いつかの明日へ、【ヒーロー】は助け合いでしょ 作:しょくんだよ
ひゃー!いつの間にかランキングにぃい!
高評価本当ありがとうございまぁああす!!
さぁさぁ!頑張りまくって書きますぜーー!!
『早いとこ決勝戦!…と言いたいところだが
sorry!リングの修正に入るから、
それまで少し少休憩だぜ!』
プレゼント・マイクはそう言って、
壊れたリングの瓦礫を工作用のロボットが数台、
そしてリングの補修をセメントスが行っていた。
その間、火野はコンボを使いすぎた反動が大きく、
動けない状態だったので控え室で休みをとっていた。
支給されてる飲料水を飲んでいると、
突然扉が勢いよく開かれた。
「「「火野君!!」」」
「ブフッ!?…凄いデジャブ…どうしたの皆?」
飯田、緑谷、麗日の3人が入ってきて
火野は水を吹き出し、怪我した緑谷を見に行った事を
思い出し呟くと、3人は駆け寄る。
「大丈夫か火野君!?君のコンボは強力だが
試合後の君が千鳥足だったので心配したぞ!」
「サゴーゾ…ってコンボ凄い強力だね!
あのかっちゃんに勝つなんて…本当凄いよ火野君!」
「はは…まあたまたまだよ…。
爆豪君の攻撃半端じゃなかった…、
サゴーゾはコンボの中でも頑丈だから
何とか耐えれた感じかな…。」
「防御力に備えて攻撃力も倍増…。
動きは劣るけど重力を扱えるコンボ、反動は凄いが
他のガタキリバも分身の特性を持ってるし
火野君のオーズはほぼ敵無しの能力じゃないか
これはもう火野君だけでもブツブツブツブツ……」
「相変わらずブレないな緑谷君!!」
飯田、緑谷はそう言い、火野は苦笑しながら
反省点を述べると緑谷は考察をふまえてブツブツと早口で
喋りだし、独特なポーズで飯田はツッコむ。
すると、麗日は火野前に立ち、両腕を
ぶんぶんと振りながら口を動かす。
「火野君!凄いけどズルいよちくしょう!
私の〝個性〟より色々と凄いよ!身体大丈夫!?」
「落ち着きたまえ麗日君!話したい事が
重なってしまってるぞ!…しかし、俺も
あのチーターの〝個性〟のスピードに劣ってる…。
俺ももっと精進せねば!」
「あ、あはは…なんかごめんね……ぅっ…。」
麗日の言葉に飯田はツッコむと火野は目眩がしたのか
身体がふらりと揺れ、持っていた飲料水を離し
机に溢れてしまう。
「ひ、火野君!?」
「大丈夫っ!?水…!」
「う、うん…ちょっと頑張り過ぎたかな…。
……そういえば…、爆豪君はどうしてるの…?」
緑谷、麗日が心配し、麗日は机にあった布巾を見つけ
溢れた水を拭いていた。
「爆豪君?観席には戻っていなかったぞ?」
「多分かっちゃんの事だ…。火野君に負けたのが
相当悔しかったんだと思う…。」
「完膚なきまでの1位!って言ってたけど
見事にどんでん返しされちゃったね…。」
飯田、緑谷、麗日の言葉に泣いてたよ、と
言おうと思ったが火野は黙り込んだ。
自尊心の塊と言えど、今回の体育祭は本気で
勝ちに行きたかったのは爆豪も同じ。
これ以上プライドを傷つけるのは人として
絶対に言ってはいけないとそう思っていた。
火野の表情を見て察したのか3人は黙り
沈黙の空間が漂う中、それを壊すかの様に
飯田が突然震え出す。
ヴヴヴヴヴヴヴ!!
