いつかの明日へ、【ヒーロー】は助け合いでしょ 作:しょくんだよ
のあああ!過ぎてしまったぁ!
No.39ヒーロ名、オーズ
「んん〜…あぁ…!よし、行くかっ」
電車から降りた火野は大きく背伸びをする。2日の休みはあっという間に終わり、雄英へと登校する他の生徒がちらほら見かける中、火野も改札口を降りると、雨が降っていたので火野は傘を差して雄英高へと歩き出す。
アンクという〝個性〟が発現して、比奈にはお兄ちゃんと間違えられたが、あの後火野の説得により、何とか事を得てこの2日間は何とか過ごせたがやはり比奈は兄に見えて仕方がなく態度の悪いアンクを指摘し、始めは嫌々だったが今は比奈の言う事をなんだかんだで聞く様になっていた。
登校の最中、心の中からアンクが呟いてくる。
『決まった時刻に行って勉強をして、決まった時刻に帰れる…学生は面倒な場所だなぁ。おまけにプロヒーローとかじゃなければオーズも使えないとは…本当この世界は不便で仕方がないな』
「プロヒーローになる為学校に行くんだからしょうがないだろ?…前の世界は俺どんな仕事してたの?」
『〝クスクシエ〟って店で働いていたが…、その前は世界を放浪している所謂フリーターって奴だったなぁ』
「世界を放浪かぁ…それも悪くないな」
『だが俺と出会ってからはオーズでヤミーと闘っていた…。まあ、その間はそっちの方が〝本職〟ってやつだったかもな』
「へぇ…。濃い間だったんだね」
『……まァな』
そう言って話を終え、しばらく無言のまま登校しているといつの間にか校門前へと歩いていた。すると、後から火野に声をかけて駆け寄る少年がいた。緑谷だ。
「火野君、おはようっ」
「おはよう緑谷君…って何か疲れてる顔をしてるよ?休日疲れが取れなかった?」
「う、ううん!そんな事ないけど…、さっき電車の中で体育祭の事で声掛けられてさ…。四方八方から質問攻めされたから朝からちょっと疲れて…。火野君は声掛けられなかったの?」
「え?勿論かけられたよ。最初はびっくりしたけど慣れればそうでもないよ。寧ろアンクの世話の方が疲れたかな…」
「す、凄いメンタルだね…。今アンク君は…?」
「俺の体の中にいるよ。出歩いてたら怪しまれそうだし…。『フン!疲れるのは俺の方だ!比奈に説教されてゆっくり出来もしない!』…それは仕方ない事だろ!」
「あはは……大変だったんだね…」
緑谷と話をしている最中、中にいるアンクが文句を言い、それに反応し、声を出す火野。側から見れば独り言を言ってるような感じになっており、緑谷は苦笑していた。すると、後からバシャバシャと水を跳ね上げる音が聞こえまた声を掛けてくる者がやってくる。
「何を呑気に歩いてるんだ!!遅刻だぞ!おはよう火野君緑谷君!!」
「飯田君!?全力疾走だね!」
「カカカカッパに長靴!!」
走ってやってきたのはカッパに長靴を履いた飯田だった。飯田は先を追い越し、火野と緑谷は後を続く様に小走りで着いて行き、緑谷は飯田に声をかける。
「遅刻ってまだ予鈴5分前だよ?」
「雄英生たる者!10分前行動が基本だろう!!」
「真面目だなぁ…」
飯田の言葉に火野は呟く。ふと、火野は体育祭の時、飯田の兄〝インゲニウム〟が
