アリサ「各国からの勧誘…ですか?」
課外授業から戻ったなのは達はすぐに職員室に呼ばれアリサが代表で赴いた。
千冬「そうだ、学園にメールやらなにやらで、学園にも影響が出てきている。何とかしろ」
アリサ「…分かりました。本人に伝えておきます」
アリサは職員室から出るとなのは達にも呼び出された内容を話した。
すずか「早いね、やっぱり福音の時が原因かな」
フェイト「でも今は休ませないと」
はやて「そやけど学園にきてる勧誘も何とかせえへんと」
なのは「メールとかならチュウ太に任せるのは?」
アリサ「そうね、あの子なら適任ね、それで優希は今何処に?」
なのは「多分屋上じゃないかな」
アリサ「なら行ってみましょう」
そう言うとなのは達は屋上に向かった。
ガヤガヤガヤガヤ
なのは「なにこれ?」
なのは達が屋上に着くと人ごみが出来ていた。
シュタ
優希「……」
すると人ごみから優希が飛び越えて現れた。
アリサ「何があったの?」
優希「勧誘」
すずか「なるほどね、私達がいない所を狙った訳だ」
優希「しつこい」
フェイト「それは国の為だもん」
アリサ「それで悪いのだけど、こっちも似たような用件なんだけど…」
アリサは千冬に言われた用件を優希に伝えた。
優希「わかった、チュウ太」
チュウ太「あっしにお任せくだせ~」
女子「高町さん」
なのは「ん?」
女子「お話が…」
なのは「ユウの事?」
女子「えっと…」
アリサ「優希はしばらく休暇に入るから勧誘しても無駄よ」
アリサの言葉に周りがざわついた。
すずか「そう伝えてくれる?」
女子2「でも休暇が終れば…」
フェイト「今の所、長期的に休ませる予定だから」
フェイトの言葉を聞くと携帯を片手に連絡しながら生徒達は屋上を去っていった。
ー屋上ー
一夏「……」
箒「一夏…」
福音の暴走から数日、一夏の怪我は治ったが普段の様子とはかけ離れた状態だった。
一夏「…なぁ箒?俺は何がしたいんだろな…力を手に入れたと思ったけど実は全然強くなっちゃいなかった。福音の暴走も止める事も出来なかったし…自分でやると言って返り討ちにされて…」
箒「違う!!アレは私が浮かれたせいで…」
一夏「箒を守る事も出来なかった」
箒「そんな事はない!!一夏は私を守った!!」
一夏「……」
箒「……」
気まずい空気が流れるとそこに優希が現れた。
優希「……」
一夏「…優希?」
優希「何時まで落ち込んでる」
一夏「ッ!?」
箒「優希!!」
突然の物言いに箒は優希の胸ぐらを掴み優希は宙に浮いた。
優希「前の一夏さんなら訓練してたよ」
一夏「?」
優希「たった一度の失敗で何を落ち込んでる。まだやれる事があるでしょ」
一夏「優希…」
優希「世の中にはもうやり直せない事もある。でも一夏さんはまだ出来る事があるでしょ」
ここで一夏は気付いた。優希が自身を励ましてくれている事に。
一夏「優希…」
優希「それだけ」
バッ
箒の手を振りほどくと優希は着地し、入口に歩いて行った。
一夏「待ってくれ優希」
優希「?」
一夏「…模擬戦してくれないか?」
優希「…理由は?」
一夏「一歩でも前に進む為に」
優希「勝てる見込みが無くても?」
一夏「やってみなきゃ分からないだろ?」
優希「わかった、アリーナで待ってる。二人とも準備して」
箒「私もか!?」
優希「互角でやりたかったらね」
一夏「後悔するなよ?」
優希「させてみて」
優希はそう言って屋上を去った。
優希「準備はいい?」
一夏「おう」
箒「大丈夫だ」
アリーナに着くと一夏達はISを纏うと優希の前に立った。
優希「ルネ、リナ」
優希もセットアップをすると空に上がった。
一夏「なら、行くぜ~!!」
キィン!!キィン!!キィン!!
