いつかの明日へ、【ヒーロー】は助け合いでしょ   作:しょくんだよ

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交戦と思いと試される時


No.112 一か八か最後の手段

 

「ギャングオルカ!」

 

「さて…どう動く!?ヒーロー!」

 

突然の爆発によって現れた(ヴィラン)達。

シシド単体で出現した右サイドとは別で反対側の左サイドから出て来たのは黒のボディスーツを着ており、仮面とプロテクター、そして右腕には遠距離攻撃が出来そうなサポートアイテムを着用しており、その中心に君臨しているのが緑谷が言っているプロヒーローの『ギャングオルカ』。

白いスーツを着た人型のシャチのような容姿で、ヒーロービルボードチャートJPでは10位、こちらも上位のランキングに立つ実力者だ。

 

「戦うか、守るか、救けるか…逃げるか!?どうするヒーロー!」

 

「…ッ!」

 

(ヴィラン)っぽい見た目ヒーローランキング第3位だけあって、その威厳はまさに(ヴィラン)そのもの。すぐ側には救出場となっているエリアで要救助者の HUC(フック)の人達が動けずにいる最悪の状況。だが、そんな状況下でも、緑谷はまっすぐギャングオルカを見つめる。逃げると言う選択肢など毛頭無い視線で身構えていた。

瞬間、その横を勢いよく駆け出す者が現れる。

 

「皆を避難させろ!奥へ!(ヴィラン)から出来るだけ距離をおけ!」

 

「真堂…さん!?」

 

救出場に居たのか傑物学園の真堂が突っ切り、(ヴィラン)達の前へと立ち塞がる。一次選考とは違い、今はお互いを支え合うヒーローとしての彼の背中を見て、緑谷は信じてその場から手を引き、 HUC(フック)の人達の移動へと専念する。

 

「インターバル1秒程の震度でたたみかける!」

 

両手を地面に当て、真堂は〝個性〟を発動する。揺れ抉れた地面にギャングオルカの部下である相棒(サイドキック)達は体勢を崩しているが、それを諸共せずギャングオルカは真堂に詰め寄った。

 

「温い」

 

瞬間、ギャングオルカの頭部から超音波らしきものが放たれ、キン!!と耳鳴りが起きそうな高音が鳴り響く。それを諸に食らった真堂は白目を向いて膝を付いていた。

 

 

ギャングオルカ

 

個性『シャチ』

 

シャチっぽいことが陸上でも出来る!

その内の一つ!〝超音波アタック〟で、相手を麻痺させる!

 

 

 

 

「この実力差で、殿1人…?なめられたものだ…!」

 

例え強力な〝個性〟を持ってしても、相手は格上、プロの領域の存在。経験値も天と地の差とも言えるギャングオルカ相手に1人だけで挑んでも時間稼ぎにもならない。それを見せつけるギャングオルカに緑谷は前線に加勢しようと足を踏み留めたその時。ギャングオルカの横から凄まじい勢いの氷結が繰り出される。

一瞬早く勘付いたギャングオルカは腕を振るって氷を砕きその攻撃を防いでいた。緑谷はバッと振り返ると氷結の先には轟が立っており、その付近から常闇と芦戸がこちらへと駆けつけていた。

 

「緑谷!手伝う事ある!?」

 

「皆!どこいたの!?」

 

「向こうの水辺付近!皆、街の方へ向かったから別の場所に向かったの!(ヴィラン)が現れたって聞いて応援に来た!梅雨ちゃんらは向こうで救助続けてるよ!」

 

芦戸が息を整いながら説明すると、常闇が続けて口を開いた。

 

「此方と反対側にも大規模事故(テロ)を招いた(ヴィラン)が現れた。火野がその(ヴィラン)と交戦しているのを目視し確認。彼方は単体の(ヴィラン)で、火野にはアンクも同行していた。向こうは任せて数の多い此方に加勢したのだが…どうする、緑谷」

 

