いつかの明日へ、【ヒーロー】は助け合いでしょ   作:しょくんだよ

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その真実と決意と怪力



高評価マジでありがとうございます!!
もう嬉しすぎて変な声でてまふ…泣
これからも頑張りますぅ!!


No.38真実と因縁

「えぇっ!?じゃあつまり、緑谷君の〝個性〟は超パワーじゃなくてO・F・A(ワンフォーオール)で、それはオールマイトから引き継がれて、そのO・F・A(ワンフォーオール)は代々引き継がれてきたってこと!?」

 

「う、うん…。実はそうなんだ…」

 

「ほぉ…。で、使った途端に身体がぶっ壊れていたのはまだ身体に馴染んでいない…ということか?」

 

「その通りだよアンク少年。緑谷少年の身体はO・F・A(ワンフォーオール)を無理矢理その身に宿させている。要は突如尻尾が生えた人間に「芸を見せて」と言っても操ることすら儘ならないって話だよ」

 

オールマイトから突然知らされた緑谷の本当の〝個性〟。O・F・A(ワンフォーオール)。〝個性〟を譲渡する〝個性〟で、その力は聖火の如く引き継がれてきたモノらしく、先代から徐々に渡していき、次にオールマイト、そして今の後継者はこの緑谷出久だった。

その力の結晶は力を培い、超人的な力となっていくらしくオールマイトのあの強さも納得できる。そして緑谷が見せていたあの力は何処かオールマイトに似てるなと噂されていたが、これで話の筋が通る。

 

「オールマイト、そんな大事な話…俺やアンクにしてもよかったんですか?」

 

「元より君はこの正体を見抜いたからね。何れは話そうと思ってたので問題はないよ」

 

「フン、……で、本題は何だ?まだあるんだろ?」

 

「…あぁ、そうだね。これは緑谷君にも聞いてほしい事なんだが……。そのO・F・A(ワンフォーオール)は特別な〝個性〟だから、今からその成り立ちを話そう」

 

「成り立ち…?」

 

アンクが問い、オールマイトは椅子に腰掛け両手を合わせそう言うと緑谷が首を傾げ、オールマイトは話し出す。

 

「ワン・フォー・オール…この力は元々ある1つの〝個性〟から派生したものだ。その名はA・F・O(オールフォーワン)。他者から〝個性〟を奪い、己がものとし、そして他者に『与える』事ができる〝個性〟だ」

 

「オール…皆は、1人の為…?」

 

「そんな〝個性〟が…?」

 

「…おい映司。お前まさか、そのオール・フォー・ワンって奴に〝オーズ〟奪われたんじゃないのか?」

 

「…!!」

 

緑谷と火野は呟くとアンクが目を見開いて火野にそう言い、火野は驚愕する。

他者に与える〝個性〟ならあの(ヴィラン)にいたオーズの力が使える女の子に〝個性〟を与えたのなら、全ての疑問は収まる…のだが。オールマイトはその答えに疑問を抱き口を動かす。

 

「私も古い()()にそう言われてその場は納得してしまったが、オール・フォー・ワンは他者の〝個性〟を奪う、それは完全にその人の〝個性〟を奪うと言う事になる。だが火野少年はオーズの力は失われていない…」

 

「ア?つまりどう言う事だ?奪われてなかったら何故映司のオーズをその敵が使ってやがる?矛盾してるぞ」

 

「私にも分からない………だが、()の事だ。 〝個性〟を奪い与える〝個性〟、言ってしまえば何でもアリだ。何か私の予想を遥かに上回る事をしてがしてるのではないかと思うのだよ…。あまり考えたくはないがね…」

 

「奴…。オール・フォー・ワンの〝個性〟を持ってる者…」

 

オールマイトの言葉にアンクは反応するとオールマイトはそう推測し、その奴といつ言葉に緑谷は反応すると、オールマイトは話し始める。

 

「これは超人黎明期。社会がまだ変化に対応仕切れてない頃の話になる。かつて、突如として〝人間〟という規格が崩れ去った…。ただそれだけで法は意味を失い、文明が歩みを止めたまさに〝荒廃〟…」

 

「超常が起きなければ今頃人類は恒星間旅行を楽しんでいただろう…昔の偉い人も言っていましたね」

 

