いつかの明日へ、【ヒーロー】は助け合いでしょ   作:しょくんだよ

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誰かが

困っていたら

手を差し伸ばす。


No.2仮面ライダーオーズ

「はぁ、参ったなぁ…。ちょうど警察の人がいたから

落とし物届け出したはいいけど、見つかるかなぁ。

〝二枚〟だけじゃ使えないし…。」

 

火野映司は警察との聴取を終えた後、

私用の【落とし物】を警察と協力し探したのだが

見つからず、結局落とし物届けを出して帰宅する途中だった。

 

「あー。…考えても仕方ないか。…ん?」

 

意外と冷静で映司は軽く息を吐く。

ふと、映司は何かに気づいたのか辺りを見回す。

見つけたのは商店街の入り口だ。

そこには野次馬が集っており、映司は血相を変え

地面を思い切り蹴り、全力で事件が起きている

方角へと走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 

「ばかやろーー!!止まれ!!止まれぇ!!」

 

 

 

デステゴロが叫ぶ。ただでさえ苦戦していた(ヴィラン)

向かっていくのはヘドロに捕まっている爆豪勝己と同じ

若い少年二人だ。

緑谷出久に火野映司、駆け出す少年達に一気に

野次馬はざわつき、唖然としていた。

そしてその中には痩せ細った本来の姿(トゥルーフォーム)のオールマイトもいた。

 

(さっきの少年…!?何を!?それにあの子までっ!?)

 

オールマイトは焦る。今日の力を使い果たし、

平和の象徴として活動する事が出来ず、目の前の光景を只々見る事しかできなかったからだ。

 

 

「っ!?うぎゃっ!?」

 

一方駆け出した出久は瓦礫に躓き、盛大に顔から転倒。

その衝撃にポケットから先程拾った一枚のメダルがコロコロと転がっていく。

 

「っ!あっ!」

 

それにいち早く気付いたのは映司。だが映司はメダルを拾わず、

出久の方へと駆け寄る。

 

「君!大丈夫っ!?」

 

「…っ!!」

 

「あっ!ちょっとっ!」

 

安否を確認するも出久は構わず立ち上がると

ヘドロに向かって走り出す。

 

「爆死だ。」

 

「っ!しぇいっ!!」

 

当然少年等に気付いてたヘドロは爆豪の個性を使い

手を大きく振りかざそうとする。

出久はビビるも何か思いついたのか背中に背負った鞄を下げ

情けない声と共にそれをヘドロへ目掛け投げた。

打撃が通じない相手に何とも言えない悪あがきだが

鞄は顔に当たり怯んでいた。

 

「かっちゃん!!」

 

「…ガハッ!!デクっ!!何でてめぇっ!?」

 

出久はヘドロに近付き爆豪の口元についていた泥を掻き分けると

ヒーローでもない、来る筈のない増してや

無個性な奴が、と思ったのだろう

動揺と怒りが合わさった感情をあらわにしている。

だが、出久は関係なく

 

 

 

 

「君が、救けを求める顔してた…!」

 

 

 

「っ!?」

 

ニカっと、出久は涙目で震えていて

恐怖に押し潰されそうな状態なのに、彼は笑って答えた。

その発言にオールマイトは何か突き動かされたかの様な

感覚に言葉が突き刺さる。

 

(っ!!くそっ!こんな時に上手く力が入らない!?holy shit…!)

 

オールマイトは力もうとするが上手く力が入らないのか

軽く吐血をしてしまい、今にも膝をつきそうになる。

 

(情けない…!情けない…!!)

 

己の貧弱さにオールマイトは自身の膝を

ドンドンと拳で叩き、奮い立たせようとする。

 

 

「もう少しなんだから邪魔すんなぁ!!」

 

 

「自殺志願かよ!」

 

「無駄死だ!援護する!」

 

目の前で無力の少年が無謀にも勇敢に立ち向かい

爆豪を救けようとしている。

そして、今にも出久が襲われそうになっている。

流石のヒーロー達もやむ終えず救けに行こうとする。

 

 

BOOM!!

 

 

だが、ヘドロの攻撃が当たり、爆発する。

誰もが間に合わなかったと思ったその時だった。

 

「っ!?何っ!?」

 

「!?」

 

爆破したのは瓦礫でそこには出久はいなかった。

が、すぐ横に出久、それともう一人

 

「大丈夫かい?」

 

「あ…え…?あの…君は…?」

 

「俺は火野映司。後は俺に任せてくれないかな?

あと、これは返してもらうよ。

拾ってくれてどうもありがとうっ。」

 

「あ…それ…!君のだったんだ…!」

 

ヘドロの攻撃を映司が出久を抱えて

ぎりぎり交わしたのだろう。無事を確認した映司は

身体を叩きながら立ち上がり赤いメダル(コアメダル)を確認する。

 

「何だてめぇ!?俺とやろうってのか!?

いいぜぇ!今の俺は無敵だ!どんな奴にも負けやしねえ!」

 

「物騒な奴だなぁ。…その子を解放してほしい。

俺も()()()()()はしたくないんだ。」

 

「ほざくな!お前みたいなガキに何ができる!?