オーズとアンクがシシドを押さえてると報告を受ける緑谷は一度考え込む。そして「救助の人達を避難させよう!」と指示を出した。加勢しに行った方が良いのだろうが、オーズの実力は雄英でも随一。アンクも居るのであれば、冷静に対処出来ると判断し、緑谷は今やるべき事を全力で行動に移したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★

 

 

同時刻、耳郎達と救助活動を続行していたウヴァは、オーズ達が向かった爆発現場から異様な気配を察知したのか、ウヴァは急に立ち上がりオーズとアンクが向かった方角へと振り返る。

 

「どうかした?」

 

「……この気配……まさか…!?」

 

感じた事のある嫌な気配。有り得ないと思っていた表情が徐々に深刻な表情へと変わっていくウヴァは、焦りを感じてオーズが向かった方角へと足を踏み出した。

 

「ちょ!あんた、まさか火野のとこ行くつもり!?」

 

「嫌な気配がするんだ、この目で確かめないと気が済まない」

 

「待って!」

 

「何だ!?今人間如きを救ける場合じゃない!」

 

「あんた、火野に言われた事忘れたの!?」

 

直ぐにでも飛び出しそうにしているウヴァを必死に止める耳郎。それでも「知るか!」と一点張りに拒むウヴァに耳郎は続けて口を開いた。

 

「火野とアンクが今頑張って(ヴィラン)を止めようとしてくれてる!で、あんたはここでウチらと救助をしろって言われたんだろ?だったら、今は火野を信じてウチらとやるべき事をやろうよ」

 

()()()…?フン、そんな感情グリードの俺には無い」

 

「もォ、いちいち面倒臭いなァ!だったら今から思えば良いだろ!あんたはもう火野の仲間なんでしょ!?」

 

「ッ…」

 

痺れを切らした耳郎の怒鳴り声にウヴァは黙り込む。

神野区の一件以来火野と共に行動し、互いを助け合うと制約したウヴァ。どうでもいい雄英に通う火野に同行したり、助けたくもない人間を救けるのは性に合わないウヴァだが、その見返りはきちんと火野は返してくれている。グリードには無かった人間の五感を初めて実感させてくれたのも事実だ。

 

「耳郎ちゃん!見つけたよ、こっち!」

 

ふと、葉隠が要救助者を発見したのか耳郎に声を掛ける。耳郎は「今行く!」と応えた後、ウヴァに向かって口を開いた。

 

「どうしてもって言うならウチはもう止めない。後はあんたが決めて」

 

耳郎はそう言い残して葉隠のもとへと向かう。残されたウヴァはいつの間にか握り拳を作っており、それを確認すると「チッ」と舌打ちしながら振り払う。そして、オーズの居る方角を見つめた。

 

「気が進まないが……映司なら…問題無いな」

 

ふとした瞬間、昂っていた気持ちがおさまっていた。耳郎に言われた言葉がきっかけとなったのだろうか、それは自分にもわからない。理由はどうであれ、今成すべき事をやる為に、ウヴァは振り返り、耳郎達の後を追った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

「…成る程なァ、この試験が始まる前に微かに感じていた気配はお前だったのか、カザリ。……で、いつから復活していた?コソコソと映司の中に潜んでたのか?」

 

「別に、そんな事どうでも良いでしょ?まァでも、復活したのは教えて上げるよ。この仮免許取得試験ってのが始まる前くらいかな…ちょうどバスって自動車に乗ってる時」

 

「…ハッ。俺やウヴァも映司の身体の中にいたんだぞ?なのに気配すら感じなかったが?」

 

「生憎、身を潜めるのは得意な方だからね」

 

「フン!その臆病な性格も健在な訳だなァ」

 

「慎重、と言ってほしいな」

 

煽るような口調にピクリと反応しながら訂正を求めるオーズ。その動きや口調はグリードのカザリそのもので合って嫌悪する表情を浮かべるアンク。

 

「あの時、僕は確かに()に裏切られて取り込まれた…。だけど何故か復活した。なのに復活した瞬間、君のオーズの中にいたんだよね。しかも前の世界とは違う別世界に…」

 

