俺がこの鎮守府に着任してから早一年
艦娘は増える一方
資材は火の車
コンコンコン
「どうぞ~。」
「入るわよ、畝傍。」
扉を開けて入って来るのは
この単冠湾泊地での最高戦力の山城だ
ま、俺のほぼ嫁だ
(練度が足りているとは言っていない)
山城
「畝傍、舞風のダンス勧誘、何とかならない?」
畝傍
「なんねぇだろうなぁ。」
ガチャ
執務室の廊下側にある窓から入って来るのは
陽炎型駆逐艦・舞風だ
舞風
「てーいーとーくー!」
こら、見えちゃうからね?
畝傍
「舞風、窓から入るのは辞めなさい、
見えちゃうでしょうが。」
舞風
「へ?なにが~?」
(別に提督なら良いんだけどね~)
畝傍
「野分~・・・捕まえてくれ~。」
あれ?
山城
「ぁ~、舞風のアレのせいで
控室で寝込んでいます。」
畝傍
「まじか~ぃ。」
舞風
「まいか~いww」
畝傍
「時津風~、頼めるか~?」
時津風
「んぇ~・・・めんど~ぃ。」
畝傍
「仕方ない、放置決定。」
山城
「電、今日は許すわ。」
すっと手にするアンカー
ごがぁああん!!
電
「始末、完了ナノデス♪」
畝傍
「アンカーの殴打でたんこぶで済む、
流石艦娘だな。」
コンコンコン
野分
「あの~・・・司令官?
何か凄い〈目線を下にする〉ぁ、はい。」
畝傍
「ぉ、野分、舞風を曳航して部屋に持ってってくれる?
一応、
『峰打ちシーアンカー』で気絶してるだけだから。」
野分
「・・・大丈夫、ですよね?」
畝傍
「大丈夫、大丈夫、たんこぶ程度だから。」
野分
「・・・大丈夫とは言いませんが、
解りました、曳航し、部屋に収納しておきます。」
山城
「はい、今日の報告書も終わり~、
もう寝るわね、畝傍。」
野分
「あ、私も寝ます。」
畝傍
「ん、了解、お休み、
山城、時津風、野分、舞風。」
▽
執務室・個室
キーボードを叩く音が響く
畝傍
「うし、本日も演習、遠征のみ、送信。」
かち
畝傍
「雨、やまねぇな、
こうも続くとはぐれ深海棲艦が増えるな、
しゃ~ない、明日からは
はぐれ狩りするかぁ、
んで、どうするよ?
“かなづち”のレ級さんは?」
レ級
「ドウモコウモ、
海に浮けないシ、艤装も消エチャッテ、
戻れた所で解体サレルカラネ、
コノママここに居るよ、
その方が退屈シナイカラネww」
畝傍
「そっか、ま、好きにしな。」
レ級
「ソウサセテ貰うよ♪」
▽
静かな廊下を歩く
畝傍
「うし、見回りお終い。」
コツコツコツ
畝傍
「ん?誰だ?」
電
「ぁ、電、なのです。」
畝傍
「どうした?もぅ22時だぞ?」
電
「いえ、あの時を思い出して、ちょっと。」
畝傍
「ぁ~、着任初日に“お前に撃たれた場所かここ”」
電
「はぅっ!?」
▽
着任初日
ま、拉致られて強制的にここに着任初日
畝傍
「まぁ、ゲームでもサーバーはここだったからなぁ。」
大淀
「げぇむ?ですか?」
畝傍
「あ、気にするな、
明石、大淀、施設把握と電源の復旧を急いでくれ。」
明石
「はい、機械は私にお任せください!」
大淀
「提督は、施設館内の損傷具合の確認をお願いします。」
畝傍
「はいよ、
それと、確か、駆逐艦の“電”だったな?」
大淀
「はい、見つけ次第“拘束”か。」
畝傍
「解体?しないしない、
ま、前任者を『殺した程度』で、
んなピリピリすんなよ。」
二人
「いや、殺しを程度で済まさないで下さい。」
畝傍
「そうか?」
▽
二人と別れ施設を巡回する
畝傍
「うへ~、大分傷んでやがる。」
(載せて来た資材だけじゃ
応急修理が良いトコだな、
うし、『三笠のヤツに』資材を持ってこさせよう)
カチャカチャ
明石
「う~ん、なんでぇ~?」
畝傍
「ぁん?明石?どうした?」
明石
「あ、提督、
ここの発電機が動かなくて、
なんでぇ~?」
畝傍
「ぁ、どけどけ、俺がやる。」
明石
「え?てっ、提督?」
ほいほい、そいそい
畝傍
「んだば、スイッチ、オン。」
どるん!!ずどどどど!
