いつかの明日へ、【ヒーロー】は助け合いでしょ   作:しょくんだよ

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切り札と形勢逆転と平和の象徴


No.17反撃の英雄

「はぁ!」

「たぁ!」

「せいやっ!」

 

「っ!?流石に多勢は‥!きっついね!!」

 

「こんな奴ら‥!触れて終いだ‥!」

 

「そうはいかないっ!はぁあっ!」

 

「っ!電流‥!?

昆虫類の能力が使えて身体能力上昇、

おまけに増殖して電撃かよ‥!

コンボって奴はチートだなそれ‥!あ〜だるい‥!」

 

ガタキリバの分身の攻撃に防戦をする敵オーズ。

死柄木は隙を突いて触れようとするが、

頭部の〝クワガタホーン〟から雷を発生させ

辺りを緑色の電流が走る。死柄木は予想外の攻撃に

飛び下がりそう言いながら警戒する。

 

「まぁ!強力‥な‥!分‥!反動も凄いから!

ここは粘るしかないよ死柄木君!」

 

「お前が一番粘れ‥。その為の対策だろ‥。」

 

「粘ってるよっ!でも私も使い始めたばっかだから

結構疲れるんだよこれ!」

 

「知るか‥。」

 

敵オーズは受け流しながら言うと不満そうに死柄木は言う。

そして脳無に数で交戦するオーズは

力の差がある為、何体かは突っ込み飛ばされ、

また次の何体かは突っ込み、飛ばされている。

数打てば当たるとはこの事だが、ショック吸収の

〝個性〟を持つ脳無には徐々に押されてる一方だ。

 

「お前!何で俺と同じオーズの力を持ってるっ!?」

 

「それは後々わかる‥よ!

今は未知の(ヴィラン)って事で!話通るかな!

はぁっ!」

 

「うわっ!?」

 

問いかけるオーズに敵オーズはそう答えながら

蹴り飛ばし、一体のオーズは飛んで行く。

その交戦の最中、緑谷、蛙吹、峰田と一体のオーズは

倒れてるイレイザーヘッドの元へ駆け寄っていた。

 

「イレイザーヘッド!!」

 

「凄い重症‥!見ていられないわ‥!」

 

「は、早く運んでここから逃げようぜっ!?」

 

ボロボロになって気を失っているイレイザーヘッドを

緑谷は担ぎ、その後ろをフォローする形で

三人はその場から逃げ出していた。

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

ー USJ出口付近にて ー

 

 

 

「おぉああっ!!捕らえたっ!!」

 

「ナニッ!?」

 

五体程駆けつけたオーズは肩から肩へと積み重ねで

塔みたく登ったオーズは上空にいる蝶々のヤミーに

向かって跳び、足を掴む。

 

「行くよ!」

 

「分かった!せいやぁっ!!」

 

「「「せいやぁっ!!」」」

 

「グッ!?ウォアアアアッ!?」

 

捕まってるオーズは合図を出すと

残りのオーズは順番に跳躍し、四人同時に蹴りを

食らわし、蝶々のヤミーはダメージを負い爆散する。

 

「やった!」

 

「す、すげぇ!一人、いや五人であの怪物倒したぞ!?」

 

「これが同じ系統三枚の力‥流石だ火野。」

 

「なら!俺等も全力でこいつを押さえないとな!」

 

芦戸、砂藤、障子は見て驚くと、瀬呂はそう言って

黒霧に〝個性〟のテープを飛ばす。

 

「っ!?まさかヤミーを‥!やはり〝本物〟の

オーズは侮れませんね‥!しかし、応援は呼ばせませんよ!」

 

「そうは!させへんっ!!」

 

黒霧はテープを避け、オーズに迫るが、

〝個性〟で浮いた麗日は黒霧の首元にある

〝アーマー〟らしき物に触れる。

 

「理屈は知らへんけど、こんなん着とるなら

実体があるって事じゃないかな…!!!」

 

そう言いながら、麗日は〝個性〟を使い、

ソレを放り投げる。

 

「いっけぇ!!飯田君っ!!!」

 

「っ!?小癪な真似を‥!!」

 

麗日は叫ぶと飯田は〝個性〟を使い全力で出口へ向かう。

ヤミーはオーズが倒した今、残すは黒霧のみ。

それを遠ざけた事でチャンスが生まれる。

追いかけようと黒のモヤを広げるが、

引っ張られる様な感覚が襲い、黒霧のモヤは

飯田まで届かない。背後を見ると

瀬呂が〝個性〟を使い引っ張っていた。

 

「やっと捕らえた!!行けえ!委員長!!」

 

「こんな物‥!」

 

「そうは行かないよ!せいやぁ!」

 

「「「「せいやぁ!!」」」」

 

テープを取ろうとするがその目の前に

オーズ五人が跳躍し、飛び蹴りをする。

何体かは空振るが一体はアーマーに直撃し、

黒霧は出口とは反対方向に飛ばされる。

 

「‥‥‥応援を呼ばれる‥。ゲームオーバーだ‥。」

 

出口を飛び出して行った飯田を確認し、

黒霧はそう言うと、〝個性〟を使いその場から

姿を眩ました。

 

「よっしゃあっ!」

 

「火野が来ていなかったら私達本当危なかったよー!」

 

「「「「「安心するのはまだ早いよ。

俺はこのまま広場で奴らを足止めするから

皆んなは13号と一緒にここで待っていてくれる?