自身の腕を見つめながら喋り出すオーズ。警戒を怠らずに身構えるアンクだが、オーズの言葉に耳を傾けていた。

 

「最初は僕も驚いたよ…。アンクはともかく、どう言った風の吹き回しか知らないけどあのウヴァも一緒に行動しているんだからね。だから君とウヴァがオーズの中からいなくなる()を伺っている間に、このオーズの記憶を少しだけ調べていたんだ。お陰で多少はこの世界の事を理解する事が出来たよ。変な世の中だね、〝個性〟って言う能力に恵まれた人間がうじゃうじゃいるのだから」

 

「…フン、まァそこは否定しないな」

 

オーズの言葉に渋々同意するアンク。すると、先程オーズが殴り飛ばしたシシドが、瓦礫の中から勢いよく退かして起き上がる。

 

「いってェなァ…!フン!やるじゃねえかそこのヒヨッ子!」

 

「あれ?結構本気で殴ったつもりなのに、随分とタフだな君」

 

起き上がったシシドにオーズは少し驚いた様子でそう言うと、アンクに振り返り口を開いた。

 

「どうするアンク?一応僕も大体試験の内容は把握してるんだ。ここは一度手を打たない?」

 

「あ?」

 

「簡単な話さ、この試験に協力してあげるよ。その代わり、君の持っているコアメダルを()()渡してくれればいい…」

 

「!?」

 

両手を広げ、そう言って交渉を求めるオーズ。今は2次試験の真っ最中で、ここで立ち話をして審査している人に見つかってしまえば、減点されてしまうのも時間の問題だ。今カザリの提案を了承すれば、少なくとも試験には合格出来る確率は上がるのだろう。

だがアンクは、「フン!」と鼻を強く鳴らす。

 

「断る!お前がゲスな奴で何か企んでるのは見え見えなんだよ」

 

「あっそ……じゃあ、この試験で僕が暴れても問題無いって事で良いんだね?」

 

「そんな事させるかッ!」

 

アンクは言い放つと同時にグリード化した右腕を突き出し、オーズに向けて炎の球を飛ばした。オーズはそれを横に避けると、両腕に力を入れてトラクローを展開し、刃先を擦り合わせ、金属音を響かせながら身構え口を開いた。

 

「後悔してももう遅いからねアンク…。どのみちコアメダルは君から奪い取れば済む話だよ!」

 

そう言ってオーズは強く地面を踏み込み駆け出した。刃先は地面に食い込み、削りながら一気に間合いを詰め、アンクの顔面目掛けてトラクローを振り上げる。勢いよく仰け反ってアンクはその刃先をギリギリで避けるが、オーズはくるりとその場で横に回転し、勢いを付けた飛び蹴りを懐へと直撃させる。

 

「うぐっ!?」

 

重い衝撃が走り、疼くまるアンクに追撃をせんとオーズはもう一度蹴りを叩き込み、アンクを吹き飛ばす。

 

「ぐあっ!!」

 

「!?おいおいおいちょっと待て!()を目の前にして何喧嘩し始めてんだてめェら!?試験の事を忘れたのか!?」

 

「…よく吠える猫だなぁ。君、ライオンの〝個性〟なんでしょ?同じ類なんだろうけど、全然興味が沸かないな」

 

仲間同士で戦闘を始めるオーズ達に怒鳴り声を上げるシシド。オーズは振り返りシシドにそう言いながら腰を低くする。

 

「良い機会だから教えてあげるよ。ライオンってのはこうやって吠えるのさ…ハァッ!!」

 

オーズは腕を交差し、その腕を勢いよく振り払うと凄まじい砂塵を纏った渦を巻く風が巻き起こる。その突風はシシドに直撃し、辺りに散らばった瓦礫事、宙へと浮かせた。

 

「うおあァ!!?」

 

シシドはそのまま吹き飛ばされ、落下し土煙が舞う。それを見てオーズは「フフ…」と不敵な笑みを浮かべると、反対側に吹き飛ばしたアンクが翼を広げて飛翔し、オーズ目掛けて突っ込む。

