旧・単冠湾泊地活動記   作:扶桑畝傍

1 / 2
ふとした事?

俺がこの鎮守府に着任してから早一年

 

艦娘は増える一方

資材は火の車

 

コンコンコン

 

「どうぞ~。」

 

「入るわよ、畝傍。」

 

扉を開けて入って来るのは

この単冠湾泊地での最高戦力の山城だ

 

ま、俺のほぼ嫁だ

(練度が足りているとは言っていない)

山城

「畝傍、舞風のダンス勧誘、何とかならない?」

畝傍

「なんねぇだろうなぁ。」

ガチャ

執務室の廊下側にある窓から入って来るのは

陽炎型駆逐艦・舞風だ

舞風

「てーいーとーくー!」

 

こら、見えちゃうからね?

畝傍

「舞風、窓から入るのは辞めなさい、

 見えちゃうでしょうが。」

舞風

「へ?なにが~?」

(別に提督なら良いんだけどね~)

畝傍

「野分~・・・捕まえてくれ~。」

あれ?

山城

「ぁ~、舞風のアレのせいで

 控室で寝込んでいます。」

畝傍

「まじか~ぃ。」

舞風

「まいか~いww」

畝傍

「時津風~、頼めるか~?」

時津風

「んぇ~・・・めんど~ぃ。」

畝傍

「仕方ない、放置決定。」

山城

「電、今日は許すわ。」

 

すっと手にするアンカー

 

ごがぁああん!!

 

電

「始末、完了ナノデス♪」

畝傍

「アンカーの殴打でたんこぶで済む、

 流石艦娘だな。」

 

コンコンコン

野分

「あの~・・・司令官?

 何か凄い〈目線を下にする〉ぁ、はい。」

畝傍

「ぉ、野分、舞風を曳航して部屋に持ってってくれる?

 一応、

 『峰打ちシーアンカー』で気絶してるだけだから。」

野分

「・・・大丈夫、ですよね?」

畝傍

「大丈夫、大丈夫、たんこぶ程度だから。」

野分

「・・・大丈夫とは言いませんが、

 解りました、曳航し、部屋に収納しておきます。」

山城

「はい、今日の報告書も終わり~、

 もう寝るわね、畝傍。」

野分

「あ、私も寝ます。」

畝傍

「ん、了解、お休み、

 山城、時津風、野分、舞風。」

 

▽

 

執務室・個室

 

キーボードを叩く音が響く

畝傍

「うし、本日も演習、遠征のみ、送信。」

かち

畝傍

「雨、やまねぇな、

 こうも続くとはぐれ深海棲艦が増えるな、

 しゃ~ない、明日からは

 はぐれ狩りするかぁ、

 んで、どうするよ?

 “かなづち”のレ級さんは?」

レ級

「ドウモコウモ、

 海に浮けないシ、艤装も消エチャッテ、

 戻れた所で解体サレルカラネ、

 コノママここに居るよ、

 その方が退屈シナイカラネww」

畝傍

「そっか、ま、好きにしな。」

レ級

「ソウサセテ貰うよ♪」

▽

 

静かな廊下を歩く

畝傍

「うし、見回りお終い。」

 

コツコツコツ

 

畝傍

「ん?誰だ?」

電

「ぁ、電、なのです。」

畝傍

「どうした?もぅ22時だぞ?」

電

「いえ、あの時を思い出して、ちょっと。」

畝傍

「ぁ~、着任初日に“お前に撃たれた場所かここ”」

電

「はぅっ!?」

▽

着任初日

 

ま、拉致られて強制的にここに着任初日

 

畝傍

「まぁ、ゲームでもサーバーはここだったからなぁ。」

大淀

「げぇむ?ですか?」

畝傍

「あ、気にするな、

 明石、大淀、施設把握と電源の復旧を急いでくれ。」

明石

「はい、機械は私にお任せください!」

大淀

「提督は、施設館内の損傷具合の確認をお願いします。」

畝傍

「はいよ、

 それと、確か、駆逐艦の“電”だったな?」

大淀

「はい、見つけ次第“拘束”か。」

畝傍

「解体?しないしない、

 ま、前任者を『殺した程度』で、

 んなピリピリすんなよ。」

二人

「いや、殺しを程度で済まさないで下さい。」

畝傍

「そうか?」

▽

二人と別れ施設を巡回する

畝傍

「うへ~、大分傷んでやがる。」

(載せて来た資材だけじゃ

 応急修理が良いトコだな、

 うし、『三笠のヤツに』資材を持ってこさせよう)

 

カチャカチャ

明石

「う~ん、なんでぇ~?」

畝傍

「ぁん?明石?どうした?」

明石

「あ、提督、

 ここの発電機が動かなくて、

 なんでぇ~?」

畝傍

「ぁ、どけどけ、俺がやる。」

明石

「え?てっ、提督?」

ほいほい、そいそい

畝傍

「んだば、スイッチ、オン。」

どるん!!ずどどどど!

