魔法少女リリカルなのは  無限のストーリー   作:高町 優希

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第110話

 

アリーナ

 

 

優希「チュウ太」

 

 

チュウ太「どうしやした?」

 

 

優希「みんな頑張るね」

 

 

チュウ太「そうっすね~」

 

 

優希はアリーナの隅でシミュレータを眺めており、中では鈴、セシリア、ラウラが優希の出したターゲットを破壊しながらシミュレータの感触を調べていた。

 

 

優希「あんなに気に入ってもらえて良かった」

 

 

チュウ太「シミュレータだけじゃないと思いやすけど」

 

 

優希「?」

 

 

チュウ太「旦那って変な所で鈍いっすね…」

 

 

優希「何が?」

 

 

チュウ太の言っている意味が分からない優希はチュウ太に聞くが教えて貰えず話ている間に鈴達が戻ってきた。

 

 

鈴「終わったわよ」

 

 

優希「どうだった?」

 

 

ラウラ「感触を確めたが本物に近かったぞ。これなら文句は出ないだろう」

 

 

セシリア「これは訓練に最適ですわ。様々な場所を想定出来ますし」

 

 

優希「良かった」

 

 

ラウラ「それと優希。買い取りの件だが軍の方で買わせて貰うそうだ。優希の名前を出したら早い返答だったぞ」

 

 

鈴「こっちもよ、繋がりが欲しいのか粗相な無いようにって念を押されたわ」

 

 

セシリア「私の方も似た感じですわ。是非我が国にと連絡が来ましたわ」

 

 

チュウ太「何処の国も必死でさ~」

 

 

優希「だね」

 

 

ラウラ「当たり前だろう」

 

 

鈴「優希ほどの天才と繋がりが出来るなら国だって必死になるわよ」

 

 

優希「やっぱり?」

 

 

セシリア「それに…(個人的にも)」

 

 

優希「それに?」

 

 

セシリア「いえ、お気になさらず」

 

 

優希「?わかった」

 

 

きゅ~

 

 

鈴達と話ていると優希のお腹が鳴った。

 

 

鈴「優希、お腹減ってるの?」

 

 

時計を見るとちょうどお昼を差していた。

 

 

優希「……」コク

 

 

鈴「お昼はどうするの?」

 

 

優希「食堂」

 

 

鈴「だ、だったら」

 

 

優希「?」

 

 

鈴「お昼作り過ぎたから分けて上げるわよ」

 

 

セシリア「わ、私も少し作り過ぎたのでよろしかったらどうぞ」

 

 

優希「いいの?」

 

 

鈴「いいわよ、余ってももったいないし」

 

 

セシリア「でしたら日当たりのいい屋上に参りましょう」

 

 

こうして優希は鈴達とお昼を食べる事になった。

 

 

 

鈴「ほら優希、食べなさい」

 

 

鈴はお弁当を出すと優希に差し出した。

 

 

優希「食べていい?」

 

 

鈴「いいわよ」

 

 

優希「モグモグ」

 

 

優希はお弁当を受け取ると美味しそうに食べ始めた。

 

 

 

セシリア「優希さん、宜しければこちらもどうぞ」

 

 

バスケットを出すとセシリアは優希に差し出した。

 

 

鈴「優希、やめといた方が良いわよ…」

 

 

ボソボソと鈴が優希に注意をした。

 

 

優希「……」

 

 

パクっ

 

 

パタン

 

 

食べた瞬間、優希は倒れた。

 

 

セシリア「優希さん!?」

 

 

鈴「アンタ何を食わせたのよ!?」

 

 

鈴達は慌てて優希を介抱した。

 

 

優希「……個性的な味」

 

 

セシリア「その優しさが痛いですわ…」

 

 

鈴「その言葉を貰えただけでもありがたいと思いなさいよ」

 

 

セシリアは落ち込み優希は若干やつれた。

 

 

ラウラ「婿」

 

 

優希「…僕?」

 

 

ラウラ「そうだ」

 

 

売店に行っていたラウラが戻ってきた。

 

 

ラウラ「売店にドーナツがあったから買ってきたぞ」

 

 

優希「!!」

 

 

シュタ!!

