いつかの明日へ、【ヒーロー】は助け合いでしょ 作:しょくんだよ
『さあ続々とゴールインだ!順位等は後程
まとめるからとりあえずお疲れ!!』
緑谷出久の後に続き、轟、爆豪、オーズがゴールし、
その下の順位の生徒等も続々とゴールしていく。
「ハァ…ハァッ、また…クソっ…!クソがっ…!!!」
「……。」
「『四位』かぁ…。まあ仕方ないか。」
爆豪は到着するなり、順位なのか緑谷に負けたのか
悔しがっていた。
轟は無言で息切れしながら緑谷を見ており、
火野は変身を解き、自分の順位を呟いていた。
「デクくん…!凄いねぇ!」
「この〝個性〟で遅れをとるとは…
やはりまだまだだ僕…俺は…!」
「麗日さん、飯田君っ。」
ゴールする生徒等の中から麗日と飯田が
緑谷に駆け寄る。
「1位凄いね!悔しいよちくしょー!」
「いやあ…、てか顔近い…。」
素で悔しがる麗日に距離が近いか緑谷は
腕を顔を隠す様に覆い恥ずかしがる。
「はぁ…!はぁ…!」
「お、おやおやぁ…。例のビッグアイテムは
使わなかったんですね…?」
発目の後にゴールした後藤に発目は声を掛けるが
後藤は無言で彼女の横を通り過ぎて行く。
『さあ皆んなゴールしたわね。
それじゃあ結果をご覧なさい。』
生徒等が全員ゴールしたのを確認し、
ミッドナイトはそう言うとモニターに順位が発表される。
1 緑谷出久(A組)
2 轟焦凍(A組)
3 爆豪勝己(A組)
4 火野映司(A組)
5 塩崎茨(B組)
6 骨抜柔造(B組)
7 飯田天哉(A組)
8 常闇踏陰(A組)
9 瀬呂範太(A組)
10 切島鋭児郎(A組)
11 鉄哲徹鐵(B組)
12 尾白猿夫(A組)
13 泡瀬洋雪(B組)
14 蛙吹梅雨(A組)
15 障子目蔵(A組)
16 砂藤力道(A組)
17 麗日お茶子(A組)
18 八百万百(A組)
19 峰田実(A組)
20 芦戸三奈(A組)
21 耳郎響香(A組)
22 回原旋(B組)
23 円場硬成(B組)
24 上鳴電気(A組)
25 凡戸固次郎(B組)
26 心操人使(普通科)
27 柳レイ子(B組)
28 拳藤一佳(B組)
29 宍田獣郎太(B組)
30 黒色支配(B組)
31 小大唯(B組)
32 鱗飛竜(B組)
33 庄田二連撃(B組)
34 小森希乃子(B組)
35 鎌切尖(B組)
36 物間寧人(B組)
37 角取ポニー(B組)
38 葉隠透(A組)
39 取蔭切奈(B組)
40 吹出漫我(B組)
41 発目明(サポート科)
42 後藤慎太郎(サポート科)
43 青山優雅(A組)
「見ての通り予選通過は上位43名!
残念ながら落ちちゃった人も安心しなさい!
まだ見せ場は用意されてるわ!!そしていよいよ本選よ!
