-聖王教会-
優希「ここ?」
ルネ「はい」
あれから優希達はエタニティで聖王教会に到着した。
優希「入る…」
優希はルネに乗り、リナは優希の肩に座って中に入って行こうしたが…
騎士「ここに何か?」
入口にいた騎士が優希達の前に立ち道を遮った。
ルネ「カリム・グラシア様に取り次ぎを。高町優希が来たと言って頂ければわかると思います」
騎士「わかった。確認するのでここで待っていろ」
騎士はそう言って中に入って行った。
カリム「はぁ…」
シャッハ「騎士カリムどうしました?」
カリム「シャッハ?いえ、高町教導官の事が気になって…」
シャッハ「しかし騎士カリム…」
シャッハがカリムに何か言おうとすると…
コンコン
カリム「はい?」
騎士「失礼します」
カリム達が話していると先程の騎士が入って来た。
シャッハ「どうしました?」
騎士「はい、入口に小さな子供が来ていましてカリム様に会いたいと…」
カリム「子供?」
騎士「はい、高町優希と名乗っていました」
カリム達「!?」ガタッ
カリムは立ち上がり…
カリム「その子…その方は今何処に!?」
騎士「は、はい!?入口に…」
カリム「シャッハ!」
シャッハ「はい!!」
カリムとシャッハは急いで入口に向かった。
優希「……」
リナ「♪~」
騎士がいなくなってから優希は退屈なのかリナとじゃれあっていた。すると…
バタバタバタバタ!
優希「?」
優希が騒がしい方を見ると…
カリム「聖王陛下!」
カリムとシャッハが慌ただしく走って来た。
カリム「申し訳ありません!この様な場所でお待たせして申し訳ありません」
優希「?」
優希は誰?と言いたそうな表情をしていた。
ルネ「カリム様でよろしいのですか?」
カリム「これは失礼しました。私がカリム・グラシアです。そしてこちらにいるのが…」
シャッハ「シャッハ・ヌエラと言います」
2人の紹介が終わると…
優希「高町優希」
優希も自己紹介をした。
カリム「本日いらっしゃったのは…」
優希「ヴィヴィオの代わり」
カリム「!!わかりました。では中へお入り下さい」
優希「……」コク
優希は頷いてカリムの後に付いて行った。
カリム「では先程の話の続きをしたいのですが…よろしいでしょうか?」
優希「……」コク
カリム「ではお聞きしますが、聖王陛下がいらっしゃったのは…」
優希「ヴィヴィオの代わり」
カリム「それは教会に来てくださると受け取ってよろしいのでしょうか?」
優希「その代わり…」
カリム「その代わり?」
優希「ヴィヴィオはなの姉の所に」
優希は交換条件をカリムに出した。
カリム「わかりました」
優希「それと…」
カリム「何かありますか陛下?」
優希「それ」
カリム「えっ?」
ルネ「マスターはその呼び方を変えて欲しいのです」
カリム「しかし…」
優希「変えて」
カリム「ですが…」
カリムが渋っていると…
優希「(涙)」
優希が上目遣いでカリムを見上げた。
カリム「あの///」
優希「(涙)」ウルウル
カリム「わ、わかりました」
優希「……」
カリムの返事を聞いた優希は嘘泣きを止めた。
カリム「ではどうお呼びしたらいいですか?」
優希「呼び捨てでいい」
カリム「わかりました。せめて優希様と呼ばせて下さい」
優希「……」コク
優希は頷いて了承した。
優希「……」
リナ「ほら優希ちゃんシャキッとして」
ルネ「マスター、後少しですから」
優希が聖王教会に来て二週間。カリムとシャッハに連れられて色々な貴族と会っていたが、疲れた為に少しダラケていた。
コンコン
ルネ「はい?」
カリム「失礼します」
ルネ「カリム様?まだ予定の時間では無いと思いますが?」
カリム「はい、よろしければ気分転換にお茶などご一緒にいかがですか?」
優希「行く」
優希はカリムの誘いに乗り一緒にお茶を飲む事にした。
カリム「優希様、こちらでの生活はいかがですか?何か不便な事はありませんか?」
優希「大丈夫」
カリム「何かありましたら遠慮なく申し付けて下さい」
優希「……」コク
コンコン
シャッハ「失礼します」
カリムと雑談をしているとシャッハが何かを持ってやって来た。
シャッハ「お茶請けにいかがですか?」
シャッハがそう言うとテーブルの上にクッキーを置いた。
優希「もぐもぐ」
シャッハ「お味はどうですか聖王陛下?」
優希「美味しい」
シャッハ「お口に合って良かったです」
優希達が雑談していると…
ドーーン!!
優希達「!?」
爆発音がして建物が揺れた。
カリム「何事です!?」
カリムが通信モニターを開き、警備をしている騎士に繋いだ。
騎士『謎の武装集団が攻めて来ています!現在応戦しており中への進入を阻止しております』
カリム「わかりました。決して中に入れないで下さい」
騎士『了解しました!』
シャッハ「騎士カリム!私も…」
カリム「いえ、シャッハには優希様の護衛を」
シャッハ「わかりました!」
カリムがシャッハに指示していると…
ドカン!!
