旧・単冠湾泊地活動記   作:扶桑畝傍

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同提督から嫌われる畝傍

単冠湾泊地 湾内

 

畝傍

「まぁ、運が無かったって事で。」

尾長(おなが)康介(こうすけ)

「はぁ、家も余裕は無いんだけどねぇ。」

畝傍

「うし、扶桑、摩耶、大井、北上、木曾、叢雲、

 狩りの時間だ。」

6人

『狩りじゃ、狩りの時間じゃ。』

尾長

「・・・なぁ、どうにかならないのか?

 その掛け声は。」

畝傍

「すいませんねぇww

 俺も気に入ってるので無理ですww」

尾長

「はぁ、だから同じ提督から嫌われるんだよ君は。」

畝傍

「何だかんだ、艦娘の受けが良いので

 気になりませんねぇ。」

(ぶっちゃけ、

 京都の舞鶴、青森の大湊、

 鹿児島の鹿屋、この三か所に

 色々貸し借りあるから問題は無いんだけどね)

湾内

 

青葉(尾長所属)

「ども、青葉です♪」

扶桑(畝傍)

「貴女が審判ね?」

青葉(尾長所属)

「あ、はい!僭越ながら

 水偵も飛ばしてしっかり録画させて頂きますね!」

扶桑(畝傍)

「そぅ、トラウマにならなければ良いのだけれどね。」

青葉(尾長所属)

「貴女方の無様な負けっぷりがですか?」

扶桑(畝傍)

「ふふっ、そうね。」クスクスクス♪

青葉(尾長所属)

「って、感じで

 終始変な気配のままでしたね。」

大和(尾長所属)

「っ!?

 舐められたモノですね。」

北上(尾長所属)

「言ってくれるじゃん、扶桑ね、

 大井っち、開幕で潰してあげようよ?」

大井(尾長所属)

「えぇ、北上さん!

 私達、雷巡改二の力を存分に見せつけてあげましょう!!」

イムヤ(伊168・尾長所属・ケッコン済)

(はぁ、どことなく不安しか感じないんだけどなぁ~)

あきつ丸(尾長所属)

「烈風における制空権は

 お任せ下さい!で、あります!」

大鳳(尾長所属)

「艦爆隊、雷撃隊、何時でも行けます!」

尾長

「総員に次ぐ、

 これより単冠湾泊地内演習を開始する、

 各員、号砲と同時に開始せよ!」

青葉(尾長所属)

「それでは!

 演習、かいし~!」ドォン!!

大和(尾長所属)

「号砲確認、水偵発艦!!

 各員、最初は輪形陣、接敵までは維持します!」

北上(尾長所属)

「前行くよ大井っち!」

大井(尾長所属)

「はい!北上さん♪」

あきつ丸(尾長所属)

「私は左舷を。」

大鳳(尾長所属)

「私は右舷を。」

イムヤ(尾長所属・ケッコン済)

「ぅ~、嫌な予感しかしない、

 絶対、ヤバイ。」

扶桑(畝傍)

「聞こえた、艦隊複縦陣。」

大井(畝傍)

「北上姉さん、木曾、

 右舷一斉雷撃準備。」

北上(畝傍)

「おっけー。」

《摩耶、電探は?》

摩耶(畝傍)

《もう引っかかってるよ、

 叢雲、発光信号で会話しろや》

叢雲(畝傍)

「え?」

《真昼間よ?通信傍受能力は

 さして変わらない筈なのに?》

大井(畝傍)

《視線を感じたのよ、

 艦載機にやたら目が良い妖精が居るみたいね》

叢雲(畝傍)

《なるほど》

大井

《木曾、

 扇撃ち準備、相手の魚雷を

 討ち取りなさいな》

木曾(畝傍)

《あいよ、姉貴》

扶桑(畝傍)

《水偵接敵、

 全速力!雷撃距離へ》

大和(尾長所属)

「なっ!?接敵!?艦隊単縦陣!!」

大鳳(尾長所属)

「まずっ!?