 

 

優希はラウラに近付くとドーナツを凝視していた。

 

 

ラウラ「さぁ、食べるといい」

 

 

優希「モグモグ♪」

 

 

鈴「どういう事?」

 

 

ラウラ「なのは達に聞いたのだ。優希の大好物はドーナツだとな」

 

 

鈴「うっ…」

 

 

セシリア「その手がありましたわ…」

 

 

ラウラ「情報収集は重要だぞ」

 

 

優希「モグモグ?」

 

 

ラウラ「気にせず食べるといい」

 

 

優希「モグモグ♪」

 

 

鈴とセシリアは敗北した気分になり、ラウラは勝ち誇った表情でいた。

 

 

 

シャルロット「いい天気だね~」

 

 

なのは「そうだね~」

 

 

なのは達と合流したシャルロットは廊下の窓に近寄り窓越しに外を見ていると…

 

 

ガラリ

 

 

優希「にゃ~」

 

 

シャルロット「キャア~~!!」

 

 

キャットクローを着けた優希が窓から入り、盛大にシャルロットが悲鳴をあげた。

 

 

優希「……」イジイジ

 

 

なのは「ゆ、ユウ!?」

 

 

出会いがしらに悲鳴をあげられた優希は廊下の隅でいじけた。

 

 

アリサ「あ~あ、いじけた」

 

 

シャルロット「だってここ二階だよ!?それに窓からなんて分かる訳ないよ!?」

 

 

フェイト「ほら優希、元気出してシャルも悪気があった訳じゃないから」

 

 

シャルロット「何でみんなは驚かないの?」

 

 

すずか「慣れだよ。だって優希君、色んな所から出てくるんだもん」

 

 

はやて「そうなん?」

 

 

アリサ「…本気で泣きそうになった事もあったわよ」

 

 

はやて「どんななん?」

 

 

すずか「肝試しで森に行って、地面から出てきて足を掴まれた時は本当に怖かったよ…」

 

 

はやて「怖すぎるで…」

 

 

シャルロット「それは嫌だね…」

 

 

想像したはやてとシャルロットは少し震えていた。

 

 

アリサ「それで優希?何か用があって来たんじゃないの?」

 

 

優希「お姉ちゃん達の新しい装備が出来た」

 

 

すずか「装備?何を作ったの?」

 

 

優希「萎えた」

 

 

なのは「って!!そこまで言って止めるの?」

 

 

優希「……」

 

 

優希はイジケルとチラリとシャルロットを見た。

 

 

アリサ「シャルロット」

 

 

シャルロット「僕が悪いの!?」

 

 

優希「……」イジイジ

 

 

優希は遂にのの字まで書き始めた。

 

 

ラウラ「何をしているのだ?」

 

 

優希がいじけているとラウラがやって来た。

 

 

 

優希「……」

 

 

ラウラ「ふむ、姉たちに新作を持ってきたがシャルロットに悲鳴をあげられていじけているのだな?」

 

 

シャルロット「何でわかるの!?」

 

 

ラウラ「学習したのだ、優希の表情を見れば大体の事は分かるぞ」

 

 

なのは「いつのまに?」

 

 

ラウラ「婿の事だ、すぐに覚えた。コミュニケーションは夫婦に必要だからな」

 

 

なのは達「婿!?夫婦!?」

 

 

ラウラの言葉になのは達は過剰に反応した。

 

 

アリサ「どういう事、優希?」

 

 

思いっきりアリサに睨まれた優希だが、気にせず説明した。

 

 

優希「気に入られた」

 

 

フェイト「それだけ?」

 

 

ラウラ「日本では昔、気に入った相手を嫁にすると聞いた。だからそれに習い優希を婿にする事にした」

 

 

すずか「何をしたの優希君?」

 

 

優希「……」フルフル

 

 

はやて「何もしてないんか?」

 

 

優希「……」コク

 

 

アリサ「また、ややこしい事になったわね…」

 

 

ラウラ「ふっ」

 

 

ラウラがほくそ笑むとなのは達との間に火花が散った。

 

 

優希「……」

 

 

なのは「ん?分かったよ、じゃあアリーナに行こうか?」

 

 

シャルロット「みんな凄いね、本当に優希の表情だけで会話が出来るんだね」

 

 

優希がアリーナに行こうと訴えるとなのはがすぐに気付きアリーナに向かった。

 

 

