学食
なのは「やっぱりお茶はいいね~」
はやて「なのはちゃん、聞いてると婆臭いで~」
なのは「ひどいよ、はやてちゃん」
アリサ「たまにはゆっくりティータイムを楽しみたいわよ」
フェイト「勧誘が多かったもんね」
すずか「これで優希君も入れば良かったのに」
シャルロット「何処にいったんだろうね?」
鈴「一夏もいないし」
セシリア「最近は落ち込んでいましたから気分転換にお誘いしたかったですわ」
ラウラ「今はそっとしておくのが一番だな」
なのは達がティータイムを楽しんでいると…
カタカタ…ガタガタ!!
はやて「地震か?」
ガチャン!!
地響きが起きると同時になのは、フェイト、アリサ、すずかが倒れこみ苦しみだした。
アリサ「これは…」
なのは「ゆ、ユウ!?」
はやて「どないしたんみんな!?」
アリサ「はやて!!優希を探して!!」
はやて「優希君を?」
すずか「今優希君がリミッターを強制解除しようとしているの…」
鈴「何でアンタ達が苦しんでいるのよ!?」
アリサ「私達は特殊な方法で優希の力を抑えているの…」
なのは「今私達はリミッターを解除させない為にこらえているけどこのままじゃ解除されちゃう…」
フェイト「だからはやて、優希の安否を確認して。場合によっては解除するから…早く!!」
はやて「わ、わかった!!」
はやてが駆け出すとリィンフォースが現れた。
リィンフォース「主はやて!!」
はやて「リィンフォース、優希君の魔力を探して!!」
リィンフォース「既に。アリーナの方で小さな勇者の力を感じます」
はやて「走ってたら間に合わん!!上がるで!!リィンフォース!!」
リィンフォース「はい、ユニゾン、イン」
はやては空に上がるとアリーナまで全速力で向かった。
はやて「見えた!!優希君は……いた!!」
アリーナの中心地で優希はリミッターを解除しようとしていたが…
はやて「優希君やめて!!みんな苦しがっているんや!!」
優希「ッ!?」
優希ははやての言葉を聞くと強制解除を中止した。
優希「お姉ちゃん!!」
食堂に優希があわてて飛び込んできた。
アリサ「優希…」
既に椅子に座っていたなのは達に優希は申し訳なさそうにしていた。
優希「ごめんなさい」
すずか「いいよ、何か訳があったんでしょ?」
疲れているがなのは達は大丈夫そうであった。
優希「……」フルフル
一夏「大丈夫か?」
一夏達も食堂に着くとアリーナで何があったのか説明した。
アリサ「たまには優希も全力を出したいわよね…」
すずか「ずっとリミッターを付けてるの辛いよね」
優希「大丈夫、気にしないで」
ラウラ「少しいいか?」
なのは「なに?」
ラウラ「リミッターの付け方は企業秘密だろうが、リミッターを付けている理由を聞いても構わないか?」
優希「…リィン」
リィン「はいです♪」
優希「説明お願い」
リィン「はいです♪えっと優希ちゃんがリミッターを付けている理由はエネルギーに関係してるです」
鈴「アンタ達の特殊なエネルギーが?」
リィン「そうです。優希ちゃんのエネルギーは無尽蔵…つまり無限なのです」
セシリア「無限!?」
ラウラ「なるほど、だからリミッターを付けて機能を制限しているのか」
リィン「そうです。出力を抑える事で優希ちゃんの身を守っている意味合いもあるです」
セシリア「ご自身を?」
リィン「皆さんなら分かるはずです。エネルギー兵器にエネルギーを過剰に与えるとどうなるか?」
ラウラ「決まっている。兵器自体が耐えきれず…ッ!?」
ラウラ達は優希のリミッターを付けている理由がようやくわかった。
リィン「優希ちゃんの体は兵器。意味が分かってもらえたですか?」
バン!!
