いつかの明日へ、【ヒーロー】は助け合いでしょ 作:しょくんだよ
評価に色がぁああ!ランキング入ってるぅううう!!
皆さまのおかげです!
本当にありがとうございまぁああす!!!
「あ、デクくん!?カッコいいね!!
地に足ついた感じ!」
「麗日さっ‥うぉおおっ!!?」
「要望ちゃんと書けば良かったよ…。
パツパツスーツんなった。恥ずかしい…。」
グラウンド・βに集合したA組生徒達は
その規模の大きさに驚くが入試の演習に使われていた
場所だったのでそこまでは驚いてはいなかった。
それよりもこれから行われるヒーロー基礎学。
本格的にヒーローについて学べる時間と
発注された自分のコスチュームの完成度に生徒達は喜び
それぞれ感想を言い合ってた。
特に女性陣の一部は凄い格好だ。
麗日、芦戸はパツパツの生地で八百万は高校生とは
思えない発育の暴力で露出している。
麗日に声を掛けられた緑色のちょっと変な
コスチュームを着た緑谷も顔を赤めおどおどする。
「ヒーロー科マジ最高。」
「‥峰田君、そんな考えでヒーロー科選んだの?」
「そうだよ峰田君!あ、火野君のコスチューム可愛いね!」
下心丸出しの峰田はさておき、火野に声を掛けてきたのは
『透明』の個性の葉隠だ。側から見れば
グローブとシューズだけのコスチュームだが
色んな意味でヤバい気がして映司は冷や汗を流す。
一方で映司はエスニック風の私服を着用しており
腰にはオーズドライバーが巻かれている。
彼曰くこれが一番動きやすくて落ち着くとの事。
「さあ戦闘訓練のお時間だ!
そして良いじゃないか皆!!カッコいいぜ!!」
オールマイトは皆を見てそう言うと緑谷の格好を見るなり
彼の格好に気になったのかプププッと笑い出す。
「先生!ここは入試の演習場ですが、
また市街地演習を行うのでしょうか!?」
ザ・フル装備といえる見た目が一瞬誰か分からない
飯田はオールマイトに質問をする。
「いいや!もう二歩先に踏み込む!屋内での
対人戦闘訓練さ!!敵退治は主に屋外で見られるが、
統計で言えば屋内の方が凶悪
高いんだ!監禁、軟禁、裏商売…このヒーロー飽和社会!
ゲフンっ‥、真に賢しい
君らにはこれから、
分かれて二対二の屋内戦を行ってもらう!」
「ヒーローと
男らしいぜ!」
「基礎訓練も無しに?」
「その基礎を知る為の実践さ!ただし今度は、
ブッ壊せばOKなロボじゃないのがミソだ!」
切島は拳を合わせ高まるが蛙吹が質問すると
掻い摘んでオールマイトは答える。
すると、生徒等は連鎖の如く質問攻めをし出す。
「勝敗のシステムはどうなります?」
「ブッ飛ばしてもいいんスか‥!」
「また相澤先生みたいな除籍とかあるんですか…?」
「分かれるとはどのような
分かれ方をすればよろしいですか!?」
「また相澤先生みたいな除籍とかあるんですか‥?」
「このマントヤバくない?」
「んんん〜〜聖徳太子ィィ!!!」
八百万、爆豪、麗日、飯田、そして関係ないことを言う
青山と質問され、やや困惑するオールマイト。
いきなり実践訓練となるとそれは質問されても
仕方ないと思うがオールマイトは手詰まったのか
ポケットから小さな紙を取り出し広げる。
「いいかい!?状況設定は
アジトの何処かに核兵器を隠していて、ヒーローは
それを処理しようとしている!ヒーローは時間内に
ヒーローを捕まえる事!」
((設定がアメリカン‥。))
「もっと理想的なのはとある男性が家族を救うべく、
マフィアのアジトに乗り込み、自らの命を引き換えに
家族を救うってのがベストオブレスキューな
シチュエーションだな!」
(((設定がアメリカン!!
ていうかそれ映画の見過ぎでは!?)))
