はやて「ほらヴィータ、優希君。焼けたで~」
優希「モグモグ」
ヴィータ「ギガうめ~♪」
シャマル「はやてちゃん、後は私がやりますよ」
はやて「…大丈夫なんか?」
シャマル「どういう意味ですか!?」
アルフ「大丈夫だよ、今は」
セシリア「今は?」
優希「前は駄目だった」
シャマル「優希君!?」
優希「真実」
シャマル「う~…」
優希の発言にシャマルは泣く寸前だった。
鈴「アンタ達って大所帯だったのね」
アリサ「まあね、ほら優希」
優希「♪」
優希が串を取ろうとしたがアリサが先に気付き串を取って渡した。
セシリア「皆さん、優希さんへのフォローも慣れていますわね?」
すずか「危ないからね。優希君、ちゃんと野菜も食べるんだよ」
優希「……」
肉ばかり食べていると注意された優希は皿を差し出した。
すずか「はい、ちゃんと食べるんだよ」
鈴「本当に姉弟って言うより母子って感じよね」
なのは「そんな事ないって言えないのが辛いかな~」
ラウラ「だが絆は深く感じるぞ」
フェイト「長く一緒にいるからね
」
優希「♪」
フェイトは優希を抱き上げると優希が取りやすいようにテーブルに近寄った。
ラウラ「しかしお前達は力があるのだな?」
フェイト「なんで?」
ラウラ「婿を軽々と持ち上げているではないか」
なのは「あ~…、ラウラちゃんはユウを抱っこしたこと無いんだっけ?」
ラウラ「ないな」
フェイト「優希、いい?」
優希「……」コク
フェイト「ラウラ、抱っこしてみて」
ラウラ「分かった」
フェイトは優希をラウラに渡した。
ラウラ「?やけに軽いな」
なのは「でしょ?だから私達も簡単に抱き上げれるんだよ」
鈴「そんなに軽いの?」
ラウラ「ああ、片手でも余裕だ」
鈴「私も抱っこしてみたいんだけど」
ラウラ「どうする婿?」
優希「……」コク
優希が頷くとラウラは鈴に優希を渡した。
鈴「本当に軽いわね」
フェイト「皆見てて」
フェイトは優希を預かると…
フェイト「えい」
優希を上に投げた。
セシリア「ちょっ!?」
セシリアが慌てて駆け寄るが…
優希「……」
優希は宙に浮くと鈴達が呆気にとられた。
セシリア「どうなっているんですか…?」
鈴「宙に浮いてる…」
ラウラ「これが婿が軽い理由か?」
フェイト「そう、優希は自分自身を宙に浮かべて私達が抱えても負担にならないようにしてくれてるんだ」
鈴「何で人間が浮くのよ…」
なのは「ユウはデバイスを起動しなくてもある程度の機能は使えるんだ」
鈴「なるほど、だから宙に浮いてるの」
ラウラ「それは起動が間に合わなくても一時的に何とか出来る為か?」
フェイト「そうだね、万が一の防犯にもなってるよ。おいで、優希」
優希はゆっくり降りてきてフェイトに抱えられた。
なのは「納得出来た?」
セシリア「ええ、驚きましたが納得出来ましたわ」
優希「もういい?」
フェイト「ごめんね、もういいよ」
優希「モグモグ」
フェイトの許可をもらうと優希は食事を再開した。
なのは「食べ過ぎないようにね」
優希「……」コク
優希は頷くと食べるスピードを落とした。
シャルロット「でも、優希って沢山食べるんだね?」
アリサ「珍しいくらいよ」
優希「けぷ」
優希は満足したのか皿を置き椅子に座った。
すずか「満足した?」
優希「……」コク
すずか「ちゃんと食休みするんだよ」
優希「……」コク
優希は頷くと椅子でゆっくりとしていた。
シャルロット「……」
カチャカチャ
シャマル「手伝いましょうか?」
シャルロット「大丈夫です。皆さんは休んでてください」
シャマル「でもお客さまに後片付けをやってもらうのは…」
シャルロット「いえ、旅費を出してもらっている以上これくらいは手伝わせてください」
優希「……」
シャマル「あら優希君?どうしたんですか?」
優希「シャルロットさん」
シャルロット「僕?」
優希「めっ!!」
シャルロット「え?」
突然の事にシャルロットは困惑した。
シャマル「多分シャルロットちゃんが働いているのを怒っているんだと思いますよ」
シャルロット「でも優希…」
優希「休みにならない」
シャルロット「休み?」
優希「皆が休まる為の旅行」
シャルロット「僕の場合は旅費を出してもらっているし…」
優希「気にしなくて良いって言った」
シャルロット「そんな訳にはいかないよ」
優希「…グス」
シャルロット「うぇ!?」
トタトタ!!