「科学が発展して人類は別の意味で進化してた…だったよね?俺勉強苦手であまりそう言うの覚えてないんだよな…」

 

オールマイトの話に緑谷と火野がそう言って習った知識を思い出しているとオールマイトは話を再開し、口を動かす。

 

「そう、そんな混沌の時代にあって、一早く人々をまとめ上げた人物がいた。君達も聞いた事があるハズだ。彼は人々から〝個性〟を奪い、圧倒的な力によってその勢力を拡げていった。計画的に人を動かし、思うままに悪行を積んでいった彼は瞬く間に悪の支配者として日本に君臨した」

 

「フン、よく聞く悪の親玉的存在だなそいつは」

 

「お前も大概悪だけどね…。でも、その話がワン・フォー・オールとどう繋がるんですか?」

 

アンクがボヤくと火野はボソッとそう言ってオールマイトに聞く。

 

「オール・フォー・ワンは与える〝個性〟でもあると言ったろ?彼は与える事で信頼…あるいは屈服させていたんだ。ただ与えられた人の中にはその負荷に耐えられず物言わぬ人形になってしまう者も多かったそうだ…ちょうど〝脳無〟のようにね…」

 

「…!」

 

「何だ?そのノウムって奴は?」

 

「〝個性〟を複数持ってた大男。USJ事件の時に出てきた奴でその力もオールマイト並みに強かったんだよ」

 

アンクの質問に火野が答えてると、オールマイトは一旦区切り、再度話出す。

 

「…一方、与えられる事で〝個性〟が変異し、混ざり合うケースもあったそうだ。…彼には〝無個性〟の弟がいた。弟は身体も小さく、ひ弱だったが正義感の強い男だった…!兄の所業に心を痛め、抗い続ける男だった。そんな弟に彼は『力をストックする』という〝個性〟を無理矢理与えた。それが優しさ故か、はたまた屈服させる為かは今となってはわからない」

 

オールマイトの話に段々と解ってきた緑谷と火野は目を見開き2人で「まさか。」と声を漏らす。オールマイトは両腕を広げてこう言った。

 

「うん…、〝無個性〟だと思われてた彼にも一応は宿っていたのさ自身も周りも気付きようのない…力をストックする〝個性〟と与える〝個性〟が混ざり合った!これが!ワン・フォー・オールのオリジンさ」

 

「「……!!」」

「……」

 

オールマイトの言葉に2人は目を見開き、アンクはどうでもよくなったのか何枚かセルメダルを出して手の上で投げていた。オールマイトはゆっくり両腕を下ろすと口を動かす。

 

「…皮肉な話さ。正義はいつも悪より生まれ出ずる」

 

「ちょ、ちょっと待ってくださいっ。話の成り立ちは分かったんですけど…。そんな大昔の話を何で今…」

 

「お前馬鹿か。さっきそのオール・フォー・ワンは何でもアリの〝個性〟って聞いてただろ?どうせ()()()()()()かなんかで今もこの世に生きてるんだろぉな…」

 

「YES…。その通りだよアンク少年。恐らく何等かの〝個性〟で半永久的に

生き続けてる悪の象徴……。覆しようのない戦力差と当時の社会情勢…敗北を喫した弟は後世に託す事にしたんだ。今は敵わずとも…少しずつその力を培って…いつか奴を止めうる力となってくれとーー……と。そして私の代で遂に奴を討ち取った!!筈だったのだが…奴は生き延び(ヴィラン)連合のブレーンとして再び動き出している…。ワン・フォー・オールは言わば、オール・フォー・ワンを倒す為に受け継がれた力!緑谷少年…君はいつか奴と、……巨悪と対決しなければならない…かもしれん」

 

そう言ってオールマイトは静かに俯向く。オール・フォー・ワンの存在を聞いた緑谷と火野は突然の事実とその真実に驚愕し、その脅威が未だ健在している事を少しずつ受け入れていた。

 

「酷な話だが…」

 

「頑張ります…!!オールマイトの頼み…何が何でも応えます!貴方がいてくれれば僕は何でも出来る…出来そうな感じですから…!」

 

「オールマイト、俺も貴方に憧れている1人です。凄い力ではないけど、助力はします!」

 

「緑谷少年…火野少年……」

 

