魔法少女リリカルなのは  無限のストーリー   作:高町 優希

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第74話

スバル「おいしい~♪」

 

 

ティアナ「少しは静かにしなさい!」

 

 

桃子「元気な子達ね?」

 

 

はやて「すんません、騒がしくして」

 

 

桃子「いいのよ、気にしないで」

 

 

なのは達は最近調査や護衛などで働き詰めだったので交代で休む事にし、調査はチュー太が引き受け、護衛は守護騎士達とアリサ達が引き受けていた。

 

 

美由希「優希元気にしてた?」

 

 

優希「……」コク

 

 

ヴィヴィオ「♪~~」

 

 

なのは「ほらヴィヴィオ、クリームが着いてるよ?」

 

 

フェイト「ほらこっち向いて?」

 

 

ヴィヴィオ「ん~~」

 

 

美由希は優希と姉弟で話しており、なのは達も桃子に預けていたヴィヴィオと会って久しぶりの親子を満喫していた。が…

 

 

カランカラン

 

 

桃子「いらっしゃいませ~」

 

 

入口の方を見るとクロノが入って来ていた。

 

 

フェイト「クロノ?」

 

 

はやて「どうしたん?」

 

 

入って来たクロノはいつもより険しい表情をして立っており…

 

 

クロノ「なのは、君に大事な話がある…」

 

 

なのは達「……」

 

 

クロノの重い雰囲気になのは達にも緊張が走っていた。

 

 

なのは「それでクロノ君、大事な話って?」

 

 

なのは達は店の端の席に移動しヴィヴィオは美由希と一緒に席を外した。

 

 

クロノ「ヴィヴィオと優希の事だ…」

 

 

はやて「!!クロノ君、まさか…」

 

 

はやてはクロノが来た理由に気づいた。

 

 

クロノ「聖王教会からヴィヴィオか優希を渡して欲しいと要請が来た」

 

 

なのは「そんな!?どうして!?」

 

 

クロノ「聖王の血を受け継いでいる2人が管理局側にいるのが問題視されている」

 

 

なのは「そんな!?今まで何も…」

 

 

クロノ「今まではヴィヴィオ1人だけだったが、優希まで聖王の血を流しているとなると流石に聖王教会の方でも妥協は出来ないそうだ」

 

 

フェイト「それで聖王教会の方から何か案が来てるの?」

 

 

クロノ「さっき言ったようにヴィヴィオか優希、どちらかを聖王教会に引き渡してくれればもう1人に付いては現状のままでいいそうだ」

 

 

はやて「クロノ君、2人を残す事は出来へんの?」

 

 

クロノ「無理だ、騎士カリムのお陰でどちらかを渡す話で収まったらしい」

 

なのは「そんな…」

 

 

なのはがショックを受けていると…

 

 

ヴィヴィオ「やだ~~!!」

 

 

ヴィヴィオがなのはに抱きついた。

 

 

なのは「ヴィヴィオ!?」

 

 

ヴィヴィオ「ママと離れたくない~!!」

 

 

なのは「ヴィヴィオ…」

 

 

ヴィヴィオはそのまま泣き続けた。

 

 

 

なのは「……」

 

 

フェイト「なのは…」

 

 

なのはがベランダで風に当たっているとフェイト、はやて、アリサ、すずかがやって来た。

 

 

なのは「フェイトちゃん…ヴィヴィオは?」

 

 

フェイト「泣き疲れたみたいで眠ってるよ」

 

 

なのは「そう…」

 

 

アリサ「話は聞いたわ…」

 

 

すずか「辛いよね…」

 

 

アリサ達も戻って来てから話を聞かされていた。

 

 

なのは「私、どうしたらいいの!?ヴィヴィオか優希、どちらか何て選べないよ!!」

 

 

なのはは涙を流し俯き…

 

 

フェイト「なのは…」

 

 

フェイトに肩を抱かれなのはは泣き崩れた。

 

 

優希「……」

 

 

優希はなのは達から見えない所で様子を見ていた。

 

 

ルネ「マスター…」

 

 

リナ「優希ちゃん…」

 

 

優希「…ルネ、転移」

 

 

