士郎「すいません。」
職員「はい?」
士郎「こちらに二歳位の子でユウキと言う名前の子はいますか?」
職員「!優希君を知っているのですか!?」
士郎「ええ、公園に1人でいたので連れて来たのですが。」
職員「そうですか、ありがとうございます。それで優希君は?」
士郎「今、私の娘と一緒に入口にいます。」
士郎は職員と一緒に入口に向かった。
士郎「なのは。」
なのは「あ、お父さん!」
職員「優希君、1人で外に出たらダメでしょ?さあこっちにいらっしゃい。」
優希はなのはから離れなかった。
職員「優希君?」
職員がもう一度呼ぶと
優希「・・・・・・」ギュッ
優希はなのはにしがみついた。
なのは「ユウキ君?」
職員「!優希君が…」
職員は優希の行動に驚き、職員が何度呼んでも優希は動かなかった。
士郎「あの宜しかったら優希君の事を聞かせて貰えますか?」
職員「…わかりました、中へどうぞ。」
士郎達は中に入り、士郎は職員と話し始めた。
士郎「先ほど優希君の行動に驚いていましたが?」
職員「はい、優希君は今まで誰かに抱きついたり、しがみついたりした事が無いんです。」
士郎「ですが…」
職員「はい、ですから私も驚いています。所でなぜ優希君の名前を?」
士郎「娘が何度か聞いたら優希君が教えてくれたんです。」
職員「!優希君が自分から?」
士郎「はい、もしかして…」
職員「はい、優希君は誰とも喋ったりしないんです。それどころか、感情を出さないんです。」
士郎「そんな…」
職員「事実です。実際優希君がひまわり園に来てから誰にも心を開かなかったんです。」
士郎「……」
職員「それに優希君は育ての親から捨てられたんです。」
士郎「な!何故ですか?」
職員「あなたには優希君がいくつに見えますか?」
士郎「二歳位では?」
職員「七歳です…」
士郎「えっ!?」
士郎は優希の年齢を聞いて驚愕した。
職員「優希君は原因不明の病気で体が成長しないんです。それに精神年齢も止まっています。ですが知識は年相応にあるんです。」
士郎「……」
職員「その病気のせいで育ての親からこの施設に入れられたんです。」
士郎「実の親は?」
職員「詳しい事は解りませんが優希君が生まれてすぐに亡くなったそうです。」
士郎「……」
優希の過去を聞いて士郎はショックを受けていた。
職員「あの、そろそろ時間なので…」
士郎「ああ、すいません。」
士郎達はなのはと優希がいる部屋に向かった。
士郎「なのは、そろそろ帰ろう。」
なのは「うん、でも…」
優希はなのは服を掴んでいた。
士郎「優希君、明日もなのはと来るから今日は帰らせてくれないか?」
優希は士郎に言われてなのはを見た。
なのは「また明日くるね!」
優希「・・・・・・」パッ
優希は手を離した。
士郎「では失礼します。」
なのは「優希君、またね!」
優希「・・・・・・」コクッ
士郎となのはは、帰って行った。
士郎達が家に帰宅し数時間、夕食を食べていた。
桃子「今日は帰りが遅かったけど何かあったの?」
士郎「実はな…」
士郎は桃子達に優希の事を話した。
桃子「そうだったの…」
美由希「かわいそう…」
恭也「……」
桃子達も優希の過去を聞いてショックを受けていた。
士郎「桃子、相談があるんだ。」
桃子「優希君を引き取りたいんでしょ?」
士郎「あ、ああ。」
桃子「私は賛成よ。美由希達は?」
美由希「私もいいよ。」
恭也「俺も構わない。」
士郎「ありがとう。」
なのは「どうしたの?」
士郎「ああ、簡単に言うと優希君がなのはの弟になる話をしていたんだよ。」
なのは「弟?」
桃子「そうよ、なのはが優希君のお姉ちゃんになるのよ。」
なのは「ホント!」
士郎「ああ、だから明日、優希君に相談してみような?」
なのは「うん!」