「「「うわぁ、何だ!?」」」
「電、話、だ。」
バイブが起動したみたく震える飯田に
火野、緑谷、麗日は驚き声を出す。
飯田も声を震えながらスマホを取り出し画面を確認する。
「……母さんからだ。すまない、電話をさせてもらう。」
「電話か…うんっ、わかった。」
「あぁ、火野君。今は身体を休めて
…決勝、頑張るんだぞっ。」
「…うん、ありがとう。」
飯田はそう言って扉を開け、控え室から出て行く。
そして、この時の緑谷達は知らなかった。
飯田の兄が
火野に対して言った言葉が今日で最後になる事を…。
☆★☆★☆★☆
場所は保須市…。
ヒーロー社会に乗じて活気に栄えたその街に
とある事件が次々と起こっていた。
名のあるプロヒーロー達が
無残な死を遂げ、次々に殺害される事件だ。
犯人の痕跡も何も残っていないその手際に
警察は手をやいている最中、今日もその事件は起きる。
1人の男性が工場のタンクの上に身を置き、
警察が現場を調べている様子を見下ろし眺めていた。
「…おまえらは気付きもしない……。」
男は喋り出す。包帯状のマスクを身に着け、
ボロボロの長い赤のマフラーとバンダナを身につけ
身体のあちこちに刃物や刀が装備されている。
見た目は完全に
「偽善と虚栄で覆われた…ハァ…、歪な社会。
ヒーローと呼ばれる者ども……俺が気付かせてやる…。」
「探しましたよ、〝ヒーロー殺しステイン〟。」
そう、この男こそ連続殺人鬼、
ヒーロー殺しの異名を持つ、〝ステイン〟。
ステインはそう言うと背後から男性の声が聞こえ、
背中に背負ってた刃こぼれした刀を抜刀し、
背後に素早く振りかざす。
だが、斬った感触が無く、男は疑問を抱き振り返ると
そこにいたのは黒いモヤがかかった男性、
ワープゲートで出現した黒霧だった。
「落ち着いてください…我々は
「!」
「悪名高い貴方に是非とも会いたかった…、
お時間少々、よろしいでしょうか…?」
「……ハァ……!」
黒霧は丁重な言葉でそう言ってワープゲートを拡大する。
ステインは不気味な笑みを浮かべながら息を吐くと
そのワープゲートの中に入って行った。
☆★☆★☆★☆
『よぉーーーっし!!またせたなエブリバディ!!
いよいよフィナーレのバトルだぁ!!
雄英1年の頂点がここで決まる!決勝戦!火野VS轟!!』
ワァアアアア!!!
補修も終え、新たなリングへと登り、
互いに向いて立つ火野と轟。
歓声が響き渡るその中で今、A組同士の
トップ争いが開かれた。
「……うっ……!」
「…コンボってやつの影響か?
そんなんで戦えねぇだろ。」
「大丈夫…!むしろここまで来て引き下がれないよ…。
宣戦布告、俺にもしてたよね轟君…!
なら、それを受けないと同じクラスメイトとして
今後の君に顔向けできないっ…!変身!」
立っているだけでもしんどそうにする火野に、
轟は心配するが、火野は頬を両手で思い切り叩き、
無理矢理意識を取り戻し、タトバのコアメダルを
オーズドライバーに嵌め込み、右腰のオースキャナーを
手に取り、掛け声と共にドライバーにスキャンした。
タカ!
トラ!
バッタ!
タ・ト・バ!タトバタ・ト・バ!
「俺は、後悔したくない…!この手で、君に勝ちたい!」
「……火野……、あぁ。」
タトバコンボへと変身したオーズはその手を
強く握り、轟に言い放つ。
そしてその覚悟を見た轟も頷く。
火野はオーズに変身し、轟は右手に力を入れたのか
冷気がその腕に漂い始める。
お互いに準備が整ったのを確認し、
プレゼント・マイクは開始の合図を振り下ろした。
『両者が今!!START!!!』
その瞬間、轟は右手を振り上げ、瞬く間に
轟が立つ位置とその背後の足場以外のリングは氷結し
瀬呂との戦いの時みたく、会場ドームの並の
氷山となり、先制攻撃を仕掛けてきた。
『いきなりかましたぁ!!能力わんさかの火野オーズが
氷漬けにされたかぁ!?
これは流石の火野オーズも早くもリタイアなのかぁ!?』
「うっわ!?またいきなりかよ!?
火野の奴もこれ食らったら流石にアウトじゃねーか!?」
「相変わらずすっげーな轟の氷…!
つか、何で最初からコンボ使わねーんだ?
あのすげぇ力で初っ端から全力出せば
あの氷も目じゃなかっただろっ?」
プレゼント・マイクに続き、あの氷を食らった
本人の瀬呂は両手を頭に押さえて叫ぶと
切島は疑問に思ったのか驚きながら呟く。
すると、緑谷がそれを説明するかの様に考察を話す。
「火野君の〝個性〟も僕達と同じ身体機能の1つ…。
オーズ自体が強力な戦闘スーツみたいなものだけど
そのコンボはその力を上乗せする
とんでもない能力付きの力…。今までの考えだと
まず基本フォームのタトバで相手の出方を見て
そこからメダルを変えて戦うスタイルじゃないかな…。」
「なるほどな…!基本で始めて最後の切り札で
コンボを使うのか!最初からすっげえ能力使ってたら
相手もへこんで良い試合ができなくなるもんな!