フェイト「それで優希?何を作ったの?」

 

 

優希「補助デバイス」

 

 

はやて「補助?」

 

 

すずか「補助って言っても私達に何か足りないのかな?」

 

 

優希「そんな訳じゃない」

 

 

アリサ「技術的な物じゃないのね?」

 

 

優希「……」コク

 

 

なのは「とにかくアリーナに行こう」

 

 

なのは達は話ながらアリーナに向かった。

 

 

アリサ「それで?どうすればいいの?」

 

 

なのは達はセットアップすると優希の前に並んだ。

 

 

優希「片手を前に出して」

 

 

なのは「こう?」

 

 

優希「えい」

 

 

カチャン

 

 

なのは達が腕を前に出すと優希が何かを投げた。見てみるとなのは達の手首の辺りに機械で出来たブレスレットが付いていた。

 

 

すずか「優希君、これは?」

 

 

優希「エネルギー補給デバイス」

 

 

フェイト「…つまり私達のエネルギーが無くなったらこれから補給出来るんだね?」

 

 

優希「……」コク

 

 

はやて「どの位の量なん?」

 

 

優希「僕とリンクするから無限」

 

 

アリサ「アンタは…それじゃあ優希に負担がかかるでしょうが」

 

 

優希「大丈夫、エネルギーを吸い出されるだけだから負担にはならない」

 

 

すずか「でも…」

 

 

優希「あくまでも非常用、あって損じゃない」

 

 

フェイト「そうだけど…」

 

 

納得が出来ずにいるが優希の言い分も分かるため、なのは達しぶしぶと受け取った。

 

 

シャルロット「優希って本当に何でも作るね?」

 

 

優希「趣味だから」

 

 

アリサ「所で優希?お説教があるんだけど?」

 

 

優希「?」

 

 

優希は分からない表情をしていた。

 

 

アリサ「言ったわよね?開発は私達が許可するまで禁止って?」

 

 

優希「……」

 

 

シュタ!!

 

 

アリサ「待ちなさい!!」

 

 

優希が逃げるとアリサも後を追いかけの鬼ごっこが始まった。

 

 

すずか「旅行?」

 

 

優希「……」コク

 

 

夏休みが始まり、優希はなのは達と集まりティータイムをしていた。

 

 

アリサ「何処に行くのよ?」

 

 

優希「何処が良い?」

 

 

なのは「う~ん」

 

 

なのは達が悩んでいるとラウラが話しかけてきた。

 

 

ラウラ「旅行か?行くあてが無いのならドイツに来ないか?」

 

 

鈴「それなら中国に来なさいよ」

 

 

セシリア「是非イギリスに!」

 

 

フェイト「どうする?」

 

 

優希「…いっそ国内」

 

 

アリサ「それが無難ね」

 

 

ラウラ「ふむ、なら私も連れていけ婿」

 

 

優希「いいけど」

 

 

鈴「ちょっと!?私も連れていきなさいよ」

 

 

セシリア「私も!!」

 

 

鈴達が自分も行くと主張してきた。

 

 

優希「シャルロットさんは?」

 

 

シャルロット「僕?僕は行けないよ、そんな余裕ないし」

 

 

優希「旅費位なら出すよ」

 

 

シャルロット「そんな悪いよ!!」

 

 

優希「僕と行くの嫌?」

 

 

ウルウルと涙を潤ませてシャルロットを直視する優希。

 

 

シャルロット「そう言う訳じゃ…」

 

 

優希「嫌?」

 

 

シャルロット「……行かせて貰います」

 

 

優希「……」グッ

 

 

シャルロット「凄い敗北感」

 

 

はやて「アレには勝てへんよ」

 

 

はやてはシャルロットの肩に手を置き慰めた。

 

 

アリサ「じゃあ何処がいいか探しましょ」

 

 

優希「まだ」

 

 

アリサ「何かあるの?」

 

 

優希「新発明」

 

 

アリサ「それなら帰ってから聞くわ」

 

 

いつもの事と思いなのは達はパンフレットを探しに行こうとしたが優希の一言で止まった。

 

 

優希「折角作ったのに……痩せる薬」

 

 

なのは「ユウ…それってどんな効果があるの!?」

 

 

物凄い勢いでなのはが食い付いた。

 

 

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