いつかの明日へ、【ヒーロー】は助け合いでしょ   作:しょくんだよ

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表彰とアイスと真実






ぬああ〜昨日は寝てしまったぁ泣



No.37表彰式

 

『以上で全ての競技が終了!今年度の雄英体育祭一年優勝はA組火野映司!!!』

 

 

火野の勝者が決定し、会場は歓声の声に包まれていた。オーズの変身が解かれる直後、コンボの使いすぎにより火野は立ったまま意識を失ってしまう。そして、入れ替わるようにアンクが憑依した火野へと風格が変わった。アンクは火野のボロボロな体を見ては小さく苦笑し、独り言のように口を動かす。

 

「…映司。お前が言っていた〝いつかの明日〟…。それが本当の意味で叶ってるぞ…。お前がどこの世界に居ようと……。例え記憶が亡くなったとしても……俺はお前の手を必ず掴んでやる……」

 

あの時の、火野を失ってしまった絶望感。

 

救う事ができなかった悔しさ。

 

そして、今再び合間見えて共に歩む希望。

 

火野アンクは拳を作り後悔がないよう、歓声の中そう誓ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★

 

 

 

「それではこれより!!表彰式に移ります!」

 

 

ミッドナイトがそう言うと体育祭の終了を知らせる花火が打ち上げられる。

会場の真ん中に1年の生徒が集まり表彰式が行われ、その表彰台に立つ火野アンク、轟、爆豪の3人に拍手をする…のだが。

 

「火野の奴、〝個性〟が発現したって本当かよっ?」

 

「え、えぇ…先程あの〝個性〟のお方に聴いてみたのですが『アンク』…と名乗っていました……。火野さん本人の意識は気を失って変わりにアンクがお身体に憑依してあそこに立っているそうですわ」

 

「他の事聞こうとしたんだけど無視された。見た目が火野だからウチ、何か違和感しかないよあれ…」

 

「どーなってんだ…?火野は〝個性〟2つ持ちなのか?」

 

「只でさえチートなオーズなのに、あのアンクってやつも〝個性〟だったら本当、あいつ何モンなんだよ…」

 

「あの選手宣言の時、アンクって人が言ってたらしいよ?」

 

「やっぱりー?火野があんな口調で喋らないから変だなーって思ったんだよ〜!」

 

集まる生徒の中、A組の上鳴を始め八百万、耳郎、砂藤、峰田、葉隠、芦戸と順に火野アンクを見て喋ると切島は息を吐き、3位の爆豪を見て口を動かす。

 

「まあ…色々あったけどせっかくの表彰式だぜ?なのに、あの変な火野に対してずっと暴れてんだよな。何つーか……締まんねー3位だな」

 

「もはや悪鬼羅刹」

 

「ん〝ん〝ーーーーーー!!!」

 

常闇が呟くその目先にいるのはセメントスが作ったセメントの壁にミッドナイトの拘束具でガチガチに拘束された爆豪が火野アンクを睨み暴れているのだ。口も封じられて言葉は話せないが見ても分かる怒り狂うその態度を露わにしていた。

 

「……爆豪、何でそんな怒ってんだ?」

 

「ん〝ん〝!!ん〝ん〝ーーーーー!!」

 

「とりあえず落ち着けよ…何言ってんかわかんねぇ…。……アンク、だったか?お前からも何か言ってやれよ」

 

2位の表彰台にいる轟は爆豪を宥めようとするが爆豪は治ることなく、火野アンクを睨み暴れる。轟は溜息を吐き、火野アンクにそう言うと、彼は3位の爆豪を表彰台の高さを利用して爆豪を見遣る。

 

「………フン」

 

「ん〝ん〝〜〜〜っっ!!!」

 

「いや、煽ったら逆効果だろ…」

 

火野アンクは見下す様に悪戯心が籠った鼻で笑い、爆豪は更に怒り狂う。その様子を見た轟はそう言って再び溜息を吐く。緑谷と火野と戦ってからか、ガンギマっていた轟の表情は吹っ切れたのかどこか、少しだけ優しい表情になっていた。ミッドナイトが中継されてるカメラを見つけて口を動かす。

 

「3位には爆豪君ともう1人飯田君がいるんだけどちょっとお家の事情で早退になっちゃったのでご了承下さいな」

 

「メディア意識…!?」

 

「飯田ちゃん張り切ってたのに残念ね」

 

ウインクするミッドナイトに常闇はツッコみ蛙吹は人差し指を顎に当てそう言っていた。飯田は兄であるプロヒーロー〝インゲニウム〟が(ヴィラン)に襲われたらしく、心配で早退したらしい。蛙吹の言葉に隣にいた緑谷は浮かない顔をし、空を見上げていた。

 

「さあメダル授与よ!!