「兄の件なら心配ご無用だ。要らぬ心労を掛けてすまなかったな2人共」
と言って飯田は笑顔の表情を作るが、振り返る最中、その顔はすぐに戻り真顔になっていた。まるで心配していたので安心させる一言だけ言っておこう。そんな気がして、緑谷と火野は無言のまま教室へと向かった。
☆★☆★
「おっ!火野!!今のお前は火野だよな!?」
「え?あ、あぁうん、そうだよ」
教室に着くと切島が声を掛けて火野は反応すると葉隠が近寄り、火野の身体をジロジロと見て挨拶をする。
「おぉー、火野アンク君じゃない火野君おはよう!」
「火野アンクっ……?」
「うん!あの〝個性〟!火野君の姿をしたアンクで火野アンク君!これなら分かりやすいかなと思って!」
「な、なるほど…。『変な名前付けやがって…俺はアンクだ!』と、ところで!皆は通学路で声かけられなかった?」
葉隠の説明に納得していると心の中で不満だったのかアンクが叫び、火野は無視して話題を変えると、近くにいた芦戸が口を動かす。
「超声掛けられたよ来る途中!!」
「俺も!!」
「私もジロジロ見られてなんか恥ずかしかった!」
「俺なんか小学生にいきなりドンマイコールされたぜ」
「ドンマイ」
芦戸に続き、切島、葉隠が言うと瀬呂が入ってきてそう言うと、隣にいた蛙吹が呟く。すると、チャイムが鳴り出し、皆はそそくさに席に座り出す。HRが始まって騒いでいると担任の相澤に怒られてしまうからだ。
「おはよう」
「「「「おはようございます!!」」」」
教室へ入ってくる相澤に全員が挨拶すると、包帯をしていないいつも通りの相澤に蛙吹が声を掛ける。
「相澤先生、包帯が取れたのね。よかったわ」
「婆さんの処置が大袈裟なんだよ。…えー始める前に…火野」
「あ、はい」
相澤は目元の傷を弄りながらそう言うと火野を呼び火野は返事をする。
「あの〝個性〟…アンクだったか?その事情はオールマイトから聞いた。本当お前にはいちいち驚かされるな…。…まあいい、この2日間の休みの日に連絡事項で火野以外の全員にも知らせてある。一応、休みの日に市役所に行って個性届けを再提出してこい。これは学校用に提出する用紙だ」
「(通りで皆至って冷静だったのか…。)あ、はい…個性届け…ここの所何て書けばいいんだろ…」
「発動型、変形型、異形型、複合型…。基本この4つで〝個性〟は各系統に分類されてるが、お前のアンクはメダルから出来たモンなんだろ?事前に連絡して聞いたが該当される系統がないらしい。だからお前のその〝個性〟は人類初の
「派生型…分かりました」
「スゲェ火野!お前人類初の系統かよ!?」
「体育祭といいお前本当チートかよ!?」
「火野だもん、何でもアリだよっ」
火野は用紙を受け取って席に座ると切島、上鳴、芦戸を筆頭にざわざわと騒ぎ始める。火野の〝個性〟オーズはコアメダルをドライバーに嵌め込み、スキャンさせる事で『発動』、その身をオーズの姿に変える『変形』、その二つを兼ね備えた『複合』型で登録しているが、アンクが出た事により実質〝個性〟は2つになる。コアメダルという源から生じた事により恐らく〝派生型〟と名付けられたのだろう。
「おい…話はまだ……よし」
シーン……!