 ぜっ、全機発艦!!」

あきつ丸(尾長所属)

「烈風!頼んだであります!」

北上(尾長所属)

「うげ、後手スタートかぁ。」

大井(尾長所属)

「北上さん!左舷魚雷発射準備を!」

イムヤ(尾長・ケッコン済)

「はぁ。」

(艦首魚雷照準、兎に角

 相手の隊列を崩さないと!)

扶桑(畝傍)

「来るわ!

 敵機の体制を崩すように

 各艦対空戦闘!!」

摩耶(畝傍)

「あいよ!扶桑の姉御!!」

大井(畝傍)

「重いけど!」

北上(畝傍)

「20.3cm連装砲は!」

二人

『頼りになるね(わね!!)!!』

木曾(畝傍)

「俺に勝負を挑む馬鹿は何処のどいつだ!!」

叢雲(畝傍)

「まったくもう!!

 対空戦闘は苦手なのよ!!」

大鳳(尾長所属)

「な・・・航空攻撃、全て外されました。」

大和(尾長所属)

「第二次攻撃隊準備急いで!!

 大井!!北上!!雷撃開始!!

 イムヤは急速潜行!!

 敵旗艦の必中距離で雷撃して!!」

イムヤ(尾長所属)

「はぁっ!?それ本気っ!?」

あきつ丸(尾長所属)

「不味いであります!!

 烈風より入電!!

 敵艦隊真っすぐ突っ込んで来るであります!!」

扶桑(畝傍)

「撃って来たわね、こっちも一斉射!!」

摩耶(畝傍)

「あいよ!!

 主砲連撃!喰らいやがれ!!」

大井(畝傍)

「叢雲!聴音器!」

叢雲(畝傍)

「聞こえるわ!!

 推定雷速40!!

 方位3時から4時方向!!

 射角推定20度!!ハ之字!!」

木曾(畝傍)

「おうさ!!

 魚雷ぶっ放せ!!」

大井(畝傍)

「姉さん!!」

北上(畝傍)

「大井っち!」

二人

『全門!!一斉射!!』

扶桑(畝傍)

「叢雲、敵伊号潜水艦の推定進路は?」

叢雲(畝傍)

「ちょっと五月蠅いからまって・・・

 聞こえた、

 進路は扶桑狙い直進して来る、

 間も無く全員の爆雷投射範囲内、

 1時から2時方向より接近、

 速力推定5ノット!!」

扶桑(畝傍)

「囮として引き付けます、

 摩耶、ついて来なさい、

 大井、伊号潜水艦の

 撃沈判定を急いで頂戴。」

大井(畝傍)

「りょ~かい!

 姉さん!木曾!叢雲!行くわよ!」

大井(尾長所属)

「ちっ、魚雷複数暴発を確認、

 やられたわ、魚雷で魚雷を撃つなんて。」

北上(尾長所属)

「はぁ!?

 ただでさえ魚雷は貴重なのに

 迎撃に使うなんて!?」

大和(尾長所属)

「しまったっ!?全艦回避!!」

 

 

あきつ丸(尾長所属)

「ひぃっ!?」

 

青葉(尾長所属)

「そんな・・・

 あきつ丸さん、撃沈判定です、

 海域から離脱して下さい。」

あきつ丸

〔うぅ・・・面目しだいもないであります〕

尾長

「うげぇ、あきつ丸が墜ちたのか。」

扶桑(畝傍)

(所属は違えど流石は大和ね)

「摩耶、雷巡二人に照準。」

摩耶(畝傍)

「うぉっしゃぁ!!

 10門!一斉射!!」

イムヤ(尾長所属・ケッコン済)

(ひぃ~っ!?)

