今回はミラーが出てきます。
では、どうぞ。
sideシリカ
第36層『迷いの森』
夕日が綺麗な森の中、髪をツインテールにした12、3才くらいの少女の声が響く。
言い争っている相手は少女よりも年上で赤い髪の女性だった。
シリカ「だから何でそうなるんですか!!」
私は赤い髪の女性、ロザリアさんの言葉に反論する。
だってロザリアさんは………
ロザリア「何言ってんだか。あんたは、そのトカゲが回復してくれるからヒールクリスタルは分配しなくていいでしょ。」
シリカ「そういう貴方だってろくに前衛に出なくてクリスタルは必要ないんじゃないんですか!!」
ロザリアさんは私とピナの事をバカにしたんだから絶対に許さない!!
そこからはもう売り言葉に買い言葉だった。
他のパーティーメンバー達は必死に止めてくれていたけど、私はもう後に引けなかった。
シリカ「もう良いですッ!!アイテムなんて要りません!!貴方と何てもう二度と組みません!!私の事を欲しいと言ってくれる人は他にもたくさん居るんですからッ!!」
私はパーティーのリーダーにパーティーの脱退申請のメールを送り、その場を去る。
その時、私にパーティーのリーダーの人が何かを言っている事に気付かなかった、それが物凄い後悔を生むことに知らずに…………
シリカ「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。」
今、私は三体のゴリラに似たモンスターと対峙していた。
頭に血が上っていたからすっかり忘れていたけど、此処は『迷いの森』と呼ばれていて一分ごとにエリアがランダムに入れ替わってしまい、出る為には一分以内にエリアから走り抜けるか、もしくは地図を見て歩くしかない。
でも、私はそんな地図を持っていないうえ、何よりもその地図が高すぎて買える物じゃなかった。
それにこのフィールドのモンスターはそんな大したレベルじゃないから私でも十分戦えたけど、連戦に連戦で気力も体力も限界に近く、集中も無くなってきているうえ、回復アイテムも其処が尽きていた。
シリカ(………大丈夫。今までこのモンスター達と戦ってきたけど、いつも倒してきたからきっと大丈夫。)
いつも倒してきたから大丈夫――――
この慢心こそがこのデスゲームで命取りだという事に気付かなかった。
後、一歩、モンスターのライフを全て削り、倒せる所まで迫った時に突然、モンスターがスイッチをしてきた。
今までこんな行動をこのタイプのモンスターで見たことがない。
私は当然、このスイッチに対応出来ずにモンスターの攻撃が直撃する。
シリカ「うぐッ!!」
攻撃で左上のライフが緑色から危険ゾーンである赤色に変わる。
シリカ「あ……あ……あ……。」
衝撃で無事を落としてしまって探すが、見当たらない。
このゲームが始まって初めて感じる死の恐怖。
恐怖で身体が動けない私に向かってドランクエイプの攻撃が迫る。
その時
ピナ「キュルッ!!」
ピナが………大切な友達が私を庇う様にモンスターの前に立ちはだかり、モンスターの攻撃を受けた。
そしてモンスターの棍棒の強烈な一撃を受けてピナのライフケージが減っていき
シリカ「ピナッ!!ピナッ!!お願いだから死なないで……私を一人にしないてよ………。ピナァ‼」
そんな私の願いは届く事は無かった。
ピナのライフがゼロになり、身体がポリゴン状になり飛散して消えた。
その光景に私は言葉を無くす。
私の脳裏にはこのゲームが始まって寂しさに押しつぶされそうになった時に小竜タイプのモンスターが食べ物を欲しそうにしていた時にたまたま持っていたピーナツを上げたら偶然テイムが出来てそれ以来、私の大切な家族になった。
それからずっと私の傍に居てくれた………寂しくても辛くても此処まで来れたのは全部ピナのおかげだった……
「…………………………。」
もう反撃する気力は私にはない。
涙が溢れて視界か霞む中、私に向かって振り下ろされていく棍棒がゆっくり見える。
私もこの攻撃を受けてライフがゼロになって死ぬ―――
これがちやほやされて浮かれていた私の報いなんだ、と思った、その時、
突然、私の前に居た三体のモンスターが悲鳴を上げながら身体がポリゴン状になり、飛散して消える。
光の欠片が消えるとそこには、右手に剣を持っていて黒いマントを着た男性がいた。
sideout
sideキリト
あの後、シリカという女の子はピナという友達を生き返らせるため四十七層にあるフィールドダンジョンの頂上にある『思い出の丘』っていう所に咲く花が使い魔を蘇生できるアイテムを取りに行く事になった。
