そこにはメジロマックイーン発案の特別トレーニングを行うライスシャワーがいた。
ライスシャワー「はぁ…はぁ…はぁ…あ、ああっー!」ゲロゲロゲロ
ゴールドシップ「おい、ごはんちゃんゲロを吐きながら走っているぞ。本当にこんなので強くなれるのかよ?」
パジャマ「マックイーンお墨付きの特別メニューらしいけど、確かにライス死にそうだよな、大丈夫かな?」
メジロマックイーン「皆さん心配し過ぎですわよ。大丈夫ですわよ。私の考えた通り練習すれば、次のレースでは勝てますわ。」
ゴールドシップ「お前ごはんちゃんに恨みでもあるのかよ?あの子死にかけてるぞ?殺すつもりで練習させてるんじゃないだろうな?」
メジロマックイーン「問題ありません!毎朝、5時起きで高強度インターバルトレーニング『HIIT』を30分やってもらい、心拍数を限界まで上げてもらい、そのあと筋トレをさせて、小1時間こなした上で、短距離戦、マイル戦、中距離戦、長距離戦を脳内でシュミレーションしてもらいます。そして実際に全ての距離を…合計1万kmですかね?走ってもらいその日のメニューは全て終わりでございます。ね、簡単でしょ?」
ゴールドシップ「なるほど、だったら問題無いね…ってそんなわけあるかお前!どう考えたってオーバートレーニングだろうが!」
メジロマックイーン「この程度メジロ家では当然のことでございますわよ。それに…メニューを全てこなしてもらったら、ご褒美にメロンパフェを3つほど食べさせてもらいます。」
ゴールドシップ「何でお前が食べるんだよ!食べさせろよ!」
メジロマックイーン「あ、間違えました。食べさせてあげます。」
ゴールドシップ「いや、レース前にスイーツなんか食べさせてんじゃねぇよお前!1つならまだしも何で3つも食わせんだよ!お前太らせる気かよ?」
メジロマックイーン「え?3つって少ない方じゃないんですか?」
ゴールドシップ「少なくないよ!お前カロリーどんだけあると思ってんだよ!?お前そんなんだから、スイーツ食べ過ぎてこの前ケガしたんじゃねぇかよ。反省しろよ!」
メジロマックイーン「う、うるさいですわね。反省してますよ、今後は少し控えます…」
パジャマ「は?マックイーンがケガしたのって、スイーツの食べ過ぎたから?どんだけ食ったんだよ?」
ゴールドシップ「パジャマなんで知らないんだよ。こいつケガするまで不二家のショートケーキとチョコケーキを毎日毎日食べてたんだぞ。」
パジャマ「別にショートケーキとかだったらいいんじゃない?」
ゴールドシップ「バカたれ、ショートケーキって名前に騙されんな。こいつ1ホールづつ食ってたんだよ。チョコケーキとショートケーキを1ホールづつ…つまり2ホール毎日毎日食ってたんだぞ!こいつバカなんだよ!」
メジロマックイーン「うるさいですわね!しょうがないじゃないですか!食べ始めたら止まりませんのよ。そ、それにちゃんと運動はしていましたし、ちゃんとカロリーは消費していました。」
ゴールドシップ「黙れ饅頭。お前糖質ばっかり取りやがって…お前そのうち砂糖になるぞ?角砂糖になるぞ?」
メジロマックイーン「なりませんわよ!何ですか角砂糖って…てか最近は控えてますから、問題ありません!」
ゴールドシップ「問題あるだろうが!お前、自分の代わりにごはんちゃんにスイーツ食べさせようとしてるじゃねぇか!」
メジロマックイーン「…」
………
一方、ライスシャワーはマックイーンの特別トレーニングを続けていた。
ライスシャワー「はぁ…はぁ…はぁ…あ、ああー…」
パジャマ「おいライス?マックイーンの練習メニューで疲れてないか?休んでもいいぞ。」
ライスシャワー「ライスのこと心配してくれてるの?」
パジャマ「当たり前じゃないか、お前の担当は俺なんだから。」
ライスシャワー「余計なお世話だよこの野郎!別に体を動かすの問題ないし。ただ、練習終わりのメロンパフェが要らない。」
パジャマ「相変わらず口悪いなお前。」