優希は二階に走っていった。
シャルロット「えっと…」
ドタドタ!!
なのは「だれ!?ユウを泣かせたのは!!」
シャルロット「ええ~!?」
優希が二階に行くと物凄い勢いでなのはが降りてきた。
優希「……」
抱き抱えられた優希の手には目薬があった。しかも器用になのはにだけ見えないように持っていた。
なのは「まさかシャルちゃん?」
シャルロット「いや、何と言いますか…」
なのはの迫力に思わず口調が丁寧になってしまうシャルロット。
なのは「どうなのユウ?」
ビッ
優希は迷う事なくシャルロットを指差した。
シャルロット「ちょっ!?」
なのは「シャルちゃん♪ちょっとお話ししようか?」
シャルロット「アハハ…」
なのはの笑顔にシャルロットはただ笑うしかなかった。
なのは「なるほどね、駄目だよシャルちゃん。ちゃんと休まないと」
シャルロット「でも…」
なのは「でもシャルちゃんの言い分もわかるな」
シャルロット「でしょ?」
優希「お姉ちゃんが寝返った…」
なのは「違うよ!?お姉ちゃんはあくまで中立で…」
優希「……」じ~
なのは「そんな目でお姉ちゃんを見ないで!?」
優希はなのはの事を冷めた目で見ていた。
なのは「う~…お姉ちゃんは中立なのに…」
優希「…分かった」
なのは「なに?」
優希「シャルロットさんが前みたいに収入があれば問題無し?」
シャルロット「まぁ…」
優希「ならウチで働けばいい」
なのは「ちょっ!?」
流石にこれにはなのはも驚いた。
優希「という事で…」
ポン
シャルロット「なに?」
優希「面接」
優希は書類を出すと椅子に座った。
シャルロット「えっと…」
優希「座って」
シャルロット「うん」
優希「まずは、スリーサイズ…」
スパン!!
なのは「何を聞いているの!?」
優希「だってはやてお姉ちゃんが、【男子なら女性のスリーサイズ位知ってなきゃあかん!!】って」
なのは「はやてちゃん…」
なのははその場からいなくなると…
はやて「ジョークやったんや~!?」
三階からはやての断末魔が聞こえた。
優希「……」グッ
シャルロット「優希?何で嬉しそうなの?」
優希「はやてお姉ちゃんは何時も変な事吹き込むから」
シャルロット「もしかしてなのはがいるから、わざと言った?」
優希「……」コク
シャルロット「うゎ~…」
ここでシャルロットは優希の恐ろしさを少し理解した。
優希「じゃあ真面目に、シャルロットさんは何が得意?」
シャルロット「ボク?う~ん、一通りの事は出来るよ」
優希「じゃあどんな仕事をしてみたい?」
シャルロット「う~ん、まだ考えた事ないかな」
優希「う~ん…」
優希が悩んでいると…
優希「!!」
シャルロット「どうしたの?」
優希「……」
ワキワキ
何を思いついたのか優希はシャルロットを見ると両手を開いたり閉じたりしてちょっとずつシャルロットに近付いた。
シャルロット「ゆ、優希!?」
シャルロットは自分の身体を抱くと少しずつ優希から距離をとった。
優希「にゃ~!!」
シャルロット「きゃ~!?」
スタッ
優希がシャルロットに向かって飛ぶが手前に着地すると…
優希「なんちゃって…」
ゴチン!!
