いつかの明日へ、【ヒーロー】は助け合いでしょ   作:しょくんだよ

36 / 132
異変と再会と決着の時





ひゃー、法事で書けなかったうえに
Wi-Fiが悪すぎて何もできなかった…泣

ついにかけました…
自分はこのシーンが書きたいがために
この小説を書いてきましたが、
思いのほかこんなにも評価と
お気に入りをしていただいて感謝感激です!
本当にありがとうございます!

そして皆さんからコメントが物凄いきて
アンク大好きかよ!って心の中で叫んじゃいました笑

これからも頑張って書いていきますので
感想などもよろしくお願いします!


追伸:個人的な改変ですのでご了承ください。
原作ではアンクのメダルのコンボは
『炎のコンボ』と書かれていますが
ガタキリバは最強、ラトラーターは灼熱、
サゴーゾは重力と漢字二つで表現されていて
炎だけでは個人的に違和感を感じ、
炎翼(えんよく)コンボと付けさせていただきました…
すいません。



No.36炎翼コンボ

『な、、何だありゃあ…!!?

火野の手が燃えてるぞ!!え…そんじゃ何か…?

火野って変身しなくても〝個性〟使えるのかー!?』

 

『いや、オーズにならねぇと

〝個性〟の力が使えねえはずだ…。

どーなってんだあいつ…!?』

 

突如、轟の攻撃により発生した右腕から炎を噴き出す

火野にプレゼント・マイク、相澤は実況を無視して

驚愕していた。

 

それはまた観客も同じで、会場は状況を把握できず、

ざわざわと騒めく。そして、A組もまた然り。

 

「な、何だよあれ……!?」

 

「ひ、火野ってあんな事もできんのかよ…!?」

 

「内に秘められた力…!圧巻…!」

 

飯田と爆豪を除き、A組の全員もその姿を見て驚き、

上鳴、峰田、常闇はそう呟き驚愕する。

 

「…んだよありゃあ……!!?」

 

「ん?おぉ爆豪…。火野の奴すっげぇな…!

あんな〝個性〟まで隠し持ってたのかよ…!」

 

「(隠し持ってた……!?あんの野郎………!!

じゃあ何か…?俺の時は

()()じゃあなかったって事か……!!!)

…舐めプしやがったなぁ……!?」

 

ふと、A組の歓席に戻ってきた爆豪はその姿を見て

棒立ちしており、切島が気付き声を掛けるが、

爆豪は切島の言葉に反応して火野に苛立ちを覚え、

その表情は険しくなっていた。

 

「凄い…!でも火野君雰囲気がなんか違う…!?」

 

「う、うん…!(どうなってるんだ…!?

火野君の〝個性〟は変身しないと使えないはず…

炎なんて使えるのか…!?いやそれより…!

あの右腕…!アレは何だ…!!?

歪な形をしている…!あれじゃあまるで、

(ヴィラン)みたいじゃないか…!?)」

 

麗日はその見た目、髪が金色のメッシュが入った

頭髪に変わっており、違和感を覚えて呟くと

緑谷は口元に手を当て、汗を流しそう思っていた。

 

「っ………何なんだお前……?」

 

 

「あ?…さっきも言っただろ。俺は『アンク』。

まあ、()()()で言うこいつの…、

映司の〝個性〟…と言っておくか…。」

 

 

「…その腕も、炎も、()()も変わっちまう

〝個性〟なのか……?…わかんねぇな…。

火野の〝個性〟はオーズの筈だろ…。

人のまんま〝個性〟が使えるなんてそりゃもう別の〝個性〟だ……。てめぇ、本当に何者なんだ…?」

 

整理が付かないのか轟は何度も問い掛け、

火野…否。火野の身体を使った〝アンク〟はそう答え、

ニヤリと頬を上げ、赤をベースにした怪物の様な形に、手首から下の部分には鳥の様な羽が付いている

その右腕を、刻みよく動かしていた。

一方で轟は初めて見るそのアンクに警戒し、

その場から動かず額から汗を流し、アンクを目視していた。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

 