畝傍

「お、生きてる電気が幾つかあるのか

 助かるわ~。」

明石

「な゛ぁ゛っ・・・なんでぇ?」

畝傍

「なんでって、

 こことここ、配線間違えてたぞ?」

明石

「へ?」

畝傍

「ま、駆逐艦艦長上がりを舐めんなって事だよ。」

明石

「その方が、

 退役して引きこもりしてるなんて

 誰が想像するんですか。」

畝傍

「まぁ、色々あったんよ、色々ね。」

明石

「そぅ、ですか。」

(それにしても

 どの駆逐艦の艦長だったのでしょうか?

 大抵の駆逐艦の修復をして来た私でも、

 “見覚えの無い人”

 この方は一体何者なんでしょうか?)

畝傍

「てか、電だっけ?

 一通り回って来たけど居なかったぞ?」

明石

「恐らく部屋の中に居たのではないでしょうか?

 電気も点きましたし気になって出て来てると思いますよ?」

畝傍

「ん~、わかった、

 それと、はいこれ、三笠に追加資材の発注しといて、

 持って来てる分じゃ

 ホントに最低限しか修理出来そうにないわ。」

明石

「あちゃぁ~、間宮さんに載せて来た量じゃ

 足らなかったんですね?」

畝傍

「そゆこと、通信室に居るだろう大淀と合流して、

 接舷作業と資材搬入準備進めてくれる?」

明石

「わかりました。」

▽

もう一度廊下を歩っていると

コツコツ

畝傍

(足音?)

愛銃のマテバ・ロングバレルカスタムを構える

畝傍

「誰だ?」

 

「主砲、撃テ。」

畝傍

「は?」

▽

 

ズドォン

大淀

「砲撃音っ?!」

明石

「振動から推測すると。」

二人

「12.7cm砲!!」

▽

畝傍

(おいおいおいぃぃっ!!

 いきなり主砲ぶっぱしてくんなやっ!!)

「てめぇ!!

 屋内でぶっ放す奴が居るか!!」

電?

「機関銃座、掃射開始。」

畝傍

「ぬぉおおっ!?」

大淀

「提督!ご無事ですかっ!?」

畝傍

「大淀!!艦娘に現代兵器類は

 大したダメージにならないんだったよな!!」

機銃の音が五月蠅いが

負けじと大声で聞いてみる

大淀

「あ、はい、それと

 通信機はお渡しした筈ですが・・・。」

畝傍

「んなもん壊れたから叫んでんだよ!!

 兎に角!!」

電

「魚雷、装填。」

畝傍

「ちょ、まてぇえっ!?

 こんな屋内で魚雷なんて使うなぼけがぁ!!」

明石

「って!?

 なんで61㎝魚雷持ってるの電ちゃんはっ!?」

畝傍

「ちっ!後で謝るから恨むなよ?」

 

一気に電の直下へ滑り込み

 

ごりっ

 

電

「ひっ!?」

畝傍

「ちっと痛てぇだろうが

 艦娘を大人しくさせるしろもんだ、

 有難く受け取れや。」

 

ガン!!

 

▽

医務室

電

「・・・っ~、あごが痛いのです。」

畝傍

「お、起きたか。」

電

「・・・提督、さん、なのです?」

畝傍

「あぁ、そうだな。」

テーブルにゴトリと、マテバを置く

電

「あ。」

畝傍

「あぁ、コイツでお前を撃った。」

電

「・・・せきにん、とりやがれなのです。」

畝傍

「は?」

電

「傷ものにしやがったのです、

 せきにんとりやがれなのです。」

畝傍

「・・・へ~へ~。」

電

「え?」

畝傍

「俺は子供に手は出さんのよ、

 押しは山城だからな。」

頭ナデナデ

電

「いっ!?電は子供じゃないのです!!」

▽

 

畝傍

「って、その後、直すのに2週間かかったもんな~。」

電

「・・・そ、その節は

 ごめんなさいなのです。」

畝傍

「とりあえず、これからもよろしくな。」

電

「はいなのです!」

 




キャラの数が半端なく増加するので

キャラ名
「セリフ」

と言う感じで進めて行きます

不定期更新なのであしからず
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。