優希「さぁ、答えを聞かせてくれる?」
要人「で、ですから我々は今回の件に関して関係…」
優希「そっちの不手際でこっちは命を狙われたんだ。それなりの誠意を見せろって言ってる」
翌日、優希は日本政府に抗議する為に通信を行っていた。
要人「しかし…」
優希「こっちは関係を断ち切っても問題ないんだ」
要人「時間を頂けませんか?」
優希「明日の朝までに返答しろ。それ以上は待たない、また返答次第では関係を断ち切る」
要人「わかりました、高町博士」
優希は通信を切ると椅子にもたれかかった。
すずか「お疲れさま、優希君」
優希「後は日本政府次第」
すずか「どんな返答してくるかな?」
優希「お見合いを持ち掛けた人物の辞職、和解金。それ位だと思うよ」
すずか「でも何で優希君の命が狙われたのかな?」
優希「他の国に技術提供される位なら…」
すずか「なるほど、いっそ亡き者に…」
優希「そう」
すずか「でも日本政府がそんな事する?」
優希「しないよ」
すずか「じゃあ…」
優希「多分他の国と関係を持ってる人物が日本政府を貶めるつもり」
すずか「じゃあ日本政府は…」
優希「無関係」
すずか「そこまでわかってるのに、どうして日本政府に抗議を?」
優希「理由は二つ。一つは日本の問題は日本に、もう一つは…」
すずか「もう一つは?」
優希「貸しを作っておけば後々役にたつ」
すずか「うゎ~…」
優希の真っ黒な考えに思わずすずかはひいた。
優希「ご飯」
すずか「じゃあ皆の所に行こうか」
すずかは優希を抱っこすると部屋を出ていった。
アリサ「じゃあ優希?引っ越しは中止?」
優希「いい機会だから拠点も変える。だから引っ越しは継続」
なのは「お家はどうするの?」
優希「そのまま、ステーションライナーに行くのは僕だけ」
はやて「うちらは駄目なんか?」
優希「大丈夫、お姉ちゃん達も出入り出来る」
シャル「僕は?」
優希「大丈夫、シャルロットさんも入れる」
シャル「ねぇ優希?優希も僕の事はシャルで良いよ」
シャルロットは優希に愛称で呼ぶように頼んだ。
優希「わかった」
シャル「(よし!!)」
さりげなくシャルは優希との距離を縮めた。
はやて「でも優希君?ステーションライナーは何処に置くん?」
優希「学園の隣」
なのは「隣?でもユウ?隣は海だよ」
優希「お姉ちゃん達忘れてない?」
すずか「何を?」
優希「タイムトラベラーは何処でも活動出来るんだよ?ステーションライナーに出来ない訳ないでしょ」
アリサ「そうだったわね…」
フェイト「優希に作れない物あるの?」
優希「わからない」
すずか「まぁ、それは良いとして引っ越しは順調なの?」
優希「チュウ太がチュウナーズと一緒に頑張ってくれてる」
アリサ「いつ頃終わるの?」
優希「早ければ今日中」
なのは「早いね」
優希「夏休みが終わる前には全部終わらせたい」
優希の一言でなのは達は落胆した。
はやて「夏休みももう終わりか~」
優希「シャマル」
シャマル「なんですか?」
優希「これを」
優希は小さな輪っかを渡した。
ヴィータ「なんだコレ?」
優希「ステーションライナーへの転移装置」
シグナム「どうすれば使えるのだ?」
優希「ドアのぶに引っ掻けるだけでいい」
シャマル「簡単ですね♪」
優希「名付けて、どこ…」
はやて「アカ~ン!!色々な意味でアカン!!」
優希「?」
アリサ「優希のネーミングセンスはある意味で爆弾ね…」
すずか「私達はどうやって行くの?」
優希「学園についたら僕が設置しておく」
鈴「ねぇ優希?私達はやっぱり入れないの?」
優希「アリサお姉ちゃん」
優希はアリサにどうするのか判断を任せた。
アリサ「そうね…なるべくなら内部は秘密にしたいし…」
アリサは腕をくみ悩んだ。
すずか「見られたら困る物はある?」
優希「研究室位」
アリサ「他には?」
優希「特にない」
アリサ「…なら、こうしましょう、許可された場所以外に入らない事。もし破った場合は優希との関係を断ち切ってもらう、それに加えて国とも関係を結ばない」
鈴「いいわ」
セシリア「異論ありませんわ」
ラウラ「問題ない」
話が決まるとチュウ太から通信が入った。
優希「どうしたの?」
チュウ太『旦那、引っ越し作業完了しやした。工場も廃棄完了っす』
優希「わかった、今から向かうから発進準備しておいて」
チュウ太『あいさ~』
優希は通信を切ると…
優希「行ってくる」
なのは「待ってユウ、お姉ちゃん達も行っていい?」
優希「いいけど」
フェイト「なら荷物纏めてくるね」
鈴「私達は?」
優希「いい」
セシリア「では私達も」
なのは達は荷物を纏めに向かった。
優希「アルフ」
アルフ「なんだい?」
優希「ここの戸締まりを」
アルフ「あいよ」
シグナム「所で優希」
優希「?」
