パジャマ「どうもトレーナーのパジャマです。前回メジロは後続のウマ娘(男)たちの進路を妨害したため18着に降着してレースを散々な結果に終わらせてしまった。1番人気だったメジロがこの衝撃的な出来事は世間にも大きく取りだたされた。」
ーーー
メジロライアン「マックイーン~、大丈夫~?」
メジロマックイーン「大丈夫なわけないでしょ。ってかライアン、あなた何でそんなちょっと嬉しそうなんですか…ムカつく。」
メジロドーベル「マックイーン、ライアンの戯れ言なんて聞かなくていいから。それより、進路妨害して迷惑をかけたウマ娘(男)達にはちゃんと詫び入れたの?」
メジロマックイーン「えぇ。ある程度の金は握らせましたから、もう何も言ってこないと思いますわ。」
ゴールドシップ「いやいや、みんなこんなところにいたんだね。ねぇ?外とかに結構カメラを持った奴がうろついてるよ。多分マックィーンのこと探してたと思うからさ、私が適当に追い払っておいたよ~。私って優しいでしょ?褒めろ!」
メジロマックイーン「きっと記者の方たちですわ。『メジロ家の恥さらし』と私のことを取材したいのでしょうね。」
ゴールドシップ「いやさ、別にメジロ家とか、まな板家とか、どうでもいいからさ、とにかく記者たちを追っ払った私を褒めてよ。」
パジャマ「今の家に帰った方がいいな。メジロ行くぞ。」
メジロマックイーン「そうですわね。メジロ家としてこれ以上の恥を晒せません。と、とにかく次のレースに勝つために今は誰にも会わないようにしないと。」
ガチャ
ゴールドシップ「え?あれ?なに?無視された?がっつり無視された?おい、お前ら褒めろよ。」
ゴールドシップを無視し、俺たちは早く帰ることにした。
………
記者A「あ、マックイーンさん!秋の天皇賞についてコメントをお願いします。」
メジロマックイーン「ど、どうして記者の皆様、い、いらっしゃるんですか!?」
記者R「ゴールドシップさんに教えてもらったんですよ。ここにいればメジロマックイーンがやって来るから、スタンバっとけって。」
メジロマックイーン「…。もういいですわ。いずれは取材を受けないといけないのですから。それで皆様、私に何を聞きたいのですか?」
記者A「妨害を受けたウマ娘(男)にはどのように対応を取られましたか?」
メジロマックイーン「金を握らせました。」
パジャマ「おいバカ、メジロ、本当のことを言うなって!謝罪したって言え!」
記者B「『強引に内側に入れ』と言う、トレーナーの指示があったともされていますが?」
メジロマックイーン「……トレーナーさんの指示!?そんなことをありませんわよ!このトレーナーさんはそんなこと言いません!だって指示なんか一回も出してくたことありません!」
パジャマ「え?」
メジロマックイーン「何にも言わないんですよこの人は!」
パジャマ「メジロ?メジロ?やめろ!」
メジロマックイーン「逆に言って欲しいですわよ!少しは指示してください!」
パジャマ「おい!風評被害だ!メジロやめろ!マイナスなことを言うなって!おい、やめろって!」
メジロマックイーン「だって、これではまるでトレーナーさんが原因だと思われて…」
パジャマ「逆にそっちの方が良いわ!俺何も指示してないって、逆にマイナスだわ!」
メジロマックイーン「え?だって本当のことじゃないですか?」
次の日、新聞の一面には『パジャマトレーナー無能トレーナー(笑)』という記事が載った。
ーーー
ジャパンカップにて
実況『1番人気メジロマックイーン4着に敗れましたーっ!』
それから数ヶ月、全く成績が伸びず負け続ける結果となった。…俺の借金も膨らんだ(7500万円)。
メジロマックイーン「申し訳ございません。今日のレースも不甲斐ないレースをしてしまって…私はメジロ家として最低ですね。」
ゴールドシップ「全く本当だよね。どの面下げて私たちの目の前に現れたかっつう話だよ、ね?とりあえず私の靴舐めてくれる?」
