アリサ「ドイツの代表候補生に叩かれた?」
一夏「おう」
アリサ「避けなさいよ…」
一夏「だって急だぜ?」
シャルロット「でも、一夏?よほどの事がないと叩かれないんじゃないかな?」
一夏「あぁ…」
一夏は心当たりがあるのか若干返事が固かった。
鈴「でも、シャルロットの事がインパクトがあったばかりなのに、ドイツの代表候補生って」
セシリア「一夏さん、もう少し周りを気にして下さい」
一夏「いや、マジでシャルロットの事はわからなかったんだって」
鈴「本当に?アンタ一緒にいたかったとかじゃないの!?」
セシリア「そうなんですの!?」
一夏「ンな訳あるか!」
シャルロット「あはは…」
流石にシャルロットも渇いた笑いしか出来ず…
箒「……」
皆が楽しく騒いでいるなか箒だけは固い表情だった。
フェイト「学年別トーナメントで優勝したら一夏と付き合える?」
シャルロット「そう、今その噂で学園中大変だよ」
夜になるとなのは達と一緒に集まったシャルロットが噂を話始めた。
アリサ「この学園の人間は好きねそういうの…」
すずか「まぁ、それはそれとして私たちもペアを決めないと…」
なのは「そうだね、他の生徒と一緒には出来ないもんね」
フェイト「なら、早めに決めないと…」
アリサ「アタシはすずかと組むわ」
すずか「うん♪」
なのは「じゃあ、私はフェイトちゃんとだね」
フェイト「任せて♪」
シャルロット「……」
シャルロットはその様子をちょっと羨ましく思っていた。
なのは「シャルちゃんは誰と組むの?」
シャルロット「まだ考えてないよ」
アリサ「確か、ペアが決まらなかったら抽選になるわね」
シャルロット「それでもいいと思っているしね」
すずか「鈴ちゃんやセシリアさんは?」
シャルロット「あの二人はほら、一夏狙いだから…」
フェイト「そうなると、箒は?」
なのは「それも同じだね…」
優希「残念だけどシャルさんには学年別トーナメントは諦めて欲しい」
なのは「ユウ?」
なのは達が話しているなか、優希が少し険しい表情をして部屋に入ってきた。
アリサ「どういう事?」
優希「ISを返さないといけない」
フェイト「どうして!?」
優希「デュノア社の方は押さえた。でもシャルさんが持っているのは【デュノア社のIS】だから、それを手放してもらわないと…」
シャルロット「ラファールを渡せばいいのかな?」
優希「……それを向こうに渡せばもう関係は絶ち切れる」
シャルロット「わかった、はい」
シャルロットは待機状態のラファールを優希に渡した。
優希「確かに……リィン」
リィン「転送しておくです♪」
シャルロット「色々ありがとう」
優希「……」
なのは「ユウはこれからどうする?」
優希「寝る…」
なのは「おいで♪」
なのははベットに腰掛けると、横をポンポンと叩きながら優希を呼んだ。
優希「……」もぞもぞ
優希はベットに乗ると猫の様に丸まり眠った。
シャルロット「早いね…」
なのは「うん…結構頑張ってくれたみたいだから」
アリサ「この子は自分の事より周りを気にして疲れてるのよ…」
シャルロット「何かあったの?」
すずか「うん、私達をここまで見てくれたのは優希君なんだよ…」
フェイト「私たちもちょっと複雑でね、今は家族がいないの」
なのは「でもね、ユウは一度全てを失っているの、家族も…大切な人も…」
シャルロット「こんな小さな子が…」
アリサ「そっか、アンタはまだ知らなかったわね…優希は私たちより年上よ」
シャルロット「えぇ~!?」
すずか「今はこんな姿だけどね…」
シャルロット「今は?」
なのは「うん、その辺もちょっと複雑なんだけど…」
シャルロット「そっか、無理して話さなくていいよ」
なのは「ごめんね、ユウの事はちょっと特殊だから…」
シャルロット「気にしないで」
シャルロット「すごい数だね~」
アリサ「国、企業が成果とスカウト目的で集まっているから、優希」
シュタ
優希「……」
ピットで話しているなか、アリサが呼ぶと優希が現れた。
フェイト「私たちはどうする?」
優希「普通にやって大丈夫」
アリサ「そう、なら遠慮なくやれるわね…」
フェイト「そうだね…」
アリサ、フェイト「フフフ…」
シャルロット「えっと…」
すずか「あの二人今戦績が引き分けてるから」
なのは「ここでリードしたいんじゃないかな…」
シャルロット「そ、そうなんだ…」
優希「……」
すずか「優希君は観客席に行かないの?」
優希「ここで見てる」
なのは「そうだね、下手に観客席に行くと国や企業の人につかまるかもしれないしね?」
優希「……出た」
優希がモニターを指差すとトーナメント表が発表された。
なのは「私とフェイトちゃんは…Cー2だね」
すずか「私たちは……Eー5だよ」
アリサ「当たるのは準決勝ね…」
フェイト「ちゃんと上がってきてね♪」
アリサ「そっちこそ♪」
バチバチバチバチ!!
