夏休みのあれこれ(前編)
時刻は午前8時。服を着替えた裕奈は鏡でその姿を確認する。
「うん、今日もいい感じ」
今裕奈が居るのは女子寮ではなく父が住んでいる教員住宅であった。長期休みに入ると、裕奈は父の部屋で寝泊まりする事がある。そして今回は一つ目的もあった。
「おとーさん、準備できた?」
父の部屋のドアをノックして確認を取ると、少ししてドアが開き父が顔を出した。
「はーい。ごめん、おまたせ裕奈」
「も〜、服の襟よれてるよ?」
そう言いながら手際よく整える裕奈。裕奈の父は仕事はしっかりこなすが、日常生活はだらしないところがある。
「これでよし!久し振りに行くんだからしっかりしてよね」
「いやはや、返す言葉もございません」
頭を下げる姿を見て、裕奈は笑顔を見せた。
二人は学園都市から出て目的地に向かった。裕奈達の目的、それは夕子の墓参りである。
「それにしても急にどうしたんだい?お墓参りに行きたいなんて」
「ん〜?ちょっとね」
隣り合って歩く裕奈に聞くと、裕奈は僅かに下げていた視線を上げた。
「考えてみたら私、ちゃんとお礼言えてなかったなぁって思って。だから、それを言いに行きたいんだ」
どこか遠くを見ながらそう話す裕奈の顔は、少し大人びて見えた。
「…そっか」
言いながら裕奈に優しい笑顔を向ける。何があったのかはわからない。しかし、裕奈に何か心境の変化があったのは間違いないと感じた。笑顔を浮かべたのは見えたその表情から、起きた変化はきっといい物だと思えたからだ。
(参ったなぁ…ちょっと見ない内にまた大人になってる。子供の成長は早いとは聞いてたけど、ぼーっとしてられないな)
そうしている間に二人は墓の前に着く。見ると夕子の墓には既に線香が添えられていた。
「あれ?線香がある」
「本当だ、誰か来てくれたのかな?」
煙が出ている事からまだ新しい事がわかる。誰による物か不思議に思いつつ、二人も持ってきた線香に火をつけた。
線香を添え、手を合わせる。目を閉じながら裕奈は心の中で夕子に伝えた。
(ありがとう、お母さん)
「んじゃ、この後俺も行くから」
『うん、わかった』
祐は純一と通話をしながら一人街を歩く。今日は男の幼馴染で久し振りに会おうと決めていたのだ。集まる場所はリトの家である。
『それにしても、朝早くから何の用事?』
「この間知り合った素敵な女性に挨拶してきた」
『…詳しく聞こうじゃないか』
予想していた返答に、祐は笑いながら話す。
「言うと思った。先に言っておくけど、旦那さんとお子さんがいる人だよ。残念ながらそういった関係にはなれないな」
『なんだ、びっくりしたよ』
「素敵な家族だよ、本当に」
『…祐がそこまで言うなら、間違いないね』
暫く会話をしていると、純一が思い出した様に言った。
『そう言えば今日の事美也に話したら、自分も行きたいって言い出してさ』
「いいね、俺も久し振りに美也ちゃんに会いたい」
『即答か…相変わらず甘いんだから』
「いやいや、ただ俺が会いたいだけだよ」
修行を一旦終え、休憩に入って建物から海を眺めるネギの隣に明日菜がやってくる。
「よっ、おつかれ」
「明日菜さん」
手すりに寄りかかり、明日菜も海を眺めた。
「いいわねぇここ。景色も良いし時間も気にしなくていいなんて」
ネギと明日菜が今居るのはエヴァの別荘。またの名を『エヴァンジェリンズ・リゾート』
その正体はエヴァのログハウスにある地下室に置かれた、エヴァ自身が制作した魔法道具である。外からの見た目は丸いガラス瓶の中にミニチュアの様な物が入っているだけだが、中は実際に南国を思わせる空間が広がっており、そこで生活する事ができる。
そして最大の特徴は、ここで過ごした1日は現実の世界では1時間にしかならない事だ。