メジロマックイーン「そうですわね。ゴールドシップさんの靴を舐め…って舐めるわけないじゃないですか!何で私があなたの靴を舐めないといけないんですか!奴隷ですか?私はあなたの…」
ゴールドシップ「調子出てきたじゃないか!全く、へこんでるお前なんて見たかねぇよ。もっとビシッとバシッとしろよ。じゃないと、お前のその立派なまな板が泣いてしまうよ。」
メジロマックイーン「まな板、まな板って言わないでください!何ですか、私の立派なまな板って!」
パジャマ「おい、ゴールドシップ、お前慰めるの下手クソかよ。」
ゴールドシップ「私別に慰めてないよ~、ただ思ったこと言ってるだけだよ~」
メジロマックイーン「いいですわね。あなたは思ったことが言えて。申し訳ありません。少し私一人になります。」スタスタ
ガチャ
ゴールドシップ「おい、ちょっと待てよマックイーン!まだ私の靴を舐めてないじゃないか!」
パジャマ「舐めなくていいよ!お前ちょっと黙っとけ!」
ガチャ
オグリキャップ「お邪魔するわ。」
ゴールドシップ「お、なんだなんだ、マックイーン戻ってきたのかよ?全く急に出て行ったから、どうしたかと思ったよ。」
パジャマ「おいゴールドシップ、これはオグリキャップだ。お前間違えるな。」
オグリキャップ「最近のマックイーンちゃんズタボロでしょ?ちょっと心配になって、大事な後輩だから。」
オグリキャップに今までの経緯を説明する。
………
オグリキャップ「なるほどね~、私はマックイーンちゃんの考えてることがなんとなくわかるわ~」
ゴールドシップ「おぉ、オグリパックお前エスパーかよ!すげぇじゃねぇかよ、あいつの気持ちわかるの?」
オグリキャップ「あの子は今、すべての期待に応えないといけないと思っている。メジロ家という大きな看板を背負ったせいで。おそらく、その期待に応えようとするあまり、心が追いついていないのよ。このままいけばメジロ家という大きな看板によって、あの子は押しつぶされて、最終的にはダークサイドに落ちるわ。そう、まるでそれはスターウォーズのダースベイダーのように…」
ゴールドシップ「ちょおい!それはさすがになくない?ダースベーダーになるってお前…ダースベイダーと状況全然違ぇじゃねぇかよ。お前適当なこと言い過ぎだろ。」
オグリキャップ「こうやって一人のウマ娘(男)が悩み苦しんでる時…」
ゴールドシップ「ちょっ、聞けよ!おい!オグリキャップ聞けよ!」
オグリキャップ「支えて力になってあげるのがトレーナーの役割なんじゃないの?パジャマトレーナー、あなたに期待しているわ。あの子を支えてあげて。」
ゴールドシップ「ちょっと、さっきから何言ってるか全然わからない。とりあえずさぁ、ダースベイダーのくだりをもう1回説明してくれない?私、全然理解できない。」
オグリキャップ「メジロ家という大きな看板によって…」
ゴールドシップ「本当にしなくていいよ、おい真面目か!?おい、オグリキャップ。」
オグリキャップ「え?しなくていいの?もうわからない。」
ゴールドシップ「全く調子狂うなオグリキャップは~本当、なんか絡みづらいわ~… っていつまで突っ立ってんだよお前、トレーナー!早く行けよ!マックイーンを追いかけるのがお前の仕事だろうが!」
パジャマ「え?え?追いかける?え?え?」
オグリキャップ「言ったでしょう?今のあの子を救えるのはあなただけだって。分かったら早く行きなさい、坊や。」
ゴールドシップ「普段何もせずボーっと突っ立ってるだけなんだから、こういう時ぐらい男を見せろよ、早く行け借金まみれ。」
パジャマ「俺はマックイーンを探してくる。 」
………
ゴールドシップに掻き立てられて、俺はメジロを探すことになった。そして…あっさり見つけた。
メジロマックイーン「トレーナーさん!?…なんですか?自信を失い、レースに勝てなくなった私をお叱りに来たのですか?私がレースに勝てないと、トレーナーさんの借金返せないですもんね。そうなると困りますもんね。」