アリサ「何をしてるのよ!!」
頬を赤くしたアリサに拳骨をくらった。
アリサ「まったく…はやてが何を吹き込んだか知らないけど今のはちょっと駄目よ優希」
優希「……」スリスリ
優希は頭を擦りながらアリサを見た。
アリサ「女性はデリケートなんだから、もっと優しくエスコートしなさい」
シャルロット「今の所を見てて感想がそれ!?」
アリサ「当たり前じゃない。だって、優希が女性を襲うなんてまずないもの」
シャルロット「どうして?」
アリサ「一緒に寝てるアタシ達にすら手を出さないのに他の女性に手を出す訳ないでしょ」
余程自信があるのかアリサは胸を張って言い切った。
シャルロット「それって言い替えるとアリサ達に興味が…」
アリサ「なに?」
アリサは笑顔で拳を握った。
シャルロット「ごめんなさい、何でもないです」
思わず謝ってしまうシャルロット。
優希「乙女心は難しい」
アリサ「そうね、優希。なら私とデートしなさい」
優希「どうして?」
アリサ「アタシが女性のエスコートの仕方を教えてあげる」
優希「この姿で?」
アリサ「そうだったわね、ならリミッターを解除しましょうか」
シャルロット「そんな理由でリミッターを解除していいの?」
アリサ「良いのよ」
優希「僕の安全は…」
アリサ「戦闘をしなければ大丈夫でしょ?」
優希「他のお姉ちゃん達はどうやって説得する?」
アリサ「それが問題ね」
アリサが悩んでいるとシャルロットが話を戻そうとした。
シャルロット「僕の面接は?」
優希「う~…」
アリサ「面接?」
シャルロット「うん、実は…」
シャルロットはアリサに面接の話をした。
アリサ「そういう事…で?何かあるの優希?」
優希「有ると言えば有る」
シャルロット「何かな?」
リィン「優希ちゃんの周りのお世話です」
アリサ「リィン?」
リィンは飛びながら部屋に入って来ると優希の肩に座った。
リィン「ランちゃんがお世話しきれない所をフォローしてもらいたいですよ」
アリサ「具体的には?」
リィン「優希ちゃんはお部屋の掃除が出来ないので掃除をしたり、朝を起こしたりしてほしいですよ」
アリサ「メイドみたいね」
リィン「そうですね、簡単に言うとそうです」
シャルロット「メイドか~」
シャルロットは少し悩んでいた。
優希「平日は学業優先、土日がメインでどう?」
リィン「どうですか?」
シャルロット「ちなみにお給料ってどの位?」
優希「…これでどう?」
優希は電卓で金額を出すとシャルロットに見せた。
シャルロット「…本当に?」
リィン「優希ちゃんはある意味要人ですから、ちなみに警護もすると…」
リィンはポチポチと電卓を押すと更に金額を増やした。
シャルロット「…やります!!」
リィン「決定です!!」
アリサ「…優希」
優希「?」
アリサ「私のお小遣いもアップ…」
優希「却下」
アリサ「何でよ!?良いじゃない!!」
優希「これ以上は駄目」
アリサ「お願い、ね?」
優希「媚売っても駄目」
アリサ「けち!」
優希「…お小遣い減らされたい?」
アリサ「ちょっ!?横暴よ!!」
優希「とにかく駄目」
アリサ「お願い、ちょっと狙ってるアクセサリーがあるのよ。だからね?」
優希「駄目なものは駄目」
アリサ「ドケチ」
優希「…お小遣い四割カット」
アリサ「ちょっと!!いくら何でも横暴よ!!」
優希「自業自得」
アリサ「ごめん、謝るからカットは許して」
アクセサリーが欲しいのかアリサはお小遣いカットだけは阻止しようとした。
優希「…そんなに欲しいの?」
アリサ「まぁ…」
シャルロット「いくらするの?」
アリサ「な、七万…」
シャルロット「七万!?」
優希「お小遣い貯めれば直ぐに買えるでしょ」
アリサ「一品物なのよ、だから何時売れてもおかしくないの」
優希「……」
優希は何かを考えるとアリサにある提案を出してきた。
優希「…買ってあげようか?」
アリサ「本当!?」
優希「そのかわり…」
アリサ「そのかわり?」
優希「僕の開発を許してくれるのが条件」
アリサ「ちょっと待ってなさい、今みんなを説得してくるから」
アリサは上の階に行きなのは達の説得に向かった。
シャルロット「行っちゃったね」
優希「……」
アリサ「ほら優希。見なさい」
すぐに戻ってきたアリサが紙を見せると開発の許可をすると書かれていてなのは達のサインがあった。
アリサ「これでいい?」
優希「……」コク
優希は紙を受け取ると…
優希「はい」
優希は封筒を渡した。
バシュ!!