緑谷に続き火野もそう決意し、オールマイトを見つめる。オールマイトは何か言いたげな表情だが、アンクが割入り、火野に指を指す。

 

「馬鹿が。オーズはとんでもない力だ。本気出せばお前1人でどうとでもなる」

 

「え?そうなの?でもコンボ使えば直ぐに気を失うけど…」

 

「それは慣れろ」

 

「えぇ〜…」

 

「火野君が一緒なら凄く心強いよ!僕ももっとこの力を身につけて頑張らないと…!」

 

「フン、せいぜいオーズの踏み台として頑張れ」

 

「ア、アンク!お前その口の悪さどうにかできないのかよ!?ご、ごめんね緑谷君…!」

 

「う、ううん!大丈夫…アンク君、何処となくかっちゃんに似てるからそう言うの慣れてるよ…」

 

2人の少年、そしてアンクがその場で盛り上がり、その光景を見ていたオールマイトは何処か悲しそうな表情で2人とアンクを見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

「うぅぅ…!………アンク!お前アイス何本食べたんだよ!?すっごいお腹痛いじゃないか!」

 

「ア?…知るか」

 

「てか、その()()があるならそれで食べればいいだろ!」

 

「この体は()()()()()で出来た模造品みたいなもんだ。グリードには味がわからない…。お前が嫌なら別の誰かに体借りてやるが?」

 

「絶っっっ対ダメ!!…はぁ、何か色々と疲れた…」

 

オールマイトとの話を終え、そのまま直帰となり体育祭を終えて2日休みとなった火野は()()()()()()あの人間の体のアンクと一緒に下校していた。そのセルメダルを使えばグリードは記憶に宿している人物へと変化する事ができるそうだ。今のアンクの姿は前世の世界で借りていた〝泉信吾〟の姿で本人はこの姿が1番いいとの事だ。そしてグリードは五感が鈍く、味覚は無く、景色は灰色で燻み、聴覚はノイズが走る様な雑音が入っているらしい。〝人間〟の体に入ればその五感が味わえるので火野の体を使って前世で初めて味わった〝アイスキャンディ〟を先程味わい、火野はおかげで腹痛に襲われていた。

 

「にしても…この世界は〝個性〟とやらで常識を覆す面倒な世界だ…。そのおかげで敵にオーズが現れやがって…おまけに〝ヤミー〟を生み出す後始末…!」

 

「アンク、ヤミーってオーズの力を持ってる俺でも作れるの?」

 

「ヤミーはグリードにしか生み出せない。オーズの力がどれほど凄い力でも不可能だ。…まぁ、体の中に〝コアメダル〟を()()()()()不可能ではないがな」

 

「えっ!?何でそれ早く言わないんだよ!?」

 

「黙って聞け!…〝紫のコアメダル〟の話をしたのを覚えているな?」

 

「…う、うん…。俺に欲がなくて、それに漬け込んで体の中に入ってきて…暴走して、、俺がグリードになりかけた…危険なメダル…だよね?」

 

「あぁ…、前の世界でソレを取り込んだ奴がいた。そいつはグリードになって、〝ヤミー〟を生み出した。…だが映司。お前が会ったヤミーは昆虫のヤミーだったな?」

 

「うん…蝶々に蟷螂…蝗みたいなヤミーだった。それがどうかしたの?」

 

「紫のコアメダル以外は身体に取り込めない。取り込んだとしても生み出せるヤミーはそのメダルに属した生物のヤミーしか生まれない。お前やオールマイトの話を聞いてた限り、そいつは紫のコアメダルは恐らく持っていないだろぅな」

 

「…じゃあ何で…」

「こっちが聞きたいぐらいだ!…ったく!本当に面倒な世界に来てしまったなぁ…お前」

 

「そ、そんな事言ったって仕方ないだろ。…でも、どんな相手が来ても、お前となら、なんとかなりそうな気がする。前の世界でもそうだったんだろ?」

 

火野は夕暮れを見てそう言う。それを聞いたアンクは火野を見て鼻で笑っていると、いつの間にか自宅前まで帰宅しており、アンクはピタリと立ち止まる。

 

「アンク?」

 

「……比奈がいるんだったな?」

 

「あぁうん……、あ!そうか!あー、とりあえず俺が説明するから中へ入ろうよっ。お前も俺の中にいるより部屋でゆっくりしたいだろ?」

 