ライスシャワー「次のレースもミホノブルボンと戦うんだろ?マックイーンさんの言う通りにしてたら本当に勝てるのかな?そこだけが心配なんだよな~」
パジャマ「俺が心配なのは、お前のその口の悪さだよ。誰から言語を教わったんだよ?」
ーーー
その日の夜、帰る俺に声をかけてきたウマ娘がいた。
ミホノブルボン「ライスさんのトレーナーさん?」
パジャマ「ん?……お?ミホノブルボン!」
ミホノブルボン「次のレースではまたライスさんと戦うことになりましたね。本当はメジロマックイーンさんとやりたかったのですが、その願いは叶いそうにないですね。」
パジャマ「そうだな、マックイーンは太りすぎて…いや、太りすぎてじゃない。ケガしてレースに出れないからな。」
ミホノブルボン「ライスさんの様子はいかがですか?今のあの子では私に勝つことはできないでしょうが、少し気になったもので。」
パジャマ「なんだと?じゃあ逆に聞くけど、どうすればお前に勝てるんだ?教えろよ…いや、教えてくれ!いや…教えてください!!」
ミホノブルボン「今のあの娘のテクニックでは私に勝つことはできない。まぁそれ以前にケガを恐れているようでは私に一生…いや孫の代まで勝つことはできないでしょうね。」
パジャマ「孫の代まで勝つことはできないって孫関係ねぇじゃん。」
ミホノブルボン「ハッハッハッハッ。」
パジャマ「なんだこいつ?頭おかしいのか?」
ーーー
そしてライスシャワーとミホノブルボンがレースする当日となった。
ライスシャワー「あ、あのね、レースに勝ったらもうメロンパフェ食べなくてもいい?」
メジロマックイーン「あれれ~?パフェあんまり好きじゃなかったですか?じゃあ、次はドーナツにいたしましょう。」
ライシャワー「いや!そうじゃなくて!スイーツ自体そんな食べないんだよ、普通のご飯がいいんだよ!」
メジロマックイーン「わかりましたわかりました。ドーナツもお嫌いなのですね?それではタイ焼きにいたしましょう。タイ焼き100個…」
ライスシャワー「いや、全然わかってねえじゃん!会話のキャッチボールしろや!本当にどいつもこいつも…頭の中うまぴょいなんだから!」
ライスシャワーはレースへと向かっていった。
ーーー
実況『ミホノブルボンがここ京都レース場に姿を現しました。』
(ワアアァァァーッ!)
観客A「ミホノブルボン!3冠ウマ娘(男)の誕生の瞬間を見せてくれ!」
ライスシャワー「ブルボン、ミホノブルボンについていく。そして、マックイーンさんの言った通りに走れば…勝つる!」
ミホノブルボン「いやはや、目障りですわね。走りづらいというものです。まあ蟻ん子1匹の前でわちゃわちゃされても、私の走りに何の支障もきたしませんが。」
ライスシャワー「何見てんだ!見せもんじゃねーぞ!やんのかコラ!やんのか?あぁ!?」
ミホノブルボン「めちゃくちゃキレてるし…なんで?ハッハッハッハ。」
………
一方、その頃の観客席は…
ゴールドシップ「おいパジャマ?ライスには何て指示を出したんだ?」
パジャマ「え?何も言ってない。」
ゴールドシップ「あ、そっか…ってお前ほんと何も仕事しねぇな!」
メジロマックイーン「大丈夫ですわ。私の特別トレーニングでライスさんは今日勝てるでしょう。おそらくですが。」
ゴールドシップ「おーい、ごはんちゃん!ゴールドシップだよー!」
メジロマックイーン「ただ心配事があります。あの子の最大の弱点が今回のレースで克服できるかどうかです。正直…」
ゴールドシップ「おーい!敵陣に唾吐きかけろ!敵陣に唾吐きかけろ!キンタマ蹴り上げろ!ボコボコにしてやれ!レースは勝てよ!」
そして、何やかんやレースが始まった。
実況『向う正面に入り、レースは淡々としたペースで縦長の展開。
各ウマ娘(男)、虎視眈々と勝負のタイミングを狙っています。
3冠ウマ娘に向けてミホノブルボンは絶好の位置をキープ。
それを追う形でライスシャワーは現在5番手でレースを進めています。』
ミホノブルボン「…!」
ダンッ
実況『おっと!
