sideダン
このゲームが始まって一ヶ月が過ぎた。
この一ヶ月で629人が死んだ。
なんとか頑張って助けようとしたがダメだった。
そして未だに第一層は攻略されていない。
そして今、俺達は第一層の攻略会議に参加している。
ディマ「しかし攻略会議に参加しているプレイヤー達は結構居るんだな。ゲームオーバーになったら本当に死ぬこのゲームでこんなに参加していると思わなかった。」
ディマの言う通り攻略会議に参加しているプレイヤー達は決して多いと言える人数じゃないが、それでもかなりの人数が参加していた。
ちなみにこの1ヶ月で使る銃火器はすべて試した。
結果は全て使えるだった。
『はぁ~い!!それじゃ、そろそろ始めさせてもらいま~す!!』
はつらつとした声が広場に響き、その声の主に視線が集まる。
声の主は20歳前後で水色の髪、薄い茶色の鎧を来たのが特徴的な爽やかなイケメンっていう感じの男だった。
「今日は俺の呼びかけに集まってくれてありがとう。俺はディアべル。気持ち的にナイトをやっています!!」
ディアベルという青年が挨拶代わりにギャグを言って雰囲気を和ませると、広場に集まっていたプレイヤー達から笑い声が聞こえた。
ディアベル「早速だけど、これから攻略会議を始めたいと思う……今日、俺達のパーティーがあの塔の最上階でボスの部屋を発見した。」
少し間を置いて本題に入ると、ディアベルさんの言葉に周囲に緊張が走った。
ディアベル「ボスの情報だが、名前はイル・ファングザ・コボルトロード、それとルイン・コボルト・センチネルという取り巻きが居る。」
このゲームが始まって1ヶ月が経ってようやくボスの部屋が発見されたという事はゲームを脱出する為の攻略が本格的に開始されるという事になる。
ディアベル「俺達は必ずボスを打ち倒し、第二層に到達してこのデスゲームをクリア出来る事を……はじまりの街に待っているプレイヤー達と既に犠牲になってしまったプレイヤー達に伝えなきゃいけない!!それが俺達の義務だ!!そうだろ、皆!!」
『おおッ!!』とディアベルの叫びに同調する様に他のプレイヤー達から雄叫びが起こる。
ディアベル「それじゃ、早速だけど、これから攻略会議を始めたいと思う。まずは6人でパーティーを組んでくれ」
ダン「6人か……あと4人いるな…。」
ディマ「おい、ダン。あれ、キリトじゃねえか?」
ディマが指さした方を見てみると、たしかに始まりの街で別れたキリトがいた。
何やらとなりのフードをかぶった奴と話している。
ダン「そこの2人組、よかったらパーティーを組んでくれないか?」
ダンとディマはキリトの背後から話しかけた。
キリトは振り向くとダンとディマだと気づき驚いていた。
ちなみにいまダンとディマの格好はローブで身を包んでいた。
キリト「ダン、ディマ久しぶりだね。」
ダン「ああ、久しぶりだな。どんな感じた最近?」
キリト「まあ…………普通だ。」
そう俺達に気まずそうに話すキリト。
ダンはキリトの奴、まだあの事を気にしていると思っていた。
ダン「なぁ、キリト。」
キリト「……なんだ、ダン。」
キリト「お前、はじまりの町で俺達を置いて行った事をまだ気にしているだろ。」
キリト「……………………。」
無言になるキリト。
ディマ「あれはお前が気にする必要はない。こんな状況なら誰でも自分の事だけで精一杯になるのは当たり前だ。違うか?」
キリト「………けど、俺は。」
ダン「けどもへったくれもない。置き去りにされた俺達が気にするなと言っているんだから気にするんじゃない。」
キリト「………分かった。」
そうして、キリトとダン、ディマそしてもう一人のフードの格好をした奴…アスナがパーティーを組んだ。
ディアベル「よ~し、そろそろ組み終わったかな?それじゃあ~」
『ちょっと待ってんか―――!!』
ディアベルの声を遮る大声が辺りに響く。
その場に居た全員が声が聞こえた後ろを振り向くとツンツン頭が特徴的な関西弁の男が階段を駆け下りてくる。
ティアベルの前に立ち止まり、プレイヤー達の方向に振り向く。