シャッハ「!?」
ドアが破壊されシャッハはデバイスを起動させシャッハは優希とカリムを守る用に前に出た。
男1「聖王だな?その命もらうぜ!!」
男2「死ね~!!」
シャッハ「させません!」
2人が向かってくると同時にシャッハも相手に近づいた。
優希「ルネ」
ルネ「はい」
カリム「優希様!?何を!?」
優希「戦う」
カリム「いけません!優希様が戦うなど!」
優希が戦うと言い出したらカリムが驚き、優希の意見を却下した。
優希「でも…」
カリム「シャッハなら大丈夫ですから」
シャッハ「私がどうかされたのですか?」
優希「!?」
優希とカリムが話しているとシスターの姿に戻ったシャッハが来た。
カリム「シャッハ、侵入者は?」
シャッハ「あちらに…」
シャッハが手をかざした方を見ると…
男達「……」
ボロボロになった男達がいた。
優希「……」
カリム「シャッハ、雇い主を聞き出してくれる?」
シャッハ「かしこまりました。では…」
シャッハは返事をすると男達を連れて行った。
カリム「そちらはどうですか?」
騎士『はっ!こちらは襲撃者達を全員捕らえました。負傷者が何人か出ましたが問題ありません』
カリムは通信モニターを開くと外の様子を尋ねた。
カリム「わかりました。負傷した騎士達に安静にする用伝えて下さい」
騎士『はっ!』
カリム「優希様は一度ご自分の部屋に」
優希「……」コク
カリムは通信を切り優希と一緒に部屋を出た。
リナ「……」
カタカタカタカタ
ルネ「リナ?何をしてるのですか?」
リナ「うん?優希ちゃんのデバイスを作ってるの」
ルネ「デバイスを?」
リナ「うん、こないだみたいな事がまたあるかもしれないし」
先日の聖王教会襲撃から一週間、教会は事後処理をしておりリナはデバイスを作成していた。
ルネ「ですがマスターにはデバイスがあるのですよ?」
リナ「うん、本来の姿のはね?でも小さい姿用のは無いでしょ?」
ルネ「フリーダムがありますよ?」
リナ「ルネちゃんに質問。優希ちゃんが小さい姿の時にフリーダムを使ってるの何回見た?」
ルネ「!!2、3度しか見ていないですね…」
リナ「でしょ?フリーダムは小さい姿だと体に負担があるみたいなの。だから優希ちゃんは普段、戦う時は元の姿になるでしょ?」
ルネ「確かに…」
リナ「小さい姿の時に使えるデバイスが無いと、もし本来の姿に戻る余裕が無いと優希ちゃんは自分を守る手段が無いの」
ルネ「そうですね…」
リナ「だから作ってるの…」
ルネ「わかりました。そちらはリナに任せます」
リナ「ルネちゃん?何処に行くの?」
ルネ「マスターと少し【お話し】を…」
ルネは部屋を出て行った。
リナ「…私もしかして地雷踏んだ?」
リナが呟くと…
ルネ「マスター!!あれほど体を大事にして下さいって言ったじゃないですか!!」
優希「!?!?!?」
優希はルネから逃げ、聖王教会を走り回っていた。
優希「……」
リナ「あの~優希ちゃん」
優希「なに?」
現在リナはヒモで結ばれて天井から吊されていた。
リナ「ごめんね!?優希ちゃん私が悪かったから許して~(泣)」
リナの前にはバリアジャケットを着た優希がいたが、その姿はいつもと違い頭に猫耳、シッポ、半ズボン、ジャケットに変わっていた。
優希「駄目」
リナ「うぇ~ん(泣)ルネちゃん助けて~(泣)」
ルネ「無理です」
リナ「即答!?ルネちゃんだって可愛いって言ったじゃん!」
ルネ「ちょっ!?」
優希「…ルネ?」
ルネ「ま、マスター」
優希「共犯?」
ルネ「違います!」
リナ「ルネちゃん!?」
優希「リナ?」
リナ「ちょっとした出来心だったの~(泣)」
優希「元に戻して」
リナ「その~…無理だったり…して?」
リナは笑って誤魔化そうとしたが…
優希「反省!」
優希はそのまま部屋を出て行き…
ルネ「マスター」
ルネも返事を出て行った。
リナ「優希ちゃん!?ルネちゃん!?下ろして~(泣)」
リナの悲しい叫びは届かずそのまま夜まで吊されていた。
カリム「えっ!?他の世界にですか?」
優希「……」コク
カリム「突然ですね?何かあったのですか?」
優希が聖王教会に来てから一月。優希が突然他の世界に行きたいと言い出した。
優希「これ」
優希は一冊の本を開いてカリムに見せた。
カリム「これは【聖王の剣】!?まさかこれを取りに行かれる気ですか!?」
優希「……」コク
カリム「いけません!剣がある遺跡は以前調査しましたが見つからず、その上色々な仕掛けがされており危険です!」
優希「大丈夫」
カリム「しかし!!」
カリムが反対していると…
優希「護衛が入ればいい?」
カリム「護衛…ですか?」
優希「……」コク
カリム「…わかりました。ですが誰に護衛を頼むのですか?」
優希「姉達」
カリム「姉?」
優希「特務隊」
カリム「!なるほど、その方達なら確かに安心ですね…」
優希「いい?」
カリム「はい、ですが何かあったら必ず連絡をして下さい!それが条件です」
優希「……」コク
優希は頷いて部屋を出て行った。