「まったく、勝手に来て図々しい奴だ」
後ろから頭にチャチャゼロを乗せた茶々丸を伴って来たエヴァが明日菜に目を向けた。
「いいじゃない、別に減るもんじゃないんだし」
「言っておくがここで過ごした時間は外では1時間でも、実際に歳はとるからな。使い過ぎればそれだけ老けるぞ」
「げっ…それはちょっと…」
「まぁ、私は別にお前が年老いたところで困りはしないがな」
それを聞いた明日菜は少し考える顔をする。
「ねぇ、祐はここをよく使ってたの?」
「勿論使った。だが祐に関しては色々と特殊だ、あいつが老ける等の心配はしなくていい」
「特殊?」
「ああ、そうだ。それに最近は使う事も少ない。ここは外の世界よりも魔力が濃いが、あいつには利点にならんしな」
「そういえば言ってたわね、あの光は魔法じゃないって」
そういった意味でもこの別荘は魔法使いであるネギの修行にうってつけの場所と言える。しかし、魔力を必要としない祐にとってはその面での恩恵はない。
「あいつの光が何なのか分からないってのは理解してるけど、何か一つでもない訳?分かってはいる事とか」
「…強いて言えば、祐に魔法は使えない事は分かっている」
それに対して明日菜は意外そうな顔をした。
「え、そうなの?なんか何でも出来そうな感じしてたけど」
「あの光で同じ様な現象を起こす事は出来る。詳しく説明するなら、あの光は魔法の術式には適用出来ない」
「お前も知っているだろう、ぼーや」
そう言ってネギを見るエヴァ。頷くネギを見て明日菜は疑問を持った。
「あんた何か知ってるの?」
「えっと…実は僕、出会って少しした後祐さんにパートナーになってほしいってお願いした事があって」
「は!?聞いてないんだけど!」
「聞かれてませんでしたので…」
詰め寄る明日菜から視線を逸らせて、ネギは気まずそうにした。
「だけど兄貴、ダンナとは仮契約してないんだろ?」
ネギの肩に乗って話を聞いていたカモが質問すると、ネギは当時を思い出しながら答える。
「うん、してあげたいけど出来ないんだって祐さんは言ってた。自分が関わるとその魔法は発動しなくなるって」
「かつて私が仮契約を試した時にそれが判明した。それから祐に魔法を試させてみたが、うんともすんとも言わない」
かつて試したという発言に明日菜は若干の引っ掛かりを覚えたが、今はそれを置いておくことにした。
「つまりあの光は魔力の代わりにはならない。って事っすか?」
「他人が既に発動した後の魔法であれば受ける事も跳ね返す事も出来るが、自分が発する・自分が魔法発動の根本に関わるとなるとそれは出来ない様だ」
「とは言え、当たり前だが魔法とは魔力を使って行う事を大前提として作られた物。何なのかも分かっていないあの光では代用出来ないのも、あの力が邪魔をして術式から弾かれるのも一応納得は出来る。何せあの光は未知のものだからな」
そこでカモが待ったを掛ける。以前聞いた事とどうも矛盾している様に感じたからだ。
「でも待ってくれ、確かチャチャゼロの姉貴に力を流して動けるようにしたんだろ?チャチャゼロの姉貴は魔力によって動くんなら、それは魔力の代わりになってるって事じゃねぇのか?」
それも初耳な明日菜は次から次へと出てくる新事実に、まだとんでもない何かがあるのではないかとほんの少し戦々恐々とした。
カモの発言にエヴァは顎に手を当てると、少しして答える。
「これはあくまで私の考えだが…それに関しては魔力の代わりをしているのではなく、チャチャゼロの動こうとする意思に力を与えたのではないかと思っている」
「意思に力を…ですか?」
「そうだ。明石裕奈の母親の件といい、相坂さよの件といい、あいつの光は姿の無い何かに対しても干渉が出来ると思える」