ここからは取材陣も白熱してくるよ!気張りなさい!!」
生配信で走り終わって個性的な皆の顔が順位と共に
映し出され、ミッドナイトは一旦区切り、
瞬時モニター画面はルーレットみたく、
文字が高速で回転する映像が映される中、
ミッドナイトは喋る。
「さーて、第二種目よ!!私はもう知ってるけど〜〜〜
…何かしら!!?言ってる側からコレよ!!!!」
回転する文字が止まりミッドナイトは叫ぶ。
そこには『騎馬戦』と書かれていた。
「騎馬戦…!俺ダメなやつだ。」
「き、騎馬戦…ゴクッ。」
「個人競技じゃないけどどうやるのかしら。」
上鳴は自身の〝個性〟を気にしてるのかそう言うと
隣の峰田は何故か唾を飲む。
そしてその隣の蛙吹が首を傾げると
ミッドナイトは説明をし始める。
「参加者は2〜4人のチームを自由に組んで
騎馬を作ってもらうわ!基本は普通の騎馬戦と
同じルールだけど、一つ違うのが… 先程の結果に従い
各自にポイントが振り当てられる事!」
「入試みたいなポイント稼ぎ方式か。わかりやすいぜ。」
「つまり組み合わせによって騎馬のポイントが
違ってくると!」
「「あー!」」
「あんたら私が喋ってんのにすぐ言うね!!!」
砂藤、切島が補足を言うと芦戸と火野は納得し、
声を出すと余計なお世話だったのか
鞭をピシャン!と鳴らしミッドナイトは怒る。
「ええそうよ!!そして与えられるポイントは
下から5ずつ!43位が5ポイント、42位が10ポイント
…といった具合よ。そして…1位に与えられる
ポイントは、1000万!!!!」
一位のポイントを聞いたその瞬間、全員の視線が
当の本人の緑谷は予想外のポイント数だったのか
あり得ないくらい驚愕した顔をしていた。
「1000万…?」
「上位の奴ほど狙われちゃう競技…、
言うなれば!下克上サバイバルよ!!!
上に行く者には更なる受難を。雄英に在籍する以上
何度でも聞かされるよ。これぞPlus Ultra!
予選通過一位の緑谷出久くん!!
持ちポイント1000万!!」
その言葉に全員の緑谷への視線はまるで
獲物を狩る様な視線へと変わる。
その重圧の中、緑谷は冷や汗を流すと
ミッドナイトは続けて解説をする。
「制限時間は15分。振り当てられたポイントの合計が
騎馬のポイントとなり、騎手はそのポイント数が表示された
鉢巻を装着!終了までに鉢巻を奪い合い
保持ポイントを競うのよ。取った鉢巻は首から上に巻く事。
取りまくれば取りまくるほど管理が大変になるわよ!
そして重要なのは鉢巻を取られても、また騎馬が崩れても、
アウトにはならないってところ!」
「ってことは…。」
「43名からなる騎馬10〜12組がずっと同じ
フィールドにいるわけか…?」
「シンド☆」
「一旦ポイントを取られて身軽になっちゃうのもアリだね。」
「なるほど。それなら一回対策を立て直して
挑むってのもアリだね!」
「それは全体のポイントの分かれ方みないと
判断しかねるわ、火野ちゃん、三奈ちゃん。」
A組の生徒等が個々で話してどうするか考えていると
ミッドナイトは鞭を鳴らし注目を集める。
「〝個性〟発動アリの残虐ファイト!でも……
あくまで騎馬戦!!悪質な崩し目的での攻撃等は
レッドカード!一発退場とします!
それじゃこれより15分!
チーム決めの交渉タイムスタートよ!!」
そう言って交渉時間が始まり、皆は仲のいい仲間達で
メンバーを決めるべく散らばって行った。
☆★☆★
「火野ー!って火野はっ!?いねえじゃん!」
「火野なら組む人決まったって言ってたよ?」
「マジかぁあっ!!うわぁあ!アイツと組めば
絶対1位になれたのにぃ!!」
「考えが汚いわ峰田ちゃん。」
「芦戸ぉ!俺と組もうぜぇ!!?」
「いや!」
「がぁあああ!!?」
「行動が早いわ峰田ちゃん。」
峰田は火野を探すべく呼んでいたが芦戸にそう言われ
嘆いていると蛙吹にツッコまれる。
「障子君、俺と組まないか?背後は
俺の〝個性〟でカバーするよ。」
「尾白、助かる。後二人…、俺は図体がデカいから
上は不向き…。騎手を誰にするかだな…。」
一方でメンバーを探している障子に尾白が声を掛け、
二人は組む事になって、残りの空きを探していた。
「…デク君?誰か人材おるん?」
「火野君っ。組めたらとても心強かったんだけど
流石にもう決まったのかな…。」
「そりゃオーズだもんっ。
最初火野君色んな人に声掛けられてたよっ!」
その一方で一位の1000万ポイントを持つ緑谷は
彼の〝個性〟故か皆からは遠ざけられてる。
そこへ救いの手を差し伸べるかの様に
麗日が組む事となり、二人は残りのメンバーを探していた。
「時間は有限…、あ、飯田君!」
緑谷は刻々と過ぎて行くのを確認し、
飯田に声を掛けていた。
その一方…、
「後藤。組むか?」
「心操…、助かる。
ここにいる奴らは同じ組同士で手を組んでいる。
サポート科の俺は仲間外れみたいだ。」
「それを言ったら通過した普通科一人の
俺はどうなるんだよ…。お前はまだ二人だろ?