直ぐに緑谷達もここにくるから。」」」」」

 

「一緒に喋ってると気色悪ぃな。」

 

砂藤は喜びガッツポーズを取り、芦戸はオーズにそう言うと、瀬呂は横一列に揃うオーズに向かって

毒舌を吐く。するとオーズはショックを受け

同時に四つん這いになり落ち込んでいた。

 

「と、とにかく皆んなはここにいて!じゃっ!」

 

「あ、火野君っ!」

 

一体のオーズはそう言ってセントラル広場の方へと

跳躍し、広場にいる他のオーズ等の加勢をする。

そして、階段付近で、イレイザーヘッドを抱き抱えてた

緑谷と峰田、蛙吹がこちらにやってくるのが見え、

麗日達は駆け寄っていた。

 

「‥あれ?これっ。火野君の‥?」

 

ふと、芦戸は足元に落ちている一枚の

銀色のメダルを確認し、それを拾う。

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★

 

ー 山岳ゾーンにて ー

 

 

「せいやぁっ!!」

 

「ドァッ!?」

 

「耳郎さん!」

 

「オッケー!」

 

オーズは蟷螂のヤミーを蹴り飛ばし、怯む隙に

耳郎の名を呼ぶ。耳郎は耳朶についてるプラグを

コスチュームの足にあるステレオの様な部分に差し込むと

爆音の衝撃波を出し、ヤミーに食らわせる。

 

「とどめは私がっ!!」

 

「グッ!?ウォアアアア!!!」

 

その背後からトランポリンを使って飛び上がった

八百万はロケットランチャーらしき代物を生成すると

ヤミーに向け引き金を引き、放つ。

蟷螂ヤミーに当たり、その威力に耐えきれず爆散した。

 

「これで一安心ですわね。」

 

「今の‥バズーカ‥?八百万さんそんな物まで創れるの?

すごっ‥。」

 

「本来は使わない事にしてます。ですが

相手が人外なら別ですわ。」

 

「いや、てか火野。

あんたの個性の方が十分凄すぎるから。」

 

 

耳郎響香

 

個性『イヤホンジャック』

 

プラグを指す事で自身の心音を爆音でお届け!!

他にも微細な音をキャッチしたりだとか!

 

 

八百万百

 

個性『創造』

 

生物以外なら何でも生み出せれる!

それを可能にするのは分子構造まで把握する

彼女の知識量だ!

 

ヤミーを倒し、二人+三人の分身は互いの安否を確認すると

物陰から上鳴が出てくる。

 

「う、うぇ〜〜い‥‥。」

 

「うわっ、え?上鳴君‥?どしたの‥?」

 

「さっきまで(ヴィラン)と戦ってたんだ。

訓練の‥時もそうだったけど‥ブフッ!」

 

馬鹿みたいな顔に驚くオーズ。

一度見たことある耳郎は説明しようとするが

笑ってしまう。

 

 

上鳴電気

 

個性『帯電』

 

W数が許容オーバーすると

脳がショートし一時的に著しくアホになるぞ!!

 

 

 

「‥ま、まあ無事で何よりだよ。

三人は早く出口に行って皆んなと合流してほしい。

俺は他の所に行って加勢してくるっ。」

 

「あっ!おい火野っ!」

 

耳郎が呼び止める間もなく、オーズ等は跳躍し、

その場から姿を消した。

 

「相変わらず凄いジャンプだなぁ。

八百万、ウチらは言われた通りに出口へ‥どうした?」

 

「あんなに急いでどうしたのでしょう‥?」

 

「それは〜、ほらアレだろ?他の奴らが

心配なんだと思うよっ。」

 

耳郎はそう言うと、八百万は横に首を振った。

 

「いえ、何か‥火野さんはどこか

()()()()()感じが致しますわ‥。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆

 

 

 

「「「「うわぁあっ!!?」」」」

 

「どうした‥‥?えぇ、おい?

さっきまでの威勢はどこに行ったんだオーズ?」

 

「え、呼んだ?」

 

「黙れ、お前じゃない‥。」

 

脳無に吹き飛ばされ、諸に攻撃を受けるオーズ。

すると、死柄木と敵オーズと交戦していたオーズは

身動きが鈍くなり、膝をつく。

どうやら分身で作り出した個体は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()らしく、その場にいる全オーズは疲労とダメージで足元がおぼつかない状態だった。

 

「息も上がってんな‥。そりゃあんだけ自分増やせば

その分疲労も溜まるわな‥。」

 

「そうそう!ガタキリバはそこが弱点なんだよねっ。」

 

「知ってるなら先に説明しろよ‥。

おかげで電撃受けて服が焦げた‥弁償しろ‥。」

 

「えーっ、服ぐらいいいじゃん。

それか私が選んであげよっかっ?とびきり可愛いやつ!」

 

「はぁ‥。本当粉々にするよお前‥。」

 

死柄木と敵オーズは痴話喧嘩をし出す。

疲労が溜まり始め息が荒くなるオーズは

何かを感じ取ったのか、少し安心した表情を

マスク内で行い、立ち上がる。

 

「‥悪いけど、お前等が持ってきた

(ヴィラン)と変な怪人‥ヤミーだっけ?

