いつかの明日へ、【ヒーロー】は助け合いでしょ   作:しょくんだよ

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終了と取材と学級委員


評価に続きお気に入り登録もバンバンしてくれて
感謝の超越至極になりやす!
頑張るぞー!


No.12学校らしい事

A組全員の戦闘訓練が終わり、皆はビルの外へと呼ばれ、

オールマイトは全員に向かって発言する。

 

「お疲れさん!!緑谷少年以外は大きな怪我もなし!

しかし真摯に取り組んだ!!初めての訓練にしちゃ

皆上出来だったぜ!」

 

「相澤先生の後でこんな真っ当な授業‥‥。

何か拍子抜けと言うか‥‥。」

 

「真っ当な授業もまた私達の自由さ!

それじゃあ私は緑谷少年に講評を聞かせねば!

着替えて教室にお戻り!!」

 

そう言ってオールマイトはぎゅるんと後ろに半回転し、

物凄い勢いで保健室へと向かって行く。

 

「?急いでるなオールマイト‥、かっけえ。」

 

峰田は呟く。

A組の生徒等は言われた通り更衣室へと

ぞろぞろと向かって行き、緊張がとれたのか

疲れた〜などの声がちらほらと聞こえる。

ふと、映司は足を止め、オールマイトが

走った方向を眺める。

 

 

 

 

「(‥もしかして、あの姿維持できるのは

限界があるのかな‥。見舞いに来てくれた時は

血も吐いてたし‥。)」

 

見舞いに来てくれた時のあの姿を今まで忘れていた

火野は血を吐いてた事を思い出し、少し心配な表情で

彼の走った方角を眺めていた。

 

「ムッシュ火野君。」

 

「うわぁ!?青山君!?急に声掛けないでよっ。」

 

「核を見つけたら連絡するって約束してたよね?☆」

 

「あ‥あぁ〜、ごめんねっ。予想外の出来事があって

忘れてた‥。」

 

「イイヨ!やっぱり君の個性はワンダフルなチートだね!

と、て、も、良いと思うよ!☆」

 

「う、うん‥?ありがとう‥‥?」

 

青山はそう言って更衣室へと向かって歩き、

火野はお礼を言ってその後に続く様に歩いて行った。

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

放課後、火野達は反省会をしていると、

包帯ぐるぐるでボロボロの緑谷が教室のドアを開ける。

 

「おお、緑谷来た!!!お疲れ!!何喋ってるか 

分かんなかったけど熱かったぜおめー!!」

 

「へっ!?」

 

「よく避けたよー!」

 

「一戦目であんなのやられたから

俺らも力入っちまったぜ!」

 

「俺ぁ切島鋭児郎!今、皆で訓練の反省会してたんだ!」

 

「私、芦戸三奈!よく避けたよーーー!」

 

「蛙吹梅雨よ、梅雨ちゃんと呼んで。」

 

「俺!砂藤!」

 

切島を始め、芦戸、砂藤と緑谷に詰め寄り

自己紹介をするが緑谷は咄嗟の出来事でおどついていた。

 

「騒々しい…。」

 

「まあいんじゃない?それにこの雰囲気

学校!って感じで俺は好きだよ。」

 

「机は腰掛けじゃないぞ、今すぐやめよう!!」

 

「ブレないな飯田くん‥!」

 

机に腰掛けた常闇に火野は宥めると

真面目な飯田は垂直に腕を常闇に向け注意し、

緑谷はそれを見てツッコむと、上鳴と麗日が

こちらにやって来る。

 

「麗日今度飯行かね?何好きなん?」

 

「おもち…あれ!?デクくん怪我!

治してもらえなかったの!?」

 

「あ、いや、これは僕の体力のアレで‥。

あの、麗日さん‥それより、かっちゃん見なかった?」

 

駆け寄る麗日は怪我を見て心配するが、

緑谷は教室にいない爆豪が気になり問い掛ける。

 

「あいつなら先に帰ったぞ?」

 

「皆で止めたんだけど黙って行っちゃったよ‥。」

 

「っ!ごめん!ありがとう!僕も先帰るね!」

 

切島と麗日はそう答えると、緑谷は血相を変え

急いで教室を飛び出した。

 

「どうしたんだ緑谷の奴?」

 

「多分爆豪君に用があるんじゃないかな?

あんな大人しい爆豪君俺等は初めて見たけど‥。」

 

「いつもはシネぇ!ってイメージがあるよねっ。」

 

切島、火野は言うと麗日は精一杯爆豪の真似をして

どこか可愛いらしく見えてしまい、火野は微笑む。

緑谷から聞いた話によると、爆豪は生まれながらにして

何でもできる、俗に言う『才能マン』だったらしい。

言ってしまえば自尊心が強い性格でああなったとの事。

恐らく今日の戦闘訓練で前は〝無個性〟だった

緑谷に負けたのが相当ショックだったのだろう。

 

 

「‥今日の反省会はこれでおしまいにして俺達も帰ろうか。

皆今日の訓練で疲れてるだろうし。」

 

「そうだな!皆!疲れを十分に癒やして

また明日に備えよう!そうとなれば早速身支度!