ここでミホノブルボンが仕掛けたっ!
3冠ウマ娘(男)に向けてミホノブルボンが一気に先頭へと躍り出たー!
しかし、その後ろからライスシャワー!
ライスシャワーが迫ってきた!』
ミホノブルボン「(やはりきましたね、ですが想定内です!ハッハッハッハ。)」
ライスシャワー「(マックイーンさんの言う通りだ!)」
ーーー
メジロマックイーン『いいですか?まずはスピードとスタミナを中心に伸ばすトレーニングを行います。ただライスさんあなたは先行型です。先行型はウマ娘(男)同士が密集するタイミングが多く、抜け出す為のパワーが重要になります。とどのつまり最後は力が勝敗をするわけです。ミホノブルボンさんについていき、終盤、力任せでいいのでパワーで追い抜きなさい!』
ーーー
ライスシャワー「(ブルボンの息づかい…それに鼓動…すべてが手に取るようにわかる。そして終盤…今この瞬間…パワーで…追い抜く!!!)」
ダンッ
ミホノブルボン「(離せない??足音が迫ってくる?ハッハッハッハ??)」
実況『追い上げるライスシャワー、2バ身、1バ身!
そして並んだ!
ミホノブルボンを捉えたっ!』
ミホノブルボン「(笑っている状況ではない!?)」
ライスシャワー「…」
実況『あーっと抜けた抜けた!
先頭はライスシャワーです!
3冠目前のミホノブルボンを交わしここでライスシャワーが先頭に立ちました!』
ライスシャワー「(ケガしないように…テクニックを使って…うまく…うまく……走り抜ける!!)」
実況『ゴール!
無敗の2冠ウマ娘(男)ミホノブルボンを抜き去り、ライスシャワーが1着でゴールしました!』
………
ミホノブルボン「勝ちましたね、ライスシャワーさん。」
ライスシャワー「な、な、何だよ?」
ミホノブルボン「とても素晴らしい走りでした。まさかこんなテクニックで私に勝つとは思いませんでした。ただ忘れないでください。あなたの弱点はもう一つあるということを…」
ライスシャワー「で、でたな。負け惜しみだな。負け惜しみをしてるんだな。」
ミホノブルボン「負け惜しみじゃないもん。本当の事を言っただけだもん。忘れないでください。今度は私が勝ちます。ハッハッハッハ。」
ライスシャワー「なに笑ってんだよ!まぁ、でもお前…おもしれぇ奴だな!」
ーーー
そしてライスシャワーのウイニングライブが始まるのだが…
観客A「ミホノブルボンが勝つところを見に来たんだよ。」
観客B「ミホノブルボンのセンターが見たかったのにな。」
ゴールドシップ「むかつくなぁ、ちょっと一言言ってくるよ。言うならもっと大きい声で言って。」
メジロマックイーン「何でですの!大きい声で言ったらもっと被害が大きくなるじゃありませんか!ライスさんのことを考えなさいよ。」
ライシャワーのウイニングライブが始まった。
ライスシャワー『ぽっぽっぽー、鳩ぽっぽ♪豆が…欲、しい、か、そら、やるぞ♪みんなで…仲良く…滅びろよ!』
ゴールドシップ「おいおい、何だあの弱々しい歌は?てか何であいつあんな歌歌ってんだよ!?」
………
盛り上がらないウイニングライブが終了した。
パジャマ「ライス顔が暗いぞ?ようやく掴んだ勝利じゃないか!」
ゴールドシップ「そりゃ暗い顔にもなるよね。あんなアウェイな状態でさ、ウイニングライブやれって言われても出来ないよね?私だったら笑って帰るわ!」