鈴「バカじゃないの!?そんなの外しなさいよ!!」
リィン「それは出来ないですよ…」
セシリア「どうしてですの?」
リィン「優希ちゃんのエネルギー源は体内にあるです」
一夏達「ッ!?」
流石に一夏達はこの解答に息を呑んだ。
リィン「だから取り出す事は不可能なのです」
シャルロット「何でそんな事に…」
リィン「優希ちゃんも被害者です」
一夏「被害者…」
リィン「優希ちゃんは無から造られた存在。最強の兵器として産み出された存在です」
ラウラ「兵器として…」
鈴「そんな事が許されるの!!誰がそんな事を!」
セシリア「そうですわ!!すぐに警察に…」
リィン「優希ちゃんを造った人はもういないですよ…」
一夏達はその言葉に納得してしまった。
優希「気にする必要ない」
シャルロット「優希は辛くないの
?」
優希「……もう馴れた」
ギュ
なのは「そんな悲しい事言わないで」
なのはがそっと優希を抱き締めた。
フェイト「リミッターだって私達が付けようって言った事だから」
すずか「本当は付けなくても大丈夫なんだよね?」
アリサ「私達を安心させる為に付けているんでしょ?」
優希「僕の自己満足…」
なのは「そんな事ないよ…ユウは優しいから」
鈴「何でアンタ達がそこまで優希を?」
なのは「鈴ちゃん達なら分かるでしょ?好きな人の為って言えば…」
ラウラ「なるほど、愛するが故にリミッターを…」
フェイト「うん、優希はいつ自己崩壊をしてもおかしくないから…」
すずか「それだけは防ぎたいから」
優希「大丈夫」
アリサ「それでも私達は心配なのよ」
優希「わかった」
ナデナデ
なのは「わがままでごめんね」
優希「お互い様」
なのはは優希を撫でるとそっと降ろした。
アリサ「さぁ、この話はここまでにしましょ」
優希「……」
すると優希が手を挙げた。
アリサ「何、優希?」
優希「お祝い」
すずか「お祝い?なんの?」
優希「一夏さんが告白した」
なのは達「え~~!!」
鈴「どういう事よ一夏!!」
セシリア「どういう事ですの!?」
ラウラ「お前は私の嫁だろ!!」
鈴達は物凄い勢いで一夏を囲んだ。
アリサ「面白いわね、優希。説明しなさい」
優希「(今度こそ箒を守る!!)って言ってた」
鈴「それだけ!?」
優希「欲しい、守れる力が欲しい…箒を守れる力を!!って強くISに願ってた」
一夏「何で知ってるんだよ!?」
優希「聞いてた」
一夏「俺は喋ってないぞ!?」
優希「でも聞こえた」
なのは「何で聞こえたの?」
優希「多分プライベートチャンネルに乗った」
すずか「でも私達はプライベートチャンネルを使えないよ?」
優希「念話と波長が合ったんだと思う」
鈴「念話って何よ?」
フェイト「私達専用のプライベートチャンネルと思って」
ラウラ「なるほど」
アリサ「まぁいいわ。それで?」
アリサ達の視線は箒に集中した。
箒「な、何だ!?」
はやて「返事♪」
なのは「何て返事したの?」
箒「な!な、な、な…」
なのは達の問いに箒は顔を真っ赤にして動揺していた。
一夏「ま、まぁこの辺で…」
優希「返事聞きたくない?」
一夏「いや、たがらな?」
はやて「まさか遊びやったんか!?」
一夏「ややこしくするな!!」
アリサ「はっきりしなさいよ、男でしょ」
一夏「うっ…」
一夏がチラリと箒を見ると目が合い互いに真っ赤になっていた。
アリサ「アンタ達は小学生なの!?好きならはっきりしなさいよ!!」
一夏「だぁ~~!!好きだよ悪いか!!」
なのは達「お~~!!」
なのは達が歓声をあげると今度は箒を見ていた。
箒「わ、私は…」
箒が悩んでいるとなのは達はわくわくしながら見ており、鈴達はハラハラしながら見ていた。
箒「わ、私も好きだ…」
ボソボソと返事を返した。
鈴「ハァ…」
セシリア「あら、鈴さん」
鈴「何よセシリア?」
学園の屋上で一人でいた鈴にセシリアは声をかけた。
セシリア「こんな所で合うなんて奇遇ですわね」
鈴「…気分転換よ」
セシリア「本当に奇遇ですわね、私もそうなんですわ」
鈴「本当に奇遇ね」
二人はフェンスに寄りかかると空を眺めた。
セシリア「一夏さん…」
鈴「……」
セシリア「嬉しそうでしたわね…」
何が?と言わなくても鈴とセシリアは分かりあっていた。
鈴「…セシリアはどうするの?」
セシリア「わかりませんわ、初めての経験ですし」
鈴「私もよ…」
ラウラ「何を落ち込んでいる」
鈴達が話ているとラウラもやって来た。
鈴「別に、そういうアンタは何をしてるのよ」
ラウラ「優希を探している」
鈴「まだ、来てないけど?」
ラウラ「そうか、話があったのだがな」
鈴「話?」