「あのソニュームとか言う奴ではないが、あの光は意思に…『心』に何か関係があるのかもな」
随分と哲学的な話になってきた気がする。あの光に対して何か知れればと思ったが、話を聞いた結果余計分からなくなった様に思えてきた。
「まぁ、実際心と関係があったとしてもその心が何なのか分からなければ、結局何も進展はしない話だ」
「オレハ動ケンナラ、ナンデモイイケドナ」
そう言ってチャチャゼロは笑った。彼女自身はあの光が何なのかに関してはそれほど興味はない様だ。
別にあの力がどんな物でも構わない。大事なのは祐の力が自分に流れ、その結果自由に動けるという事。それだけだ。
リトの家に向かう為街を歩く祐は、街頭ビジョンから流れるニュースに足を止める。
『現在度重なる超常現象及び事件の多発を受け、政府はこれまでの事件の関係性を調べると共に、対策について勘案する必要があると会見で述べました』
『それに伴い多次元侵略戦争の際に協力体制を取った別次元を始め、確認されている様々な別次元とも今後は積極的に意見を交換する機会が必要であるとして』
一人静かに流れる映像を見つめていると、服の袖を誰かに引かれる。その方向に顔を向けると、そこには恐らく小学生と思われる少女が祐の袖を掴んでこちらを見ていた。白みがかった薄い紫の髪と美しい青い瞳が特徴的な、何処か神秘性を感じる姿の少女だ。
「えっと、どうかしたのかな?」
無論初対面である祐はなるべく優しく話し掛ける。すると少女は祐の顔を見つめて口を開いた。
「あなた、人間?」
「……。生まれは人間ですけど…」
そう聞かれた祐はなんとも言えない顔になる。なにせ幼い外見の少女に開口一番そんな事を聞かれるとは思ってもみなかった。
「そう言えば前にもそんな事聞かれたな…ねぇ、俺ってそんなに変な奴に見える?」
深くしゃがんで少女と高さを合わせながら聞く。
「へん」
「何という火の玉ストレート」
「他の人間はそんなへんな感じしない。だからへん」
眠たげな印象を受ける表情と喋り方だが、少し好奇心も感じる。言われた事に対して祐は少し笑った。
「それを言われちゃったら言い返せないな。でも、それはお互い様でしょ?」
祐の言葉に少女は少し驚いた顔をした。同時に僅かではあるが警戒心が芽生えた様だ。まだ踏み込むには早かったかと祐は反省した。
「あなたやっぱりへん」
「ごめん、少し急だったね。俺は逢襍佗祐って言います。はいこれ、正真正銘の高校生」
取り出した財布から学生証を出して少女に見せると、それを少女はまじまじと見つめる。
「ここなんて読むの?」
指さした場所を確認すると、そこは学園の名前が書かれた場所だった。
「これはね、まほらがくえんって読むんだよ」
「まほらがくえん…聞いた事ある」
「お、知ってるんだ」
「うん。凄く大きな学校で人が沢山居て、変人も多いって小林が言ってた」
(…おのれ、否定したいけど出来ねぇ)
そこだけ聞くと何とも失礼な発言だが、事実なので何も言えなかった。誰かは知らないがその小林という人は間違ってはいない。
「あまたも変人?」
「いや、俺は変人じゃない。絶対に違う。変わったものは持ってるけど変人ではない」
断固として自分が変人である事を認めない祐。今までの人生の中で己を変人、もしくは問題児と思った事は一度もない。勘違いここに極まれりである。
「じゃあ、そのへんなのはなに?」
「それがさ、俺もわからないんだ…これが何なのか。逆に知ってる人を紹介してほしいくらいでね」
暫く少女は祐の顔を見つめると、少し警戒が薄れた気がする。
「よくわからないけど、あまた大変そう」
「わかってくれるか少女よ。そうなの、俺って結構大変なの」
「あっ!カンナ!ここにいましたか!」