叢雲(畝傍)

「右舷投射!!」

大井(畝傍)

「ほらほら!」

北上(畝傍)

「はやく~。」

木曾(畝傍)

「さっさと白旗上げろやっ!!」

 

どぼ~ん!   ぷかぁ

 

青葉(尾長所属)

「・・・イムヤさん、

 だ、大丈夫、じゃないですよね。」

イムヤ

〔・・・恨んでやる

 大和さん、潜水艦をナンダト思ッテルノヨ〕

青葉(尾長所属)

「ぁ~。」

(あの扶桑の笑みは、

 コレを既に予見していたのですか、

 はぁ、演習とてトラウマ物ですね)

大和(尾長所属)

「提督、申し訳ありません、

 あきつ丸、イムヤが離脱しましたが、

 このまま至近距離まで「きゃぁっ!?」っ!?」

大井(尾長所属)

「青葉ぁああっ!!

 まだ小破よ!!沈んで無いわよ!!」

青葉(尾長所属)

〔あ、はい、わかってます、どうぞ続行して下さい〕

大和(尾長所属)

「っ、私が前にでます!!

 二人は次発装填!準備出来次第、

 敵艦隊に一斉雷撃を!!」

扶桑(畝傍)

「そうね、戦艦が盾にならないと

 防御の弱い雷巡ではやられてしまう、

 摩耶、後ろに居なさい?

 砲撃しつつ雷撃準備、

 タイミングは任せるわ。」

摩耶(畝傍)

「おぅ、まかせろ姉御!」

 

大井(畝傍)

〔こちら大井、

 敵伊号潜水艦仕留めました〕

扶桑(畝傍)

「そのまま大和の

 最大射程内ギリギリで待機して頂戴、

 大和を狙うように見せつつ

 雷巡と空母を狙って頂戴。」

大井(畝傍)

〔りょ~かい、

 3人共良いわね?〕

木曾(畝傍)

〔あぁ、何時でもぶちかませるぜ?〕

叢雲(畝傍)

〔えぇ、でも念の為私が先頭に回るわ〕

北上(畝傍)

〔ん、了解、

 大井っち、それでいいよね?〕

大井(畝傍)

〔そぅ、ね、叢雲任せるわ〕

大和(尾長所属)

「ちぃ、射程圏内ギリギリに

 4隻、必中距離に戦艦、重巡、

 大鳳!!残存機を全部出しなさい!!

 北上、大井は雷撃準備!!

 上等じゃない!!

 全員私が相手してやる!!」

扶桑(畝傍)

「ぐっ!?」

摩耶(畝傍)

「姉御!!大丈夫かっ!!」

青葉(尾長所属)

〔扶桑さん小破判定です〕

扶桑(畝傍)

「えぇ、流石に効くわ、

 でも、砲門数は負けて無いの、

 撃ち負ける気は欠片も無いわよ?」

↑41.0cm3連装砲12門装備

摩耶(畝傍)

「こなくそ!!

 ぶんぶん飛び回りやがって!!

 うっとおしいんだよてめえらは!!」

大鳳(尾長所属)

「ぁ・・・あぁ、みんなが

 墜ちる・・・墜ちて逝く。」

大和(尾長所属)

「くっ、

 全主砲、後方の駆逐艦へ集中砲火!!」

北上(尾長所属)

(ありゃりゃ、大鳳のヤツ折れたねこりゃ、

 夜戦の時は盾代わりだね)

畝傍

「尾長元帥、間も無く夜です。」

尾長

「そぅだな、

 大和、夜戦突入だ。」

大和(尾長所属)

〔了解!!〕

畝傍

〔奴さん達は夜戦をご希望だ、

 行けるか?〕

扶桑(畝傍)

「損傷は中破に留めました、問題ありません。」

摩耶(畝傍)

「損傷軽微、

 全力全開で行けるぜ!!」

大井(畝傍)

「私も軽微よ、

 片舷は魚雷を残してあるわ!!」

北上(畝傍)

「中破よりの小破だけど、

 なんとかいけるよぉ~。」

木曾(畝傍)

「俺も小破だ、なんら問題はねぇぜ!!」

叢雲(畝傍)

「ごめん、

 私はパス、

 正直、演習弾って言っても

 大和の46cmは痛いわよ。」

畝傍

〔叢雲、先に入渠風呂入っとくか?〕

叢雲(畝傍)

「そ~させて貰うわ。」

大和(尾長所属)

「夜偵・・・見つけて頂戴。」

 

パッ

 

大鳳(尾長所属)

「なっ!?照明弾っ!?一体誰がっ!?」

 

北上(尾長所属)

「ごめん、大井っち!」

大井(尾長所属)

「あぁん♪北上さん!