急いで取り掛かるぞ!」

 

「リーダー気取りだな眼鏡。」

 

火野は扉を見てそう言うと、飯田は

テキパキと動き指示を出す。それを見た峰田は

ボソッと聞こえない程度に呟くのだった。

 

 

 

 

そして、この時はまだ知らない

彼等に待ち受けている者がいる。

 

 

オールマイトが言っていた‥。

真に賢しい(ヴィラン)の恐怖を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

ー とあるバーにて ー

 

 

「‥なあ、どうなると思う‥?

平和の象徴が‥(ヴィラン)に殺されたら‥!」

 

「間違いなく、大問題と歴史に

その話題が刻まれる事になるでしょう‥。」

 

〝オールマイト 雄英の教師に!〟と大きく

話題となった新聞紙を置いた

顔、身体中に無数の手が取り付いた不気味な少年が言うと、

黒いモヤが罹った男性がグラスを拭きながら答える。

 

「だよなぁ‥!新作も届いたし‥!

早くぶっ倒したくてしょうがないよ‥。

なぁ‥、お前の働きにも期待してるぜ?

〝裏ワザ〟さんよ‥。」

 

「‥言っとくけど、手を組んでるだけだからね。

君の配下になったつもりはないよ。」

 

手の少年は奥に座っている〝女の子〟に声をかける。

女の子は不貞腐れた顔をしつつ

〝銀色の鷹のメダル〟を見つめてそう言う。

 

「貴方のその〝個性〟があれば我ら(ヴィラン)

敵無しです。どうかお力添えをお貸しいただけませんか?」

 

モヤの男性が言うと女の子はピンッ!と

親指で銀色のメダルを弾き、掴むとニカッと笑う。

 

「勿論だよ〝黒霧〟さん。

それは()()内だから心配しないで。

それにこんな()()()事は滅多にないんだよ?

‥早く試してみたいな‥。ね、〝火野映司〟君。」

 

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★

 

 

 

ー 次の日、雄英高校にて ー

 

 

「ふぁあ‥‥。」

 

「あ、火野、おっす。眠たそうな顔と欠伸してるね。」

 

「あぁ、耳郎さん。おはよう‥。

オーズの力を使うと疲れが出ちゃうんだよ‥。」

 

登校の最中火野は欠伸をしていると耳郎が後ろから

声を掛けてくる。

 

「あんだけ凄い個性だから反動も凄そうだね。

いいなぁ、ウチの個性地味だから羨ましいよ。」

 

「そんな事ないって。耳郎さんの個性も凄いよ。

訓練の時もそうだけど索敵に優れてるし、

コスチュームを応用すれば武器にもなるし

本当言うことない凄い個性っ。」

 

「そ、そうかな‥。ありがとう、少しは自信持てたかも。

‥‥あれ?」

 

照れる耳郎はふと立ち止まる。

火野は「どうしたの?」と言い、その目線の方角を見る。

校門の前にはかなりの人集りができており、

よく見るとカメラやマイクなどを持ってるのが

見受けられている。まさかと思い、火野は

嫌な予感をしながら近づくと。

 

「雄英の生徒ですよね!?一言よろしいですか!?

雄英高にオールマイトが教師として

滞在してるみたいですがオールマイトの授業は

どんな感じですか!」

 

「うわっ!?えっ!マスコミ!?」

 

急にこちらに駆け寄り、ズケズケとマイクを向けて来たのは

どうやらテレビの取材か何かの連中だろう。

 

「ええっと、俺達急いでるんで!

ちょ!ちょっと通らせてください!」

 

「わわっ!?」

 

火野は耳郎の手を掴み、マスコミの中を

無理矢理くぐり抜け、校門の中へと入る。

 

「はぁ‥、はぁ‥!流石に雄英の中には

無断じゃ入れないだろ‥!」

 

「‥‥あの、さ。火野‥。手、離してもらえる‥?」

 

「え?あぁごめんっ!」

 

火野は繋ぎっぱなしの手に気付き、慌てて離す。

耳郎は握られた手を手で隠し、少しだけ頬を赤めらせる。

 

「火野君!耳郎君!おはよう!」

 

「お、おはよう火野君、耳郎さんっ。」

 

「その様子だと二人もマスコミに止められたん?」

 

声をかけて来たのは飯田、緑谷、麗日の三人だ。

 

「お、おはようっ。あれ何‥?」

 

「今朝のニュース見たかい?オールマイトが教師になって

不特定多数の人々の為に取材の方達は大騒ぎさ。」

 

「私も質問されてちょっと緊張した〜。」

 

「う、ウチもある意味緊張した‥。」

 

「あ、響香ちゃんも?一緒だっ。」

 

飯田はそう言い、麗日と耳郎は

お互い違う意味で盛り上がる。

 

『オールマイト‥あれ!?君は『ヘドロ』の時の!?』

 

「っ!やめろ‥!」

 