シグナムはなのは達が居なくなるのを見計らい頼み事をした。
シグナム「何処か訓練出来る場所はないか?」
優希「ステーションライナーの訓練室なら可能」
シグナム「引っ越しが終わったら借りられるか?」
優希「好きに使って」
シグナム「感謝する」
シグナムは優希に礼を言うと荷物を纏めに向かった。
アルフ「戸締まりはOKだよ」
優希「なら皆タイムトラベラーに」
なのは達は一両目に向かい鈴達も三両目に向かうが…
アリサ「アンタ達もこっちに来なさい」
鈴「いいの?」
アリサ「えぇ、大丈夫よ」
鈴達も一両目に乗り優希は扉を閉めた。
優希「じゃあ行くよ、タイムトラベラー発進」
ゆっくりと走り出したタイムトラベラーは徐々に加速しステーションライナーに向かった。
すずか「う~ん…」
セシリア「どうしましたの?」
すずか「ステーションライナーの隠し場所を考えてたの」
アリサ「何か気になるの?」
すずか「だってあんなに巨大な物だよ?普通に考えて隠し場所は地上には無理だよ?目立ち過ぎるし」
フェイト「今むかってるのは…」
フェイトがパネルを操作し地図をだした。
なのは「東京?」
優希「みんな」
はやて「どうしたん?」
優希「目を回さないようにね」
なのは「へ?」
すると突然優希はタイムトラベラーを操作し螺旋上に上りどんどん加速していった。
なのは「にゃ~!?」
アリサ「ちょっと!?」
なのは達に物凄いGがかかり立っていられなかった。
ラウラ「婿よ!!これでは全員もたないぞ!!」
優希「もう少し」
優希はさらに加速させた。
なのは「うっ…」
フェイト「もう…」
はやて「アカン…」
なのは達が限界を迎える直前…
優希「着いた」
優希はタイムトラベラーを停車した。するとなのは達の体が浮いた。
すずか「なに!?」
優希「外を見て」
なのは達はなんとか体の向きを変えると外を見た。すると青い物が見えた。
アリサ「地球…ハァ!?宇宙!?」
優希「正解」
すずか「まさか!?ステーションライナーの隠し場所って…」
優希「ここなら簡単には見付からない」
なのは「うぅ~…ユウ…もうちょっとやさしく来れないの?」
優希「……ない」
はやて「今の間はなんや!!」
皆から文句が集中してきた。
優希「文句は後で、チュウ太」
チュウ太『あいさ~!!ステルスモード解除しやす』
優希はチュウ太に指示を出すとステーションライナーが姿を現した。
優希「ステーションライナーに入るよ」
優希はタイムトラベラーをステーションライナーに格納した。
シャル「わぁ~広いね~」
優希「こっち」
優希はエレベーターに向かうと全員が乗ると最上階まで向かった。
はやて「なんで優希君はそんなに慣れた動きなん?」
優希「慣れ」
はやて「だからそれを聞いてるんや!!」
優希「僕は普段から宙に浮いているから」
フェイト「納得」
最上階に着くと優希は司令室に向かった。
チュウ太「旦那、お待ちしてやした」
優希「準備は?」
チュウ太「既に完了しやした」
鈴「へぇ~」
ラウラ「これは凄いな」
鈴達は物珍しいのか辺りを見ていた。
優希「出発するよ」
なのは「えっ!?ちょっと!?」
優希「チュウ太、メインエンジン始動!!出力上げて全力で発進!!」
なのはが制止するより早く優希はステーションライナーを発進させた。
フェイト「っ…アレ?Gがない?」
チュウ太「衝撃緩和装置、正常に作動確認」
優希「このままIS学園まで」
チュウ太「了解、大気圏に突入しやす」
シャル「大丈夫なの!?」
シャルの心配をよそにステーションライナーは大気圏に突入した。
優希「チュウ太」
チュウ太「へい」
優希「IS学園に連絡」
チュウ太「あいさ~」
優希「アリサお姉ちゃん」
アリサ「許可を貰えばいいのかしら?」
優希「……」コク
真耶『はい、こちらIS学園』
アリサ「山田先生」
真耶『バニングスさん?どうしました?』
アリサ「今から優希の研究室を運ぶので」
真耶『へ?』
アリサ「いいですよね?」
真耶『え?え?ちょっと待って下さい!?簡単には許可出来ませんよ!?』
アリサ「大丈夫です、学園の隣に置くので」
真耶『それなら…って学園の隣!?』
真耶は混乱して段々分からなくなってきた。
チュウ太「大気圏突破!!IS学園まで後三分」
アリサ「そういう事なんでまた後に」
真耶『ちょっと待って下さい!?』
アリサは通信を切った。
アリサ「優希、置いちゃいなさい」
すずか「アリサちゃん…優希君と似てアバウトになったね」
アリサ「優希の色に染まったって言って欲しいわね」
優希「なのはお姉ちゃん」
なのは「なに?」
優希「しっかりつかまっていてね」
なのは「まさか…」
優希「チュウ太」
チュウ太「着水しやす!!」
ステーションライナーが着水すると水しぶきが立った。