アリサ「バインド!?」
すずか「何これアリサちゃん?」
優希が封筒を渡すと同時になのはがアリサにバインドをして、捕まったアリサは、封筒を奪われた。
アリサ「返しなさいよ!?」
はやて「中身は…」
フェイト「お金?しかもこんなに!?」
なのは「ユウ、このお金は?」
優希「…アリサお姉ちゃんに買い物頼んだ」
優希はアリサを守るため嘘をついた。
すずか「本当に?」
優希「……」コク
すずか「ほ・ん・と・う・に?」
優希「……」コクコク
優希が必死に庇うが…
なのは「ユウ、嘘は駄目だよ」
なのはは嘘を見抜いていた。
すずか「さっきアリサちゃんが開発の許可を取りに来たけどそれと関係あるでしょ?」
優希「……」フルフル
フェイト「優希?これ以上嘘をつくと…」
優希「?」
フェイト「お仕置きするよ?」
優希「交換条件で開発の許可とアクセサリーのお金を渡した」
アリサ「優希!?」
お仕置きと聞いた優希はアッサリと白状した。
なのは「アクセサリー?」
リィン「アリサちゃんがアクセサリーが欲しいと言ったので、優希ちゃんがアクセサリーを買うので開発の許可を条件にだしたです」
なのは「ズルイ!!」
アリサ「良いじゃない!!アタシと優希の交渉なんだから」
はやて「そういえば…優希君って経費とは別にお小遣い持っているんやろ?いくら位持ってるんや?」
すると突然はやては疑問になった優希のお小遣いが気になった。
優希「リィン」
リィン「ちょっと待っててくださいです」
リィンはペンダントに入ると何かを持って出てきた。
すずか「通帳?」
優希「そう」
5つの通帳をはやてに見せた。
はやて「どれど…れ……」
金額を見たはやては固まった。
なのは「どうしたのはやてちゃん?」
なのは達も見ると固まった。
優希「?」
なのは「ユウ、これって…」
優希「僕のお小遣い全額」
5つの通帳を合わせれば軽く国家予算に届きそうな金額である。
ダッ!!
なのは達は通帳を放り出すと各々の部屋に戻った。
優希「ほっ」
優希は通帳をキャッチするとリィンに渡ししまった。
ダダダ!!
なのは「ユウ!!お姉ちゃんこの…」
フェイト「優希!!私この…」
はやて「優希君!!ウチはこれ…」
すずか「優希君!!私この…」
なのは達は戻って来るとカタログを優希に見せ始めた。
優希「……」
優希がなのは達の目を見ると¥マークが映っていた。
優希「…買わないよ」
なのは「アリサちゃんは買って貰えたのに!?」
優希「それは交渉したから」
フェイト「じゃあ私達も許可を出す代わりに…」
優希「もう駄目。サインは貰ったから」
はやて「なぁ~♪ええやろ~♪優希君♪」
優希「却下」
はやて「ケチや!!」
優希「お小遣い四割カット」
はやて「卑怯や!?」
優希「お姉ちゃん達はどうする?」
なのは「アハハ…ごめんなさい」
フェイト「諦めるよ」
すずか「う~…」
優希「じゃあ、おしまい。シャルロットさん」
シャルロット「何?」
優希「いつから働きたい?」
シャルロット「う~ん、夏休みが終わったらでも平気?」
優希「……」コク
シャルロット「じゃあそれでお願い」
優希「…ラン」
ラン「はい」
優希「これに書いてあること、今月中に出来る?」
優希は一枚の紙を渡した。
ラン「…はい、大丈夫です。すぐに取り掛かりますか?」
優希「来月には始めたいからそれに合わせて」
ラン「かしこまりました」
優希「それとシャルロットお姉ちゃんに服の用意を」
シャルロット「服?」
ラン「メイド服です」
シャルロット「僕も着るの?」
ラン「当然です。優希様のお世話をするなら衣装からはいります」
シャルロット「…優希の趣味?」
優希「ランの趣味」
シャルロット「着なきゃ駄目?」
ラン「仕事着ですから」
シャルロット「仕事着ならしょうがないか」
シャルロットは諦めてメイド服を着ることにした。