 まだ演習中ですよぉ///」

扶桑(畝傍)

「読み通り、

 全艦、目標変更、

 旗艦大和へ。」

摩耶(畝傍)

「主砲、魚雷、

 全門ぶちかませぇっ!!」

大井(畝傍)

「姉さん!!半数を空母に!!」

北上(畝傍)

「はいよ、大井っち!」

木曾(畝傍)

「いいね、いいね!!

 最後まで足掻いて見せろやっ!!」

青葉(尾長所属)

「尾長・・・提督、

 我が方、全艦艇大破並びに撃沈判定、

 畝傍提督側は、

 大破判定が、

 摩耶さん、北上さん、木曾さん、叢雲さん、

 中破判定、扶桑さん、大井さん、です、

 ・・・我が方の、まけ・・・です。」

尾長

「・・・そぅ、だな、

 畝傍、ありがとう。」

畝傍

「感謝される筋合いは無いのですが?」

尾長

「なに、表立ってはお前からの演習申し込みだが、

 実際は

 “家の増長した大和の調教”を

 頼んだ俺が発端だ、

 恐らく、今夜、

 アイツは動くかもしれん。」

畝傍

「・・・こちらで対処します、

 そこで不貞腐れてる

 “イムヤさんを介抱してあげてください”」

尾長

「・・・部屋、借りれるか?」

畝傍

「はい、ゲストルームの鍵です。」

部屋を指差す

尾長

「ぉお、気が利くな。」

 




ゲストルーム

尾長
「ごめんな、イムヤ。」


尾長
「イ~ムヤ?」
イムヤ
「ねぇ。」
尾長
「ん?」
イムヤ
「もぅ、海に出ない。」
尾長
「おいおい、
 そんなにあの爆雷がやばかったのか?」
イムヤ
「・・・ごめんなさい。」
尾長
「おっ、おぃ。」
お腹をさする
尾長
「まさか!?」
イムヤ
「黙ってた、
 でも、家の明石さんに診てもらったから、
 間違いないって。」
尾長
「出来たんだな。」
イムヤ
「ぅん、ごめん。」
尾長
「よし、早速ガチ婚の書類を獲りに行くぞ!!」
イムヤ
「まって?今、なんて言ったの?」
尾長
「お~い!!畝傍~!!
 大本営に行く便を直ぐ準備してくれるか~?」

コンコンコン
かちゃ
畝傍
「尾長元帥?今何時だと思いですか?」
尾長
「23:30だな、そんなのは関係無い!
 イムヤとガチ婚をするんだ、
 あれこれ文句をつけて
 書類審査を通さない連中を黙らせる為にも
 直接大本営に書類を獲りに行く!!
 さぁ!!直ぐに支度したまへ!!」
畝傍
「・・・二式大艇・改夜戦、出しますね。」
尾長
「うむ!」
イムヤ
(はぁ、子供に艦娘を引き継がなきゃいけないって
 解ってるのに・・・
 でも、産みたい、女として、彼の妻として)
畝傍
「イムヤが抜ける分の補充戦力は大丈夫なんですか?」
尾長
「お前が他人を心配するなんてな。」
畝傍
「・・・気まぐれです。」
尾長
「気まぐれ、ね。」
(お~怖、
 俺も解ってるさ、
 艦娘のガチ婚リスクは、
 だがな、俺は彼女と成し遂げたいのだ!!)
畝傍
(・・・家の潜水艦組を暫く派遣するか)
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