 

 

火野映司は轟の氷結が迫る瞬間、

その意識は途絶えていた。

そして、彼は目を覚ます。

だが、そこは轟と戦っていたリングの上ではなく、

程々に輝く様な壁がある小さな〝空間〟だった。

 

 

「……ここは……?俺…確か…轟君の攻撃が来て…。」

 

 

 

「お前の心の中だ、映司。」

 

状況が分からず、呟くと、背後から声が聞こえる。

火野は振り返ると、そこには()()背丈をした

少年がいた。

半袖の黒シャツに右腕の部分は細工をしてあるのか

関節部分をジッパーで止め、そこから先は

縫い付け無理矢理服にしたような赤色の布になっており、

ズボンは赤色のジーパン。赤が目立つその服装に

頭部は独特な髪型をしており、左刈り上げ、右カール。

上編み込んで、左斜め後ろがストパーと

手の込んだ様な金色のヘアスタイルだった。

 

「…えっと〜……君、誰…かな…?」

 

「………。」

 

火野は見覚えのない少年に誰かと問うと、

その少年、〝アンク〟は無言で火野を見つめる。

だが。何故かその瞳は、何処か悲しげな瞳を見せていた。

そしてアンクは息を吐くと、その口を動かした。

 

「俺の名はアンク……。分かりやすく、

率直に言えば、お前の〝個性〟…ってやつか。」

 

「…え?…え!?…えぇっ!?

ちょ、ちょっ、ちょっと待って!どういうこと…!?

俺の〝個性〟ってオーズじゃないのっ!?」

 

それを聞いた瞬間、火野は2度驚き、

困惑しながら理由を聞くと、アンクは続けて

思いもよらない事を発言する。

 

「お前は俺の…俺達が()()()()()で死んだんだよ。」

 

その発言に、火野は更に困惑する。

 

「死ん……?ま、待って…!本当に待って…。

全然理解が追いつかない…。」

 

「…まぁ、そうだろうな……。

俺もこうして生きてるお前を見てびっくりだ。

オマケに、お前の高校生姿は初めて見るが…、

間抜けそうなガキになっちまってるなぁ。」

 

「間抜け…!?アンクだっけ…?君の方こそ、

随分と不良みたいな格好してるし、

俺と歳も変わらない見た目してるじゃんかっ。」

 

「は?何言って……?」

 

火野はムッとして言い返すとアンクは

立っている火野と背比べをし、身体のあちこちを確認する。

目を見開き驚くアンクは舌打ちをし、

悪態を吐いていた。

 

「ちっ…!()()が出るってこの事か…。

……まあ、姿くらいどうとでもなるから

気にする必要はないか…。」

 

「てか、1人で盛り上がって悪いんだけど

俺全然状況掴めてないよ!

俺試合中だったよね!?あー、こうしてる間に

絶対負けてるよぉ〜…!あぁ〜……。」

 

「安心しろ、ここは心の中だ。

どんなに喋ろうが、現実じゃ対して影響がない。」

 

「え?…そうなの?良かったぁ…。

って良くない良くない!試合の途中っ!!」

 

「おい映司落ち着けっ。……ったく。

お前は本当……変わらないな……。」

 

忙しなくソワソワする火野に、

アンクは落ち着かせようとすると、

急に彼は涙を流し始めた。

 

「え?…何…どうしたの…?」

 

「……!馬鹿が…っ!!」

 

火野はアンクの突然の涙に驚くと、

アンクはそう言って火野の両肩に手を置き

その口を動かした。

 

 

 

「世話やかせやがってこの大馬鹿がっ!!

あの時、俺がどれだけ…!!…っ!!