ルネ「…どちらに?」

 

 

優希「ママの所に…」

 

 

リナ「優希ちゃん!?まさか…」

 

 

ルネ「…わかりました」

 

 

リナ「ルネちゃん!?」

 

 

ルネ「リナ、マスターも辛いのですよ?なら私達はマスターの決意を無駄にしないようにしましょう」

 

 

リナ「…うん」

 

 

リナも頷き、その場から転移していなくなった。

 

 

-高町家-

 

 

ルネ「マスター着きました」

 

 

優希「…待ってて」

 

 

ルネ「…わかりました」

 

 

リナ「…うん」

 

 

優希はルネ達を残し中に入っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優希「…ママ」

 

 

桃子「優希!?」

 

 

桃子は突然来た優希に驚き、その声に驚いた士郎と美由希が居間にやって来た。

 

 

桃子「どうしたの優希?」

 

 

桃子はしゃがみ、優希に目線を合わせると…

 

 

ヒシッ!

 

 

桃子「優希?」

 

 

桃子は突然優希に抱きつかれて戸惑い、美由希、士郎にも抱きついた。

 

 

桃子「優希、もしかしてヴィヴィオの代わりに行く気なの?」

 

 

優希「……」コク

 

 

美由希「そんな!?駄目だよ優希!」

 

 

美由希は行かせまいと優希を抱き締めた。

 

 

優希「……」フルフル

 

 

優希は首を振り…

 

 

優希「なの姉、苦しめたくない」

 

 

士郎「優希、お前は辛く無いのか?」

 

 

優希「大丈夫。ヴィヴィオ小さい。だからなの姉が必要」

 

 

桃子「もう行くの?」

 

 

優希「…明日の朝」

 

 

桃子「わかった。見送りさせてね?」

 

 

優希「……」コク

 

 

優希は頷き高町家を後にした。

 

 

なのは「ユウ~?」

 

 

フェイト「なのは、優希いた?」

 

 

なのは「ううん、いない…」

 

 

翌日の朝、なのは達は朝から優希がいないのに気付き探していた。

 

 

はやて「なのはちゃん!」

 

 

なのは「はやてちゃん、どうだった?」

 

 

はやて「こっちも見つからなかったわ」

 

 

なのは「そう…」

 

 

アリサ「イフリート、優希と連絡ついた?」

 

 

イフ「……」

 

 

すずか「ウンディーネは?」

 

 

ウンディ「……」

 

 

アリサ「アンタ達、何か知ってるわね?」

 

 

ウンディ「イフリート…」

 

 

イフ「もう良いでしょう。優希様は聖王教会に向かわれました」

 

 

なのは達「…えっ!?」

 

 

ウンディ「もう出発する頃ですね」

 

 

すずか「ウンディーネ!優希君はどこにいるの!?」

 

 

ウンディ「優希様の命令によりお答え出来ません」

 

 

アリサ「イフリート!?」

 

 

イフ「申し訳ありませんお嬢様」

 

 

なのは「お願い教えて!!」

 

 

なのはの叫びに…

 

 

ウンディ「…すずか様、システムにエラーが発生しました」

 

 

ウンディーネがそう言うと空中に地図が現れ赤い点が光っていた。

 

 

すずか「ウンディーネ?」

 

 

ウンディ「申し訳ありませんすずか様。システムに異常が出た為に機密情報が漏れやすい状態になってしまいました」

 

 

イフ「ウンディーネ!?何を…」

 

 

ウンディ「優希様は今、御実家の近くの公園にいます」

 

 

なのは「ありがとう!」

 

 

なのはは優希の居場所を聞くとバリアジャケットを纏い一目散に飛んで行った。

 

 

フェイト「なのは!?」

 

 

フェイト達もバリアジャケットを纏いなのはを追いかけた。

 

 

桃子「優希、体に気をつけるのよ?」

 

 

優希「……」コク

 

 

士郎「いつでも帰ってきていいんだからな」

 

 

優希「……」コク

 

 

美由希「連絡するだよ?何かあったらすぐに言ってね?お姉ちゃんが助けてあげるから」

 

 

優希「……」コク

 

 

優希は頷き…

 

