旧・単冠湾泊地活動記   作:扶桑畝傍

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同提督から嫌われる畝傍

単冠湾泊地 湾内

 

畝傍

「まぁ、運が無かったって事で。」

尾長(おなが)康介(こうすけ)

「はぁ、家も余裕は無いんだけどねぇ。」

畝傍

「うし、扶桑、摩耶、大井、北上、木曾、叢雲、

 狩りの時間だ。」

6人

『狩りじゃ、狩りの時間じゃ。』

尾長

「・・・なぁ、どうにかならないのか?

 その掛け声は。」

畝傍

「すいませんねぇww

 俺も気に入ってるので無理ですww」

尾長

「はぁ、だから同じ提督から嫌われるんだよ君は。」

畝傍

「何だかんだ、艦娘の受けが良いので

 気になりませんねぇ。」

(ぶっちゃけ、

 京都の舞鶴、青森の大湊、

 鹿児島の鹿屋、この三か所に

 色々貸し借りあるから問題は無いんだけどね)

▽

湾内

 

青葉(尾長所属)

「ども、青葉です♪」

扶桑(畝傍)

「貴女が審判ね?」

青葉(尾長所属)

「あ、はい!僭越ながら

 水偵も飛ばしてしっかり録画させて頂きますね!」

扶桑(畝傍)

「そぅ、トラウマにならなければ良いのだけれどね。」

青葉(尾長所属)

「貴女方の無様な負けっぷりがですか?」

扶桑(畝傍)

「ふふっ、そうね。」クスクスクス♪

▽

青葉(尾長所属)

「って、感じで

 終始変な気配のままでしたね。」

大和(尾長所属)

「っ!?

 舐められたモノですね。」

北上(尾長所属)

「言ってくれるじゃん、扶桑ね、

 大井っち、開幕で潰してあげようよ?」

大井(尾長所属)

「えぇ、北上さん!

 私達、雷巡改二の力を存分に見せつけてあげましょう!!」

イムヤ(伊168・尾長所属・ケッコン済)

(はぁ、どことなく不安しか感じないんだけどなぁ~)

あきつ丸(尾長所属)

「烈風における制空権は

 お任せ下さい!で、あります!」

大鳳(尾長所属)

「艦爆隊、雷撃隊、何時でも行けます!」

▽

尾長

「総員に次ぐ、

 これより単冠湾泊地内演習を開始する、

 各員、号砲と同時に開始せよ!」

青葉(尾長所属)

「それでは!

 演習、かいし~!」ドォン!!

▽

大和(尾長所属)

「号砲確認、水偵発艦!!

 各員、最初は輪形陣、接敵までは維持します!」

北上(尾長所属)

「前行くよ大井っち!」

大井(尾長所属)

「はい!北上さん♪」

あきつ丸(尾長所属)

「私は左舷を。」

大鳳(尾長所属)

「私は右舷を。」

イムヤ(尾長所属・ケッコン済)

「ぅ~、嫌な予感しかしない、

 絶対、ヤバイ。」

▽

扶桑(畝傍)

「聞こえた、艦隊複縦陣。」

大井(畝傍)

「北上姉さん、木曾、

 右舷一斉雷撃準備。」

北上(畝傍)

「おっけー。」

《摩耶、電探は?》

摩耶(畝傍)

《もう引っかかってるよ、

 叢雲、発光信号で会話しろや》

叢雲(畝傍)

「え?」

《真昼間よ?通信傍受能力は

 さして変わらない筈なのに?》

大井(畝傍)

《視線を感じたのよ、

 艦載機にやたら目が良い妖精が居るみたいね》

叢雲(畝傍)

《なるほど》

大井

《木曾、

 扇撃ち準備、相手の魚雷を

 討ち取りなさいな》

木曾(畝傍)

《あいよ、姉貴》

扶桑(畝傍)

《水偵接敵、

 全速力!雷撃距離へ》

▽

大和(尾長所属)

「なっ!?接敵!?艦隊単縦陣!!」

大鳳(尾長所属)

「まずっ!?