ライスシャワー「別にヘコんでなんかねぇよ。私みたいな無名なウマ娘(男)が勝ったところで観客は喜ばねぇと思ったからな。まぁでも、私の悪口言った奴はみんな顔覚えたから…じゃあ、ライスもう帰るね。」
ライスシャワーはそう言うと帰ってしまった。
ゴールドシップ「大丈夫かあいつ?観客闇討ちとかしないよな?」
メジロマックイーン「別に大丈夫ですわ。こういう経験は誰しもあります。ただ、今日のレースを見て思いました。このままではあの子は一流のウマ娘(男)にはなれない!」
ゴールドシップ「スイーツ食い過ぎてケガした奴が何言ってんだよ。」
メジロマックイーン「…」ポッ
ゴールドシップ「赤面して恥ずかしがるなら言ってんじゃないよ。」
メジロマックイーン「…」チーン
ーーー
メジロマックイーン「トレーナーさん失礼します。」
パジャマ「ダメだ、ケガが治るまではスイーツは食べるな。」
メジロマックイーン「あの、まだ私何も言っておりませんが?」
パジャマ「スイーツが食べたいって言いに来たんじゃないのか?」
メジロマックイーン「違いますわよ!スイーツ解禁の懇願に来たんじゃありません。まあスイーツは食べたいですけど…今は我慢します。」
パジャマ「まぁいいや。それより何なんだよ?」
メジロマックイーン「これまでライスさんにはロジカルなテクニックをお教えしてきました。ただこれが限界ですの。このままではライスさん…一流のウマ娘(男)になることはできません。だから、次のレース私も出ます。ライスさんと一緒に走らせてください。」
パジャマ「は?レースに出るって、お前病み上がりじゃん?」
メジロマックイーン「問題ありません。次のレースには出ることができましょう。ライスさんは最後まで責任をもって私が教育したいのです。」
パジャマ「つってもな…。ライスもう十分速いじゃん。これ以上何を直せっつうんだよ?」
メジロマックイーン「そうですわね、確かに速いです。ただ…速いだけでは超一流のウマ娘(男)になることはできません。今日はたまたまミホノブルボンさんに勝てましたが、次、ミホノブルボンさんと戦えば必ず負けます。 だから、その前に教えしたいことがあるんです。」
ーーー
ライスシャワー「次のレースマックイーンさんと走れって?無茶言うなよ~」
メジロマックイーン「ミホノブルボンに勝って調子乗ってるライスさんに少しお灸をすえたいと思いましてね。」
ゴールドシップ「やめてよ!やめてよ二人とも!私を取り合うために争わないで!私のために争わないでよ!」
メジロマックイーン「なんであなたを取り合うためにレースをしないといけませんの?」
ゴールドシップ「…!」ガーン
メジロマックイーン「いいですか、ライスさん?次のレースは死ぬ気で走りなさい。じゃないと私には勝てませんよ。」
ライスシャワー「し、し、死ぬ気でって…そんな簡単に…簡単に死ぬとか言ってんじゃねーよ!滅びろ!」
ゴールドシップ「やめてよ!やめてよ二人とも!私を取り合うために争わないで!私のために争わないでよ!」
メジロマックイーン「何回その降りやるつもりですか?汚らわしい!」
ゴールドシップ「け、汚らわしい?…初めて言われた。」
第5話……完