少しは残された方の気持ちを考えろ…!馬鹿がっ…!」

 

 

 

「アンク……。……なんか、ごめんね…。」

 

アンクは大声を上げ、しゃくりあげながら涙を流す。

その表情を見た火野は謝り、訳ありの涙だと感じて

口を動かす。

 

「……ねぇアンク。俺が…死んだって話。

聞かせてくれないかな?ここならいくら喋っても大丈夫なんだろ…?俺、……

()の俺はアンクの事何も知らないし。」

 

「……あぁ、そうだな……。」

 

火野の言葉に鼻を啜りながらアンクは答え

肩に置いてた手を離し、何歩か歩き、アンクは語り出した。

前の、火野映司という人物がいた()()()()()()の出来事を。

 

その話は現在の火野とは考えられない程壮大な話だった。

 

 

 

 

 

 

アンクとの出会い

 

         コアメダルとセルメダル

 

欲望      クスクシエ

 

 

            欲望の怪人〝グリード〟

          メダルの器

    〝ヤミー〟

 

           仮面ライダーオーズ

 

800年前の錬金術士

 

           800年前の王

  争奪戦

 

鴻上ファウンデーション 

 

アンクの欲望

        

           最終バトル

 

コアメダルの復活

 

       

 

       火野映司の最期…

 

 

 

 

 

「………とまぁ、ざっとこんなもんだ。

馬鹿なお前でも理解したな?」

 

 

「…な、何か凄いね……。驚き過ぎていまいち

まだ理解…できてないというか……。

ていうか、その話が本当なら

アンク〝個性〟じゃないだろっ。」

 

「何だ?強ち間違ってはないはずだが?

俺の知ってる筈の映司にまさか

これまでの生い立ちを話す事になるとはなぁ…。」

 

いつの間にか2人は座り込んでおり、

説明が終わったアンクの言葉に、火野の目は上の空だった。

アンクは軽く頭を掻いてぼやくと、

火野は疑問に思った事を呟く。

 

「…俺、死んでまた別世界の人として

生き返ったって事になるんだよね?

それって漫画や小説で見た事がある〝転生〟…ってやつ。

本当にそんな事があるんだな……。

でも、何でオーズのベルトを持ってて

アンクもこっちにやって来れたんだ?」

 

「……まあ、色々とあったんだよこっちも。」

 

「いやそこは教えろよっ。…まあ深くは詮索しないけど。

じゃあ、この世界に前の世界にいた人達は?

後藤さんもいたし…、比奈ちゃんもいた…。

他の人達はまだ見てないけど、

もしかしているって事だよね?それは何で?」

 

火野は問い掛ける。元居た前世界の人物が

何でこちらに居るのか。

アンクは数秒黙ると、火野の顔を見て口を動かした。

 

 

 

 

「……さァな。」

 

 

「え?ちょ、はぁっ!?何でだよ!」

 

 

余りにも予想外の言葉に火野はツッコむと

アンクは舌打ちをし、面倒くさそうに喋る。

 

「知るか!こっちが聞きたいくらいだっ。

俺はお前の中にいたが、他の奴らがいたのは…

悪いが、俺も知らない。」

 

「えぇ〜、それじゃあ謎じゃないか……。

…おい待て。アンク、お前俺の中にいたって

それっていつからだ?」

 

「いつ来れたのかは俺も分からない。

だが、意識が保てる様になってきたのは

あの高校の入試試験ってやつに

合格して通知が届いたぐらいだなぁ。

…それがどうした?」

 

「合格通知の時から…?そっから記憶はあるってこと?」

 

「途切れ途切れだがな。…おい、何故そんなに

引く様な顔してやがる?」

 

「いや……ずっと俺の中にいたって考えると、

なんか気持ち悪くて…。」

 

「あァ!?気持ち悪いのはこっちだ!

気付けばお前の視界が映り込んで、

挙げ句の果てに風呂やトイレの視界が」

「どわったった!!?や、やめろよ気持ち悪い!!