ラウラ「そうだ、優希を新しい嫁にしようと思っていた」
鈴「ハァ!?アンタ一夏の事が好きじゃなかったの!?」
ラウラ「そうだな、私も一晩中悩んだ。だが一夏が出した答えだ。私達に文句が言える訳がない」
セシリア「簡単に替えるのもどうかと思いますわ」
ラウラ「そうなのか?恋愛感情とは難しいな」
鈴「アンタのそれは気に入ってるだけで恋愛感情とは別物よ」
ラウラ「そうなのか?ならお前達はどうなのだ?」
鈴「私は…」
セシリア「その…」
優希「何してる?」
すると優希が現れた。
ラウラ「実はな…」
鈴「ちょっと!」
セシリア「何をする気ですの!!」
ラウラ「優希は経験豊富だ、アドバイスを貰うのもいいだろう」
優希「?」
ラウラ「優希、失恋の経験はあるか?」
鈴「優希にあるわけ…」
優希「……あるけど?」
セシリア「あるんですの?」
優希「皆より長く生きてるからね」
鈴「そういえば優希は幾つなの?」
優希「23だけど?」
セシリア「えっ!?」
鈴「見えないわ」
年上なのは知っていたがそこまで上だとは思わなかった二人は少し驚いていた。
優希「まあね、それで失恋の話?」
ラウラ「そうだ、優希はどうやって乗り越えたのだ?」
優希「僕の場合は時間が解決してくれた」
鈴「それはこの状態のままでいろって事?」
優希「僕は別の目的が出来たからそれに集中していた」
セシリア「つまり優希さんは何か別の事に集中してこの状態を抜け出せば良いと言いたいのですね?」
優希「そう、もしくは…」
鈴「もしくは?」
優希「新しい恋を見付けて見せ付ける。自分は前より素敵な恋を見付けたって」
鈴「なるほど、私を選ばなかった事を後悔させればいいのね!!」
優希「そんな所」
セシリア「そうですわ!!私を選ばなかった事後悔させてあげますわ!!」
優希の言葉に二人は普段の調子を取り戻した。
ラウラ「それで優希。話があるのだが」
優希「なに?」
ラウラ「私の嫁にならないか?」
優希「それを言うなら婿でしょ」
ラウラ「だが、日本では気に入った相手を自分の嫁にすると聞いたぞ?」
優希「それは昔の話。そもそも嫁ってのは女性の事。男は婿」
ラウラ「ふむ、なら言い換える。優希、私の婿にならないか?」
優希「無理」
ラウラ「なぜだ?」
優希「お姉ちゃん達にも返事してない」
ラウラ「なのは達か?」
優希「そう」
鈴「アンタ告白されたの?」
優希「されてない。けど気持ちは分かってる」
なのは達の気持ちに気付いている優希は返答に悩んでいた。
鈴「その辺は一夏よりましね」
優希「あれは病気」
セシリア「そうですわね」
ラウラ「ふむ、なら私も待とう」
優希「いつ答えが出るか分からない」
ラウラ「かまわん。それに優希は将来的にいい男になりそうだからな?」
優希「いい男?」
鈴「格好いい男になるって事よ」
優希「リミッターさえ無ければ僕だって普通の大人」
セシリア「どういう事ですの?」
優希「はい」
すると優希は一枚の写真を取りだし鈴達に見せた。
鈴「これってなのは達よね」
写真には小さい頃のなのは達が写っていて真ん中に大人の優希が写っていた。
セシリア「真ん中に写っている男性は?」
優希「リミッターを付けていない僕」
鈴、セシリア「えっ!?」
ラウラ「ほう…」
鈴「冗談でしょ?」
優希「本当」
セシリア「信じられませんわ…」
セシリアは写真と優希を交互に見比べた。
鈴「どうやったらこんな姿になるのよ」
優希「秘密」
ラウラ「今はこの姿になる事は出来ないのか?」
優希「リミッターがあるから無理」
ラウラ「それは残念だ」
ラウラは少し残念そうにした。
鈴「これが優希の大人の姿(これは一夏とは違った大人の魅力ね///)」
セシリア「大人の優希さん(大人の優希さんは凛々しいですわね///)」
優希「もういい?」
ラウラ「何か予定があるのか?」
優希「人探し」
鈴「誰を探してるのよ?」
優希「商品を買ってくれる人」
セシリア「商品ですの?」
優希「これを販売するから」
優希はシミュレータを見せた。
ラウラ「完成したのか?」
優希「……」コク
ラウラ「なら私の部隊で買えるか交渉してみるか?」
優希「…お願いしていい?」
ラウラ「任せろ、国に連絡しておくから任せろ」
鈴「待ちなさいよ、だったら私も国に連絡してみるわよ(今の内に優希との関わりを強くしておくのが得策ね)」
セシリア「でしたら私も(優希さんとの関係を少し強くしておくのも重要ですわ)」
優希「そっちも任せていい?追加で作るから」
鈴「任せて」
セシリア「お任せください」
二人もラウラと同じく国に連絡を取ることになった。