スッゲーぜ火野!男の中の男だ!!」
「(…火野君。反動が少ない基本スタイルで戦っている…。
これまでの轟君の戦いを知っているはずなのに…。
やっぱり疲労が蓄積されて全力を出せれないんだ…!)」
緑谷の言葉に切島は彼なりの解釈で納得し火野を褒める。
だが緑谷は前試合の反動で疲れきっていた火野を知っている為、タトバで戦う彼を見てそう思っていた。
そして、数秒が経過し、氷結されたリングにいる轟は腰を低くし、自身が凍らせたその前方を見て
警戒していた。その時。
クワガタ!
ゴリラ!
バッタ!
「フゥンッ!!」
「っ!!」
氷山の奥からメダルチェンジの音声が聞こえた瞬間、
奥から氷が砕ける音が聞こえ、轟は警戒すると、
前方の氷が勢いよく砕かれ、そこにいた
〝ガタゴリバ〟の姿のオーズが氷を
腕のゴリバゴーンで粉砕し、現れる。
「かき氷みてぇに砕いて進んできたのか!?」
「んなケッタイな!?」
リングから1番近い客席から一般人が2人そう叫ぶと、
オーズはバッタレッグで跳躍し、轟の頭上を飛び交う。
「てめぇ、どうやって氷を…?」
「俺の足のバッタ!脚力は半端じゃないよ!
ギリギリで蹴って粉砕して、メダル変えて
壊して来た!!」
「イカれた〝個性〟だな…!」
空中を跳ぶオーズに悪態を吐く轟は
すかさず右手を振り上げ、氷結を頭上へと
突き出し、オーズに攻撃しようとする。
「はぁっ!!」
「っ!?電撃か…!」
オーズは頭部のクワガタヘッドを使い
緑の電流を放電し、轟の氷結は砕かれ阻止した。
砕かれた氷の破片が轟の周囲に落下し、
轟は顔に当たらない様両手でガードしていたが
その一瞬の隙をついてオーズはリングの地面に着地し、
轟の背後へ回り込むと、その背中の左側の服を掴む。
「せいやぁ!!」
「っ!!?(氷が出せねぇ左側を…!?)」
オーズはそのままリング外へと投げ飛ばすが、
轟は投げ飛ばされながらも右手を地面に当て
右腕を大振り、氷を生成。
それをスケートの様に曲がりながら滑り、
場外を免れる。
『氷壁で場外アウトを回避ーーー!!
楽しそーーーーーー!!!』
プレゼント・マイクは叫び、その間
轟はそのまま氷山のオーズが砕いた出口まで
氷の道で移動し、速度を止める。
「…ははっ…。やっぱそうは行かないよね……。」
「火野、お前は本気でこないのか…?」
「そう言う、轟君…こそ…。左側の炎使わないの…?」
戦う前から疲労でふらふらのオーズは
轟との戦闘で更に消耗をしてしまい、
立つだけでも精一杯なのか、途切れ途切れの声で
オーズに言われた轟は左腕を見つめ、口を動かす。
「悪いな…、緑谷との戦いで、自分が…どうするべきか…
自分が正しいのかどうか…わかんなくなっちまってんだ…。」
「…轟君…、わか……うっ!?あぁ…!?」
轟の言葉にオーズは何か言おうとしたが、
オーズはどこか痛むのか身体を押さえ、声を上げた瞬間、
変身が強制で解かれ、
『ど、どうした火野ーーーー!!?
変身解いちまったら戦えねーだろぉおお!!?