今年メダルを贈呈するのはもちろんこの人!!」

 

ミッドナイトは声を上げ、会場のドームの上を指し示す。そこにいたのはオールマイトで、そこから勢いよく跳躍し、表彰台の前へと豪快に降り立つ。

 

「私が、メダルを持って来」

「我らがヒーロー、オールマイトォ!!

「あ、……カブったっ…」

 

台詞を言いながら参上するオールマイトだが、同時にミッドナイトの言葉に被ってしまいオールマイトは震えながら悲しげな表情をミッドナイトに見せる。気を取り直し、オールマイトは3位からメダルを授与しようとするが、3位は爆豪だった。

 

「まずは爆豪少年!…っとこりゃあんまりだ…。1位にはなれなかったけど、3位おめでとう!」

 

口枷を取ってあげると爆豪の顔は怒りを顔に表す程物凄い形相でオールマイトに言い放つ。

 

「オールマイトォ…!!俺は完膚なきまでの1位…!頂点が欲しかったんだよォ!!こんなメダル絶対要らねぇ…!しかもあの三色野郎!!俺との戦いは全力じゃなかった!舐めプな真似しやがったぁあ……!!だが次だぁ…!次の体育祭で俺はぜってー1位取って!この場にいる奴らも!あの三色野郎も見返してやらぁ!!」

 

「顔スゲェ…!だ、だがその心意気は素晴らしいぞ爆豪少年!その不変の絶対評価を持ち続けられる人間はそう多くない!受けとっとけよ!〝傷〟として!忘れぬよう!」

 

「要らねっっつってんだろがっ!!」

 

オールマイトは本音が漏れながらも銅のメダルを首に掛けようとするが、爆豪は顎を上げて掛けさせまいと嫌がる。だがオールマイトは「まあまあ」と言って力を入れると口に咥えさせる様に掛けてしまうが、そのままにして今度は2位の轟に近寄る。

 

「轟少年、おめでとう。自分の〝個性〟を出し切って戦えた様だね。見事だったぞ!」

 

「はい…、最初は緑谷にキッカケを貰いましたが、火野と戦うまで分からなくなってしまいました。貴方が奴に気にかけるのも少し分かった気がします。俺も貴方の様なヒーローになりたかった…。ただ、俺だけが吹っ切れてそれで終わりじゃ駄目だと思った。…そこに火野がキッカケを作ってくれて、最後は力を出し切れました…。だけど、…俺はまだまだです。精算しなきゃならないものがまだあります…」

 

「HAHA…、以前と全然顔が違う。深くは聞くまいよ。今の君ならきっと精算できる」

 

爆豪と違い轟はすんなり授与をしてもらうと己の反省点を述べ、オールマイトは抱きしめて背中を叩き、そう言うと最後は1位の火野アンクの前へ近寄る。

 

「さて!火野…いや。今はアンク…だったかな?いやぁ、度肝を抜いたよ、君は火野少年の〝個性〟なんだろ?選手宣言の時に火野少年があんな事を言うとは思わなかったので納得したよっ。色々聞きたい事があるが、…先ずはおめでとう!」

 

「フン、お前が1番強いオールマイトか?随分と画風が違う大男だなぁ。当然だ。映司…オーズがこんな大会で負ける筈がない」

 

「(態度悪…爆豪少年みたい…。)ま、まぁ、今回の体育祭、火野少年は大きく成長を遂げただろう!……アンク少年、ちょっと面倒だと思うが後で詳しく聞かせてもらうよ?君が出てきて私を含め、他の皆が困惑している。全く違う〝個性〟が2つもあるのはまず持って有り得ない事だからな」

 

オールマイトは火野アンクの態度に少し引きながらも金メダルを授与し、抱きしめようとするが火野アンクは本気で嫌なのかその表情が顔に出ていたがオールマイトの力には勝てず抱きしめられる。その時、オールマイトはこそこそとそう言うと火野アンクは面倒くさそうな顔をしながらも要求を言い、承諾する。

 

「…ちっ。まぁ…俺も聞きたい事がある。…だが、肝心の映司が目を覚さないと話し合いなんてできないと思うが?」

 

