side ダン
ある日、自分のメインウエポンであるM16A4を手入れしていると《重要》と知らせるメールが届いた。
重要と書かれたメールをここに届けるのは一人しか居ない。
SAOの最強ギルドとして君臨している血盟騎士団の団長を務め、数少ないユニークスキル使いである最強の剣士、ヒースクリフこと、茅場だ。
メールの内容はある程度予想はしていた。そして予想は当たった。
[件名:なし
すぐ、ギルドに来てくれ。]
言いたい事が簡潔に綴られたメールである。
ダン「少し、出かけてくる。あと、出撃の準備をしておいてくれ。」
ディマ「・・・分かった。」
そして、俺はダートバイクに跨がって血盟騎士団の拠点に向かった。
side out
sideキリト
SAOの難関として代表的に挙げられるのは、25層ごとに存在する《クオーター・ポイント》だ。
25層、50層のボス攻略は他のボスと比べて格段に強く、苦戦を強いられた苦い思いでがある。
いくら最強と言われているユニークスキル使いや最強の兵士がいると言っても、戦いに「絶対は無い」の言葉通りで勝てる確率は100%では無いのだ。
しかし、この狂ったゲームから脱出する唯一の手段は[100層まで到達する]なのだ。
後まだ26層も残っている状態で弱気な言葉は吐いていられない。 早速ボス討伐のためのアイテムを整理し、武器の状態を確かめ始めた。
side out
side ダン
ヒースクリフ「欠員はいないようだな。よく集まってくれた。状況は知っていると思う。とても厳しい戦いになるだろう、だが諸君らの切り抜けられると信じている----解放の日の為に!!」
その言葉に、多くのプレイヤーは一斉に応えた。
ヒースクリフ「キリト君、今日は頼りにしているよ。《二刀流》を存分に揮ってくれたまえ。」
ヒースクリフは、集まったプレイヤーの中にいたキリトに対してかすかな笑みを浮かべてそう言い今度は、プレイヤーの後方にいる俺達の方を向いた。
ヒースクリフ「ダン大佐達もわざわざ大勢で来て下さってありがとう。」
我々は、今現在戦車、軽装車両、戦闘ヘリなどなど兵士の数およそ70人近くいる。
《クオーターポイント》のボスは今までのボスより遥かに強いから本腰を入れて現時点で最強の兵員を選んできた。
ダン「・・・。(あいつの本性を知って聞いていると、プレイヤー達が哀れだな・・・。)」
そんな事を考えているとも知らず、ヒースクリフは持ってた《回廊結晶》でボス部屋への直通の光の渦を作って転移した、プレイヤー達も後から続き俺達もそれに続いて行った。
side out
sideキリト
俺は今、七十五層のボス部屋の前にいる。ボスを攻略するためにヒースクリフに呼ばれたからだ。
そのヒースクリフが右手を高く掲げ、叫んだ。
ヒースクリフ「--戦闘、開始!」
そのまま扉が開いたボス部屋に突入する。
中はドーム状になっており、端は底の見えない穴になっている。ボスはまだ見えない。
一秒、二秒経った。だがまだボスは見えない。
誰かかしびれを切らし声をあげた、その時。
アスナ「上よ!」
隣にいるアスナが叫んだ。
その声につられ全員が上をみる、思わず息を飲みそうになった。
ドームの一番上に、とてつもなく長い百足のような姿をした骨がぶら下がっていた。両手にはご丁寧に鎌までついている。
そいつに視線を集中させるとイエローのカーソルと共にこの骨の名前が表示された。
『The Skullreaper』--骸骨の刈り手
無数の足を蠢かせながら天井を這っていたそいつは不意に足を広げ、パーティーの真上に落ちてきた。
ヒースクリフ「固まるな!距離を取れ!」
ヒースクリフの鋭い声で全員我に返り、落下予測地点から急いで飛び退く。
しかし骨百足の真下にいた三人はどちらに逃げるか迷ってしまい、逃げ遅れた。
俺は慌てて「こっちだ!!」と叫んだが、逃げきる前に骨百足が地響きを立てて着地した。
骨百足は地響きで怯んだ三人を見逃さず、その凶悪なまでに巨大な鎌を横薙ぎに振り下ろした。そして・・・
「Fire!」
その声は、混乱していた部屋の中でも良く響き次の瞬間骨百足に複数の砲弾が当たった。
side out
side ダン
ダン「奴に攻撃の隙を与えるな!とにかく、撃ちまくれ!」
エイブラムスとT-90から、発射されたAPFSDS弾は骨百足の腹部(?)に命中した。
しかし、奴のHPバーは全くと言って良いほど減ってない。ほんのミリ単位しか減ってない。
ディマ「戦車を盾にして、撃ちまくれ!近づかれたらおしまいだぞ!」
歩兵達もそれぞれのメインウエポンで、骨百足を攻撃する。しかし、どれもこれもあまり意味を成さない。
ダン「誰も死なせるな!生きて全員帰らせてやれ!」
俺は、自分のメインウエポンであるM16A4を構えバーストで骨百足に攻撃した。