 

優希「ラン」

 

 

ラン『はい、優希様』

 

 

空に向かってランを呼ぶとエタニティが現れた。

 

 

美由希「凄い…」

 

 

美由希はエタニティに驚き、桃子達も眺めていた。

 

 

優希「行く…」

 

 

桃子「気をつけてね?」

 

 

優希「……」コク

 

 

優希は頷きエタニティに乗ろうとしたが…

 

 

なのは「ユウ~!!」

 

 

なのは達がやって来た。

 

 

なのは「ユウ待って!」

 

 

優希「なの姉…」

 

 

なのは「行かないで!」

 

 

優希「……」

 

 

優希は答えず…

 

 

カッ!

 

 

元の姿になった。

 

 

優希「なら、ヴィヴィオを犠牲にする?」

 

 

なのは「ッ!でも他に方法があるはずだよ!!」

 

 

優希「どんな?」

 

 

なのは「それは…」

 

 

なのはは言葉に詰まった。

 

 

優希「行くね…」

 

 

優希は行こうとするが…

 

 

なのは「駄目!」

 

 

なのはは優希に抱きついた。

 

 

優希「…なのは姉さん、聞き分けて」

 

 

なのは「やだ…よ…」

 

 

優希「なのは姉さん、わがまま言わないで」

 

 

優希はなのはを振りほどいた。

 

 

なのは「駄目!」

 

 

優希「!」

 

 

なのはは優希にバインドを掛けた。

 

 

フェイト「なのは!?」

 

 

優希「ッ!」

 

 

優希は魔力を込めると無理矢理バインドを破壊した。

 

 

はやて「なのはちゃん何してるん!?」

 

 

はやてはなのはの行為を咎めるが…

 

 

なのは「行かせない!」

 

 

なのははレイジングハートを構えており、既に冷静さを無くしていた。

 

 

優希「セットアップ」

 

 

優希もバリアジャケットを纏い杖を構えた。

 

 

すずか「優希君!?」

 

 

すずかは2人を止めようとしたが…

 

 

アリサ「止めなさいすずか」

 

 

アリサがすずかを止めた。

 

 

アリサ「これは2人の問題よ。私達は見守りましょう」

 

 

アリサの言葉にフェイト達はなのはと優希を見上げた。

 

 

 

 

 

 

 

優希「なのは姉さん…」

 

 

なのは「ユウ考え直して!」

 

 

優希「考えは変えないよ」

 

 

なのは「なら無理にでも止める!」

 

 

なのはは自分の周りにアクセルシューターを出し…

 

 

優希「……」

 

 

優希も大量の魔力弾を出し…

 

 

なのは、優希「ッ!」

 

 

ドドドドドドドドドド!!

 

 

同時に撃ち出した。

 

 

なのは「ッ!」

 

 

魔力弾同士がぶつかり合い煙りが辺りを包み、なのはが先に飛び出してきた。

 

 

ボッ

 

 

優希「……」

 

 

優希も後を追う用に出て来て、両手にはフリーダムをソードモードにしてなのはに斬りかかった。

 

なのは「!?レイジングハート!」

 

 

レイ「プロテクション」

 

 

バチバチバチバチ!

 

 

優希「……」

 

 

優希は一度距離をとった。

 

 

優希「……」

 

 

優希は再び杖を取り出し…

 

 

優希「行け」

 

 

魔力弾をなのはに放った。

 

 

なのは「ッ!」

 

 

なのははそれを交わして優希にレイジングハートを向け…

 

 

なのは「ディバイン、バスター!」

 

 

優希「!?」

 

 

優希はディバインバスターをギリギリの所で交わした。

 

 

なのは「アクセルシューター!」

 

 

そこになのははアクセルシューターを撃ち、追い討ちをかけた。

 

 

優希「クッ!?」

 

 

優希はフリーダムをソードモードで迫るアクセルシューターを斬り防ぎ、なのはに迫った。

 

 

なのは「……」

 

 

なのはは優希が近づくのに合わせて後ろに下がって行き、優希も追いかけた。が…

 

 

優希「!!」

 

 

優希は設置型のバインドに捕まった。

 

 

なのは「ディバインバスター!」

 

 

優希「ッ!」

 

 

ドーーン!!