パジャマ「あ!そっか、俺借金してたんだ!」
メジロマックイーン「はぁ?なんでそんな大事なことを忘れてますの!やっぱりあなた馬鹿ですか?馬鹿ですね。」
パジャマ「お前手厳しいなぁ~、まぁでもな~、ちょっと馬鹿なくらいな方が人生幸せだぞ。お前は何でもかんでも背負いこみすぎなんだよ。」
メジロマックイーン「あなたには分からないでしょうね。私はメジロ家のウマ娘(男)なんですよ。メジロ家という大きな看板を背負ってレースに出なければならない!勝たなければならない!強くならなければ…っ!」
パジャマ「え?どうしたメジロ?」
メジロマックイーン「ヤバい…」
パジャマ「つわり?つわりじゃないのか?大丈夫か?おい?」
メジロマックイーン「駄目ですわ…気色悪い…」
バタン
パジャマ「あ!」
メジロが倒れた。
ーーー
病室にて
パジャマ「あのな、メジロ…お前ドーピングしてんじゃねーよ!」
メジロマックイーン「してませんわよ!…ちょっと練習しすぎて…過労で倒れただけです。」
パジャマ「…。今度の天皇賞はお前がメジロ家というのは一旦忘れろ。」
メジロマックイーン「はぁ?あなた何言ってますの?」
パジャマ「メジロ家がどれだけすげーとか、どれだけ責任が大きいとか、俺にはわかんねえけど、とりあえず…お前はそのせいでレースに集中できねえんだから、一旦メジロ家の事は忘れてレースにだけ集中…」
メジロマックイーン「私からメジロ家を取ったら何も残らないじゃないですか!」
パジャマ「残るよ!お前はメジロ家の前にマックイーンだろうが!俺からしたらイカれたひとりのウマ娘(男)だ。」
メジロマックイーン「イカれたって…イカれたは余計ですわよ!それにメジロ家の看板を取ったら私は何のためにレースを走ればいいんですか?」
パジャマ「いや、ファンのためだろ?お前みたいなイカれたウマ娘(男)、メジロ家とかどうのこうの関係なしに応援してくれるファンのために必死こいて走れや!」
メジロマックイーン「ファンのために…?」
ーーー
そして1年ぶりの春の天皇賞当日
ゴールドシップ「1年ぶりの天皇賞だね。今日はどんな風に負けるの?」
メジロマックイーン「負けませんわよ、本当にあなたは嫌味しか言えませんの…本当滅びればいいのに…」
ゴールドシップ「…」ウンウン
メジロマックイーン「って何、分かった風な顔で頷いてますの!話聞いていますか、私の話聞いてますか?」
ゴールドシップ「いや、いつもの調子が出てるからさ~、元気になったと思って私は嬉しいよ~!」
メジロマックイーン「まぁ、いろいろありましたからね…ねぇ、トレーナーさん?」
ゴールドシップ「え?何?何?トレーナー、マックイーンに何したの?マックイーンの靴でも舐めた?」
メジロマックイーン「舐めてもらってませんわよ!てか、早く出て行ってください!もうすぐレースですから!」
ゴールドシップ「そんなイライラしないで!じゃあ、レースが終わったらまた会おう!バイバイ♪」
バタン
………
地下バ道にて
メジロマックイーン「ではトレーナーさん、行ってきますわ!」
ゴールドシップ「おぉ、頑張れよ。応援してるよ、私も。」
メジロマックイーン「いやいやいや!何でまだあなたがいるんですか?いつまでついてくるつもりですか?」
ゴールドシップ「冗談冗談、さすがにここまでだよ。」
パジャマ「まぁとりあえず…頑張ってこい!」
メジロマックイーン「えぇ、私の走り…ちゃんと見ておいてください。」
レース開始
観客『ワアアァァァーッ!!』
実況『先頭でゴールを駆け抜けるのは1番人気のメジロマックイーンか?
それとも歴戦のライバルたちか?』
メジロライアン「(今回の天皇賞もメジロ家として勝つのはこの私だ。無様に私に負けるところを見せてくれ。)」
メジロマックイーン「(今までの私とは違う私は変わった。そう、今回の私は!!!)」
観客『ワアアァァァーッ!』
実況『レースもいよいよ終盤!
膠着した状態で各ウマ娘(男)が第3コーナーへ差し掛かります!