「…そうだな。なら起きるまで控え室で待っててもらえないかな?」

 

「…アイスだ、それをよこせ。そうすれば待ってやらん事もない」

 

「アイス……?あ、あぁわかった。手配しとくよ」

 

了承を得たオールマイトは火野アンクから離れ整列してる生徒達に振り返り、口を動かす。

 

「さァ!!今回は彼らだった!!しかし皆さん!この場の誰にもここに立つ可能性はあった!!ご覧頂いた通りだ!競い!高め合い!さらに先へと登っていくその姿!!次代のヒーローは確実にその芽を伸ばしている!!てな感じで最後に一言!!皆さんご唱和ください!!せーの!!」

 

 

「「「「「「「「プルスウ」」」」」」」」」

「おつかれさまでした!!!」

 

誰もが知ってるその言葉を言ってれる、筈なのにオールマイトのまさかの言葉にブーイングが巻き起こる。

 

「そこはプルスウルトラでしょ、オールマイト!!」

 

「ああいや…!疲れたろうなと思って……」

 

好敵手と書いて〝とも〟と読む。歯の浮く言葉だけど、実感せずにはいられなかった日だった。こうして、雄英体育祭は幕を閉じ、生徒等は各自、自分の教室に戻る事となるが、火野アンク…そして〝緑谷〟はオールマイトに呼ばれ、学校の控え室に行く事となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆

 

 

「………」

 

「………おい」

 

「ひゃいっ!?な、何かな…火…あ、アンク君!?」

 

「お前は確か緑谷……だったか? 何でお前がここにいるんだ?」

 

「え、えと!それはあの…!ぼ、僕もオールマイトに呼ばれて…それであの…偶然というか…一緒の部屋で…待機してるんじゃない…かな?」

 

「あぁ?まぁどうでもいいが…。その喋り方どぉにかならないのか?苛々するっ」

 

「ご、ごめん…!(見た目火野君なのに感じ悪い…!凄いギャップだよぉ…!しかもさっきから棒アイス何本食べてるんだっ?気になって仕方がない…!)」

 

控え室にいた緑谷と火野アンク。火野アンクはオールマイトに手配してもらった棒アイスを彼此5本以上は食べており、緑谷は気になって仕方がないようだ。火野アンクは手に持っている棒アイスを食べ終わると何か感じたのか組んでた足を直し、口を動かす。

 

「…やっと目が覚めたか」

 

「え?…僕、起きてるよ?」

 

「お前じゃない。………わかった」

 

火野アンクはそう言うと、目を瞑り俯向く。すると、風格が変わり、緑谷から見ればいつもの、火野に戻っていた。

 

「ふぅ…、あれ?緑谷君?どうしてここに?」

 

「その喋り方…!火野君!あぁよかったぁ…!君の新しい〝個性〟のアンクって子、なんか…何処となくかっちゃんに似てるっていうか、話しかけ辛かったと言うか…」

 

「あぁっ、ごめんごめん…。俺も気を失って変わりにアンクが行動してたみたいなんだけど…。……見たところ、表彰式は終わったみたいだね…」

 

火野は眠ってた記憶は一切なく辺りを見渡している。粗方の事情は心の中でアンクに聞いたので状況は大体把握している様だ。すると、ノック音が聞こえ、オールマイトが入って来る。

 

「やぁ、待たせたね2人共」

 

「えっ?…えっ!?ちょ、オールマイ…いや…!!ち、違うんだ火野君!この人はオールマイトの古い友人で決してオールマイトではなくてだよ!?」

 

トゥルーフォームで入ってきたオールマイトに緑谷は慌てて両手を振るい言い訳をしようと喋るが火野はその仕草に笑い、口を動かす。

 

「あぁ、大丈夫だよ緑谷君。俺もうあの人がオールマイトって知ってるから」

 

「……え?…そ、そうなの!?」

 

「おや、その言い方はどうやら火野少年にもどっているようだね。…緑谷少年、火野少年には前にこの姿で会いに行ったことがあってね。その時にバレたのさ☆」

 

「バレ!!?バレるもんなのですか!!?」

 

緑谷はギョッとした顔で驚く。オールマイトはHA HA HAと笑うと吐血をする。

 

「…そういえば、オールマイト1人だけなんですか?てっきり、他の先生や警察とかが来るのかと思ってました…」

 

「君達は体育祭でかなり疲労してるだろ?大勢で来たら気を遣わせてしまいそうだから私が代理で来たんだ。勿論、後で報告するけどね」

 