そして、俺とシリカは無事に迷いの森を抜けて三十五層の主街区に戻っていた。
『あら?シリカじゃない。』
シリカ「………どうも。」
すると、赤髪の女性がシリカに話しかけてきた。
どうやら、あいつがロザリアという奴らしい。
シリカは悔しさのあまりに唇を噛みしめて涙が出そうになっていた。
キリト「………大丈夫、君の友達は必ず生き返らせてみせるから。」
と、俺は優しくシリカの肩に手を置きながらそう言った。
ロザリア「フン、あんたもあんまり強そうに見えないけど……それに生き返らすって『思い出の丘』に行く気?あそこ結構レベルが高くないと攻略するのは難しいわよ」
キリト「………ご忠告どうも。」
俺はそれだけ言ってシリカを連れてその場を去り、ロザリアさんに振り向くことは無かった。
sideout
sideミラー
俺は、現在第35層にいる。
目的は、最近PKが起きておりその調査である。
ミラー「しかし、何もねぇな………ん?」
すると、遠くの方で身に覚えがある人物がいた。
ミラー「キリトじゃあねぇか。」
俺は、そいつに近寄った。
キリト「ミ、ミラー。」
ミラー「おー、お前にも春が来たんだな。」
俺は、隣にいる女の子を見ながら言った。
キリト シリカ「ち、違う違う。」
キリトとシリカは凄い勢いで首を横に振った。
ミラー「HAHAHA、冗談だよ。」
俺はキリト達と一緒に宿に入った。
ミラー「なるほど、それで47層に行くためにキリトと一緒だったんだな。」
シリカ「はい………。」
宿に着き一階のレストランで食事をしている間にキリトと一緒にいる理由を聞いた。
ミラー「すまないな…辛い話をさせてしまって。」
シリカ「いえ、大丈夫です。」
ミラー「まぁ、せめて話をしてくれたんだ一緒に着いて行っていいか?」
シリカ「え。」
シリカは俺の言葉に固まってしばらくして返事した。
シリカ「あ、ありがとうございます。シリカって言います。どうぞよろしくお願いします。」
ミラー「ジョナサン・ミラーだ。よろしく。」
俺はそう言ってシリカと握手した。
sideout
sideキリト
翌日……
四十七層 フローリア
シリカ「うわぁ………。」
朝食を取った後、ピナを生き返らす為に四十七層、フローリアに来た俺達の目に飛び込んできたのは色彩の花びらが舞い、主街区ゲートに無数の花が広がっていた。
思い出の丘に向かうのは順調だった。
途中、何回かモンスターに遭遇したが俺とシリカが倒した。
ミラーは戦闘には参加しなかった。
そして、無事にプネウマの花をゲットした。
これで終わりが良かったが、そうも行かないらしい。
シリカ「キリトさーん!!ミラーさーん!!早く早くーッ!!」
一刻も早く街に戻りたくて、一刻も早くピナを生き返らせたいシリカは俺たちを急かす。
そんなやり取りをしながら小川の橋を渡ろうとした時、
キリト「シリカ、ちょっと止まれ。」
シリカ「えっ?」
キリト「………其処で隠れている人、出てきたらどうだ?」
ロザリア「………へぇ~、アタシのハイディングを見破るなんてなかなか高い索敵を持っている様ね。」
そう言いながら出てきたのは赤い髪で十字槍を携えている女性、ロザリアだった。
ロザリア「その様子だとお望みのプネウマの花は手に入ったみたいね。………それじゃそれをおとなしく渡してもらおうか。」
シリカ「なッ!?」
嫌な予感は的中した。
そう言いながら私に手を伸ばしてきたロザリアの間に今まで黙って聞いていたミラーが割って入ってきた。
ミラー「………待っていた、ロザリア。いや、犯罪者ギルド『タイタンズハンド』のリーダー。」
ミラーの言葉に眉がピクッと震え、先程まで浮かべていた笑みが消える。
犯罪者ギルド。
SAOで犯罪を行った者はシステムによって犯罪者として認識され、通常の緑のカソールからオレンジカーソルに変わる。
しかしそれは軽犯罪、盗みや暴行をした時にオレンジなるが、プレイヤーの命を奪い、プレイヤーを殺害したらオレンジじゃなくレッドになる、それらのプレイヤーが集まって出来るのが犯罪者ギルドらしい。
シリカ「………でも、オレンジプレイヤーは街に入れませんよね?街に入れるのはカーソルが緑色のプレイヤー……現にロザリアさんのカーソルは緑ですよ?」
ミラー「シリカ、いくら犯罪者ギルドと言っても全員がそうだとは決まらないんだ、中には街に入り込み、獲物を選んだりするスパイみたいな人が居るんだ。昨日の夜に盗み聴きしていたのはロザリア、貴方の仲間だな。」
シリカ「そ、そんな……それじゃあ二週間も一緒にパーティー居たのは………。」