‥全部倒させてもらったよ‥。」

 

「えっ!?ヤミー倒したの!?

うぅーん、()()()だからやっぱダメかぁ。」

 

「‥あ〜オールマイトは来ないし、

お前のを含めて雑魚共は役に立たない‥。」

 

「は?それは失礼過ぎない?あんただって

連れてきたあの雑魚達使い物にならないじゃない。」

 

オーズの言葉に二人の(ヴィラン)はまたもや痴話喧嘩をし出し、オーズはチャンスだと思い

足に力を入れたその時だった。

 

「‥うぐっ!?うぁっ!あぁっ!!?」

 

突然オーズは苦しみ出す。

すると身体の緑色が灰色へと点滅するかの様に

発光し、その変身は解かれ、膝をつく。

そして周りにいた分身も一気に消える。

 

「うぅ‥!!もう限界か‥!!」

 

「‥あ〜、丁度いい。

このイライラはお前で晴そう‥‥それがいい‥。」

 

「あっ、待って待って。火野映司君が持ってる

ガタキリバ貰ってからにしてよっ。

でも()()()()ダメだよ?」

 

「‥ちっ。脳無、こいつの四肢をへし折れ。」

 

そう言って死柄木の言葉に脳無は従い、

映司の元へと歩み寄ってくる。

とてもじゃないが火野は立つ事すら儘ならない状態だが、

諦めず、息を荒く呼吸し、踏ん張ろうとする。

 

「死柄木弔。」

 

「‥今度は何だ。」

 

すると、黒霧が死柄木の横に現れ、

そちらに反応がいったためか、脳無の動きが止まる。

 

「行動不能にはできたものの、散らし損ねた

生徒がおりまして‥‥一名逃げられました。」

 

「は?」

 

「えっ?黒霧さんマジで言ってんの?」

 

「…………は?はーー…はあーーー、黒霧、お前…

お前がワープゲートじゃなかったら粉々にしたよ…

流石に何十人ものプロ相手じゃ敵わない。

ゲームオーバーだ‥‥。帰ろっか…。」

 

黒霧の知らせに敵オーズは驚き、死柄木は

首をがりがり引っかきながら黒霧を睨みつけ溜息を吐く。

飯田を逃がせたのはその場にいた分身体で

火野も知っており、悪態をつく様に鼻で笑う。

 

「‥まあ、計画を台無しにしてくれた()()()だけは‥。

殺して帰ろう‥!脳無‥!」

 

「ちょっ!死柄木君話がちがっ‥!」

 

死柄木は形相を変え、脳無を呼ぶと

地面を蹴り、脳無は火野に突っ込んでいく。

敵オーズは止めんと駆け出すが、スピードからにして

圧倒的に脳無の方が早い。

 

一度は形勢逆転とした戦いが再び恐怖の現実に戻される。

強い個性を持っていようと、彼はまだ学生。

経験値もなく、その力を使いこなせなければ意味がない。

 

だが火野は思っていた。

 

周りの友達や仲間が逃げれたのならそれでいい。

十分だと。

 

そう思い、諦めて目を瞑ろうとした。

その時、それを打ち壊す者が現れる。

 

突如、出口の扉が勢いよく吹っ飛び、

広場にいた(ヴィラン)達と火野はその方向を見遣る。

 

 

そこにはいた。平和の象徴、

この窮地を脱してくれる英雄。

 

 

 

 

 

 

「もう大丈夫。私が来た!」

 

 

 

 

No. 1ヒーロー、オールマイト、ここに参上する。

 




「あー!見て見て死柄木君!これが例の次回予告だって!
面白そうじゃん!早速始めましょっ!」

「うるさい、脇真音。あと呼び出すな、興味ない。」

「つれないなー!さてさて!
火野映司君がピンチの時に現れましたよオールマイト!
やっぱり画風が違うよね!強い人は
あんな感じになるのかな?って死柄木君どこ行くのさっ!」

「帰る。」

「帰らないでー!まだ説明の最中だってば!
何か喋ってよ!」

「はぁ…。お前、あのコンボに押されていたが、
全然強くないな…。やっぱ偽物は本物に勝てないか‥。」

「偽物言うな!ふん!
今全力出したって面白くないでしょ!
私が本気出せばあのオーズもオールマイトも一瞬よ!」

「なら殺れ。」

「ごめんなさい。」

「おい。」

次回!No.18一位の本気

更に向こうへ!Plus Ultra!!
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