プライバシーの侵害だろそれ!!」

 

「馬鹿が!お前の入浴なんか誰か気にするか!」

 

話が段々と逸れて2人は立ち上がり言い争い始める。

そしてアンクは右手を突き出し、火野の頬を掴み上げると

更に文句を言い始めた。

 

「大体お前!この祭りみたいな騒ぎの時、

スピーチで面白くもない宣言しようとしてただろ!?」

 

「スピーチ…?……ちょっと待てお前まさか!」

 

「あぁ。この祭りは勝つ為の行事なんだろ?

少しだけ表に出れそうだったから俺が宣言してやった。

あんな奴らに、オーズが負けてたまるかっ!」

 

「あの時お前だったのかよ!!?

通りで一瞬記憶が飛んで罵声やブーイングが来たと思った!

アレのせいであの後大変だったんだぞ!?」

 

「知るか!!まだ言う事はあるぞ!

お前コアメダルの使い方が下手すぎんだよ!

しかもこのトーナメントみたいなやつで

コンボを2回も使いやがった!馬鹿か!

コンボで身体が持たないのは知ってるだろ!」

 

「知らないよ!?それは前の世界の話だろ!?

ああでもしないと勝てない相手だったんだよ!」

 

「そこは使い分けろよコアメダル!その為の3枚だろが!」

 

「だから知らないって!!」

 

ヒートアップしていく2人だが、疲れたのか

息を切らし、2人は何も言わなくなっていた。

すると、アンクは息を吸い、急に背中を向けて口を動かした。

 

 

「……まあ、その危ない状況のお陰で俺は出て来れた…。」

 

「アンク………。

ねぇ、そろそろ戻らない?

もっと色々聞きたい事あるけど、

なんか轟君を待たせてる気がして……。

…あ、でも大丈夫かな?今戻ったらまともに

戦える状態じゃないし…、この空間は全然疲労を感じないけど…。」

 

「フン、精神しかいない状態なんだ。

疲れなんかあってたまるか。

…俺が出てこれたなら、身体に入ってサポートができる。

少しの間は動ける筈だ。だが、終わった後は

恐らく気を失うぞ。それでもいいか?」

 

「いいよ!それで戦えるなら尚更っ。」

 

アンクの言葉に火野は即答で答えると

アンクは2枚の〝赤色〟のコアメダルを取り出し

火野に見せた。

 

「こいつで一気に決めろ、映司。

今持っているコアメダルの中でも

1番強い()()のコンボだ。」 

 

そう言ってアンクは差し出す。

話を聞いた限り、そのメダルは

アンク自身のメダルで間違いないだろう。

自分のメダルを最強と言っていた事に

火野は笑みを浮かべるが、それはきっと

彼の中で火野を何度も助けてくれた

思入れのあるコアメダル。

 

 

「……ありがとう、アンク。」

 

 

「…フンっ。礼を言うのは勝ってからにしろ。」

 

 

「うん!そうだね…。」

 

 

アンクからその2枚を受け取ると、

火野の意識は徐々に薄れていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー

 

 

 

 

意識は現実に戻り、火野の視界には

先程までいた光景が広がっていた。

目の前には警戒して距離をとっている轟。

そして、火野はいつの間にか握っている

赤色の2枚のコアメダルを見つめ、

ドライバーから3枚を抜き取り始める。

 

 

『お?おぉ!?火野の風格が元に戻ったぞ!?

しかも腰のベルトをつついてやがる!!