「気を遣うなんてそんなっ!だ、大丈夫ですよ…!」

 

火野の質問にオールマイトは答えると緑谷が首を振りそう言う。オールマイトはまあまあと言い、真剣な顔で火野に問い掛ける。

 

「……さて、火野少年。君の〝個性〟についてだが、私達が思っていたのは〝オーズ〟。そして今回の轟少年と戦った時に開花したのが、〝アンク〟……それで間違いないね?」

 

「あ、はい…、そうみたいです…」

 

「みたい…という事は、火野少年もその〝個性〟には気づいてなかったのかい?」

 

「えっと…その、急に発現したというか…俺にもちょっと分かんなくて…」

 

オールマイトの言葉に火野はどう説明すればいいのか分からず濁しながら答える。アンクの言う通り『転生して来ました』なんて言えば2人は困惑するのは間違いないし、そんな空想の話、信じてもらえる訳でもない。どうしたもんかと火野は考えると、突然()()()の声が聞こえて来た。

 

 

「回りくどいな、普通に言えばいいだろ映司っ」

 

 

「え?」

 

「エ?」

 

「ん?」

 

火野が反応するのは分かるが、何故かオールマイトと緑谷も反応していた。その時、火野の()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「「「ウワアァアアアアっ!!?」」」

 

「おい!うるさいぞ!揃って大声を出すな!」

 

鳥の怪物の様な姿をした右腕の()()()に3人は目を飛び出して驚く。当然火野の中からいきなり出て来て右腕だけが空中を浮遊していたら誰だって驚く。無理もない。

 

「ア、アンク!!?え!?何で腕だけ!?」

 

「う、ううう腕が喋ってるぅうう!!?」

 

「アァメイジングッッ!!?」

 

「……まあ、この姿が馴染んでんだ。気にするな」

 

(((いや、気にするよ…)))

 

2人が驚くのは当然だが前世の記憶がない火野も一緒に驚き、アンクは何処か気にしながらそう答えると一旦区切ってアンクは話し出す。

 

「俺と火野はこの世界に転」

「っ!!あー!!」

「うおっ!?」

 

アンクが喋りだそうとすると、火野は飛び出しアンクを捕まえて話を止める。そして2人に聞こえない様、小声でアンクに火野は怒り出す。

 

「(アンク!転生なんて言ったら大事になるだろっ!?)」

 

「(あァ!?事実だろ!その方が話が早く済む!)」

 

「(余計ややこしくなる!俺が説明するからアンクはそれに合わせて!)」

 

「(ちっ!面倒な世界だなここは…)」

 

そう言いながらもアンクは承諾してくれて火野は一旦呼吸を整え、説明を始める。

 

「えっと…、このアンク…なんだけど。オーズの〝個性〟が関係して、俺の中で〝生み出された個性〟なんだ…」

 

「生み出された…?ど、どういう事火野君…?」

 

「〝個性〟が〝個性〟を生み出す…?そんな話聞いた事がないぞ…」

 

緑谷、オールマイトは目を見開き、その頭にハテナマークを出していた。

火野は頭の中で必死に言い分を考えしどろもどろで答える。

 

「え、えっと。この前のUSJの事件に出てきた怪人、覚えているよね……?」

 

「あ、あぁ…勿論。〝ヤミー〟の事だろ?」

 

「倒した時、発目さんが言ってた〝セルメダル〟で

ヤミーが作り出されるんだよね……っ!まさか…」

 

2人の顔は徐々に青白くなっていく。火野は黙って頷き、アンクを見て口を動かす。

 

「アンクは〝コアメダル〟と〝セルメダル〟で生まれた…〝グリード〟って言う類の奴なんだ」

 

その瞬間、2人の顔は形相を変え、アンクを〝敵視〟し、警戒しようとするが火野は慌てて止める。

 

「お、落ち着いて!コイツはあの〝ヤミー〟と違って俺の中で生まれた存在だし悪い奴じゃないんだ!な、アンク?」

 

「…まあ、俺に危害を加えない限りは何もしない。もし、何か仕掛けて来たら誰だろうと、っで!?何すんだ!?」

 

「その言い方誤解招くだろ!?も少し丁寧な言葉使えないのかよ!?」

 

「フン!俺なりに丁寧すぎる言葉だ」

 

「お前なりは洒落にならないから!」

 