少女の後ろから何故かメイド服を着た金髪ツインテールの女性が駆け足でやって来る。それも充分目立つが、何より祐の目を引いたのは頭部にある二本の角の様な物だ。
(この人も同じか)
目の前にいる少女と同様のものを感じたが、その事は口に出さなかった。先程の事もあるが、何よりこちらに来る女性からは友好的な感情をあまり感じなかったからだ。
「まったく、勝手にどこか行ったかと思えばこんな所に…どちら様ですか?」
少女に話し掛けている途中でこちらに目を向けた女性に対して、立ち上がると学生証を見せながら頭を下げる。
「こういう者です。この子にぼーっとしてた所を声を掛けて貰ったんで話してたんですが、保護者の方ですか?」
「麻帆良学園高等部…学生の方ですか。ええ、まぁ…一応そんな所です」
「トール様、あまたはへんだけど悪い人じゃない」
「この子本当に直球だな。正直な事ばっかり言ってると周りから煙たがられちゃうよ?出る釘は打たれるってやつだね、気を付けよう!」
「なんとなくカンナが言いたい事がわかりました…」
呆れた様な目で見られたが、敵意があった先程の目よりはいいだろう。しかし次第にメイド服の女性『トール』の顔が訝しむものに変化した。
「…貴方人間ですか?」
「揃いも揃ってなんだ君達は」
そう聞いてくる理由は大体予想は付くが、それにしてももう少しオブラートに包むという事が出来ないものだろうかと祐は思う。
「もう少し聞き方あるでしょ!俺が繊細な人間だったらどうするんですか!」
「繊細なんですか?」
「いいえ」
「何ですかこいつ…」
「あまたゆうって言ってた」
「はじめまして、逢襍佗祐です」
(関わっちゃいけないタイプだ)
何故か敬礼をしてくる祐を見てトールは確信した。この人間?は力がどうこう以前に面倒なタイプであると。気にはなるが周りに害を及ぼす様には見えない。取り敢えず一旦ここは帰る事にしようと、少女の手を握る。
「この子の事、面倒を見ていてくれた様でありがとうございました。それでは、私達はこれで」
そう言ってその場を離れるトール達。祐は何も言わずその背中を眺めていると、少女が振り返り手を振ってきた。それに笑って手を振り返す。
やがて帰っていく二人から視線を外し、再びリトの家へと向かって歩き出した。
「カンナ、やたらと知らない人について行っちゃいけないって言いましたよね?」
「ごめんなさい」
手を繋いで家へと帰る『カンナ』はトールからのお説教に素直に謝った。
「でもトール様、あまたはへん。あんなの見た事ない」
それに対してトールは眉間に皺を寄せる。
「それはわかってます。なんなのかはわかりませんが、特殊な力は感じました」
「あんなもの…私達の世界にだって無かった」
トールとカンナは人間ではない。更に言えばこの世界出身でもない。そんな彼女達からしても祐の持つ力は未知の物であった。
(害のあるタイプでは無さそうでしたが、少し探った方がいいかもしれませんね)
祐の持つ虹の光。その正体・それが意味するもの、それを知る者は誰一人として存在しない。それはこの次元のみならず、別次元においても変わらない事であった。
結城家のリビングでテレビを見ているリトと美柑。流れているのは近頃起こった事件をおさらいする内容の番組だ。そんな時、来客を知らせるチャイムが鳴った。
「おっ、来たかな」
ソファから立って二人で玄関へ向かいドアを開けると、幼馴染の兄妹が立っていた。
「おはようリト、美柑ちゃん」
「おはようリトちゃん美柑ちゃん!ひっさしぶり~!」
純一の横で挨拶もそこそこに美柑へと抱き着く美也。驚きつつも美柑は笑顔を見せた。
「うん、久し振り美也さん」
「も~、さん呼びは無しだよ美柑ちゃん」
「えっと、美也お姉ちゃん?」
「よろしい!」
「こら美也、ごめんね美柑ちゃん」
「いえ、純一さんもお久し振りです」
