いつかの明日へ、【ヒーロー】は助け合いでしょ 作:しょくんだよ
ラタ・ラタ・ラトラァータァー!
「うぉおおおおおおあああっ!!!」
ライオン、トラ、チーターのネコ科の
〝ラトラーターコンボ〟となったオーズは
そのエネルギーを放出せんと雄叫びを上げる。
その頭部〝ライオンヘッド〟は獅子の立髪を
模様した造形をしており、全身黄色揃ったフォームだ。
『新フォームキターーーーー!!!
これがオーズの本来の力コンボってやつか!
かっけぇえええーー!!火野オーズも
全力出してきたなぁおい!!
…どしたイレイザー?何見惚れてやがんだよ?』
『見惚れてねぇ。昆虫ときて、今度はネコ科の形態…。
コンボってやつは強大なパワーを秘めてるみたいだが、
その反面、反動と疲労も大きい。この勝負、
案外早く終わりそうだな。』
『見たいですね!じゃ、そろそろ私は戻ります!
故障した私のベイビーちゃんを修復せねば!』
USJ事件のガタキリバを知っているので
その疲労で動けなかったと聞いてる相澤は
そう解説すると、バースは投げ捨てた
バースバスターを拾い、銃口の下部に装着されてる
マガジンの様な部分〝セルバレットポッド〟を取り外し、
中に入っている〝セルメダル〟を捨て、
新しくセルメダルを6枚装填し、上部の挿入口
〝セルレンダー〟へと接続し、6枚のメダルは
バースバスターの中へ供給される。
その後、再度銃口の下部にセットし、構える。
「へぇ…!それセルメダル…だっけ?
それが銃弾だったんだ。」
「あぁ、〝見せない〟様に事前に装填した6枚だけで
今ままでやり過ごしてきたが、もうその必要はなくなった。
その
「流石後藤さん、でも…。
〝コンボ〟はそれだけじゃないよ…!」
「昆虫系のコンボでそれも把握済みだ!ハッ!」
バースはバースバスターのトリガーを引き、
エネルギー状の銃弾をオーズに向けて放つ。
オーズは横に回避しようとするが、
『はっ?ハーーーーッ!!?
瞬間移動したぁ!!?どーなってんだ!?
チートかよチーターだけに!?』
『違う、脚部のチーターで見えないくらいの
スピードで高速移動しやがったんだ。…驚いたな。
それもコンボの力か…?』
「す、凄い火野君!全然見えなかったよ…!?」
「飯田のレシプロより早くね!?
どこまで才能マンなんだよあいつ!」
「…!野郎……!」
「(…あいつ、体力テストの時は
あの足制御出来てなかったはずだ…。
コンボの力なのか、体育祭までに仕込んだのか…
侮れないな、火野…。)」
プレゼント・マイクが実況し、相澤は目を見開いて
解説する。観席にいた麗日、瀬呂、爆豪が驚くと
轟はそう思ってオーズの動きを見届けていた。
そうこうしてる間に、バースは4発、オーズに
向けて銃弾を放つが、オーズは高速移動で全て避け走る。
そしてバースは何か思ったのかオーズに向かって口を動かす。
「成る程な…。止まる瞬間、その脹脛の穴、
車で例えるなら衝撃緩衝機溝の様な機関を
進行方向の逆に向けて煙を噴射させて
そのスピードを殺しているのか。」
「おぉ、すっごい後藤さん!その通りだよ!」
「褒めてる場合じゃないだろ…!」
バースはバースバスターをオーズに向けると
オーズは走り出す。だがバースは打たずに、
走る方向に向けて、銃弾を放つとオーズに命中し、
火花を散らして転がる。
『命中!!後藤バースすげぇ!!!』
「うわぁっ!いだっ!?」
「走る方向とバースの分析機能があれば
対処できる。同じ行動は通用しないぞ。」
「あっはは…………はぁ…はぁ…!」
「何だ?疲れたのか?それともそのコンボのパワーが
大きすぎて疲労の蓄積が早いとかか?」
起き上がるオーズは息切れをしており、
バースはバースバスターのセルメダルを交換しながら
呼び掛けると、オーズは頷き答える。
「両方…正解…!あまり長くは戦えないかな…!