また取材の餌食になっている生徒がいると思いきや

〝ヘドロ〟と言うワードにこの場の五人が振り返ると

やたら機嫌悪そうに爆豪が雄英に入ってくる。

 

「か、かっちゃ‥!お、おは」

「黙れクソカス!今喋ってんじゃねぇよ!」

「ひゃいっ!?ごめんっ!」

 

爆豪はケッと悪態を吐き、挨拶もせずにそのまま中へと入っていく。それとはすれ違いに

今度は相澤がこちらにやってきた。

 

「「「「「相澤先生おはようございます!」」」」」

 

「おはよう。お前らさっさと教室行っとけ。

ったく、これだからマスコミは嫌いなんだ‥。」

 

相澤はブツブツと文句を言いながら、取材等がいる

校門前へと行くと、しっしっ、と言わんばかりに

手を振り、リポーターの一人が後を追おうと

校内に侵入しようとしたその時、ブザー音が鳴り、

物凄い勢いで校門、ついでに周りの柵にも

バリケードらしき壁が迫り上がっていた。

 

「うわっ!?すご‥!」

 

「ほら行くぞ。もうすぐチャイム鳴る。」

 

それに驚く生徒だが相澤に言われ、生徒等は

機敏に教室へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆

 

 

「昨日の戦闘訓練お疲れ。Vと成績見せてもらった。

爆豪、お前もうガキみてぇなマネするな。

能力あるんだから。」

 

「‥‥わかってる。」

 

「で、緑谷はまた腕ブッ壊して一件落着か。」

 

「っ!」

 

ホームルームが始まるなり、戦闘訓練の事で

爆豪に注意し、爆豪は下を向きながら返事をしている。

次に緑谷が当てられ、緑谷は肩をビクッと跳ね上がらせる。

 

「個性の制御‥いつまでも『出来ないから仕方ない』じゃ

通させねぇぞ。俺は同じ事言うのが嫌いだ。

それさえクリアすればやれる事は多い。焦れよ緑谷。」

 

「っはい!」

 

怒りつつ、助言も入っており、緑谷は元気に返事をした。

 

「さてHRの本題だ、急で悪いが今日は君らに‥。」

 

相澤の言葉に生徒等はざわつき身構える。

また臨時テストかのその類いなのだろうかと。

 

「学級委員長を決めてもらう。」

 

「「「学校っぽいの来たーーー!!!」」」

 

いかんせん普通の委員長決めに生徒等は

不安だった分、その喜びで皆は一斉に手を上げ始める。

 

「委員長!!やりたいですソレ俺!!」

 

「ウチもやりたいス。」

 

「僕のためにあるヤツ☆」

 

「リーダー!!やるやるー!!」

 

次々と挙手し、もう殆ど全員挙げてるぐらいの勢いで

盛り上がるクラスに、相澤は少し強めに咳払いをし、

そのクラスは一瞬にして静まり返る。

 

「‥まあ、他にも色々委員があるが、

合理的に考えてクラスの委員長決めが最優先。」

 

「あ、それなら提案です。

峰田さんは保健委員以外でお願いします。」

 

「あ、それウチもさんせー。」

 

「なぁんでだよっ!!?まだ何も言ってねぇだろよ!?」

 

相澤の言葉に発案する八百万、それに耳郎が賛成すると、

峰田が反応し突っかかるが、軽く舌打ちが聞こえていた。

 

「静粛にしたまえ!!」

 

突然飯田が声を上げ、A組生徒等は飯田に注目する。

 

「“多”を牽引する責任重大な仕事だぞ‥!

『やりたい者』がやれるものではないだろう!!

相澤先生が仰っていたまずは

クラス委員長を誰であるかを見定め!

そして周囲からの信頼あってこそ務まる聖務‥!

民主主義に則り真のリーダーを皆で決めるというのなら‥

これは投票で決めるべき議案!!!」

 

ビシィ!!

 

「聳え立ってんじゃねーか!!何故発案した!!」

 

まともな意見を発案した飯田だがその腕は

誰もが二度見してしまうほど高く聳え立っていた。

 

「日も浅いのに信頼もクソも無いわ飯田ちゃん。」

 

「そんなん皆自分に入れらぁ!」

 

「だからこそここで複数票を獲った者こそが、

真に相応しい人間という事にならないか!?

どうでしょうか先生!!!」

 

「時間内にやるなら何でもいい。

あと別の委員長はまた日を改めてだ、分かったな?」

 

「ちっ‥。」

 

蛙吹と切島が言うと納得の行く説明をし、

皆はなるほどと呟く。

相澤に了承を得ると、誰とは言わないが

小さく舌打ちをしている紫色の頭の奴がいた。

 

「それでは!この投票の箱に書いた紙を入れてくれ!

文字通り投票が多い人が学級委員だ!」

 

寝袋に入ってしまった相澤に変わり、

飯田は投票箱を用意し、教卓に置くと

意外にも早く次々と箱に紙が入れられていく。

 

殆どは自分だろう‥。果たして、結果は‥!

 

 

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