ウマ娘(男)   作:アマノジャック

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第10話 『金のために走るウマ』

実況『2000mの先のゴール目指して…今スタートです!』

 

ナリタブライアン「ー!」ダッ

 

俺たちの新しいチームメンバー『ナリタブライアン』が見事クラシックレースで勝利を収めた。

 

ーーー

 

ナリタブライアン「……ふっ!!」シュタ

 

ゴールドシップ「え?あれが新人のナリタブライアン?ハヤヒデの妹だって聞いたけど頭でっかくねぇじゃん。」

 

メジロマックイーン「それよりあの方相当速いらしいですわよ。私も一度問い合わせしてほしいですわ。」

 

ゴールドシップ「1年中パクパクしてるお前なんかと、あのすげぇ新人に勝てるわけねぇだろうが!お前まず痩せてから言えよ!」

 

メジロマックイーン「1年中パクパクなんかしていませんわよ!私だってちゃんと考えてますわ、デブじゃありませんわよ!」

 

ゴールドシップ「よく言うよ、池の鯉みたいに毎日毎日パクパクパクパク…ワッフルとかメロンパフェとかチョコレートとかドーナツとか…お前どんだけ食えば気が済むんだよ。池の鯉もびっくりするわ。そんだけパクパクしてたら…」

 

メジロマックイーン「誰が池の鯉ですか!?馬ですわよ!」

 

ゴールドシップ「馬だったら人参食えよお前~」

 

ナリタブライアン「…ふぅ。このチームはいつもこんな無駄な話をしているのか?」

 

ゴールドシップ「おい聞こえてるぞ新人?無駄な話じゃねぇよ。無駄な話なように見えて全く無駄のない無駄な話だよ。」

 

メジロマックイーン「いや、それ結局無駄な話じゃありませんか?」

 

ゴールドシップ「あ、本当だ!え、何?今、私すごいこと言ってない?ね、すごいこと言ってない?今、歴史的発見をしたみたい…」

 

ナリタブライアン「…ふぅ。」

 

ゴールドシップ「ふぅ、じゃねぇよ!先輩がすげぇこと言ってるんだから正座して聞けや!ってかリアクション取れやこの馬鹿タレ!」

 

 

記者「すいません、ブライアンさん!取材をさせていただきたいのですが!!」

 

ゴールドシップ「おいなんだなんだ?こっちは今無駄な話をしてる最中なんだよ、忙しいんだよ、暇じゃねえんだよ、出ていけ。」

 

パジャマ「お前それ要約すると暇ってこうことだぞ。」

 

ゴールドシップ「そうだよ暇ってことだよ…というわけでゴールドシップちゃんの追っかけの記者君、何でもいいから聞きなさい。答えてあげましょう。」

 

ナリタブライアン「…」スタスタ

 

記者「ああ~、待ってください!せめて一言だけでも…」

 

ゴールドシップ「え?私の追っかけじゃないの?ナリタブライアンの追っかけ?」

 

メジロマックイーン「追っかけの記者が自分にもついてると思っているとは自意識過剰が過ぎますわね、汚らわしい。」

 

ナリタブライアン「おい人間…私に気安く話しかけるな!」スタスタ

 

メジロマックイーン「え?今あの方なんて言いました?…あの新人の子、色々と心に問題を抱えていそうですわね。」

 

ゴールドシップ「ここに脂肪を抱えてるやつがいるけどね。」

 

メジロマックイーン「それ私のことですか?はぁ?」ブチッ

 

ゴールドシップ「自意識過剰が過ぎるぞマックイーン。」

 

メジロマックイーン「…」

 

………

 

屋上にて…

 

ビワハヤヒデ「ここにいたのね。聞いたわよ、取材陣に暴言を吐いたんだって?」

 

ナリタブライアン「言ったけど、それが?」

 

ビワハヤヒデ「めちゃくちゃ気持ちよかったでしょ♪今度言う時は私にも教えて!私もボロカスに言ってみたい!全部チケゾーが入言ったことにするけど…ところであなたの人間嫌いまだ治ってないの?」