ロザリア「シリカちゃん、貴方の考えている通りよ。でも、残念だったわ、一番楽しみにいていた獲物の貴方がいなくなっちゃったんだもん。でも、『プネウマの花』を取りに行くと言うじゃない。そこまで、知っていて着いてくるなんてあんたバカ?」
ミラー「………一つ質問良いか、ロザリア。」
ロザリア「………何よ。」
ミラー「十日前、三十八層で≪シルバーフラグス≫というギルドが襲われた……メンバーは五人の内、四人が殺されてリーダーだけが脱出した。」
ロザリア「……あの貧乏な連中ね。」
ミラー「脱出したリーダーだった人は泣きながら敵討ちをしてくれる人を探していました………俺たちがこの依頼を受けた時に貴方達を殺すじゃなく牢獄に入れてくれと頼んだ。そいつの気持ちが貴方にわかるか?」
ミラーは今まで以上に低い声で話した。
ロザリア「分かる訳ないじゃん。それよりも自分達の心配をしたらどう?」
邪悪な笑みを浮かべながらロザリアさんはそう言いながら指を前に降るとそれが合図がの様にロザリアさんの仲間が大勢出てきた。
数にして12人。
一体、これからミラーはどうするつもりなんだ。
sideout
sideミラー
俺は、アイテムストレージから自分の武器を取り出した。
それと、同時に敵が襲ってきた。
『『『死ねぇぇぇぇぇッ!!』』』
剣や刀、メイス、槍を構えながら俺たちに向かって突進してきた。
シリカ「キャアアアアアアアアアアッ!!!」
シリカは悲鳴を上げ、これから来る衝撃に身を構える。
たが、それは届かなかった。
一見すると、ただの巨大な鉄の塊であるそれ……………
…………M1A2エイブラムスがその攻撃を弾いたからである。
俺たちが持っているM1A2やT-90Aの耐久度はSAOの中で一番であり第40層のボスの攻撃でも一割も削れなかった。
攻撃を弾かれた相手は混乱していた。
シリカ「ミラー……さん?」
ミラー「………それなら容赦はしない」
瞳に怒りを灯しながらロザリアさんに向かってそう言った。
男性A「ミラー?………!!ミラーってまさかあのミラーかッ!!」
ロザリアさんの仲間の男性が顔を蒼白させながら数歩後すざる。
男性A「ジョナサン・ミラー少佐。あの血盟士団、聖竜連合と並び評される最強のギルド、米露連合軍に所属している。しかも其処に在籍している奴らはソードスキルを使用せずに銃火器を使用してこのSAOの中で最強のプレイヤー達に入るほどの実力者だッ!!」
男性B「な、何でッ!!そんな奴がこんな階層にいるんだよッ!!」
ロザリア「お、落ち着けそんな奴こんなところにいるわけ、
ズドン
轟音と共にM1A2からHEAT弾が発射された。
それは、ロザリア達を通り過ぎ着弾した。
ミラー「さっきの質問だ。そいつ等の気持ちが貴方に分かるか?」
いつの間にか戦車の銃座から顔を出しているミラーから物凄く冷たい声で怒りを込めた声が辺りに響く。
ロザリア「そ、そんなの知らないわよッ!!第一このゲームで死んでも現実で死ぬか分からないでしょッ!!」
ミラー「ならお前が死んで確かめてみたらどうだ?」
冷徹な言葉にロザリアさんは顔を青ざめさせながら後ずさる。
ミラーはゆっくりと、M1A2の主砲をロザリアに向ける。
ミラーはポケットの中から青い結晶体を取り出す。その結晶体は転移結晶と似ているけど色が数段濃い青色だった。
ミラー「………これは回廊結晶だ。出口は黒鉄宮の監獄エリアに設定しているので全員其処に飛んで貰う。」
ロザリア「……もし嫌だと言ったら?」
ミラー「それならば此処にいるお前達を殺す。」
ロザリア「ッ!!………グリーンの私を殺したら貴方はレッドプレイヤーになるわよッ!!」
ミラー「その時はその時だ。」
ロザリアさんの問いに淡々と俺は答える。
そして俺は小さな声で『コリドー・オープン』と言い、近くの地面に投げると結晶が砕け、光の渦が現れる。
ミラー「それでどうする?おとなしく監獄エリアに行くか、それとも殺されるか選べ。」
男性A「………ち、畜生。」
長身の斧使いがそう言葉を零すとその光の飛び込むとそれに続く様に他のメンバーも監獄エリアに飛んでいく。
その場に残ったのはロザリアさんだけになった。
ミラー「……ロザリア。お前はどうする?」
ロザリア「………………………」
何も答えないロザリアさんの態度に無言の反抗と取ったのか、銃座にあるM2ブローニングをロザリアに向ける。
目に籠る冷たい視線に恐怖を抱きながら必死に距離を取ろうとするけど、腰が抜けて上手く動けない。
それでも必死で距離を取ろうと這いつくばりながら逃げようとしているロザリアに無表情で引き金に指を掛ける。