優希「……」
なのは「ユウ?何か気になる?」
優希「あれ」
優希がトーナメント表を指差し、そこにはAー1、織斑一夏、シャルロット・デュノア対篠ノ之箒、ラウラ・ボーデヴィッヒと映しだされていた。
シャルロット「うゎ~…」
フェイト「いきなりな対戦だね」
アリサ「全員、くじ運が良いのか悪いのかわからないわね」
シャルロット「あはは…」
なのは「でも訓練機じゃ辛い相手だね」
シャルロット「そこは頑張るよ」
優希「……」
ゴトン
すると優希はペンダントから大きなトランクを出した。
シャルロット「えっと…」
優希「これ」
シャルロット「おっと…」
優希はトランクの中から連火と疾風を投げて渡した。
なのは「ユウ、それって…」
優希「新型デバイス、でも僕用に作ってあるから扱い辛いけど使う?」
シャルロット「ありがとう、使わせてもらうよ」
優希「これも…」
優希がガンホルダーを渡すとシャルロットは自分の身体に着けた。
優希「使う時、注意。手の部分はISを解除しないと使えない」
シャルロット「わかった」
シャルロットは優希から使い方をレクチャーされるとピットから出ていった。
アリサ「…それで優希?なぜシャルにアレを渡したの?」
アリサがモニターを見ながら試合が始まると話しかけた。
優希「あのデバイスがISに効くかどうか知りたかったから」
フェイト「それなら私たちでも…」
優希「お姉ちゃん達銃を使えない」
すずか「だからシャルちゃんに任せた訳だ」
なのは「でも大丈夫なの?」
優希「アレはそんな威力ない」
優希が説明しているとモニターに写っているシャルが連火と疾風を使い始めた。
すずか「AICを貫通!?」
優希「連火と疾風の弾丸は魔力。AICは物体に対しては強いけど魔力、エネルギーには効果は薄い」
なのは「あはは…お姉ちゃん達には難しいよ…」
優希「勉強する?」
なのは「……遠慮したいかな?」
フェイト「!?みんな見て!」
フェイトの声にモニターを見るとラウラのISがぐにゃぐにゃと形を変え始め、観客席には防護壁が展開されモニターも消された。
アリサ「ちょっとヤバそうね…」
優希「チュウ太、チュウナーズを何匹か偵察に」
チュウ太「ヘイ!!一番から五番までをアリーナに向かわせやす!」
フェイト「優希、アレは何かわかる?」
優希「パッと見ただけだから、多分何かしらの形態変化だと思う」
すずか「ISにそんな事出来ないはず」
チュウ太「旦那、チュウナーズ各所に展開」
優希「映像だして」
チュウ太「ヘイ!!チュウナーズの視角をモニターに出しやす」
空中にモニターが映しだされ、黒い人型にISを解除された一夏が向かっていた。
アリサ「アイツは何をやっているのよ!」
すると一夏は箒に止められ口論しているとシャルロットが近づいて何かを話始めた。
すずか「何をする気だろう?」
優希「…エネルギーの補給」
一夏がシャルロットからエネルギーを貰い腕と武器だけを出した。
なのは「あれだけで向かうの!?」
優希「…おかしい」
フェイト「確かにアレは…」
優希「そっちじゃない!」
すずか「えっ!?」
アリサ「アンタ達気付かないの?なぜあの黒い人型は【攻撃】しないのか…」
なのは達「っ!?」
全員がモニターを見ると一夏が黒い人型を切った。すると中からラウラが出てきた。
なのは「大丈夫みたい…」
優希「違う…」
ラウラと切り離された黒い人型は再びぐにゃぐにゃと形を変え始めた。
チュウ太「!これは…旦那!魔力反応が出ておりやす!」
すずか「そんな!?ISから?」
チュウ太「……ISとは別のエネルギー体を確認!こいつが魔力を発している可能性が大でさ~」
すると黒い人型は形を変え動物の姿になったが所々おかしかった。
なのは「ライオン!?」
フェイト「でも翼があるし尻尾も変だ」
アリサ「……まるでキメラね」
そう言っているとキメラが一夏達の方に向きをかえた。
優希「リィン!!」
リィン「ユニゾン、イン!」
優希「チェーンバインド!」
リィン『遠隔召喚!』
するとモニターに写っているキメラの脚元にミッドチルダ式の魔法陣が現れてそこからチェーンバインドがキメラを縛りあげた。
アリサ「すずかは織斑先生に連絡!なのはとフェイトは私と一緒にキメラを」
なのは「わかった」
フェイト「優希、もう少し頑張って」
アリサ「行くわよ、イフリート!」
フェイト「バルディシュ!」
なのは「レイジングハート!」
なのは達「セットアップ!」
バリアジャケットを着るとなのは達はアリーナに向かった。