 ぜっ、全機発艦!!」

あきつ丸(尾長所属)

「烈風!頼んだであります!」

北上(尾長所属)

「うげ、後手スタートかぁ。」

大井(尾長所属)

「北上さん!左舷魚雷発射準備を!」

イムヤ(尾長・ケッコン済)

「はぁ。」

(艦首魚雷照準、兎に角

 相手の隊列を崩さないと!)

▽

扶桑(畝傍)

「来るわ!

 敵機の体制を崩すように

 各艦対空戦闘!!」

摩耶(畝傍)

「あいよ!扶桑の姉御!!」

大井(畝傍)

「重いけど!」

北上(畝傍)

「20.3cm連装砲は!」

二人

『頼りになるね(わね!!)!!』

木曾(畝傍)

「俺に勝負を挑む馬鹿は何処のどいつだ!!」

叢雲(畝傍)

「まったくもう!!

 対空戦闘は苦手なのよ!!」

▽

大鳳(尾長所属)

「な・・・航空攻撃、全て外されました。」

大和(尾長所属)

「第二次攻撃隊準備急いで!!

 大井!!北上!!雷撃開始!!

 イムヤは急速潜行!!

 敵旗艦の必中距離で雷撃して!!」

イムヤ(尾長所属)

「はぁっ!?それ本気っ!?」

あきつ丸(尾長所属)

「不味いであります!!

 烈風より入電!!

 敵艦隊真っすぐ突っ込んで来るであります!!」

▽

扶桑(畝傍)

「撃って来たわね、こっちも一斉射!!」

摩耶(畝傍)

「あいよ!!

 主砲連撃!喰らいやがれ!!」

大井(畝傍)

「叢雲!聴音器!」

叢雲(畝傍)

「聞こえるわ!!

 推定雷速40!!

 方位3時から4時方向!!

 射角推定20度!!ハ之字!!」

木曾(畝傍)

「おうさ!!

 魚雷ぶっ放せ!!」

大井(畝傍)

「姉さん!!」

北上(畝傍)

「大井っち!」

二人

『全門!!一斉射!!』

扶桑(畝傍)

「叢雲、敵伊号潜水艦の推定進路は?」

叢雲(畝傍)

「ちょっと五月蠅いからまって・・・

 聞こえた、

 進路は扶桑狙い直進して来る、

 間も無く全員の爆雷投射範囲内、

 1時から2時方向より接近、

 速力推定5ノット!!」

扶桑(畝傍)

「囮として引き付けます、

 摩耶、ついて来なさい、

 大井、伊号潜水艦の

 撃沈判定を急いで頂戴。」

大井(畝傍)

「りょ~かい!

 姉さん!木曾!叢雲!行くわよ!」

▽

大井(尾長所属)

「ちっ、魚雷複数暴発を確認、

 やられたわ、魚雷で魚雷を撃つなんて。」

北上(尾長所属)

「はぁ!?

 ただでさえ魚雷は貴重なのに

 迎撃に使うなんて!?」

大和(尾長所属)

「しまったっ!?全艦回避!!」

 

 

あきつ丸(尾長所属)

「ひぃっ!?」

 

▽

青葉(尾長所属)

「そんな・・・

 あきつ丸さん、撃沈判定です、

 海域から離脱して下さい。」

あきつ丸

〔うぅ・・・面目しだいもないであります〕

尾長

「うげぇ、あきつ丸が墜ちたのか。」

▽

扶桑(畝傍)

(所属は違えど流石は大和ね)

「摩耶、雷巡二人に照準。」

摩耶(畝傍)

「うぉっしゃぁ!!

 10門!一斉射!!」

▽

イムヤ(尾長所属・ケッコン済)

(ひぃ~っ!?)