 

ナリタブライアン「治る治らないもない。私たちウマ娘(男)のことを見世物のように扱いやがって…遊びで走ってんじゃねぇよ!私はただ金のためだけに走っている。金さえあれば、この世界何でも好きなことができる。金さえ手に入れればいつだって引退してやる。」

 

ビワハヤヒデ「同じ身内とは思えないほどグロテスクなセリフね。あなたのその捻くれた性格嫌いじゃないわよ。私利私欲のためだけ、金のためだけに走る子、そんな子がいてもいいわよね。あ、そうそう!チームシリウスに入ったのよね?あなたみたいな子が何であんなチームに入ったのか知らないけど…あのチームに入ってるやつらはみんな精神がおかしいから気をつけなさいよ…染まらないようにね。」スタスタ

 

ナリタブライアン「全面的に私の味方になってくれるのは嬉しいけど…私が金に執着しているのはテメェのせいだということを忘れるなよ。…お前が私にギャンブルを教えなかったら、私は借金なんかしなかったんだよ!!」

 

ーーー

 

ナリタブライアン「(金だ!この世は金が全てだ!)」

 

ダンッ

 

実況『ナリタナリタナリタ!

ナリタブライアン!

ナリタブライアンが差を広げていくーっ!!

ナリタブライアン、1着でゴール!!

やはり、やはり強い!

ナリタブライアン!!』

 

ーーー

 

ナリタブライアンがうちのチームに入る前、俺はたづなさんからもっと戦績を上げるように指示されていた。面倒だが断るわけにはいかず日々悩んでいた。そんな時とあるきっかけであいつと出会うことになる。

 

ライスシャワー「ふぅ…ふぅ…ふぅ…」

 

ウイニングチケット「ひょえ~、しんどいな~。やばい、疲れすぎて口から蕁麻疹が出てきた。」

 

ライスシャワー「(口から蕁麻疹が出るってどういう状況?)」

 

ゴールドシップ「おいチケゾー!そんな疲れたアピールするなって。バレてるから、ほら走れ!ゲロ吐くまで走れって。」

 

パジャマ「君も走ろうな……」

 

ゴールドシップ「うるせぇな!何で私が走らなきゃいけないんだよ!お前が走れよ!お前トレーナーだろが!!」

 

パジャマ「いや、トレーナーは走らなくていいんだよ!トレーナーは指示する係なの!」

 

ゴールドシップ「そんな法律ねぇだろうが。紛い事抜かしてんじゃねぇぞ、このタケノコ野郎!」

 

パジャマ「誰がタケノコだよ!人間だよ人間。」

 

ライスシャワー「ライスきのこ派。きのこ派の人あんまりいないんだよね…」

 

ゴールドシップ「ほら!お前のせいでライスがまた頭のおかしいこと言い始めたじゃねぇかよ!何だよきのこ派って!?」

 

ウイニングチケット「きのこのしゃしょしょたけのこのしゃしょのことじゃないの?」

 

ゴールドシップ「おいチケゾー黙っとけ。お前言語能力が崩壊してんだから、喋んじゃないよ。」

 

ライスシャワー「じゃあライスもう付き合いきれないから帰るね♪」

 

ゴールドシップ「じゃあ私も付き合いきれないから帰るね。」

 

ウイニングチケット「いやお前は加害者なんだから残れや。お前が原因だろうおい、待てよ…」

 

ナリタブライアン「…」

 

パジャマ「ーー?おい、チゲゾー、あいつは誰だ?」

 

ウイニングチケット「ハヤヒデの妹ナリタブライアンってにゅうんだよ。人嫌いで無愛想で、あんまり笑ってるところ見たことにゃいな。確か複雑な理由でレースに出てるって聞いたよ。」

 

パジャマ「複雑な理由?人殺しとか誘拐とか強盗したから仕方なくレースに出てるのか?」

 