 

 

なのはのディバインバスターを正面からモロに食らった。

 

 

なのは「……」

 

 

優希「ハァハァハァハァ…」

 

 

煙りが晴れ、ボロボロになった優希はまだバインドで拘束されていた。

 

 

なのは「ユウ、考え直して…」

 

 

優希「ハァハァ…変え…い…」

 

 

なのは「そう…なら!」

 

 

なのははレイジングハートをエクセリオンモードにして…

 

 

なのは「全力全開!スターライト…ブレイカー!!」

 

 

を放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

少し前…

 

 

-地上side-

 

 

フェイト「なのは…」

 

 

地上ではフェイト達見守っており空ではボロボロになった優希が捕まっていた。

 

 

はやて「もうこれ以上は無理やね…」

 

 

はやては優希の状態を見て言った。誰が見ても決着はついていた。しかし…

 

 

アリサ「ちょっ!?」

 

 

すずか「駄目!」

 

 

なのはがスターライトブレイカーを撃とうとしていた。

 

 

アリサ「ッ!行くわよ!!」

 

 

アリサ達が優希を助けに行こうとしたがそれより早く…

 

 

ドーーン!!

 

 

優希にスターライトブレイカーが当たった。が…

 

 

フェイト「何?今の…」

 

 

フェイトには何か見え、アリサ達がフェイトの視線の先を見ると…

 

 

?「……」

 

 

優希「…?」

 

 

優希は自分に衝撃が来ないの変に思い前を見るとメイド服を着た女性がいた。

 

 

優希「…ラン?」

 

 

優希の前にランがいた。

 

 

ラン「はい、ご無事ですか優希様?」

 

 

ランはバインドを軽々と片手で握り締め破壊した。

 

 

優希「……」

 

 

フラッ

 

 

ラン「優希様!?」

 

 

ランは優希が落下する

前に優希をキャッチした。

 

 

優希「大丈夫…」

 

 

ラン「優希様、エタニティに」

 

 

優希「うん、運んでくれる?」

 

 

ラン「かしこまりました」

 

 

ランは優希に肩を貸してエタニティに向かったが…

 

 

なのは「待って!」

 

 

なのはが前に立ちはだかった。

 

 

ラン「邪魔です!」

 

 

なのは「ッ!」

 

 

ドーーン!!

 

 

なのはは咄嗟にシールドを張るが…

 

 

ドーーン!!

 

 

撃ち破られ、自分に直撃した。

 

 

優希「ラン!?」

 

 

ラン「出力は抑えました。ご安心下さい」

 

 

優希「ありがとう…」

 

 

ラン「いえ、私は優希様が望む結果にしただけです」

 

 

ランはなのはを傷つければ優希が悲しむと思い手加減をして撃っていた。

 

 

優希「ルネ、リナ」

 

 

ルネ「はい」

 

 

リナ「うん」

 

 

優希が呼ぶとルネとリナは優希に近付きエタニティに向かった。

 

 

優希「……」

 

 

カッ!

 

 

優希は小さくなって、桃子達に手を振った。桃子達もそれに応えて手を振った。

 

 

優希「……」

 

 

優希はそれを確認すると少しだけ微笑んでエタニティに乗り込んだ。

 

 

ラン「優希様」

 

 

優希「向かって…」

 

 

ラン「かしこまりました。エタニティ、発進します」

 

 

ランは人の姿になると優希に指示をもらいエタニティを発進させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なのは「んっ…」

 

 

フェイト「なのは、気がついた?」

 

 

なのは「…フェイトちゃん?」

 

 

なのはは周りを見て…

 

 

なのは「フェイトちゃん!?ユウは!?」

 

 

アリサ「優希ならもういないわよ…」

 

 

なのは「そんな…」

 

 

フェイトにしがみついていたなのははゆっくり手を離し…

 

 

なのは「ユ…ウ……ウワァァァ」

 

 

そのまま泣き崩れた。

 

 

アリサ達「……」

 

 

アリサ達も辛そうな表情をし、落ち着くまでなのはの側にいた。

 

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