盾の栄誉を手にするのは1番人気メジロマックイーンか、はたまた他のウマ娘か!?』
メジロライアン「(去年の天皇賞と同じ…ここから私が…)マックイーン!!!君を倒す!!!」
実況『メジロライアンがペースを上げてきた!
前を行くマックイーンとの差が徐々に縮まっていきますっ!
最終コーナー!
残り600のところで後続も次々と差を詰めてきた!
メジロマックイーンはここまでか~!?』
メジロマックイーン「(今までの私は、メジロ家のことしか考えておりませんでした。でも今日の私は違う!)」
ーーー
メジロマックイーン「イカれたファンのためですって?」
パジャマ「そうそう、何かのために走るんじゃなくて誰かのために走るんだよ!今までお前は、メジロ家とかどうのこうのとか、そんな世間体ばかり気にしながら走ってた。それを一旦忘れて、次の天皇賞では…ファンのために走ってみろよ。」
メジロマックイーン「ファンのためですか…?そういえば、私のことをまな板まな板と言って応援してくださったクソガキがいましたわね。あぁいうイカれたファンのために走れと言うんですか?」
パジャマ「そうだよ!あぁいうイカかれたファンがいっぱいお前にはついてるんだよ。その人のために走る方がメジロ家の為なんかよりも、よっぽど力になるだろう。」
メジロマックイーン「フフ…そうですわね…分かりましたわ!私は…次の天皇賞で…」
ーーー
メジロマックイーン「応援してくださる、ファンのために…走る!!」
ダンッ
メジロライアン「(馬鹿な!ここからスピードを上げるだと!?)」
実況『ここでメジロマックイーン、一気にスパートをかけた~!」
メジロライアン「(追いつけない?それどころか…離されてる!?)」
実況『内からライアンも上がってきたれものすごい末脚で前へ迫る!
しかしマックイーンのスピードも落ちない!』
メジロライアン「(待てよ、待てよマックイーン!メジロ家で一番早いのは…メジロ家で1番早いのは…この私なんだぞ!!)」
実況『マックイーン先頭!
ライアンも必死に追いすがるがその差は広がっていく!
これは届かないか!?』
メジロマックイーン「うおぉぉぉーっ!」
実況『先頭はメジロマックイーンだ!!
メジロマックイーン優勝!!
やりましたメジロマックイーン!
見事、春の『天皇賞』を制しましたーっ!』
ーーー
メジロは控え室へと戻ってきた。
ガチャ
ゴールドシップ「おー来た来た来た!おい担ぎ上げろ!担ぎ上げろコノヤロー!」
メジロマックイーン「あ?え?え?な、な、何ですの!?」
ゴールドシップ「いやぁ~、今日のレース滅茶苦茶速かったからさぁ、もしかしたら体の中に5枚くらいまな板入れてるのかと思ったら…入れてないね、1枚しかまな板入れてないね。」
メジロマックイーン「あ、当たり前じゃないですか!まな板なんて入れてませんし、あと1枚も入ってませんわよ!」
メジロライアン「マックイーン嘘はいけないよ。じゃないと私が負けるはずないじゃない。」
メジロドーベル「ライアン悔しいのは分かるけど、負けを認めなさいよ。」
オグリキャップ「"期待"を"力"に変えることができたみたいね、マックイーン。」
ゴールドシップ「は?なんでオグリキャップがここにいるの?お前呼んでないよ。」
オグリキャップ「え?呼ばれてないの?」
メジロマックイーン「それを言うならゴールドシップさん、あなた方も呼んでませんわよ!もうこれからウイニングライブですの。邪魔しないでもらえます?」
ゴールドシップ「別にいいじゃん。お客さん少し待たせればいいじゃん。ちょっと話し合おうぜ、5時間ぐらい。」
メジロマックイーン「嫌ですわよ!ってかトレーナー!じっと見てないで何とかしてくださいませ!」
パジャマ「え?あ、ああ…とりあえず、おめでとう!」
メジロマックイーン「いや、おめでとうじゃなくて!」
この後、メジロマックイーンとメジロライアンはウインニングライブで『うまぴょい伝説』を歌った。何故かゴールドシップも混ざっていた。
3話 及び『メジロマックイーン編』………完