俺は競馬に負け、闇金に手を出し、莫大な借金を抱えた。そしてヤ○ザに借金返済のため、謎のトレセン学園へと連れてこられた。目の前にいるのは…小さな子供?
???「おう!おう!おう!お前が本家ウマ娘のアプリに莫大に課金して、それだけでは飽き足らず、競馬にまで手を出し、闇金から合計5000万借金したクズ男か?」
事実もあるが何か色々と混ざって伝わってるようで散々なことを言われた。
やよい「改めて!わたしはこの学園の理事長、秋川だ!よろしく頼むぞ、負け犬。えーと、まずは興味無いけど、君の名前を聞かせて欲しい。教えてくれたまえ。」
パジャマ「パジャマって言いまーす。」
やよい「パジャマって名前か。全く贅沢な名前だね。お前なんかパーちゃんでいいよ。…じゃあ、パーちゃん。君はこれよりトレセン学園の奴隷だ!」
パジャマ「ど、奴隷!?」
やよい「問題を抱えたウマ娘(男)たち…あいつらと一緒に頑張ってレースに勝って、借金を返済してくれ!借金を返済するまではずっとこの学園にいることだ。分かったなパーちゃん?」
たづな「それでは担当のウマ娘(男)達を適当に何人か割り当てますので、彼らを率いて適当にチームを作り、レースに勝ちあがり、賞金をガッポガッポ稼いでください!」
やよい「以上!奴隷に恥じない働きを期待しているぞ!さぁ、分かったらとっとこ出ていけ!気持ちが悪い!」
そして俺は担当するウマ娘(男)?に会うこととなる。
メジロマックイーン「なるほど…借金がおありなんですねあなた。すごく、どうでもいいですわ!とにかく私は、春の天皇賞に勝ちたい!ただ、それだけでございますわ。…だから私の邪魔はしないでくださいね?」
俺はこのメジロマックイーンと一緒に膨れ上がった借金返済のため、レースに挑むこととなる。
ーーー
次の日…
メジロマックイーン「チーム解散ってどういうことですのぉ!?」
たづな「実は、このパジャマトレーナーの評判があまりに悪く…他のメンバーは移籍してしまい、このチームにはマックイーンさんだけが残ってるという状況でして…」
メジロマックイーン「たった一夜にしてチームがもぬけの殻になってしまうだなんて、皆さん、あまりに薄情すぎますわっ!よよよ…」
パジャマ「まぁまぁ、まずは落ち着こうよ!」
メジロマックイーン「あなたのせいですよ!何でそんなに落ち着いていますの!?」
パジャマ「いや、たづなさん…これって直ぐに解散ですか?」
たづな「いいえ。パジャマトレーナーはまだ5000万円の借金がありますので、例えマックイーンさんの1人になろうとも解散などさせないと思います。」
パジャマ「つまり、馬車馬のように働けと?」
たづな「……。はい。チームを引き継いでいきなり、このような状況になってしまい、大変かとは思いますが…自業自得だと思いますけど。」
メジロマックイーン「ふんっ!上等ですわ!チームメンバーなんてすぐに集めてみせます!私は名門メジロ家のウマ娘(男)!このくらいのトラブル…お茶の子さいさいさいさいさいで!解決してみせますわ!」
そして、俺とメジロマックイーンは校門で勧誘を始めた。
メジロマックイーン「チームメンバー募集中ですわ。一緒に汗を流しましょう。未勝利の方でも大歓迎。さぁ、皆様!家族になりましょう!アットホームな家族になりましょう!チーム『シリウス』のメンバーとなり、私と家族になりましょう!このメジロマックイーンがあなたの家族になるんですよ!」
結果…希望者は0人だった。
メジロマックイーン「って、どうして1人も希望者が現れないんですの!?これじゃ、馬の耳に念仏じゃありませんか!」
パジャマ「まぁ、しょうがねぇよ。俺、めっちゃ嫌われてるし…悪いなメジロ。」
メジロマックイーン「ちょっ!あなたどれどけ嫌われてますの?犯罪者か何かですか?…ってか、メジロって言うのはやめてください。」
パジャマ「あっ!そうそう、それはそうと、もうすぐ天皇賞だろ?お前トレーニングしろって。いつまでも勧誘してる場合じゃねぇよ。今チームお前しかいないんだから。」
