てたんだけどな……。

 

 

「異空間ロード一時接続、続行……敵対察知はオールグリ……いや全然イエローだこれ!」

 

 そして、光が少しずつ薄れてマスタークラウンがハッキリとしてきて、もう少しで行ける!と思ったところで、警戒のために使った探知魔法に引っかかるものがひとつ。

 

 デカくて空から来ていて、火属性っぽい感じの反応。ひとつなのによっつ、そんな感じの……って、ランディアじゃねえか!

 

 

『クル……シャァァァ!』 

 

 ランディアは火の玉を吐き出してくるが、それが当たることは無い。が、それよりも突進してくるのがダメだ。

 

 マスタークラウンはほぼ完全だが、あと1秒程度だけ待たなければならない。中断すると、また最初からやり直しになる羽目になる。

 

 

 突進を回避できるかギリギリの位置で、マスタークラウンを回収、ディクショナリアを閉じ、異空間ロードを経由した回避を行う。

 

 

『!』

 

「あっっっぶ……!危なかった……クラウンは」

 

 ディクショナリアの特定ページを開くと、小さな魔法陣の上にマスタークラウンが立体映像のように浮いている。回収成功だ。

「ヨシ!要件終了、だけど……」

 

『クルルルル……』

 

「簡単に撤退させて貰えないよねー!」

 

 そりゃそうだ。ランディアからしてみれば、「砕け散ったはずの危険な宝」を「どう言う仕組みか復元して、しかも持っていこうとしている」奴だもんな、私。

 

 

 それに、とりあえずここでランディアをどうにかしておかないと、間違いなくカービィに情報が流れるので危険が危ない。

 

「見つからずに行きたかったけど……仕方がないか!」

 

 

 グランドローパーEXとは違い、ランディアに対しては少々しっかりと相手しなければならない。

 ゲーム的には確かにグランドローパーEXの方が上だろうが、グランドローパーはカービィと繋がりがない。

 

 が、ランディアには「カービィ達と共闘した」という実績がある。つまるところ、カービィと交流がある。

 

 そのうえで、長年このデンジャラスディナーに眠るハルカンドラのやべーブツを護ってきた実績もある。四身一体だから、1匹でも取り逃すとダメだ。

 

 

 もう不意打ちされているから使い方が間違ってるだろうけど、ここは先手必勝。

 

「申し訳ないけど、寝てもらうよ!」

 

 ディクショナリアを開き、強化拡張を使った上で魔法を行使する。

 

 魔力の針がランディアを取り囲むように多数展開される。が、今回はグランドローパー戦のように無属性では無い。

 

 針は、魔力で保護・強化した無数の氷柱へと変化する。

 

 ランディアはそれらに警戒の意を見せ、溶かそうとしてか炎を吐きかける。が、溶けることは無い。だって魔力だもの。逆に、炎が凍る。

 

 

「そういう訳でグッドナイト!アイシクル・スティンガー!」

 

『ギュイイッ?!』

 

 

 氷の針が次々にランディアへと迫る。ランディアは分裂し、回避を試みたようだ。

 

 最初の一撃こそ躱されたが、残る針は分裂も想定して放ったものだ。次々にランディア達へと刺さる。

 刺さったそばから凍り、飛べずに墜落する。

 

『グルルルルル……』

 

「とりあえず、ざっと1000年は寝てもらうか」

 

 パラパラとディクショナリアを捲り、ディクショナリアを媒体として、再度魔法を行使する。

 

 すると、ランディア達は棺型のクリスタルの中へと閉じ込められる。封印系の魔法だ。

 

 なんで殺害しないのかって?まあ、ほら、最終的に全部まっさらにするし……殺っちゃったら、どこからどう綻ぶか分からないし……。

 

 とはいえ、ここに放置するわけにも行かない。適当に、厳重に隠しておくかなぁ。

 

 

「ふぅ……とりあえず、隠したら離れるかな……」

 

 魔法でランディア入のクリスタルを浮かすと、どこかへ隠すべく私はその場を去った。

 

 

 ただ、この時、はるか上空よりマホロアが……というより、ローアが見ていたことには気がつくべきだったと思う。この時点では、まだ問題ではないのだが。

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