ウイニングチケット「そんなんじゃにゃいよ。頭のでかいハヤヒデにギャンブルを教えてもらって、そこからギャンブルにハマりまくっちゃって、今すげぇ借金してるらしいよ。その借金返すためにレースに出てるっていう噂。」

 

パジャマ「ギャンブル好きで借金するって馬鹿な奴だなぁ。」

 

ウィングチケット「お前だって借金してんだろうが!つうかお前借金してるからここにいるんじゃねぇのかよ。ちゃんと借金返したのか?今借金いくらだ?」

 

パジャマ「2億だよ!」

 

ウイニングチケット「減ってねぇじゃねぇかよ!」

 

パジャマ「減ってねぇよ!文句あるか!?」

 

ウイニングチケット「文句ねぇよ!もっと増やせ!」

 

パジャマ「え?もっと増やす?いや、もっと増やしたくはない…」

 

とりあえず、ナリタブライアンをスカウトすることにした。

 

………

 

パジャマ「よう、ブライアン。うちのチームに入らないか?」

 

ナリタブライアン「貴様が噂の借金トレーナーか。お前みたいな奴のチームに入るつもりはない。」

 

パジャマ「お前だって借金してるんだろ?だからレースに走ってるんだろ?賞金稼ぐために。お前今いくら借金してんだよ?」

 

ナリタブライアン「人に借金の額を聞く前に、まずは自分の借金額を答えるのが礼儀ってもんじゃないのかい?」

 

パジャマ「これは悪かった。俺の借金額は、そうだなぁ…億を超えてから数えるのをやめちまったよ。」

 

ナリタブライアン「2億だろ、嘘つくんじゃねぇよ。」ダッ

 

パジャマ「え?え?知ってるの?おい知ってんの?何で知ってんだよ!おい、おい!………何で知ってるんだ?」

 

ナリタブライアンは走りに行ったため俺は終わるのを待つことにした。

 

………

 

パジャマ「ようブライアン。さっきの走り見たぞ。いやぁ~、とてもお金のためだけに走ってるようには見えなかったな。やっぱりお前レース好きなんだろ?じゃあさ、俺のチームに入って熱いレースを…」

 

ナリタブライアン「レースなんて大っ嫌いだ。」

 

パジャマ「だよな~、レースなんてしょうもないよな~。でもレースに勝つと人気者になれるぞ?」

 

ナリタブライアン「私は人に見られるのが大っ嫌いなんだよ。」

 

パジャマ「分かる!動物園じゃねえんだからこっち見るな、つう話だよな。お前はただ走りたいから走ってんだよな?」

 

ナリタブライアン「レースは金のために走ってる…ただそれだけだ。」

 

パジャマ「だよな~お前の走り方は金の匂いしかしなかった。どうだ?うちのチームに入ってめちゃくちゃ金を稼がないか?」

 

ナリタブライアン「貴様何なんだよ?さっきから言うことコロコロコロコロ変わりやがって。」

 

パジャマ「俺のチームに入ってくれ。一緒に借金を返そう。」

 

ナリタブライアン「貴様のチームに入って私の借金が早く返せる何ていう保証はどこにもないだろう?」

 

パジャマ「忘れたのかブライアン?うちのチームにはメジロ家のメジロマックイーンがいるんだぞ。」

 

ナリタブライアン「あんな1年中スイーツをバクバク食ってるまな板野郎がいるからって何だってんだよ。」

 

パジャマ「おいおい忘れちまったのか?メジロ家は大富豪の名家だぞ?言ってる意味わかるよう?」

 

ナリタブライアン「わかる…いいだろう、お前のこと期待してるからな。レースでバカみたいに勝ってやるから…金のことは任せた!」

 

こうしてチームシリウスの新しいメンバーとしてナリタブライアンが加わることになった…感動的なシーンである。

 

ーーー

 

パジャマ「というわけなんだ…任せた!」

 