とんでもない事を言うのではないかと思ったのか火野はアンクを叩き、喧嘩をし始めるとオールマイトと緑谷は敵ではないと悟ったのか警戒を解き、オールマイトは口を動かす。

 

「…グリード、と言ったね。ヤミーとはまた違う類いなのかい?」

 

「フン!あんな雑魚と一緒にするな!いいか?グリードは〝コアメダル〟を中心に〝セルメダル〟がくっついた奴の事だ。ヤミーはただの〝セルメダル〟でできた怪物。お前等で分かりやすく説明するなら、アイスキャンディがあるだろ?グリードは棒がコアでその周りの食べる部分がセル。ヤミーは棒のないアイスだと思っとけ」

 

「なるほど、分かりやすい」

 

「(お前は前にも説明しただろ!…いや、なんでもない)」

 

その説明に火野は頷き、アンクは小声でツッコみを入れるが、記憶がないので仕方ないと思いアンクは腕を振るう。

 

「…成る程、なら君は火野少年が持っていたコアメダルとセルメダルが反応し、あの轟少年の戦いでそれが偶然にも開花し、(アンク)と言うグリードが火野少年の中で生まれた…」

 

「そうか…、火野君の中で生まれた存在なら〝個性〟であって〝個性〟じゃない…」

 

「そ、そうそう…!だから俺の〝個性〟はオーズで、アンクはそのついでって感じかなっ」

 

「ついでってなんだおい!」

 

オールマイトと緑谷が上手いこと考察してくれて火野は全力で頷き、そう言うと後ろでアンクがボヤくが火野は無視する。すると、緑谷は何か思ったのか口を動かした。

 

「火野君、アンクって鳥みたいな見た目だけど…。もしかして、あの赤色のコアメダルで生まれたのがアンク君なの?」

 

「凄いね緑谷君っ。その通り、アンクは鳥がモチーフのグリードなんだよ」

 

「…じゃあ…もしかして…。他のコアメダルにもグリードが生まれるの…?」

 

「…あぁ。少なくとも、後4体はいる」

 

「…その様子だと、他のグリードの事も知ってるみたいだね」

 

緑谷の鋭い考察に火野は褒めると続けて緑谷はそう言う。アンクが喋るとオールマイトがそう聞いているが、アンクはオールマイトに近付き、指を指す。

 

「詳しく教えてやらない事もないが、映司から色々聞いた。そのUSJの戦いの時にいたんだろ?オーズが。どう言う事だ?オーズは2つも存在しない筈だ」

 

アンクはオールマイトに聞く。かつての戦いに『王』が存在していたが、奴まで転生してきたのかとアンクは考えていたが、何か事情を知ってるのかと思い、No.1のオールマイトに問い掛ける。すると、オールマイトは何かを決意した目で火野、緑谷、そしてアンクを見て口を動かす。

 

「…あぁ。確かに〝個性〟は2つも存在しない。だから火野少年。前から気になっていた事があってね。緑谷少年も呼んだのは君にも知る権利があるから呼ばせてもらったよ」

 

「え…?」

 

「どういうこと…ですか?オールマイト…」

 

明らかに何かを知っている口振りに火野と緑谷は疑問を抱くと、オールマイトは口を動かした。

 

「恐らく火野少年は…〝個性〟を奪われたんじゃないかと思う」

 

それをキッカケに、火野と緑谷、そしてアンクは知る事となった。

〝個性〟を奪う〝個性〟、A・F・O(オールフォーワン)の事を。

 




ーとばっちりー 前々回のおまけの続きだよん!

峰田「轟決勝戦がんば…って、
お!!いいなーそれ!」

轟「俺のじゃない。ここに落ちてた。」

峰田「マジで!?くれよ!小腹空いてたんだー!」

ーーー

峰田「ちぇ、なんだよ梅かよー!
俺ツナの方が好きなんだけどなぁ〜。」もぐもぐっ

エンデヴァー
「おい。」

峰田「え?うわぁっ!?エンデヴァー!?」

エンデヴァー
「梅は疲労回復にいいんだ!!このバカ者が!!」

峰田「ひいぃ!!」


ーーー

峰田「……」ガタガタガタガタ! ガタキリバ!

緑谷「峰田君、何かあったの…?」

麗日「通路でエンデヴァーに怒られたんだって。」

火野「峰田君お調子者だからなぁ…。
あんな凄い人に一体何したんだろ?」



次回!No.38真実と因縁

更に向こうへ!Plus Ultra!!
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