sideホーキンス
私達は、あの後キリト達と合流して一緒についていく事を話た。その際、リーファと呼ばれるプレイヤーが私達の姿やキリトとはどうゆう関係かと聞かれた。
その際、私達は違うゲームでキリトの友人のようなの関係でこの姿はシルフではないから隠しておいた方が良いと思いこの姿だ、と説明したらなんとか了承してくれた。
キリト達とは、別行動してリグール回廊の入口で落ち合おうとなりそれから別れた。
そして、現在──────
巨大な翼を持ち、大きなエンジンをふかし4機のプロペラを回しゴオォォォと音を出して優雅に飛んでいる巨大な輸送機C-130ハーキュリーズに乗って操縦している。
レッカー「世界樹の枝に、アスナが本当にいるのかはわからないから、調べる為にこんなのを使うとはね……。」
隣の副操縦席に座っているレッカーが呟いた。現在、使っているこの輸送機は速度がとにかくのろまである、私達の使っている航空機はこの世界で言う滞空制限がない。
しかし、速度があまりにものろま過ぎるのだ。そのせいで敵の攻撃をかわすのにも、一苦労なのである。
ホーキンス「ゴタゴタ言ってないで、警戒して。いつ攻撃が飛んできてもおかしくないんだから。」
コール「あったぞ、あれが鳥かごのようだ。」
コールがそっちを見ていており、よく見ると確かに木の枝に鳥かごのようなのがある。中に人のようなのが見えたので、おそらくそれがアスナだろう。
ミラー「どうする?助けに行くか?」
コール「いや、まだそのままでいい。下手に手を出す必要はない。」
ホーキンス「とにかく、キリトの話は本当にあっているな。後は、キリト達と待ち合わせをしている……。」
すると、突然今までなった事のないミサイルのロックオンのアラームが鳴り響く。私は、とっさにレーダーを見ると、機体の後方6時の方向に二つの敵影がある。
ミラー「なんだ今のは!?」
ホーキンス「おそらく、この世界の魔法みたいじゃないかしら。対空用に、誘導とかあるんじゃないの!?詳しくは知らないけど。」
ミラー「だが、プレイヤーはこの高度にはこれない筈だろ!?」
レッカー「多分、世界樹の下にいる守護騎士みたいなのじゃないか。運営が滞空制限をなしにしたバージョンみたいなのか。それくらいしか、思いつかないな。」
ホーキンス「とにかく、さっさと逃げるわよ。魔法を撃って来たら一溜まりもない!きっと、簡単に落とされる!」
最高速度で、その場を離脱する。当然、後ろの敵もついてくる。速度がのろま過ぎるので全く振り切れない。そして、ミサイルのロックオンアラームがミサイル接近のアラームに変わる。
ホーキンス「敵弾接近!!フレア、放出!!」
C-130の機体の下から、数十個のフレアが放出され、それはまるで天使が羽を広げるようでエンジェルフレアと呼ばれる。敵の魔法はフレアに惑わされ、どちらも空中で爆発した。
ホーキンス「よし、第一陣はかわした。次はわからないけど……。」
フレアは、放出したら一定時間を待たないと、再装填されない。つまり、フレアが装填されるまで無防備なのである。
ホーキンス「全員、掴まってて!!いくよ!!」
ミラー「何をする気だ、ホーキンス!!!」
ミラーが後ろで騒ぐ中、機体を急速に回転させ螺旋状に飛行する。中にいる全員になにやら浮遊感が襲う。途中、コールが頭をぶつけて気を失った。
それでも、お構いなしに機体を回転させミサイルをなんとか回避する。
魔法は威力は高いが、命中精度が低くて助かった。そう、油断した瞬間機体が大きく揺れる。そして、真横を守護騎士が通り抜ける。
ただ、普通の守護騎士とは違いMQ-9リーパーを彷彿させるような形をしている。羽は航空機の翼でまるで対空戦に特化したような形をしている。
コックピット内に損傷を知らせるアラームが響く。どうやら、さっきの攻撃で右側のエンジンが一つやられたらしい。エンジンは、モクモクと煙を吐き火を上げる。
この、状況はどう考えても絶望的だ。だが、隣にいるレッカーはまだ策があるように諦めていない。
本当に、何をする気だろうか?
