美由希「優希~みかんだよ~!」
優希「……」
美由希は昨日からずっと優希の機嫌を取ろうとするが優希の機嫌は治らなかった。
士郎「優希、そろそろ許してやったらどうだ?」
優希「・・・・・・」フルフル
恭也「今度、ドーナツを沢山買って貰うのはどうだ?」
優希「!」コクッ
恭也「良かったな美由希。それで許してくれるそうだ。」
美由希「嬉しいけど、お小遣いが~(泣)」
恭也「諦めろ、因みに貸さないぞ。」
美由希「そんな~、お父さ~ん(泣)」
士郎「前借りはないぞ。」
美由希「優希~来月でもいい?」
優希「・・・・・・」フルフル
美由希「う~(泣)」
美由希は山に着くまで落ち込んでいた。
一時間後
士郎「さて、着いたな。」
優希「・・・・・・」キョロキョロ
士郎「優希、いい所だろう?」
優希「・・・・・・」コクッ
優希は車から降りて綺麗な景色を眺めていた。
士郎「よし、そうしたら、私はテントを張るから恭也は水くみ、美由希は薪を拾ってきてくれ。」
優希「・・・・・・」クイックイッ
士郎「優希、どうした?」
優希「……」
美由希「優希もお手伝いしたいんじゃないかな?」
優希「・・・・・・」コクッ
士郎「うーん、じゃあ美由希と一緒に薪を拾ってきてくれるか?」
優希「・・・・・・」コクッ
美由希「じゃあ優希、行くよ。」
優希は美由希と一緒に薪集めに向かった。
優希「……」
美由希「優希、一度戻ろうか?」
優希「・・・・・・」コクッ
美由希「沢山集めたね。」
優希「!?」
ドサッ
美由希「優希、大丈夫?」
優希は石につまづいて転んだ。
優希「!」キョロキョロ
美由希「優希?どうしたの?」
優希「……」
優希は首もとを指差した。
美由希「ネックレスがなくなったの?」
優希「・・・・・・」コクッ
美由希「一緒に探そう。」
美由希は優希と一緒にネックレスを探し始めた。
美由希「ないな~。優希あったー?」
シーン
美由希「優希?」
美由希が周りを見渡すと優希は斜面にあるネックレスの所まで降りようとしてた。
美由希「優希!」
優希「!」ビクッ、ズルッ
美由希「優希!?」
優希は美由希の声に驚いて足を滑らした。
美由希「じっとしてて!」
美由希は優希を助ける為に斜面を降りた。
優希「……」
美由希「大丈夫、優希?」
優希「・・・・・・」コクッ
美由希「ネックレスは私が取るから待ってて?」
優希「・・・・・・」コクッ
美由希「一度、上がろうね。」
美由希は優希を抱っこして斜面を上がろうとしたが…
ズルッ
美由希「キャッ!」
優希「!」
美由希は優希を抱っこしたまま斜面を転がって落ちていった。
優希と美由希は斜面を3メートル程落ちた。
優希「……」ムクッ
ユサユサ
美由希「……」
優希「……」
優希は起き上がり気絶している美由希を揺すったが美由希は起きなかった。
優希「……」ズルッ
優希は斜面を登ろうとしたが滑って上手く登れずにいた。
優希「……」
恭也「父さん、美由希達遅くないか?」
士郎「確かにそうだな。」
恭也「捜しに行ってこようか?」
士郎「そうだな、手分けしてさ「ガサガサ」ん?」
士郎が音のした方を見ると所々傷ついた優希がいた。
恭也「優希?」
優希「・・・・・・」トタトタトタトタ
優希は士郎に近付き・・・
優希「・・・・・・」クイックイッ
優希は士郎のズボンを引っ張った。
恭也「どうした優希?」
士郎「美由希は一緒じゃないのか?」
優希「……」クイックイッ
恭也「優希、もしかして美由希に何かあったのか?」
優希「!」コクッ
士郎「わかった、優希はここで待ってろ!」
士郎と恭也は優希が来た方にむかおうとしたが…
優希「……」ギュッ
優希が士郎の足に抱きついて止めた。
士郎「優希?」
優希「……」
優希はロープを指差した。
恭也「ロープが必要なのか?」
優希「・・・・・・」コクッ
士郎「わかった。」
優希「……」
優希は士郎に向かって両手を伸ばした。
士郎「お前も行くのか?」
優希「・・・・・・」コクッ
士郎「わかった、ちゃんと掴まっていろ?」
優希「・・・・・・」コクッ
士郎「恭也、行くぞ!」
恭也「ああ!」
士郎は恭也にロープを持たせて、優希抱えて森に向かった。
美由希「ん…」
恭也「気がついたか?」
美由希「恭ちゃん?私は一体?」
恭也「気絶していたお前を父さんと俺で運んで来たんだ。」
美由希「そうなんだ、ありがとう恭ちゃん。」
恭也「礼なら優希に言え。」
美由希「優希に?」
恭也「ああ、お前が気絶しているのを教えてくれたのは優希だ。」
美由希「優希は?」
恭也「後ろを見てみろ。」
美由希は後ろを見ると優希が寝ていた。
美由希「優希…」
恭也「お前の事が心配だったんだろう、ずっとそばにいたぞ。」
美由希「優希、ありがとう…」
美由希は寝ている優希に礼を言った。
恭也「じゃあ、俺は父さんの所に行ってくるから優希を頼むぞ。」
美由希「うん。任せて。」
恭也は優希を美由希に任せて、テントを出た。
優希「……」
美由希「私も恭ちゃんの事言えないな~」
美由希は自分がブラコンになっている事に気づいた。
モゾッ
優希「……」
美由希「起きた?」
優希「!?」ギュッ
美由希「優希ごめんね?心配かけちゃたね。」
優希は美由希が起きているのを見ると抱きついた。
美由希「もう大丈夫だよ、お父さん達の所に行こうか?」
優希「・・・・・・」コクッ
美由希「優希おいで、抱っこしてあげる。」
優希「・・・・・・」トコトコ、ギュッ
美由希「優希いいの?」
優希「・・・・・・」コクッ
美由希は冗談で言ったつもりが優希は美由希に抱きついた。
美由希「優希、お姉ちゃんって呼んで?」
優希「みゆ姉…」
美由希「優希~♪」
美由希は優希に姉と呼ばれ嬉しくて優希を抱きしめた。