まさかオールマイトがジョークを言うとは思わず
映司を含め皆そう思っていた、はず。
「因みにコンビ及び対戦相手を選ぶのはくじだ!」
「適当なのですか!?」
「いや、飯田君、プロヒーローは他事務所との
急増チームアップする事が多いから‥
多分そういうことじゃないかな‥?」
「そうか…!先を見据えた計らい…失礼致しました!!」
「いいよ!!早くやろ!!!」
緑谷の考察に納得した飯田は深々とお辞儀をすると
オールマイトは子供みたく了承し、
くじの入った箱を生徒等の前に置く。
生徒等全員は順番に箱からアルファベットの
書かれたボールを取り出し、即決の
ヒーローチームとヴィランチームが結成された。
Aチーム 麗日&緑谷
「わっ‥!!(麗日さん!?マジか
ちゃんと喋らないとコレ‥!)」
「わ、デク君!凄い縁があるね!よろしくね!」
Bチーム 障子&轟
「よろしく頼む、轟。」
「あぁ。」
Cチーム 峰田&八百万
「‥これは罰なのでしょうか‥。」
「発育の神様ありがとう‥。」
Dチーム 飯田&爆豪
「あ。」
「あァ?」
Eチーム 青山&火野
「チートの君が入れば優勝確定だね!☆」
「青山君、その言い方やめてくれる?」
Fチーム 尾白&葉隠
「尾白君‥だよね!頑張ろっ!」
「あ、うん。よろしく葉隠さん。」
Gチーム 上鳴&耳郎
「なあ耳郎!今日放課後飯行かね!?」
「こんな時に何言ってんの‥?まあ奢りなら行くけど。」
Hチーム 蛙吹&常闇
「仲良くしましょう常闇ちゃん。」
「ちゃん‥?あ、いや、御意。」
Iチーム 芦戸&砂藤
「よろしくねー!」
「お、おす!」
Jチーム 切島&瀬呂
「お!瀬呂か!お互い頑張ろうぜ!」
「お!切島!お前となら勝てそうだ!」
Aから順番にお互い相方となる相手と挨拶を交わしていき、
オールマイトは別で用意した箱を二つ生徒等の前に置く。
そこにはヒーローとヴィランと書かれていた。
「続いて最初の対戦相手は、コイツらだ!!!
Aコンビが『ヒーロー』!!Dコンビが
最初に選ばれたのは、麗日&緑谷と飯田&爆豪。
「っ!!俺が
ヒーローを目指す立ち位置なのに
何だこの口惜しい気持ちは‥!?」
「飯田君落ち着きなよ。こういう授業だからこそ
学べる事もあるんじゃないかな?」
「成程!己を知る前に敵を知る!流石だ火野君!
いけすかないが俺は
火野は飯田を元気付けると、オールマイトは
咳払いをし、注目を浴びさせる。
「
それと訓練場所の図面を渡しておくね!
実戦組は追加で〝小型無線〟と〝確保テープ〟を!
説明は準備しながら聞いて構わないよ!それじゃあ
五分後にヒーローチームの潜入でスタートする!
他の皆はモニターで観察するぞ!飯田少年、爆豪少年は
これはぼぼ実戦!ケガを恐れずに思いっきりな!
度が過ぎたら中断するけど……。」
オールマイトの説明が終わり指示で実践の四人は
戦闘訓練で行われる屋内のビルへ、
残りの十六人は同ビルの地下にある
モニタールームへと向かった。
☆★☆★☆★☆
「さあ、君たちも考えて見るんだぞ!
それでは!屋内対人戦闘訓練開始!!」
オールマイトの合図により、ヒーローチームの
緑谷と麗日は行動を開始した。
「おっ!緑谷と麗日のやつ、上手く潜入できたみたいだな!」
「対して
切島と障子はモニターの画面を見て発言する。
何箇所もカメラが設置されており、ビルの配置や図面がモニター越しでも分かりやすく映っており
先程図面を渡されたが正直この映像だけでも
構造がどうなってるのか理解できる。
緑谷と麗日はビルの窓から潜入し、奥へと進んで行く。
一方で爆豪は飯田と何やら会話をしているが
このモニターは映像が見れるだけで音声は聞こえない。
ヒーローチームと
小型無線を持って相方とオールマイトと会話出来るが
見学側の生徒等は声を聞けず、映像を見る事しかできなかった。
すると、飯田と話が終わったのか爆豪が行動し、
下の階へと降りていく。
「爆豪のやつ、地図燃やしたぞ!?」
「まさかもう把握したの?」
上鳴が気付き、耳郎が少しだけ首を傾げる。
図面を軽く見た爆豪は個性で爆破し、投げ捨てると
重そうな籠手とは裏腹に軽い身のこなしで下の階へと降りて行き、
一気に緑谷と麗日のいる階へと辿り着く。
待ち伏せ。
そう思った瞬間。爆豪はヒーローチームが近くまで
来たのを確認したのか、勢いよく飛び出し爆破する。
「いきなり奇襲かよっ!?」
「まあ‥あいつらしいな。」
分かっていたとしても峰田は驚き、その性格故の
行動だと映司は察して呟く。
恐らく飯田は核の守り側を徹しし、強力な個性を持つ