てかあのアイテムフル活用してた子は?」
「…あぁ発目か。奴なら一番と組むみたいな事言って
向こうへ行った。」
心操は後藤に声を掛け、後藤は周りを見ながら言い承諾する。
後藤が言うには同じサポート科の発目は
恐らく1000万ポイントの緑谷の所へ行ったのだろう。
「で、残りのメンバーはどうするんだ?
他の奴らは大体決まってきたみたいだし
後がないぞ。…最悪二人で行くか…。
(…最悪の手段は、いや、まだ使う訳にはいかない…。)」
「…あぁ。そういえば、お前には
まだ言ってなかったな。」
「何をだ?」
後藤は残りのメンバーをどう集めるか
心操に問い掛けると心操はニヤリと悪そうな
笑みを浮かべる。
すると、
「…!?お前…、何をした…?」
「まあ、ちょっと
☆★☆★☆★
『15分経ったわ。
それじゃあいよいよ始めるわよ。各組の騎馬は配置に!』
『さぁ起きろイレイザー!
15分のチーム決め兼作戦タイムを経て、
フィールドに
『…なかなか面白ぇ組が揃ったな。』
交渉時間が終了し、ミッドナイトが合図を出すと
12組の騎馬がポジションに配置し始める。
準備が整い、プレゼント・マイクは
うたた寝している相澤を起こし、相澤は
騎馬戦の組を見てニヤリと笑っていた。
『さァ!上げてけ鬨の声!!血で血を洗う雄英合戦が今!!狼煙を上げる!!!』
待ち侘びたと言わんばかりに
プレゼント・マイクの掛け声に観客は盛大に盛り上がる。
「さぁて、目玉は
俺が先導してやるから、後藤…、
サポートアイテムで背後は
「………くそっ。」
前馬となった心操が右馬の後藤にそう言うと、
後藤は気に入らないのか軽く悪態をついていた。
それもそのはず、左馬はA組ヒーロー科の青山と
騎馬は火野映司こと、
「……。」
「……。」
二人は間抜けの空の様に無言を貫き、
今、騎馬戦が開始されようとしていた。
ー 第三関門、心の地雷 ー
プレゼント・マイク
『さあ!最終関門は一面地雷原だぁーー!!
しかもこの地雷の中には〝心の地雷〟でもあるから
気をつけろぉーーーー!!
飛び出すモノローグで人格破壊すんなよ!?』
轟「心の地雷?なんだそれ…。」
カチッ
ドォン!!
〝お父さん大好き!!〟
轟「なっ…!!?う、嘘だ…そんなわけ…!!」
プレゼント・マイク
『早くも脱落者かぁ!?轟少年の心の奥底が
えぐられ四つん這いになってしまったぁあ!!』
相澤『体育祭のプログラム考えた奴誰だよ。』
火野「何あれっ!?あんなのもあるんだっ。」
カチッ
ドォン!!
〝パンツ破れてるよぉ!!〟
火野「えぇっ!?うっそ!!俺の明日がぁ!」
プレゼント・マイク
『二人目の脱落者ぁ!!火野少年
変身解いちまってズボン脱ぎ始めてるぞぉ!
いや!絵的にアウトだ!誰か止めろぉ!!』
相澤『あの地雷退かせよ…。』
次回!No.25改めて行こう!!
更に向こうへ!Plus Ultra!!