優希「まだまだ」
一夏が優希に斬りかかるが優希は軽くいなしていた。
箒「私もいるぞ!!」
キィン!!キィン!!キィン!!
更に箒も加わるが優希は余裕で相手をしていた。
優希「動きが甘い」
ドカッ!!ドカッ!!
優希は一夏達を軽々と蹴飛ばした。
箒「大丈夫か一夏?」
一夏「やっぱり強いな…」
優希「連閃、烈風!!」
ジャラ!!
一夏「げっ!?」
箒「一夏止まるな!!」
優希が乱舞を取りだし広範囲に斬撃を放つと一夏達は回避に専念した。
優希「判断が甘い」
箒「なっ!?」
先回りしていた優希は箒が来ると同時に箒に斬り込んだ。
一夏「箒!!」
慌てて一夏が救援に入るが赤椿のシールドエネルギーは半分以上削られていた。
一夏「大丈夫か?」
箒「私は大丈夫だ、しかし強いな」
一夏達は改めて優希の強さを知った。
一夏「どれだけの訓練をしたか想像つかないな」
箒「全くだ、自分の強さに自信があったが全部崩された」
優希「…話は終わった?」
一夏「箒…」
箒「分かっている、私達に出来る事は…」
一夏「近付いて…斬る!!」
一夏は叫ぶと再び優希に斬り込んだ。
優希「勢いだけじゃ無理」
しかし優希には通用せず返り討ちに合う。
一夏「(どうしたらいい!?どうしたら追い付ける!?どうしたら勝てる!!)」
一夏が悩んでいると何処からともなく女性の声が聞こえた。
?『力を欲しますか?』
一夏「何だ!?」
?『力を欲しますか?』
一夏「一体…」
一夏が謎の声に悩んでいると…
箒「ぐぅ!?」
箒が優希に押されていた。
一夏「箒!!」
?『力を欲しますか?』
一夏「(欲しい、守れる力が欲しい…箒を守れる力を!!)」
一夏が強く思うと白式が光に包まれた。
箒「一夏!!」
一夏「大丈夫だ箒」
光が収まると白式がセカンドシフトし第二形態、雪羅に変化した。
一夏「行くぜ優希。第二ラウンド開始だ!!」
先程より加速が速く瞬時に優希に近付いた。
優希「まだまだ」
しかし優希は簡単にかわすとエネルギーの少ない箒を狙った。
一夏「させるか!!」
一夏も瞬時に戻ると箒の前に戻った。
優希「……」
キィン!!
一夏「今度こそ、箒を守る!!」
優希「やってみて」
箒「一夏…」
キィン!!キィン!!キィン!!
一夏と優希は斬り合いながら上昇していった。
箒「一夏」
それを箒は眺めていると願った。
箒「(守りたい。私を守ると言った一夏を…私は守りたい!!)」
すると赤椿が黄金に輝きだし、ワンオフアビリティ、絢爛舞踏が発動しエネルギーを回復した。
箒「よし!!」
箒も一夏の後を追いかけた。
キィン!!キィン!!
優希「それじゃあエネルギーの無駄遣い」
一夏「くそ~」
優希と戦っていた一夏はエネルギーの浪費が早かった。
優希「終わり…ッ!?」
優希が止めを刺そうとしたが箒が現れ一夏と引き離された。
箒「受け取れ一夏!!」
箒は一夏と手を繋ぐとエネルギーを回復させた。
箒「さぁ優希。こちらはエネルギーの心配はなくなったぞ」
優希「で?」
箒「こちらは二人。エネルギーの心配はない。優希に勝ち目はないぞ」
優希「そう…」
シュタ
箒「降参か?」
優希が地上に降りると箒は一夏と下まで降り優希に確認。
優希「まさか…教えてあげる」
一夏「何をだ?」
優希「本当の無限と……僕の本気を!!ぁぁああ
~!!」
すると優希は強制的にリミッターを外そうと力を高め始めた。