調子に乗ってるとまじで殺すぞ!!」

「ーーっ!?」

 

「おい!?誰か知らんがお前等下がれ!子供が出て解決できる問題じゃない!!死んじまうぞ!」

 

映司の言葉に声を荒げるヘドロ、それを見てるヒーロー達は止めようと声を掛けるが

映司は動かなかった。彼の目は

今この状況を解決しようとしている勇敢な目をしていた。

映司は後ろポケットから不思議な形をした物を取り出し、

それを腰に宛てがうと、両サイドから

銀色のベルトが放出し、腰に巻き付く。

装着されたそれはドライバーの様な見た目となる。

 

名は、オーズドライバー。

 

「死んじまう…か。楽して助かる命がないのは、どこも一緒だな!」

 

ピン!っと映司は赤のコアメダルを弾いてキャッチし、

同時に取り出していた()()の別のコアメダルの内、

緑のコアメダルを赤と同時に、そして黄コアメダルをドライバーの空いている穴に嵌める。

ドライバーを右斜に傾けると右腰部分にある

円形の装置をドライバーに翳すとリズム良く小気味良い音がその場に鳴り渡る。

 

そして、彼は言った。

 

 

 

         「変身。」

 

 

 

 

タカ!

 

トラ!

 

バッタ!

 

 

 

 

 

 

リズム感のある音声が響き渡ると、先程の映司の姿とは別人の格好をした者が立っていた。

頭部は赤、身体は黄、脚部は緑とメダルと同じ配色をした見た目で胸部は鷹、虎、蝗と生き物のサークルが描かれた造形が施されている。

まさにそれは()()と言うに相応しい姿だ。

 

「っ!?何だ…!その姿…!?」

 

 

 

「何だ!?どーなってんだ!?」

 

「あの少年まさかプロヒーローなのか!?」

 

「まさか!どう見ても子供だ!あいつの個性だろ!」

 

「でもあんな個性今まで見たことないよ…!」

 

「なんか、エモいな!」

 

「キタコレ」「キタコレ」「キタコレ」「キタコレ」

 

(ヴィラン)は勿論、ヒーロー、

野次馬達も驚きその姿を目に焼き付けていた。

 

「き…君は…!?そ、それに今の…!たか、とら、ばったって…!」

 

「あ〜歌は気にしないでいいよ。俺は火野映司。

そしてこれは俺の()。〝仮面ライダーオーズ〟だ。」

 

「オーズ…!す、すごい…!!

で、でも!あの(ヴィラン)は打撃も触れることも出来ない個性なんだ!何かかっちゃんから離れさせる方法があれば‥!」

 

「大体見れば分かるよ。大丈夫、考えがあるから。

さてと、…あぐっ!?」

 

「っ!どうしたのっ!?」

 

オーズは何もしてる訳でもないのに、

突然と膝をついてしまう。

 

「な、何だ!?やっぱりハッタリじゃねえか!」

 

「うぐっ!?()()()()まだダメか…!でも!

誰かが救いの手を差し伸べるなら!俺はそいつを掴む!」

 

オーズは言い切って立ち上がると、再び右腰にある装着

〝オースキャナー〟を取り出すし、再びドライバーに翳し、読み込ませた(スキャン)

 

 

スキャニングチャージ!!

 

 

 

音声が鳴るとオーズの脚部〝バッタレッグ〟が光り出すと

その足は形を変え、逆関節形態になり、

更に力を入れ一気に解放。跳躍力で空高く跳びあがる。

 

「っ!?飛んだ!?」

 

「何だあいつ!?どんな個性してんだ!?」

 

「キタコレ」パシャッ「キタコレ」パシャッ「キタコレ」パシャッ

 

オーズが跳躍した高さは高度約百九十は飛んでいるだろう、

その高さにその場全員が驚き、一斉に見上げていた。

 

「ぐっ!?ダメだ‥!痛みが強すぎて上手く力が出せない‥!!」

 

天高く跳躍したオーズに再び激痛が走る。

しかしここで変身を解除したらそれこそ無駄死。

ここで決めなければあの子、爆豪は救えない!

 

 

「絶対に‥!助ける!!」

 

 

「その意気だ!三色の少年!」

 

 

瞬間だ。今上空にいる筈なのに、

聞こえる筈がない声が隣から聞こえる。

オーズはえっ?と声を漏らし振り向くと、

そこには同じく跳躍して飛んできたのだろう、

平和の象徴、オールマイトがいた。

 

「あ、貴方はっ!オールマイト!」

 

グハッ ‥YES!!さあ自己紹介は無しだ三色の少年!

君は今飛んでもなくJUMPしてるが、ここからどうする気かね!?」

 

「ここから、俺の攻撃で(ヴィラン)から

あの子を衝撃で引き剥がします!でも‥上手く力が‥!」

 

その瞬間、オーズは強制的に変身が解かれ、

映司とオールマイトはそのまま落下して行く。

 

「‥どうやら君はまだその力を()()

出来てないようだね!だが君の!()()の勇姿はしかと受け取った!もう大丈夫!何故なら!」

 

オールマイト血を吐きながらも映司を抱え、

画風が違うその笑みでこう言った。

 

 

 

 

 

 

「私が来たからだ!!」

 

 

その瞬間、映司の意識は途絶えた。

 




タトバキックって不遇ですよね。


最近オーズとヒロアカにちょっとハマりまして汗
気長に書いていこうかなと思います。
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