オーズに変身するのか!?待ってたぜこの野郎!!』

 

『まだ戦えるのかあいつ…?』

 

 

「…!火野…なのか?」

 

「え?あぁっ、うん。ごめんねっ。色々と驚かせたよね?」

 

会場の人、轟視点では意識が戻った火野の姿が

憑依していたアンクから歪な腕が消え、

風格も変わり、噴き出していた炎が消え、

瞬時に元に戻って火野の姿になっていたので

気付いたプレゼント・マイクと相澤は実況を再開し始める。

そして驚く轟は問い掛けると、火野は理解して謝る。

 

「お前そんな隠し玉があったのかよ…。

流石に俺も驚いたな……。」

 

「あぁ〜…まあ…うん。また後で話すよ。

……轟君。さっき言ってたけど、

今はどうしたらいいか分からなくなってるんだよね?」

 

 

 

「………あぁ、そうだな……。俺は…」

「考えるのやめとこうよ、今は。」

 

「?」

 

轟の言葉に火野は掻い摘んで言う。

 

「色々事情があるのはしょうがないと思う…。

でも、緑谷君も言っていたけど、その力は…。

君が生まれてから、もうそれは歴とした君の力なんだよ?

無理に左側を使えとは言わない…。

でも、俺は全力の…〝ヒーロー〟を目指す 

全力の轟君に挑戦したいっ。

だから!今は考えるのを辞めて、お互いに

ベストを尽くす試合をしようよ!

周りの人がどう言おうが関係ない!

やりたい様にやればいい!!だから!

君の力で!君の〝個性〟で!俺と戦ってほしいんだ!轟君!!」

 

「っ!!」

 

火野の強く思いが篭ったその言葉に

轟は目を見開き、圧巻する。

 

「……お前…さっきまでボロボロだった癖に…

もう勝負なんて決まりかけてた筈なのに…、

緑谷と言い、お前も…何で、そこまでして…!

俺に肩入れするんだよ…!?」

 

「勝負なんて、やってみなきゃ分かんないじゃん…。

それに、今は体育祭っ!学校の行事の1つだよ?

今は周りを忘れて、全力を出し合おうよ!」

 

 

火野はそう言いながら、赤色の2枚のコアメダルを

ドライバーに一つずつ嵌め込んでいく。

轟はそれを聞いて鼻で笑うと()()の腕を上げ、

轟の左側は豪炎となり燃え上がる。

 

 

『で、出たぁあー!!轟の炎!!

最終バトルで出しやがったぁ!!!

てか、これまた爆発するんじゃね!?

いやーそんな事はどーでもいい!!

火野!お前も変身して最高のショーを見せてくれぇ!!』

 

『いや教師だろ、心配しろよ。』

 

 

「あはは…、ハードル上げるなぁ…。

ありがとう轟君。じゃあ俺も、全力で!!」

 

プレゼント・マイク、相澤の言葉に

火野は苦笑し、轟にそう言って

タカのコアメダルを見つめ、オーズドライバーに嵌め込む。

そして、オースキャナーを取り出し、

大きく振りかぶり、ベルトにスキャンした。

 

 

 

 

 

        「変身!!」

 

 

 

 

タカ!

 

クジャク!

 

コンドル!

 

 

 

 

タ〜ジャ〜〜ドルゥ〜〜〜!

 

 

 

 

高らかに鳴く鳥の声と共に音声が鳴り響くと

火野の体は紅色の炎に覆い被される様に包まれる。

炎を纏わせる様な真紅のボディに、

今まで使われてた頭部の〝タカヘッド〟とは異なり

翼を広がる様にサイドに展開、そして顔の部分は

バイザーが覆われ、複眼は真紅の色に染まり輝く

〝タカヘッド・ブレイブ〟へとなる。

胴体のオーズのシンボルとも言える

〝オーラングサークル〟はそれぞれの3枚のメダルの

生き物の絵柄が催されるのだが、このコンボは

3つが重なり、まるで不死鳥を表す絵柄となっていた。

 

これが、アンクのコアメダル

〝タカ〟、〝クジャク〟、〝コンドル〟を使った形態、

オーズ〝タジャドル〟コンボなのだ。

 

 

『で、で、出たぁーーーーー!!!

新しいコンボフォームぅ!!!

ここで火野は切り札をだしやがったぁ!!

さっきのは余興だったのかぁ!?

そう思わせるぐらいのなんて美しい姿なんだ!!