畝傍
「お、生きてる電気が幾つかあるのか
助かるわ~。」
明石
「な゛ぁ゛っ・・・なんでぇ?」
畝傍
「なんでって、
こことここ、配線間違えてたぞ?」
明石
「へ?」
畝傍
「ま、駆逐艦艦長上がりを舐めんなって事だよ。」
明石
「その方が、
退役して引きこもりしてるなんて
誰が想像するんですか。」
畝傍
「まぁ、色々あったんよ、色々ね。」
明石
「そぅ、ですか。」
(それにしても
どの駆逐艦の艦長だったのでしょうか?
大抵の駆逐艦の修復をして来た私でも、
“見覚えの無い人”
この方は一体何者なんでしょうか?)
畝傍
「てか、電だっけ?
一通り回って来たけど居なかったぞ?」
明石
「恐らく部屋の中に居たのではないでしょうか?
電気も点きましたし気になって出て来てると思いますよ?」
畝傍
「ん~、わかった、
それと、はいこれ、三笠に追加資材の発注しといて、
持って来てる分じゃ
ホントに最低限しか修理出来そうにないわ。」
明石
「あちゃぁ~、間宮さんに載せて来た量じゃ
足らなかったんですね?」
畝傍
「そゆこと、通信室に居るだろう大淀と合流して、
接舷作業と資材搬入準備進めてくれる?」
明石
「わかりました。」
▽
もう一度廊下を歩っていると
コツコツ
畝傍
(足音?)
愛銃のマテバ・ロングバレルカスタムを構える
畝傍
「誰だ?」
「主砲、撃テ。」
畝傍
「は?」
▽
ズドォン
大淀
「砲撃音っ?!」
明石
「振動から推測すると。」
二人
「12.7cm砲!!」
▽
畝傍
(おいおいおいぃぃっ!!
いきなり主砲ぶっぱしてくんなやっ!!)
「てめぇ!!
屋内でぶっ放す奴が居るか!!」
電?
「機関銃座、掃射開始。」
畝傍
「ぬぉおおっ!?」
大淀
「提督!ご無事ですかっ!?」
畝傍
「大淀!!艦娘に現代兵器類は
大したダメージにならないんだったよな!!」
機銃の音が五月蠅いが
負けじと大声で聞いてみる
大淀
「あ、はい、それと
通信機はお渡しした筈ですが・・・。」
畝傍
「んなもん壊れたから叫んでんだよ!!
兎に角!!」
電
「魚雷、装填。」
畝傍
「ちょ、まてぇえっ!?
こんな屋内で魚雷なんて使うなぼけがぁ!!」
明石
「って!?
なんで61㎝魚雷持ってるの電ちゃんはっ!?」
畝傍
「ちっ!後で謝るから恨むなよ?」
一気に電の直下へ滑り込み
ごりっ
電
「ひっ!?」
畝傍
「ちっと痛てぇだろうが
艦娘を大人しくさせるしろもんだ、
有難く受け取れや。」
ガン!!
▽
医務室
電
「・・・っ~、あごが痛いのです。」
畝傍
「お、起きたか。」
電
「・・・提督、さん、なのです?」
畝傍
「あぁ、そうだな。」
テーブルにゴトリと、マテバを置く
電
「あ。」
畝傍
「あぁ、コイツでお前を撃った。」
電
「・・・せきにん、とりやがれなのです。」
畝傍
「は?」
電
「傷ものにしやがったのです、
せきにんとりやがれなのです。」
畝傍
「・・・へ~へ~。」
電
「え?」
畝傍
「俺は子供に手は出さんのよ、
押しは山城だからな。」
頭ナデナデ
電
「いっ!?電は子供じゃないのです!!」
▽
畝傍
「って、その後、直すのに2週間かかったもんな~。」
電
「・・・そ、その節は
ごめんなさいなのです。」
畝傍
「とりあえず、これからもよろしくな。」
電
「はいなのです!」
キャラの数が半端なく増加するので
キャラ名
「セリフ」
と言う感じで進めて行きます
不定期更新なのであしからず