sideout
side運営スタッフA
今日、仕事についていきなり上司から、試作守護騎士を作ったからその性能と実験をしてくれと、頼まれてもう一人と一緒に受けた。
が、まるでファンタジーを壊すロボットのようなアバターで何でも対空戦特効型でALO内のトップクラスプレイヤーを元に作ったとか。
そして、撃ち落とすのはこれまたファンタジーな世界を壊すような現代の航空機。まぁ、最初はのろまで簡単だろうと思ったが、なかなか撃ち落とせず大きい割には素早かった。
しかし、相手は攻撃手段が無いので攻撃してこない。それに、いくら素早くても小回りはこちらが圧倒的に上なのだ。2人がかりで相手してよく持ったと思う。
そう思い、煙を上げる航空機にトドメをさす。放たれたまるでミサイルのように追尾する魔法は航空機に接近する。航空機は土手っ腹に魔法を直撃し、爆発する。
火を上げ、無残にも爆発四散する航空機。さぁ、帰るかな。ともう一人に話しかけようとしたらそいつが爆発の方に指を指している。
何かと、思ったら破片なんかじゃない巨大な何かが航空機の中から出てきた。よく、見るとそれは有るはずの無い物でこの、ゲームでは不釣り合いな物。
強固な装甲に縦横無尽に駆け巡る為のキャタピラ、全てを破壊するような砲、現代兵器を代表する兵器、戦車……正確には、湾岸戦争で最強を誇った改良型────
───M1A2エイブラムスが巨大なパラシュートを3つつけて降下していた。
sideout
sideレッカー's
レッカー「全員、生きてるか?」
C-130が、撃墜される直前に荷台に積んでいたM1A2に乗り込んだ。そのため、なんとか撃墜に巻き込まれずにすんだ。
………余談だが、現実で70トン近い戦車を輸送機に乗せれば、機体は浮かないからこの、ゲームの世界だからこそできるのである。
ホーキンス「私達のこと、死んだと思ってくれたかな?」
その瞬間、戦車を魔法が直撃する。そのおかげか、さっきまで気絶していたコールが起きた。
コール「なんだ、これ“飛行機”か?」
コールは、起きてまだボケていたのか、違った航空機なのかと思ったのか近くにいたホーキンスに聞いた。
ホーキンス「“飛行機”じゃないよ。」
コール「じゃあ、何だよ。」
ミラー「おいレッカー。高度6000でも息はできるよな?」
ミラーのその言葉を聞いてレッカーはニヤリと何やら悪い顔をした。
レッカー「武器システムに火を入れろ!」
コール「どうゆうことだよ!?」
ミラー「おい、コール。ちょっと、息苦しいから窓を開けるぜ。」
ミラーはそういい、ハッチから外に出た。外では、リーパー擬きこと守護騎士がブンブン飛んでいる。
ミラーは上部に設置してあるM2重機関銃に弾薬を装填して飛び回っているリーパー擬きに叩き込む。
ミラー「さぁ、来い!ロボット野郎共!勝負だ!HAHAHAHAHAHAHA!!」
撃って撃って撃ちまくる!リーパー擬きの一機に当たり破片が飛び散る。そんな中、戦車内にいたこコールは自分たちが戦車内にいることに気づいた。
ホーキンス「私にも、撃たせて!」
コール「何で、戦車の中に!?」
ホーキンス「飛行機が落とされたの!」
コール「はぁ!?いつ!?」
ホーキンス「ついさっき!リーパー擬きに落とされた!」
コール「何だよ、リーパー擬きって!」
ホーキンス「私達のことを、ブンブン追いかけ回している奴!」
そんなコントみたいなのをしている中、ミラーはリーパー擬きに向かってM2重機関銃を撃ちまくる。そして、やっと一機撃墜した。
しかし、撃墜したのが近かったのかリーパー擬きはM1A2に着いているパラシュートの紐を切断してしまった。
無論、戦車も無事じゃない。3つあったパラシュートは2つが吹き飛び、残る1つが戦車の後ろを支えるかたちになる。
そして、現在絶賛落下中である。
ミラー「うおおお!?ジーザス!!」
コール「やばい!」
ホーキンス「おお、すげぇ!」
ミラー「レッカー、まずい事になった!」
ミラーがなんとか投げ出されないように戦車内に戻ってきた。しかし、この速度で地面に叩きつけられたら確実に死んでしまう。
レッカー「ミラー!主砲の用意だ!こっから800メートル先に湖がある。」
ミラー「何をするんだ!?」
レッカー「俺を信じろ!砲塔を左に82度旋回!」
ホーキンス「撃ち方よーい!」
M1A2の砲塔が急速に回転して、レッカーの指示通りにそちらを向く。
レッカー「撃て!」
M1A2から砲弾が発射される。そして、発射の反動で戦車が反対の方向に飛ぶ。
レッカー「撃て!」
また、飛ぶ。その繰り返しである。どんどん高度は下がるが着実に湖に近づく。
レッカー「砲塔、右に38度旋回!」
ミラー「了解!」
レッカー「撃て!」
そうしていると、まだ残っているリーパー擬きが近づいてきた。レッカー達を倒そうとしたのか急降下している。
レッカー「砲塔、左に24度旋回!」
ミラー「撃っていい?」
レッカー「まだだ………。撃て!」
主砲から、発射されたAP弾はリーパー擬きに直撃しリーパー擬きは文字通り消滅した。
レッカー「砲塔、正面に固定!」
戦車の高度はもう1000をきっていた。
レッカー「ホーキンス、ハッチを閉めてくれ!」
ホーキンス「了解。……えぇっと、これか!」
ミラー「まだ?撃っていい?」
コール「まだ、死にたくねぇ!」
レッカー「来い。さぁ来い。」
ホーキンス「共に、戦えて光栄でした!」
戦車の中は、とてもカオスであった。そして、高度が500をきった。
レッカー「全弾発射!!」
ミラー「よっしゃあ!行ってこい!!」
主砲から次々と絶え間なく発射されるAP弾は湖に向かっていく。そして、戦車の後ろには“安全運転”のステッカーが貼られている。
ホーキンス「HAHAHAHAHAHA」
コール「神様ああぁぁ。」
ミラー「Come on!!!」
そのまま、戦車ごとレッカー達は湖に落ちていった。
sideout
sideキリト
古森を抜けてすぐの場所で、世界樹への行くための唯一の道《ルグルー回廊》が存在するエリアだ。
リーファ「ここで一回ローテアウトしよっか。」
キリト「ろ、ろーて?」
リーファ「ああ、交代でログアウト休憩することだよ。中立地帯だから、即落ちできないの。だからかわりばんこに落ちて、残った人が空っぽのアバターを守るのよ」
キリト「とりあえず、リーファからどうぞ」
リーファ「じゃあ、お言葉に甘えて。二十分ほどよろしく!」
そう言うとリーファはログアウトした。ふぅ、とため息をつくとそれに合わさるように近くにあった湖が爆発した。いや、何かが落ちてきたのだ。
恐る恐る、上を見上げるとM1A2エイブラムスが真っ直ぐ突っ込んでいった。そのせいで、近くにいた俺は盛大に水を被った。
その後、それを目撃したプレイヤーが《親方!空から戦車が!》と言うネタが広まった。