キバオウ「ワイはキバオウってもんや。ボスと戦う前にいっぺん言わしてもらうことがある!!」
プレイヤー達がざわめき始めた。
キバオウ「こん中に、今まで死んでいった二千人に謝らなきゃならん奴がおる奴や!!」
キバオウと言う奴はそう言い、俺達を見渡しながら睨めつける。
ディアベル「キバオウさん。君の言う奴らというの元βテスターの人達……かな?」
キバオウ「そうや!!元βテスターの奴らは初心者の奴らを置いて先に進み、自分達だけ甘い蜜を吸った。初心者達を助けようとせずに見捨てたんや!!その謝罪として土下座させて、貯め込んだ金やアイテムを差し出して貰わなきゃパートナーとして命を預けたねぇし、預かれん!!」
『『『………………………』』』
そのキバオウの発言に周りにいるプレイヤー達は無言になる。
元βテスターであるキリトに至っては苦悶した表情を浮かべていた。もし自分が初心者達をアドバイスしたり、助けたりしていたなら犠牲者は出なかったかもしれない。
と、キリトは思うんだろうな。
ダンとディマはどうするべきか考えていた。
『発言、いいか?』
その時、階段の中列段に座っていた茶色の肌色のスキンヘッドで両刃の斧を背中に背負った体格が良い男が出てくる。
エギル「俺の名前はエギル。元βテスターを批判しているお前さんはこれを持っていないのか?」
そう言い、懐の中から小さな本を取り出す。
エギル「この本は道具屋で無料配布されていてこの世界の詳しい事やスキルが乗っている。そして配布している奴らは元βテスターだ」
エギルの言う本は、ダンやディマは持ってないがほとんどのプレイヤーが持っている。
エギル「良いか、情報は誰にでも手に入ったんだ。なのに、沢山のプレイヤー達が死んだってことは元βテスターのせいじゃない。俺達がすべき事はこの死を踏まえて次に生かす事じゃないのか」
ディアベル「………アンタらのいう事には一理ある。だが、ワイはまだβテスターの事を許すわけいかやんからな!!それだけはよく覚えておき!!」
と、エギルに一瞥して自分の席に戻っていく。
ディアベル「それじゃあ、話を再開しても良いかな?」
エギルが席に戻る事を確認するとティアベルはプレイヤー達にそう確認する。
そのティアベルの言葉に全員が無言で頷くの確認すると手に持っていた本を開いて今回のボスの事について説明を始めた。
今回のボスはインファルグ・ザ・コボルドロードという名前で取り巻きにルインコボルド・センチネルというモンスターが居ると伝える。そして武器は斧と円盾であり、ライフケージが四段の内、最後の一段になると武器が斧から曲刀のタワールに変え、攻撃パターンが変わるらしい。
ディアベル「と、ボスの説明は此処までた。それと金は自動均等割りでアイテムは倒した人の物、経験値はそのパーティの物とする。何か質問は?無いのなら明日、同じ時間に同じ場所に集合だ。では、解散‼」
そのディアベルの言葉で解散になった。
sideout
sideキリト
攻略会議から数時間後。
攻略会議が終わり、ダン達に呼び出された。
アスナ「で?何のよう?」
アスナはなぜか不機嫌だった。
ダン「悪い、悪い。実は俺たちの武器について話しがあるんだ。」
キリト「どうゆう事だ?」
すると、ダンとディマはそれぞれの銃をだした。
キリトとアスナは唖然としていた。
ディマ「俺たちの武器は銃なんだよ。お願いする。この事は他言無用で頼む。」
キリト「あ、あぁ。」
アスナ「わかったわ。」
そして、ダンとディマは自分は死んだことから転生をしてこの世界にやってきた事全てを話した。
キリト アスナ「……………。」
ダン「嘘だと思ってもいい。信じられないだろ。」
キリト「いや、俺は信じるぜ。初めてできた仲間を疑ったりしたくない。」
アスナ「私もよ。」
ダン「…………ありがとう。」
そして、翌日待ちに待った初めてのボス戦が始まろうとしていた。
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