「久し振り、ほんと落ち着いてるなぁ美柑ちゃんは。美也にも見習ってほしいよ」
「そんな事言うなら、にぃにもリトちゃんの事見習ったら?にぃにはスケベだからね」
「おい美也!」
「にしし!行こっ!美柑ちゃん!おじゃましま~す!」
靴を脱いで美柑の手を取り、家の中へと駆けていく美也。純一はため息をついて、リトは苦笑気味だ。
「相変わらず元気だな美也は」
「困ったもんだよほんと…」
純一も靴を脱いで家へと上がる。
「おじゃまします。なんか久々だね、こうやって話すのも」
「だな、ここんところ色々騒がしかったし」
向かい合ってそう話す純一とリト。長い付き合いだが、久し振りの状況にお互い感慨深いものを感じていた。
「その騒動の渦中にいた人がもうすぐ来るよ」
「なら、しんみり出来るのは今の内だな」
これから来るもう一人の幼馴染を思い浮かべて、二人は笑った。
リトと純一がリビングに着くと美也と美柑はテレビから流れる話題について話していた。
「最近ほんとに色々あったよねぇ。美柑ちゃんは何ともなかった?」
「私は別に変わった事はなかったかな。美也さ…美也お姉ちゃんは?」
「みゃーも何にも…あっ!でもあの怪獣はテレビで見たよ!」
「私も見た。流石にあれはびっくりしたよ」
「ねー!あと虹色の光がバーってやつ!にぃになんてずーっと口開けて見てたもんね?」
「純一さんも?リトもそんな感じだった」
「あれは…まぁ、致し方ないと言うか…」
「うん、あれはそうなるよな…」
何せ二人はあの光の正体を知っている。この目で見た事もあるが、あんな大規模なものは見た事が無かった。妹達はそれを知らないから仕方ないが、知っていたら間違いなく同じ顔をしていたに違いない。
「どうしたの?二人とも遠い目して」
「え!?いや別に…うおっ!?」
焦った様に目を泳がせていたリトが庭に続く窓を見て突然驚きだした。それに驚きながら三人も窓を見ると、その原因が直ぐに分かった。窓に張り付くようにしてこちらを見ている祐がいたのだ。
「何してるんだよ…」
「逸る気持ちを抑えきれなくて。どうも皆さん、お久し振りです」
窓越しに挨拶をすると呆れながらリトがカギを開ける。靴を脱いで上がると美也が勢いよく抱き着いてきた。
「祐ちゃん!」
「お~美也ちゃん!久し振りだなぁ!大きくなっちゃって!」
軽く抱き上げてその場で回転する。この光景も昔から変わらないものだ。
「へへ~ん、なんたってみゃーは来年高校生だからね!」
「そっか、来年高校生か…本当に大きくなったね」
優しく微笑んで美也の頭を撫でる。そうしていると、今度はこちらを見ている美柑に視線を向けた。
「美柑ちゃん!久し振り!元気だった?」
「お久し振りです祐さん、元気ですよ」
「それは何よりだ!さぁ」
そう言って両腕を広げる祐。美柑はそれが意味する事を理解して顔を赤くした。
「わ、私はいいです!」
「おいマジかよ…難しいお年頃か…」
目に見えて落ち込んだ祐は純一とリトの元へと向かう。
「じゃあ純一とリトで」
「何で…?ぐえっ!」
「力強いな相変わらず!」
強い力で抱きしめられた二人は少し顔を青くした。後ろから美也がそれを見て笑っている。
「よかった、祐ちゃん全然変わってなくて!」
顔の赤みがとれてくると、美柑はため息をついてから少し微笑んだ。
「ほんと、何にも変わってないんだから」
祐の大切な幼馴染、それは明日菜達だけではない。日頃顔を合わせる機会は少なくとも、彼らも祐にとってかけがえのない存在である。
一番好きな章は?
-
序章・始まりの光
-
幽霊と妖怪と幼馴染と
-
たとえ世界が変わっても
-
消された一日
-
悪魔よふたたび
-
眠りの街
-
旧友からの言葉
-
漢の喧嘩
-
生まれた繋がり