 

「ハァッ!」

 

「!?」

 

滑空しながらアンクは炎の球を放ち、オーズの背中に命中させる。怯むオーズだが、小さく溜息を吐きながら迫ってくるアンク目掛けて砂塵を纏った突風を食らわせる。

 

「うっ……うあァ!?」

 

気付いたアンクは広げた翼を防壁の様に身を包ませ防御態勢を取ったが、勢いが凄まじくアンクは吹き飛ばされ、地面へと落下した。そして、その衝撃に所持していたメダルホルダーが飛ばされ、オーズの付近へと落ちる。

 

「フフフフ……貰うよ」

 

「ぐっ…!?」

 

拾い上げたオーズはメダルホルダーを開けて中を確認する。そこにはサゴーゾとシャウタのメダルが3枚ずつ入っており、残りは空白とセルメダルが裏面で入っていた。オーズはそれを見て小さく溜息を吐きながら、そのコアメダルだけを全て抜き取り、アンクに文句を垂れる。

「これだけ…?僕のメダルはもう無いの?」と言いながらオーズはメダルホルダーを投げ捨てた。

 

「知るか!()以外は3枚だけしか無い!返せ!」

 

「嫌だね。……ふぅん、じゃあ君からもメダルを貰おうかな」

 

「素直に渡すわけないだろ!ハァッ!」

 

立ち上がったアンクは直様右腕を突き出してオーズに向けて炎の球を放出する。顔面目掛けて飛んで来る炎の球をオーズは首を傾けて避け、そのまま地面を踏み込んで飛び出す。再びアンクに間合いを詰めたオーズはトラクローを振り上げ、アンクの胴体に直撃させた。

 

「ぐああっ!!?」

 

諸に食らったアンクは苦痛の声を上げ、そのまま後方へと吹き飛び、斬られた部分からセルメダルを散らばせながら地面へと落下し転がり込む。

すると、オーズは自身の両手を見つめながら静かに高笑いし出し、口を開いた。

 

「オーズの力、凄いな…!それに感じた事の無い景色の色…鮮麗に聞こえる耳…そして匂い…!それ等を体に伝わってくるのを感じる…!とても最高の気分だ…今なら完全体じゃなくても、僕は強い存在になれる…!!」

 

「ぐっ…!クッソ……!」

 

アンクの攻撃が多少は通じるとは言え、オーズの能力によって研ぎ澄まされた五感を身に付けたカザリは恐ろしく強い。コアメダルを盗られた上に映司も恐らく精神の中へと意識を閉じ込められている以上、成す術が無くなったアンクはどうすれば良いかと目の前に立つオーズを前にして考えていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

「おい、イレイザー。お前のとこの生徒、めちゃくちゃ喧嘩してないか?大丈夫かあれ」

 

同時刻、候補生達が試験を受けている中、観客席で見学していたMs.ジョークが近くに座っていた相澤へと声を掛ける。それは相澤も同じで、オーズとアンクが交戦している様子を見て、彼は顔を曇らせていた。

 

「試験の最中だってのに何やってんだアイツら…!」

 

教師として数ヶ月火野を見てきたが、普段火野は穏やかな性格で他人に危害を加える事など有り得ない。一方でアンクは喧嘩越しの性格をしているが、冷静さは火野以上でよっぽどの事が無い限りは彼もまた有り得ない話だ。何か様子がおかしいと相澤は違和感を覚えながら見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆

 

 

 

「……あれ……ここは…?」

 

意識を失っていた火野は目が覚めると万華鏡のように輝く空間をふわふわと宙に浮きながら漂っていた。その感覚は身に覚えがある火野は直ぐに理解し、ハッとする。

 

「まさか、グリードの誰かが出てきたのか…!?」

 

ウヴァと同じ様に、目覚めた瞬間に精神が入れ替わった感覚を思い出した火野は確信し顔を上げる。

 

「ウソだろ…!試験の真っ最中だろ…!?」

 