まさに火の鳥!不死鳥!!最後を飾り立てる

ワンダフルすぎるコンボだあああ!!!』

 

『馬鹿な…っ。あいつ…本当に何でもアリだな…。』

 

 

「っ……!スゲェ……!」

 

 

オーズは両手を広げるとその背中から

孔雀が羽を広げる様に虹色の翼

〝クジャクフェザー〟が展開する。

その見た目の美しさと神々しさは凄まじく、

轟も含め、誰もがそれを見惚れていた。

だが轟は我に返り、咄嗟に右腕を振り上げ、

氷結でオーズに攻撃しようとする。

 

「ハァッ……ハァアッ!!!」

 

オーズは氷結に向かって腕を振るうと

その〝クジャクフェザー〟が背中から放出され、

無数の羽の弾丸となり氷結に当て、

氷は粉々に粉砕する。

そして、オーズは止まる事なく両腕を振るうと

今度は6つの真紅の羽、〝クジャクウィング〟を展開し、

オーズはそこから秒速の速度で天高く飛翔する。

 

「なっ!?飛んだっ!?」

 

『と、飛んだぁああ!!火野オーズ!

翼を生やして飛んだぁ!空から攻める気だなあ!

轟は地面に歩む捕食動物!空から獲物を捕らえるみたく

襲う気かー!!イヤー!やめてあげてー!!』

 

『大丈夫かお前?』

 

 

プレゼント・マイクの言葉に相澤はツッコんでいると

オーズは空中で苦しくなったのか息切れを起こす。

どうやら身体に限界が来てるらしく、

オーズは地上の轟に向かって叫ぶ。

 

 

「これが最後の攻撃だよ…!!轟君!!」

 

「あぁ……全力で!行くぞ!火野ぉ!」

 

 

 

 

 

 

 

スキャニングチャージ!

 

「行くよ…アンク!!」

 

 

 

 

オースキャナーでベルトをスキャンし、

音声が鳴り響くと、オーズは力を貸してくれた

身体の中にいるアンクにそう言って、

秒速でリングにいる轟に急降下し突っ込んで行く。

轟も全身に力を入れ、緑谷の時みたく炎が舞い上がる。

 

 

「はぁあああ!!」

 

 

「ぉおおおおおっ!!!!」

 

 

オーズは急降下の最中、脚部の〝コンドルレッグ〟が

能力解放状態となり鳥の猛脚の様な足へと変化して

突っ込んで行く。轟は溜まったエネルギーを

放出するかの様に、その左腕を大きく振り上げ

巨大な豪炎がオーズに向かって舞い上がる。

 

 

 

 

「せいやぁあああああ!!!」

 

 

 

 

 

 

ドォオオオオオオン!!!!

 

 

 

 

 

豪炎に呑まれるオーズだが、その速度は

衰える事なく、轟に向かって突っ込み、

轟にその脚が当たろうとした瞬間、大爆発が起き、

会場の観客に熱風と衝撃が襲い掛かる。

 

衝撃が治まり、リングを覆う煙が晴れていくと、

衝撃で飛ばされ場外に落下したのか

場外で気を失っている轟が発見される。

リングに立ち上がっていたのは火野映司こと、オーズだった。

 

 

「轟君場外…!よって!火野君の勝ち!!」

 

 

 

ワアアアアアアア!!!

 

 

息を切らしてリングに立つオーズは

拳に力を入れて、グッと右腕を掲げていた。

勝利。その事だけを胸に、今は何も言わずにその事だけを噛み締めていた。

 

 

『以上で全ての競技が終了!

今年度の雄英体育祭一年優勝はA組火野映司!!!』

 

 

そして、プレゼント・マイクが言い放ち、

雄英体育祭の競技が全て、終了し幕を閉じたのだった。

 

 

 




今回のおまけ、次回に回させてください泣



次回!No.37表彰式

更に向こうへ!Plus Ultra!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。