せっかくのバース色々見てみたかったけど、
そろそろ決めるよ後藤さん!」
「また高速移動かっ?何度も同じ…」
オーズは声を上げ、バースはそう言おうとすると
オーズは右腰のオースキャナーを取り出し
再度オーズドライバーをスキャンした。
スキャニングチャージ!
「っ!!うぉおおおおおおおっ!!!」
音声が鳴り響き、オーズは再び雄叫びを上げたその瞬間。
頭部の〝ライオンヘッド〟が発光し、
リングの上はその光に包まれ、一気に眩しくなる。
「っ!?閃光…!!?いや…!
『な、なんだぁ!!光……てか!熱いっ!!?』
『熱線放射か…!』
「ま、眩しいっ!!」
「何も見えねー!!しかも熱い!!」
「目がぁー!目がぁー!!?」
バースは両腕で顔を隠すがその熱気も凄まじく、
リングのコンクリートは愚か、バースのボディも
火花を散らして
プレゼント・マイクは実況し、相澤はどこから出したのか
サングラスを付けてその攻撃を見て呟く。
観客にも被害が出る中、1番近くにいるバースの画面内の
分析モニターは警報のアラーム音が鳴り出す。
「このまま…じゃ…まずい…!!」
「ハァアアーーー!!」
「っ!?」
損傷していく中、段々と近づいて来るオーズの声が聞こえ、
バースは止む終えずバースバスターを辺りに
打ちまくるが、当たる手応えはなく、
弾切れを起こしてしまう。
「くそっ!どこだ…!?」
「せいやぁああああっ!!!」
「っ!!ぐああああっ!!?」
探そうとするバースに高速移動で接近していたオーズは
両腕のトラクローでバースをX字に切り裂き、
バースは火花を散らして吹っ飛び、
場外へと落下し、変身が解かれる。
その瞬間、光の熱波が収まり、
ミッドナイトはゆっくりと目を開け、
場外で倒れてる後藤を見て、言い渡した。
「ご、後藤君場外!……3回戦!火野君進出!!」
『しょ、勝負アリィーーー!!
何が起こったのか分かんない内に後藤場外落ちだー!!
とんでもねえ大熱波!リングのコンクリが
溶けちまってるじゃねえか!
恐るべし火野オーズ!!完全初見殺しだろ!』
プレゼント・マイクの評価に、観客の歓声を浴びる
オーズは変身を解き、後藤へと近寄り、手を差し伸べる。
「大丈夫後藤さん?」
「…分身に続いて、今度は熱線放射か…。
まだあるのか?そのコンボってやつは。」
「あ、うん…一応ね。…うおっとと…。」
「お前もフラフラじゃないか…っ。」
「あはは…ありがとう…。」
その手を掴み、起き上がる後藤だが、火野は
体制を崩して蹌踉めく。それを後藤が支え、
二人は互いを支えながら保健室へと向かった。
☆★☆★☆★☆
ー 保健室 ー
「あ、火野君…、それと、後藤君…だよね?」
「緑谷君!手術はっ!?」
「とりあえず、歩けるくらいは治ったんだけど…、
この手は後が残りそうなんだ…。」
火野は扉を開けると、リカバリーガールに
治癒してもらったばかりなのか疲れ切った顔をした
緑谷が腰掛けており、緑谷はそう言って
傷で歪んでしまっていた右手を火野に向けていた。
「…あれだけ無茶な事をしたんだ。
その〝個性〟、緑谷君の身体に合ってない気がするな。」
「っ!?そ、そうかな…?そそそんな事ないと…
思う…けど…!そ、それより飯田君と常闇君の試合と
…ふ、2人の試合は…!?」
「あー、まず、飯田君が優勝して…え〜っと…。」
「何躊躇ってる火野。俺が負けた。」
「あ、…そうなんだ…ご、ごめん。」
緑谷が結果を聞くと隣の人が負けました、なんて
言えるわけもなく躊躇っていると
後藤が躊躇なく言ってしまい、緑谷は聞いたらまずいと
思ったのかばつが悪そうな表情となり、俯向く。
すると、リカバリーガールが手を叩き、口を動かす。
「はいはいっ。ここはお喋りする所じゃないさね!