叢雲(畝傍)

「右舷投射!!」

大井(畝傍)

「ほらほら!」

北上(畝傍)

「はやく~。」

木曾(畝傍)

「さっさと白旗上げろやっ!!」

 

どぼ~ん!   ぷかぁ

 

▽

青葉(尾長所属)

「・・・イムヤさん、

 だ、大丈夫、じゃないですよね。」

イムヤ

〔・・・恨んでやる

 大和さん、潜水艦をナンダト思ッテルノヨ〕

青葉(尾長所属)

「ぁ~。」

(あの扶桑の笑みは、

 コレを既に予見していたのですか、

 はぁ、演習とてトラウマ物ですね)

▽

大和(尾長所属)

「提督、申し訳ありません、

 あきつ丸、イムヤが離脱しましたが、

 このまま至近距離まで「きゃぁっ!?」っ!?」

大井(尾長所属)

「青葉ぁああっ!!

 まだ小破よ!!沈んで無いわよ!!」

青葉(尾長所属)

〔あ、はい、わかってます、どうぞ続行して下さい〕

大和(尾長所属)

「っ、私が前にでます!!

 二人は次発装填!準備出来次第、

 敵艦隊に一斉雷撃を!!」

▽

扶桑(畝傍)

「そうね、戦艦が盾にならないと

 防御の弱い雷巡ではやられてしまう、

 摩耶、後ろに居なさい?

 砲撃しつつ雷撃準備、

 タイミングは任せるわ。」

摩耶(畝傍)

「おぅ、まかせろ姉御!」

 

大井(畝傍)

〔こちら大井、

 敵伊号潜水艦仕留めました〕

扶桑(畝傍)

「そのまま大和の

 最大射程内ギリギリで待機して頂戴、

 大和を狙うように見せつつ

 雷巡と空母を狙って頂戴。」

大井(畝傍)

〔りょ~かい、

 3人共良いわね?〕

木曾(畝傍)

〔あぁ、何時でもぶちかませるぜ?〕

叢雲(畝傍)

〔えぇ、でも念の為私が先頭に回るわ〕

北上(畝傍)

〔ん、了解、

 大井っち、それでいいよね?〕

大井(畝傍)

〔そぅ、ね、叢雲任せるわ〕

▽

大和(尾長所属)

「ちぃ、射程圏内ギリギリに

 4隻、必中距離に戦艦、重巡、

 大鳳!!残存機を全部出しなさい!!

 北上、大井は雷撃準備!!

 上等じゃない!!

 全員私が相手してやる!!」

▽

扶桑(畝傍)

「ぐっ!?」

摩耶(畝傍)

「姉御!!大丈夫かっ!!」

青葉(尾長所属)

〔扶桑さん小破判定です〕

扶桑(畝傍)

「えぇ、流石に効くわ、

 でも、砲門数は負けて無いの、

 撃ち負ける気は欠片も無いわよ?」

↑41.0cm3連装砲12門装備

摩耶(畝傍)

「こなくそ!!

 ぶんぶん飛び回りやがって!!

 うっとおしいんだよてめえらは!!」

▽

大鳳(尾長所属)

「ぁ・・・あぁ、みんなが

 墜ちる・・・墜ちて逝く。」

大和(尾長所属)

「くっ、

 全主砲、後方の駆逐艦へ集中砲火!!」

北上(尾長所属)

(ありゃりゃ、大鳳のヤツ折れたねこりゃ、

 夜戦の時は盾代わりだね)

▽

畝傍

「尾長元帥、間も無く夜です。」

尾長

「そぅだな、

 大和、夜戦突入だ。」

大和(尾長所属)

〔了解!!〕

▽

畝傍

〔奴さん達は夜戦をご希望だ、

 行けるか?〕

扶桑(畝傍)

「損傷は中破に留めました、問題ありません。」

摩耶(畝傍)

「損傷軽微、

 全力全開で行けるぜ!!」

大井(畝傍)

「私も軽微よ、

 片舷は魚雷を残してあるわ!!」

北上(畝傍)

「中破よりの小破だけど、

 なんとかいけるよぉ~。」

木曾(畝傍)

「俺も小破だ、なんら問題はねぇぜ!!」

叢雲(畝傍)

「ごめん、

 私はパス、

 正直、演習弾って言っても

 大和の46cmは痛いわよ。」

畝傍

〔叢雲、先に入渠風呂入っとくか?〕

叢雲(畝傍)

「そ~させて貰うわ。」

▽

大和(尾長所属)

「夜偵・・・見つけて頂戴。」

 

パッ

 

大鳳(尾長所属)

「なっ!?照明弾っ!?一体誰がっ!?」

 

北上(尾長所属)

「ごめん、大井っち!」

大井(尾長所属)

「あぁん♪北上さん!