爆豪はヒーローチームを奇襲し足止めさせるつもりなのだろう。
奇襲も成功し、麗日を庇った緑谷はマスクの半分が
焦げてしまい、顔が半分見えている状態だ。
「爆豪ズッケェ!!奇襲なんて男らしくねぇ!!」
「奇襲も戦略!彼らは今実戦の最中なんだぜ!!」
「緑谷くんよく避けれたな!」
後から映像を見てる生徒等も盛り上がり、
そのまま見続けていると、爆豪が仕掛け、
大振りの右手を緑谷に食らわせようとするが
緑谷はそれを
両手で受け止め、なんとそのままの勢いで背負い投げをしたのだ。
あまりの出来事にまるで映画のアクションシーンを
見てるかの様に見学側は盛り上がる。
「背負い投げ!緑谷あいつ結構やるじゃん!」
「よく投げれたねー!」
「スマートじゃないよね☆」
瀬呂、芦戸、青山とその行動に驚き歓喜を見せる。
何か会話をみたいだが全く聞こえないので
顔の表情や行動でその場がどうなってるのか
把握するしかなかった。
「やっぱ無線使ってると全く会話聞こえねえな‥。」
「まあここはあくまでも見学する部屋だからね。
妄想アフレコでどう戦って会話してるのかって
シチュエーションも大事だと私は思うよ?」
「それは見学の妨げになるんじゃ‥。」
切島の言葉にオールマイトはまたジョークとやらを
かましてくるが、冷静にツッコミを入れる蛙吹。
「制限時間は15分間で、
核の場所はヒーローに知らされないんですよね?」
「Yes!」
「ヒーロー側が圧倒的に不利ですね、これ。」
「そりゃあそうさ、むしろ実戦じゃヒーローが
有利な状況の方が珍しいよ。それでも勝たなきゃ
いけないからヒーローは命懸けなんだよ。」
質問をした芦戸は同情の顔でヒーロー側が映る映像を見て、
オールマイトはそれに答える。
見学者は映像を見れば核の位置など丸見えだが
実戦のヒーローチームはその情報を伝えられていないため
ほぼ手探り状態だ。おまけに爆豪の奇襲により
緑谷等は先へ進む事ができない。
「まあ相澤くんにも言われたろ?
アレだよ、せーの!Plus Ult
「あ、ムッシュ爆豪が!」
お決まりの掛け声に皆も意気投合し、拳を突き上げるが
空気を読まず青山がモニターに指を刺す。
オールマイトは割とショックだったのか
眉毛を八の字にしてモニターを見ると
爆豪の猛攻に緑谷が個性を使わずに防戦していた。
ふと、麗日がその場にいない事に気付き探すと
別のカメラに走っていく姿が目撃される。
どうやら緑谷は足止めをする為麗日を
先に行かせていたのだろう。
「すげえなあいつ!!
〝個性〟使わずに渡り合ってるぞ!」
「入試二位と!!」
「てか、さっきからなんかすっげーイラついてる。
コワッ。」
爆豪の攻撃を躱し、緑谷は隙をついて
その場から離れていくと、爆豪は画面越しだが
表情からしてかなり激怒した顔で何か言い出し、
後を追っていく。
映司はふと思った。二人は幼馴染なのは聞いていたが
何故あそこまで緑谷に対して執着心というか、
敵対心があるのだろうか。
「‥飯田のやつ、何をしてるんだろう?」
尾白が言い、そのモニターを見ると
核が置いてある部屋の机や道具を飯田はせっせと
奥の部屋に持って行っていた。
片付け終わると同時に麗日がコソコソと入ってくるなり様子を伺っていると、急に麗日が笑い出し
それに気付いた飯田は片付けたと言わんばかりな
素振りで麗日に何かを言っていた。
「‥個性使わせない気か。」
「どゆこと?」
珍しく無口だった轟が口を動かし葉隠が聞くとそれに答え出す。
「麗日の個性の重力があれば何かしらの
機転に繋がるだろ?けど飯田はそれを読んで周りの物を片付けた。」
「そっか!そうすれば麗日さんの個性を使われずに済む。
後は飯田君の個性で麗日さんを翻弄すれば、
時間稼ぎになる!」
納得した映司の答えに轟は小さく頷き、皆も納得する。
「爆豪少年!ストップだ!
その時、オールマイトは急に声を荒げ、無線を使って
爆豪に呼び掛ける。
何事だと皆は爆豪が映る画面を見ると、
いつの間にか緑谷を見つけた爆豪が
腕に装備された籠手を緑谷に向け、
それに付いている小さなピンに指を引っ掛け、
勢いよくそれを引っこ抜いた瞬間。
ドオオンッ!!
「うわ!?な、何だ!?地震!?」
爆発音と衝撃が地下全体に響き、揺れ動く。
直様モニターを確認すると、
爆豪のいるフロアは壊滅状態、肝心の緑谷は
当てられていなかったようだがその爆風で
全身に軽い火傷を負っているのが確認される。
「嘘だろ‥!」
その光景を見て火野は衝撃のあまり口をあんぐりと開け、ただただモニターを凝視していた。