緑谷君はまた明日くるんだよ?いいね?」
「は、はいっ!すみませんっ。
じゃあ2人共、僕はもう行くね。
外に待たせてる人がいるから……!」
「うん、じゃあまた後でっ。」
緑谷はそう言って保健室から出て行く。
外に待たせてる人はトゥルーフォームの
オールマイトだろう。ここに入る前に火野は
声を掛けようとしたが後藤がいるので会話は出来ず、
ただ会釈をしただけで中へと入ってしまったので、
少し申し訳ない気持ちに火野はなっていた。
先に火野が治癒してもらっていると
後藤はバースドライバーを出して、触っては眺めてを
繰り返していた。
「もしかして、壊れちゃった…?」
「お前の放熱のおかけでな。
……と言っても外装があちこち溶けたのと
冷却装置がショートしたぐらいだ。」
「ご、ごめん!」
「何謝ってるんだ?寧ろ謝るのは…俺だ。
このドライバーを使うのを躊躇ってしまい
納得の行く戦いが出来ず…申し訳ない…。」
「え!?いやいや、もう終わった事なんだし!
お互い全力を出せてよかったよっ。」
「…あぁ、…だがな火野。」
後藤はそう言って立ち上がり、
真っ直ぐなその視線を火野に向けて、口を動かす。
「バースの力を手に入れた以上、
俺は本格的に『ヒーロー』を目指す。
世界を守る為に、俺は精進する。」
「後藤さん………うん!俺も頑張るよ!」
後藤から握手を求め、火野はそれを笑顔で掴む。
するとリカバリーガールは軽く息を吐いて口を動かした。
「アンタ達、仲良くするのは勝手だけど、
そう握手してられちゃ、治癒できやしないよ。」
「「あ、すみません…。」」
☆★☆★☆★☆
『飯田行動不能!轟!炎を見せずに決勝進出だ!!』
「えっ!?飯田君負けたの…!?
…轟君決勝ってことは…!」
後藤と別れ、保健室から帰ってきた火野は
プレゼント・マイクの言葉に驚き、
モニター画面を見ると、切島vs爆豪は、
爆豪の勝利となっており、現在は第3回戦の
轟VS飯田で、リングを見ると飯田は
氷漬けにされて行動不能となっている。
轟は決勝進出、次の試合は…、
火野VS爆豪だった。
「やっば!試合進むの早すぎるだろ!?」
進行が早すぎてツッコむ火野はそのまま
急いで控え室へと向かった。
☆★☆★☆★☆
ー 都内のとあるバー ー
「死柄木君、どうしたの呼び出して?」
「脇真音…この世界を潰す
新しい〝仲間〟を呼ぼうと思ってな…。」
「仲間?ふぅん…私はそれの紹介ってわけ?
てか!私体育祭見てたんだけど!
火野映司君ラトラーターも持ってたよ!
もう出ただけでも興奮したよ〜!
まだその〝仲間〟って人来てないんでしょ?