「…まぁ…そうだな……」

 

火野がそう言ってアンクは了承するも、何処か不安な顔をしており、火野は先に玄関を開ける。すると、奥から走る音が聞こえてくる。

 

「映司君!!おかえり!!中継見てたけど何あの〝個性〟…………」

 

比奈が慌ててそう言いながら駆け寄るが、隣にいるアンクを見て言葉を失う。それもそのはずだ。

 

「…お兄ちゃん…?」

 

「え?」

 

「…ちっ、やっぱりこうなるか……」

 

比奈の兄、泉信吾はこの世界でも〝存在〟しており、偶然か〝刑事〟の仕事をしている。アンクのその身体は泉信吾。それは間違えられてもおかしくはない。アンクはやっぱりかと言わんばかりに舌打ちすると、火野は状況を理解し、説明しようとする。

 

「あぁあ…。ひ、比奈ちゃん!これは違うんだ!この人は俺の〝個性〟からできた〝個性〟で」

「お兄ちゃん!?どうしたのこんな所で!何で映司君と一緒なのっ?というか…なんか若返った…?そんなに肌ツヤツヤじゃないよね…?…え?何で髪染めてるの…?え、私聞いてないよお兄ちゃん!」

 

火野が説明しようにも比奈は押し退け、アンクに詰め寄る。泉比奈は根っからの兄好きで毎日電話やメールは欠かせない程だ。

 

「ちっ、どうでもいいだろ…、おい映司、何とかしろ。俺は部屋に行く」

 

「ちょ!?お兄ちゃん!まっって…!」

 

アンクは面倒なのか比奈を押し退け、火野の部屋に行こうとするが、比奈はアンクの腕を掴み…。

 

「ふんんんにゅ〜〜…!」

 

「いっっっ!!!?いだだだだだ!!!」

 

比奈が掴むアンクの腕から骨が軋む音…否。セルメダルが砕けそうな音が聞こえアンクは悶絶する。

 

「ア、アンク!?」

 

「きゃあ!?ごめんお兄ちゃん!」

 

「お前……!!どこにいてもその怪力は変わらないのか!」

 

「怪力……!!お兄ちゃんの…ばかぁ!!」

 

「ぶおっ!!?」

 

アンクの悪態は比奈の〝地雷〟を踏んでしまい、比奈はフルスイングでアンクにビンタを食らわしアンクはその場で倒れ、比奈は怒ってリビングへと走って行った。

 

「あぁ〜…大丈夫アンク?…味覚とかは無いのに、痛覚はあるって…グリードってなんか可哀想だね」

 

「この状況で…哀れむような目はやめろ…馬鹿が…!!どいつもこいつも…!

………こんな世界嫌いだぁああ!!!」

 

痺れを切らしたアンクは叫ぶが、玄関に響き渡るだけで、その叫びは虚しくも終わった…。

 

 

 

 

 

 

 

泉比奈

 

個性『怪力』

 

デメリット無しで人の何倍もの怪力を出せる!

だが本人曰くこの個性はひどく気にしており、

使いたくないとのこと!

生活にも支障をきたしてしまう為、

そこがある意味デメリットだ!

 

 




ー 火野、緑谷、飯田無しのHR ー

相澤「おつかれっつうことで、明日明後日は休校だ。
プロからの使命等をこっちで
まとめて休み明けに発表する。ドキドキしながら
しっかり休んどけ。」

芦戸「せんせー、緑谷と火野はー?」

相澤「オールマイトと話し合いだ。
火野の事は気になるだろうが、
休み明けには詳細が分かるだろ。以上。」


ーーー

麗日「火野君大丈夫かな?」

葉隠「あんな人格変わる個性なんて初めて見た!」

芦戸「オーズもあるのにあんな炎なんて出すなんて
チートだチート!」

麗日「轟君の戦いで何かキッカケで発現したんかな…?」

常闇「……内なる真の力が開花し、
表に紅蓮の炎を纏い、現れた真紅の不死鳥…、火野アンク。」

麗日&葉隠&芦戸「(真紅の不死鳥…火野アンク!!?)」

ここから、火野の中に入っている時のアンクは
火野アンクと名付けられるようになった…。



次回!No.39ヒーロ名、オーズ

更に向こうへ!Plus Ultra!!
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