ロザリア「い、いやッ!!……やめて、向けないでよッ!!いやだッ!!まだ死にたくないッ!!」
ミラー「………なぜその気持ちを少しでもお前達が殺してきた人に向けてやらなかった……。」
俺は悲しそうに顔を歪めながらロザリアさんに向かって引き金を引いた、でも、銃弾が当たった場所はロザリアの身体じゃなく地面の方だった。
ロザリア「……。」
自分が撃たれたと思ったロザリアは気絶していた。
そして気絶したままのロザリアを俺は光の渦の中に放り込んだ直後、一瞬眩しい光を輝きながら消えた。
ミラー「………すまない、囮にする様な真似をしてしまって、だけど、この依頼の事をロザリア達に感づかれるわけにはいかなかった。本当にすまない。謝っても許される事じゃないって事は分かってる……もう二度とシリカの目の前に現れない事を誓う。」
シリカ「……………………………」
ミラー「………じゃあな。キリト、シリカ。」
キリト「あぁ、またな。」
そう言って、俺はM1A2に乗って街に向かった。
銃火器説明
ブローニングM2重機関銃(ブローニングエムツーじゅうきかんじゅう)は、ジョン・ブローニングが第一次世界大戦末期に開発した重機関銃である。
M2がアメリカ軍に制式採用されたのは1933年であるが、信頼性や完成度の高さから現在でも世界各国で生産と配備が継続されている。
第二次世界大戦以来、現在でも各国の軍隊で使用されている著名な重機関銃である。M2のストッピングパワーや信頼性は伝説的で、口径が50口径(0.50インチ=12.7mm)であることから別名"キャリバー50"(Caliber .50)や"フィフティーキャル"(.50 Cal)と呼ばれる。現場では"マデュース"(Ma Deuce)や"ビッグママ"(Big Mama)などの愛称もある。
アメリカでは、M2の後継として1950年代後半に車両搭載用途を更新するものとしてM85機関銃が開発されたが、問題が多くM2の後継とはならないままに終わった。1990年代後半より再び後継用機関銃の開発が進められ、XM312、XM806といった新型機関銃の開発が進んでいたが、2012年に開発が中止された。
結果、設計されて80年以上も経つが、費用を考慮しての基本構造・性能トータル面でこの重機関銃を凌駕するものは、現在においても現れていない。FNハースタル社が代表的な改良型として、銃身交換を容易にしたFN M2HB-QCB(M2 Heavy Barrel-Quick Change Barrel)を開発し、先進諸国を中心に現有M2重機関銃のQCB改修、生産の切り替えが進んでいる。
日本では住友重機械工業の田無製造所が1984年からライセンス生産しており、主に自衛隊で使用している。陸上自衛隊では主に車載機関銃や対空用として「12.7mm重機関銃M2」という名称で採用しており、海上自衛隊でも護衛艦などに不審船対処用として搭載しているほか、航空自衛隊でも採用されている。現在では前述のQCB仕様のものが調達されている。調達価格は約530万円である。
車両説明
M1 エイブラムス(M1 Abrams)は、アメリカ合衆国が開発した主力戦車である。
エイブラムスの名は、開発を推進した人物であり、バルジの戦いの英雄でもあるクレイトン・エイブラムス大将に由来する。
M60パットンの後継として1970年代に西ドイツと共同開発を進めていたMBT-70計画の頓挫により、新たにアメリカ単独で開発し、1980年に正式採用された戦後第3世代主力戦車である。主に、アメリカ陸軍及びアメリカ海兵隊が採用した。
特徴として、当時主流であったディーゼルエンジンではなく、ガスタービンエンジンを採用している点が挙げられる。また、当時としては最先端機器を用いた高度な射撃管制装置(FCS)を採用した事で、高い命中率を誇る。主砲は西側第2世代主力戦車の標準装備と言える51口径105mmライフル砲M68A1を採用した。
M1は従来のアメリカ戦車と同様に発展余裕に富んだ設計で、制式化後も度重なる改良が施された事も特筆すべき点である。現在では44口径120mm滑腔砲M256を搭載したM1A1や、更に改修を加え第3.5世代主力戦車に分類されるM1A2が運用されている。
湾岸戦争やイラク戦争といった実戦も経験し、現在、世界最高水準の戦車であると評価されている。
ミラーはSAOの中では少佐です。
コールやホーキンスも少佐です。
次回は特別編です。
楽しみにしてください。
それでは/( ̄^ ̄)