 まだ演習中ですよぉ///」

▽

扶桑(畝傍)

「読み通り、

 全艦、目標変更、

 旗艦大和へ。」

摩耶(畝傍)

「主砲、魚雷、

 全門ぶちかませぇっ!!」

大井(畝傍)

「姉さん!!半数を空母に!!」

北上(畝傍)

「はいよ、大井っち!」

木曾(畝傍)

「いいね、いいね!!

 最後まで足掻いて見せろやっ!!」

▽

青葉(尾長所属)

「尾長・・・提督、

 我が方、全艦艇大破並びに撃沈判定、

 畝傍提督側は、

 大破判定が、

 摩耶さん、北上さん、木曾さん、叢雲さん、

 中破判定、扶桑さん、大井さん、です、

 ・・・我が方の、まけ・・・です。」

尾長

「・・・そぅ、だな、

 畝傍、ありがとう。」

畝傍

「感謝される筋合いは無いのですが?」

尾長

「なに、表立ってはお前からの演習申し込みだが、

 実際は

 “家の増長した大和の調教”を

 頼んだ俺が発端だ、

 恐らく、今夜、

 アイツは動くかもしれん。」

畝傍

「・・・こちらで対処します、

 そこで不貞腐れてる

 “イムヤさんを介抱してあげてください”」

尾長

「・・・部屋、借りれるか?」

畝傍

「はい、ゲストルームの鍵です。」

部屋を指差す

尾長

「ぉお、気が利くな。」

 




ゲストルーム

尾長
「ごめんな、イムヤ。」


尾長
「イ~ムヤ?」
イムヤ
「ねぇ。」
尾長
「ん?」
イムヤ
「もぅ、海に出ない。」
尾長
「おいおい、
 そんなにあの爆雷がやばかったのか?」
イムヤ
「・・・ごめんなさい。」
尾長
「おっ、おぃ。」
お腹をさする
尾長
「まさか!?」
イムヤ
「黙ってた、
 でも、家の明石さんに診てもらったから、
 間違いないって。」
尾長
「出来たんだな。」
イムヤ
「ぅん、ごめん。」
尾長
「よし、早速ガチ婚の書類を獲りに行くぞ!!」
イムヤ
「まって?今、なんて言ったの?」
尾長
「お~い!!畝傍~!!
 大本営に行く便を直ぐ準備してくれるか~?」

コンコンコン
かちゃ
畝傍
「尾長元帥?今何時だと思いですか?」
尾長
「23:30だな、そんなのは関係無い!
 イムヤとガチ婚をするんだ、
 あれこれ文句をつけて
 書類審査を通さない連中を黙らせる為にも
 直接大本営に書類を獲りに行く!!
 さぁ!!直ぐに支度したまへ!!」
畝傍
「・・・二式大艇・改夜戦、出しますね。」
尾長
「うむ!」
イムヤ
(はぁ、子供に艦娘を引き継がなきゃいけないって
 解ってるのに・・・
 でも、産みたい、女として、彼の妻として)
畝傍
「イムヤが抜ける分の補充戦力は大丈夫なんですか?」
尾長
「お前が他人を心配するなんてな。」
畝傍
「・・・気まぐれです。」
尾長
「気まぐれ、ね。」
(お~怖、
 俺も解ってるさ、
 艦娘のガチ婚リスクは、
 だがな、俺は彼女と成し遂げたいのだ!!)
畝傍
(・・・家の潜水艦組を暫く派遣するか)
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