さて、無事にマスタークラウンも確保出来たことだし、リソースの問題はどうにかなるだろう。
直接被って使うと恐らくダメなので、単純に魔力を引き出すためのATMにしておこう。ディクショナリアの中にしまっておけば、それだけでいいし。
「次はどうしようか……」
手に入れたい・使いたいものの上位候補は、ディメンションミラー、きせきの実、ギャラクティック・ノヴァ辺りだ。あとスターロッド。うち、ポップスターに触れないのはノヴァだが……
「うーん、修理中か……」
マルクの件以降、爆発四散したようで。自動修復真っ最中のようなのだ。時間操作で直すにも、ノヴァほどの物理的に大きなものを戻せるか若干自信が無い。
技術的には直せない訳では無いが、詳細な設計図までは流石に載っていない。せめて図面とかがあれば……
もう少しだけディクショナリアを捲る。すると、ふと目に入るものがひとつ。
「……あ、星の夢」
ハルトマンワークスカンパニーがマザーコンピュータとして利用していた機械。確か、これの技術元というか、設計図がノヴァだったはず。
ハルトマンワークスは、今は再建中。しかし、元本拠地とかを調べれば恐らくある筈だ。……あーいや、でもアクシスアークスも宇宙でバラバラになってたし……
そうなると、次にまだギリっギリなんとか行けそうなのはきせきの実やディメンションミラー辺りだろう。ポップスターだが、そのはるか上空。特にディメンションミラーならば、ワールドツリーのような気軽な交通手段もない……はず。
「いやでもなあ……先にポップスター外のものをなんとかしたい……えーーい、仕方がない!!」
気合いで探そう、星の夢の設計図!!!!ある程度のアタリはつけられる!!!やってやろうじゃねーですかコンニャローーー!!!
えっ、行き先?ポップスターの近くにある星を片っ端から当たるに決まってるじゃないか!
いや、別に載っていないとかじゃなくて、単に星が小島みたいに密集してる地帯すぎて地図が分かりづらくなってるだけだから……流石にディクショナリアにも精度とかの限界はあるから……
とりあえず、行こーっと。持ち物OK?多分ヨシ!
■■◆◆移動中……◆◆■■
はいはいやってきました、星の夢の設計図があるらしい場所、の近く。
「座標的には2、3、8……下層部っぽいけど」
幾つかある小さめの星へと、とりあえず片っ端から探知の魔術を使ってみる。
うーん、なーーんにも引っかからない。
というか、設計図と言ってもどんな形式なんだろうか?多分データ形式な気もしなくもないけど……。
そう思って、改めてディクショナリアを開く。
なんとビックリ、紙形式!
「アナログかい!!!」
紙〜?!それ劣化して今頃ボロボロじゃない?!……と思ったが、ちゃんと読めば『魔術・科学どちら側からも厳重な保護がかけられている』から劣化することはないと書いてある。よかった。
しかし、紙媒体かあ。
「……紙なら、散らばってたりしたら面倒臭いな」
探すのめんどくさいなあー!!!でも探さないと世界どうにか出来ないよなー!!!
「そうなるとどこから探すべきか……」
マスタークラウンみたいに壊れた場所が分かるとか、例えば壊れたものの破片とかあるとかそういうのなら復元は簡単に出来るのだけど……
「まずは、なくした地点からの風向きを確認するのはどうですの?」
「あ、なるほど。それで更に絞り込めるな……って」
バッと振り向けば、そこにはピンクの髪に金の髪飾りをつけた女性が1人。
機械的なスーツに身を包んだ彼女は、確か……ハルトマンワークスカンパニーのスージーだ。