現実の状況を思い出す火野は焦り、どうにかして外に出れないかと辺りを見回す。だが出口らしいものなど当然見当たらない。何か方法は無いかと必死に考えていると、何か思いついたのか目線を下に背ける。

 

「……あの、紫のメダル……」

 

ウヴァと入れ替わる事が出来た唯一の方法。だが、アレを使ってしまえばアンク曰く暴走してしまうデメリットがあった。今紫のメダルを使用したとしても、暴走し、辺りの人達を全員敵と見做して破壊の限りを尽くすだろう。困惑する火野だが、首を左右に大きく振り顔を上げた。

 

「いざとなったらアンクが…いや、()()()()()出来たら、何とかなるかもしれない!」

 

アンクに頼ろうとする欲を再び首を振って否定する。

残された可能性はこれしか無い。

暴走を制御出来るのなら、その選択肢を選び実行するのみ。火野は一か八かの手段に賭け、覚悟を決める。するとそれに応える様に、火野の目の前に紫色の光輝く3枚のコアメダルが現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

「…ん?………うっ!?」

 

オーズは違和感を覚え、自身の胸に視線を向けると、突然痛みでも走ったのか顔を上げる。赤色だったそのタカアイ()は紫色へと変化していた。

 

「何…!?」

 

「…ッ!まさか…!」

 

突然来る身体の異変に困惑するオーズ。そしてそれを見ていたアンクは、その異変が何なのか直ぐに理解し、冷や汗を流す。

瞬間、オーズから溢れんばかりの紫色のオーラが放たれ、憑依していたカザリがグリード形態となって放り出された。

 

「うあッ!!」

 

転がり込むカザリだが、アンクはオーズから目を離さなかった。何故なら、オーズの胴体から3つの紫のコアメダルが飛び出されていたのだから。

 

「映司よせッ!!」

 

阻止しようとアンクは手を伸ばし、叫ぶ。だが、それは届く事無く、ドライバーに装填されていたタトバのメダルを押し退ける様に紫のメダルは自動で装填され、勝手にオースキャナーが飛び出してドライバーへとスキャンされた。

 

 

 

 

プテラ!

 

 

トリケラ!

 

 

ティラノ!

 

 

 

プ・ト・ティラーノ・ザウルーゥス!!

 

 

 

 

禍々しい音声が鳴り響くと同時に、オーズの足元から冷気が発生し、その氷結は地面へと伝って迸る。

 

「ッ!?クソ!」

 

「ちょっ!?」

 

広がっていく氷結にアンクは飛び退き、カザリも体勢を立て直して距離を取る。侵食していく氷結はやがてピタリと止まると同時に中央にいたオーズは雄叫びを上げた。

 

 

 

「ゥオオオオオアッッ!!!」

 

 

咆哮と衝撃波が地面を凍らせていた氷結事破壊し、辺りへと散らばっていく。それと同時に3枚のタトバのメダルも飛ばされていた。

 

「!?くっ!」

 

それを見逃さなかったアンクは宙を舞うコアメダル目掛けてジャンプする。だが、それはカザリも一緒だった。互いに空中で交差し、同時に着地する。

 

「カザリ…!」

 

「…コレだけか…まァ仕方ないし、予想外だよ。まさかあの()()()()()メダルまで持ってるなんてさ…」

 

カザリは手に持っているトラのメダルをアンクに見せながらオーズに視線を向ける。アンクも自身の手の中を確認すると、キャッチ出来ていたのはタカとバッタの2枚だけだった。しかし、カザリが火野から離れたとは言え状況が芳しく無い。寧ろ焦りと恐怖を感じていた。

目の前でこちらを睨み付けている〝プトティラコンボ〟のオーズが立ち塞がっているのだから。

 





現在、オーズの使えるメダルは…!


タカ×2
クジャク×3
コンドル×3

バッタ×1

プテラ×1
トリケラ×1
ティラノ×1



No.113 その結果は…

更に向こうへ!Plus Ultra!!
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