メジロマックイーン「あなた自分で何言ってるか分かってますの?メジロ家の財力を何でそんな訳の分からないものに使わなくちゃいけないんですか!プライドというものが無いんですか?」

 

パジャマ「プライドなんかある訳ねぇだろうが!」

 

メジロマックイーン「そうでしたわね。あなたはプライドも何もない愚かな愚民だということを忘れてました…もういいですわ。」

 

パジャマ「頼むって、今度富良野のメロンパフェと本場ドイツでしか食べれないチョコレートワッフル奢ってやるから。」

 

メジロマックイーン「全く、仕方がありませんわね…で?いくら欲しいんですか?」

 

パジャマ「お前現金な奴だな。」

 

メジロマックイーン「うるさい!早くいいから金額を言いなさい。」

 

パジャマ「今度のレース、ブライアンが勝ったらいつもの賞金の3倍、あいつに渡してやってくれ。」

 

メジロマックイーン「3倍ですか、分かりました。用意しておきましょう。ただし勝たなかったら何の意味もありませんからね。それと、メロンパフェとチョコレートワッフル、ちゃんと用意しておいてくださいませ。あ、あとストロングゼロも用意してください。最近私あれにハマっておりますの。」

 

パジャマ「え?何?お前酒飲むの?やめとけって!」

 

メジロマックイーン「酒ではございません。あれは薬です。」

 

パジャマ「いや、お前騙されてるって。」

 

メジロマックイーン「ゴールドシップがそうおっしゃってました。」

 

その後、必死でマックイーンお酒はやめるように説得した。

 

ーーー

 

パジャマ「というわけで、レースに勝ったら、賞金の3倍もらえる。」

 

ナリタブライアン「おい、それ八百長じゃねぇのか?」

 

パジャマ「八百長じゃねぇよ。お前がレースに勝たなかったら賞金が出ない。これはメジロ家の綺麗な金だ。」

 

ナリタブライアン「そうか、金は金だな。よし、ぶっちぎって1位になってやるよ。私が勝って賞金出たら…パチンコ行こうぜ。」

 

パジャマ「おう!…って『おう』じゃない!ダメダメ、借金返済用の金だからな。おい!あ、でもパチンコは行きたいなぁ~最近行ってないし…」

 

………

 

実況『最終コーナー、ナリタブライアンが大外から上がってくる!

あっという間に先頭!

ちぎったちぎった!!

快勝のゴォーール!!

ナリタブライアン、二冠達成!

皐月賞を上回る5馬身差!

何というウマ娘(男)だ!

圧巻のレースでした!』

 

 

ゴールドシップ「いや~、トイレ行っててレース見てないけどすげぇ良い走りだったよ。」

 

ウイニングチケット「おおおお~、私もゲーセンで格ゲーしててレース見てないけどすげぇ良い走りだったよブライアン。」

 

ナリタブライアン「レース見てねぇくせに調子のいいこと抜かしてんじゃねぇよアホども!おいトレーナー、こんな馬鹿どもとっとと追っ払って早く賞金よこせよ。」スタスタ

 

パジャマ「分かった分かったブライアン。ちょっと待てって…」スタスタ

 

ゴールドシップ「なんだよ祝ってやってるのに。レース見てないぐらいでそんなに怒るかな普通。」

 

ウイニングチケット「いや普通怒るでしょ。自分のレース見てないのに頑張ったなって言われても、何の感情も湧かにゃいよ。」

 

ゴールドシップ「え?じゃあ何で私は、ブライアンのレース見なかったの?」

 

ウイニングチケット「いや知らねぇよ…見てやれよ。」

 

ゴールドシップ「お前が言うなよ、お前も見ろよ、お前何してたんだよ!」

 

ウイニングチケット「格ゲーしてたんだよ!『MELTY BLOOD』っていうゲーム!月姫のゲーム…」

 

ゴールドシップ「いや知らねぇよ!」

 

 

第10話………完




上記の内容の元は以下のURLの動画になります。

https://www.youtube.com/watch?v=C_-APxuLTFs
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