黒霧さんテレビ借りていい?」
「やめろ…俺は見たくない…。」
「えぇ!良いじゃんか!私だけ見てるから!」
「駄目だ…。」
「あ、リモコンあった〜っ。」
「おいっ…!」
「落ち着いて下さい死柄木弔。
まだ時間があります。いきなり呼ばれた彼女も
不満ではあるでしょう、私が探しに行く間の時間だけ、
彼女にも私用の時間を与えてあげてはどうです?」
脇真音の勝手な行動に死柄木は苛立ち、首をガリガリと
掻き始めるが、息を吐いてそれを承諾したのか、
バーの椅子に座り、黙り込む。
そして黒霧は出る準備が整ったのか、
テーブルの上にあるテレビのモニター画面に
向かって口を動かす。
「…では、先生。私は〝保須〟へ向かいます。」
『あぁ、頼むよ黒霧。〝座標〟はさっき知らせた場所で
間違いないはずだ。それと死柄木弔。
君も体育祭を見るといい。』
「は…?何で俺が…。」
『よく見て備えろ。彼らは…いずれ君の
障壁になるかもしれない…。』
「……ハッ、糞みたいな話だな…。
…まあ先生が言うなら…。」
「え!死柄木君も見るっ?やったっ。
一緒に見よーよ!はいここ座って!」
「先生…、こいつ五月蝿いから他で見たい…。」
「えぇえー!?ひっどーい!
女の子に対してそんな断り方するかな!?泣くよ私!?」
「黙れ勝手に泣け…。」
脇真音と死柄木の会話を聞いてモニター画面越しの
男性は静かに笑い、言葉を発した。
『…まあいいじゃないか、死柄木弔。
脅威となる存在はあの雄英に固まっている。
脇真音優無、君も勉強し、その経験を次に生かすんだ。いいね?』
「はぁい、分かってるよ先生。」
「ちっ…。」
「……では、私はこれで…。」
事が治まったのを確認し、黒霧は
自身のワープゲートを使ってその場から姿を暗ます。
死柄木と脇真音は別のテレビを付け、映像を見始めた。
そこには、第3回戦の試合、火野と爆豪の
戦いが始まろうとしていた。
☆★☆★☆★☆
『さあさあ!!準決勝始めるぜー!
お互い才能マン対決だ!!
爆破の爆豪!VS!オーズの火野!!
今までの種目で活躍した連中だ!こりゃ実物だぜ!!』
「…まさか、君と戦うとは思ってなかったよ爆豪君。」
「ハッ!俺は殺り合って見たかったぜ!!
テメェの〝個性〟俺が全力で捻じ伏せてやんよ!
徹底的に叩きのめしてあの半分野郎も
ぶっ殺して1位になる!!」
「相変わらず乱暴だな…。だけど、
俺だってその意気込みは一緒だよ。
全力でお前に勝つ!」
爆豪は掌からバチバチと火花が飛び散り、威嚇するが、
火野はそれに臆せず、タトバのメダルを
ドライバーに嵌め込み、オースキャナーで
オーズドライバーをスキャンした。
タカ!
トラ!
バッタ!
タ・ト・バ!タトバタ・ト・バ!
『準備はいいか!?レディイイイSTART!!』
「死ねぇええええ!!!」
タトバコンボへと変身し、プレゼント・マイクは
開始の合図を会場に響かせる。
爆豪は爆破で空中へと飛び上がり、
後方へ爆破を放出させ、空中からオーズへと
突っ込んで行った。
ー 初心 ー
USJ事件もあって、警備はより頑丈!
プロヒーローを雇われたヒーロー達は
会場の外を警備していた!
シンリンカムイ
「警備依頼断れなかったな…。」
デステゴロ
「報酬すごいもんな、雄英すげーわ。」
マウントレディ
「ちょっとしめっぽいわこの会話!」
緑谷「わぁああ!!シンリンカムイ、デステゴロ!
マウントレディまでいるぅう!!
サ、サイン下さい!!」
シンリンカムイ
「君は…。」
デステゴロ
「ベトベトの時の…!雄英だったのか。」
マウントレディ
「サインね、いいわよ。」
緑谷は3人からサインをもらった!
緑谷「す、凄い…!3人の寄せ書きだなんて…!
僕、一生の宝物にします!」ウルウル…
3人「(…あぁ、金の為じゃない。俺(私)は、
この笑顔の為に頑張ってきたんだ…!)」
初心に返った3人だった。
そして緑谷はこの体育祭を機に、沢山の
プロヒーローからサインを貰っていたという…。
次回!No.34重力コンボ
更に向こうへ!Plus Ultra!!