メジロマックイーン「チッ、そうですわね。」
パジャマ「あっ!お前今舌打ちしただろ?おい!」
メジロマックイーン「勧誘に気を取られトレーニングをおろそかにしていたら、馬の耳に念仏。では、準備をして参りますわ。」
パジャマ「いやお前!馬の耳に念仏の使い方間違ってるから!」
えっと、俺とメジロの1番の目標は4月末に行われる『天皇賞』…そこで1着になることだ。メジロはトレーニングに励み始めた。
メジロマックイーン「はっ…はっ…はっ…ふぅー…しゅぅぅ!」
パジャマ「おい、メジロ?基礎トレーニングもいいけどさ、それじゃあ天皇賞に勝てないからさ、俺が特別トレーニングを教えてやるよ。」
メジロマックイーン「承知いたしましたわ。曲がりなりも貴方は理事長が推薦してくれたトレーナーですものね。」
それからメジロに俺の特別メニューを天皇賞までみっちり教え込んだ。
メジロマックイーン「ずきゅん♪どきゅん♪走り出し~♪」
メジロマックイーンは無駄にカラオケをした。
メジロマックイーン「ってどこが特別トレーニングですの!単にカラオケをしただけじゃありませんか!」
パジャマ「大丈夫だって!お前がカラオケをしたことによって天皇賞で1着になれるから。」
メジロマックイーン「本当ですの?だったらいいですけど…信じてみましょう。」
………
そして数日後、メジロが悲願とする春の天皇賞の当日を迎えた。
実況者『唯一無二、一帖の盾をかけた熱き戦い!
最長距離G1天皇賞(春)!
1番人気の紹介です、メジロライアン!
この評価は少し不満か?
2番人気はこの娘、スペシャルウィーク。
メジロマックイーン、現在、3番人気、注目株のウマ娘だ!
今スタートが切られました!』
………
実況者『スーパークリーク、脚色は衰えない!
1着はスーパークリーク!
最後、意地を見せて、栄冠を手にしました!
勝ったのはスーパークリーク!
現役最強の名を、見事に勝ち取った!
2着メジロライアン、3着に入ったのはマンハッタンカフェ!』
メジロマックイーンの結果は4着でボロボロだった。
………
レースを終えたその日の夜、俺は面倒くさくなったので逃げ出そうとした。
たづな「あっ、トレーナーさん!やっと見つけました。…逃がしませんよ。」
パジャマ「え?ど、どうしました?」
たづな「ふふふ、まずはご安心ください。上半期いっぱい…6月末までは待ってもらえることになりましたから。」
パジャマ「は?」
たづな「協会としても、ウマ娘(男)がレースに集中できることが最優先事項ですから…『キリのいいタイミングまで待とう』と判断したみたいです。」
パジャマ「えと…一体何の話をてしてるか…」
たづな「6月末までに一度もレースに勝つことができない場合は、パジャマさんは強制的に地下王国の労働施設で…」
パジャマ「は?」
たづな「一生奴隷として…」
パジャマ「は?」
たづな「働いてもらうことが決まりましたので…」
パジャマ「ちょちょちょっ!たづなさん!?」
たづな「では、私はただの伝言役ですから。頑張ってくださいね。」
パジャマ「は?」
たづなさんはそう言うと去っていってしまった…俺も今日のところは戻るしかないようだ。
………
次の日…
???「あ、どうもこんにちは!評判の悪いトレーナーさん、お邪魔していまーす!」
パジャマ「何だコイツは?え?チームへの合流希望者?」
メジロマックイーン「違いますわ。彼女はメジロライアン。私と同じメジロ家のウマ娘(男)です。」
メジロライアン「初めまして!いや、レース前にカラオケに行かせるなんていうバカなトレーニングをさせてるトレーナーさんをみたくて、今日来ちゃいました!」
メジロマックイーン「そうそう。特別トレーニングとか大口たたいておいて、カラオケをやらされたお陰で、私、天皇賞でひどい目にあいましたのよ。」
パジャマ「おい、メジロ?何でお前そんなに怒ってるんだよ?」
メジロマックイーン「誰のせいで怒ってると思っていますの!やはり貴方あたおかですね?いや、あたおかを越えてキチガイですわ!…もう知りません!私トレーニングがありますので失礼!」