決勝戦だぞオイ!?そんな終わり方でいいのかよ!?』
『コンボの使い過ぎか…。疲労が蓄積してる中
無理矢理決勝戦で再度変身して、
ダメージが今来たんだろな…。
こりゃ、勝負はもう決まったな…。』
「火野君!?」
「控え室のあの状態回復してなかったんや…!」
プレゼント・マイクは叫び、相澤はため息を吐きながら
そう答えていると、緑谷が声を出し、麗日も
方言が出てしまうほど驚いて火野を見ていた。
そして徐々に会場がざわつき始める。
この会場で決勝戦を待ち侘びていない人なんて
殆どいないだろう、無理もないはずだ。
審判のミッドナイトが火野に近づこうとすると、
火野はミッドナイトに右腕を突き出し
「待ってください…。」と弱々しい声で止める。
足が震え、呼吸が乱れながらも火野は立ち上がり、
轟を睨む様に視線を向けていた。
「おい……まさか、その状態で戦う気か…?」
「はぁ…!はぁ…!ま、まだ…、動ける…からね…!
俺はまだ…参ったなんて…一言も言ってないし…
場外負けもしてない…!まだ、やれる…!!」
さすがのその姿に轟も心配してしまっていた。
だが、満身創痍になりながらも火野は言い放ち、
ファイティングポーズをして構える。
轟は大きく息を吐くと額に手を当て、俯向く。
「…緑谷といい、お前といい…何でそこまでして…。
……いや、いい…。お前は凄い奴だ…。
俺が認めてやる。だから責めて、
俺の手で勝敗を決めてやるよ…!」
轟はそう言って右手から冷気を放ち、
その腕を振り下げると氷の道が出来上がり、
轟はその上に乗ってスケートみたく火野に
滑りながら突っ込んで行く。
「火野、これで終わりだ!」
「っ!!?」
この時、誰もが勝敗が決まったと察していた。
火野にはもう変身する力も残っていない。
立つだけでも、やっとな状況。
そして、火野は半ば諦めていた。
もうこの体で、轟に対抗できる手段がないからだ。
オーズに変身しなければ、その力は使えない。
言ってしまえば〝無個性〟の少年へと成り下がっている。
火野は迫る轟を見て、その構えていた腕を降ろそうとした
その時。
「俺に勝った男が!!そんな奴に負けんじゃねぇぞ!!
「っ!!爆豪…君…!!?」
聞き覚えのある声が会場に響き渡る。
火野はその声がした方角を見ると、
歓席の柵に腕を置いて前屈みとなって叫ぶ
爆豪が視界に入る。悔しい表情を見せるその顔は
今にもぐしゃぐしゃになりそうになっていた。
「かっちゃっ!?」
「爆豪君…!?が、応援しとる…!!?」
その声はA組の歓席にいた生徒達にも聞こえ、
緑谷と麗日は目を見開いて驚いていた。
突然の爆豪の応援に唖然とする火野は
我に返り、突っ込んでくる轟を見て、
残る力を振り絞って再度ファイティングポーズを構える。
火野は意地でも勝ちたいと心の中で叫ぶ。
「(ここで、諦めるわけにはいかない…!!
最後まで…全力で……!!)君に!勝つ!!」
「っ!!うぉおおっ!!!」
その勇姿を、轟に見せつけ、轟は声を上げ
火野に冷気を纏ったその右腕を大きく振りかざした。
パキィィ!!と凍てつく音が響き渡る。
轟の目の前は開始早々の氷結とまではいかないが、
火野が見えなくなる程の氷が繰り出されていた。
誰もが終わったと、そう思ったその時だった。
ボオォオ…!!
「っ!?熱い…!!?」
瞬間、その氷に
自身が発動した氷から身を引く。
なんと氷は溶け出し、驚く事にそこから
「……ったく、
お前は相変わらずボロボロだなぁ……
「っ!?」
その炎の中から出てきたのは火野映司だった。
だが、轟は
発言した時、全く違う低い男性の
その突き出していた
轟は驚いていた。
「てめぇ…何者だ……!?」
状況が理解できない中、轟は真っ先に
焦りを感じ、問い掛ける。
そして、火野の見た目をした男はニヤリと頬を上げ答えた。
「…気分がいいから教えてやるよ…。
『アンク』だ。」
ー 親心子知らず ー
エンデヴァー
「ここが焦凍の控え室…。
まだ来ていないな…。」
エンデヴァーは焦凍の為に人生を賭けた男!
その愛情も全て賭けた男!
エンデヴァー
「…よし、…む!?来たか…!」
エンデヴァーは控え室から出ると
トイレから戻ってきた轟を発見し、逃走!
轟「…ふぅ。……ん?」
机の上に置かれてたのは
梅おにぎりとお茶、そしてタオル!!
轟「…一体誰が……?」
end!次回作に続く…!
次回!No.36炎翼コンボ
更に向こうへ!Plus Ultra!!