*【あたおか】…頭おかしいの略
メジロはドアを強く叩きながら出ていってしまった。
メジロライアン「あらあら、全部トレーナーさんのせいにしちゃって。自分には非が無いと思ってるんだろうなぁ…。だからいつまで経っても三下止まりのウマなんだよ。」
パジャマ「三下止まりのウマ?」
メジロライアン「マックイーンのことですよ。私、あの娘にだけは負けたくないんです。私たちメジロ家のウマ娘(男)は適性によって期待されるレースが定められてまして、天皇賞はメジロ家の大黒柱である、おばあ様とおじい様の思い出のレース…。すごく特別なものなのです。幼い頃から天皇賞で勝つことを期待され続けたマックイーンは、人一倍その責任を背負いこんじゃってて…そんなマックイーンに天皇賞で勝つことが出来れば私はどれだけ幸せか。私はそのためだけにレースをやっています。…メジロ家の代表みたいな顔しやがって、メジロ家で一番強いのは私だ!あー、す、すいません!今のことは忘れてください!今日は天皇賞で勝てなかったメジロマックイーンの顔を見に来ただけですから!負けたマックイーンは可愛いですね…じゃあ、失礼します。」
メジロライアンも去ってしまった…とりあえず、俺はトレーニングをしているメジロのところに向かうことにした。
………
メジロマックイーン「ふぅ、ふぅ、ふぅ、しゅぅぅ。…トレーナーさん、今のタイムは?」
パジャマ「ごめん!ストップウォッチ押すの忘れてた!」
メジロマックイーン「あなた何のためにそこにいらっしゃいますの?案山子じゃありませんのよ!」
???「お!いたいた♪天皇賞のレース前にカラオケに行って馬鹿みたいに騒いでいたマックイーンさんじゃないですか!一曲歌ってくださいよ♪」
メジロマックイーン「ええ、かしこまりましたわ。では、一曲歌ってさしあげましょう……って、そんなわけないでしょうが!誰ですの?」
???「私私!よっ!今日も馬面だねマックイーン!」
メジロマックイーン「ウマなんだら当たり前でしょうが!ってあなたですかゴールドシップ!…全く、迷惑な人ですね。」
ゴールドシップ「いやー、見たよ春の『天皇賞』!圧巻だったね!」
メジロマックイーン「負けたんですのよ!あなたも知ってるでしょうが!傷口に塩を塗るような真似をして楽しいですか?」
ゴールドシップ「いや、細かいことはいいんだよ。とにかく、凄い走りで感動したよ。」
メジロマックイーン「あなた人の話を聞いてますの?負けた、って言ってるでしょうが!感動するところなんかどこにもないでしょうが!」
ゴールドシップ「オーケー!オーケー!そんなことよりもさ、次回も天皇賞も今回のレースように…ぶっちぎりで勝ってくれよなー!」
メジロマックイーン「だから負けたと言ってるでしょうが!」
俺たちは部屋に戻ることにした。…ゴールドシップもついてきた。
………
メジロマックイーン「ふぅ…激しく疲れましたわ。」
ゴールドシップ「まだ天皇賞の疲れが残ってるんじゃねぇか?」
メジロマックイーン「誰のせいだと思ってるんですか?あなたのせいですよ!」
ゴールドシップ「そんなに私を褒めるなよ。褒めても何も出ないぞ。」
メジロマックイーン「全く…馬の耳に念仏ですわ。」
ゴールドシップ「誰が馬だよ!」
メジロマックイーン「馬でしょうが!もう!ふざけてる場合じゃありませんの!」
ゴールドシップ「おぅ!そうだった!そんなことよりも私もこのチームに入るよ!新メンバーの合流だ!苦しゅうない!面を上げい!」
メジロマックイーン「はぁ!?」
ゴールドシップ「そんな泣いて喜ぶなよ!そんなに嬉しいの?苦しゅうない!面を上げい!」
メジロマックイーン「喜んでませんわよ。何を言っているか分からないから困惑しているんです。」
パジャマ「まぁ別にいいけどな。戦力が増えることは俺も嬉しいし。」
メジロマックイーン「はぁ!?」
ゴールドシップ「さぁ、チーム・マックイーンの船出だー!」
チームシリウスにゴールドシップが加わった。
1話………完