騒つく生徒に相澤は低い声で言うと一瞬にして静まり返り、確認した相澤は本題に入る。
「…じゃあ、今日の〝ヒーロー情報学〟だが、ちょっと特別だぞ。〝コードネーム〟ヒーロー名の考案だ」
「「「「胸膨らむヤツきたぁあああ!!」」」」
その発表を聞いた生徒等は大声で叫び、気分は最速の鰻登りだった。だが相澤が睨むと一瞬で静まり返り、相澤は口を動かす。
「というのも先日話した『プロからのドラフト指名』に関係してくる。指名が本格化するのは経験を積み即戦力として判断される2、3年から…つまり今回来た『指名』は将来性に対する『興味』に近い。卒業までにその興味が削がれたら、一方的にキャンセルなんて事はよくある
」
「大人は勝手だ!」
相澤が言うと峰田は現実を知り、拳を振り下ろして机をガンと叩く。すると、葉隠が相澤に質問する。
「頂いた指名がそのまま自身へのハードルになる…って事ですよね!?」
「そ。で、その指名の集計結果がこうだ」
そう言って頷いた相澤は電子黒板にプロヒーローから指名の集計結果を表示する。
火野 5000
轟 4123
爆豪 3556
常闇 360
飯田 301
上鳴 272
八百万 108
切島 68
麗日 20
瀬呂 14
「例年はもっとバラけるんだが、3人に注目が偏った」
「だーーーーー白黒ついた!」
「見る目ないよね、プロ☆」
「おぉ、ピッタリ…」
桁が違う上位3人の結果を見るなり上鳴は上を向き呟く。青山が不貞腐れてる最中、火野は5000とピッタリの数字を見て驚く。すると、集計結果を見て切島が口を動かす。
「意外と爆豪票貰ってんな。表彰式の時暴れ回ってたのに」
「〝個性〟はスゲーけどあんな性格じゃあ1位と2位の人気の差がつくよな」
「出すわこっからぁ!!」
切島と瀬呂の会話を聞いた爆豪はそう言って怒鳴る。ある意味自業自得だと火野は思っていると八百万が轟に声を掛けていた。
「流石ですわ、轟さん」
「ほとんど親の話題ありきだろ…」
轟は静かにそう言う。No.2の息子だと分かり、尚且つ強力な〝個性〟を持つ轟ならあの票の数も頷ける。
「わあああっ」
「うむ」
「無いな!怖かったんだやっぱ…」
「んん……」
一方で麗日は指名がある事に喜び前席の飯田の肩を持っては振り、飯田は首を揺さぶられながら頷くと、方や峰田は緑谷の肩を持ちそう言うと緑谷は少し落ち込んでいた。力がまだ扱えなくバッキバキになってまで戦っていた為、恐らく怖がられたのだろう。
「(アンク…あったよ指名!)」
『ハッ。当然だろ、俺が見込んだ奴だからなお前は』
火野は小さくアンクにそう言うと、心の中から見ていたのかアンクは少し嬉しそうに返事をする。各々喜んでいると急に相澤は口を動かし、皆は黙ってそれを聞いていた。
「これを踏まえ…指名の有無関係なく、いわゆる職場体験ってのに行ってもらう。お前らは一足先に経験してしまったが、プロの活動を実際に体験してより実りある訓練をしようってこった」
「それでヒーロー名か!」
「俄然楽しみになってきたァ!」
その意味を知り砂藤、麗日はテンションを上げ声に出すと相澤は教室の扉をチラリと見て口を動かす。
「まぁ仮ではあるが適当なもんは…」
「付けたら地獄を見ちゃうよ!!」
その言葉に割入るかの様に、扉が開かれ
入ってくるのは18禁ヒーローのミッドナイトだった。
「この時の名が!世に認知され、そのままプロ名になってる人多いからね!!」
「「「「ミッドナイト!!」」」」
その過激なコスチュームは誰もが見入ってしまうミッドナイトにクラスの生徒は声を上げ驚く。
「まぁそういう事だ。その辺のセンスをミッドナイトさんに査定してもらう…、俺はそういうのできん。将来自分がどうなるか名を付けることでイメージが固まりそこに近付いていく。それが【名は体を表す】って事だ…。オールマイトとかな」
プロヒーローはオールマイトを含め、本名を知られていない人は数多く、自分が考えたヒーロー名で世間に名を知らしめる。ミッドナイトが用意したフリップボードを前列の席から順番に配られ、先程まで騒いでいた生徒全員は集中してヒーロー名を決めて書き始め、相澤はミッドナイトに任せて寝袋に入り昼寝をし始める。一方で火野は、「うーん。」と唸り声を上げ、フリップボードと睨めっこをしていた。
☆★☆★
「じゃ、そろそろできた人から発表してね!」
(((発表形式かよ!?)))
(えっ!?やばっ!)
フリップボードが配られてから15分後、まさかの発表形式とは思わなかったのかミッドナイトの言葉に火野を含めて何人かはビクッと肩を上げる。すると、自身気に青山が席から立ち上がり、フリップボードを持って教卓へと向かう。
「じゃあ僕から行くよ。
輝きヒーロー『I can not stop twinkling.』!略して〝キラキラが止められないよ〟!☆」
「「「「「短文!!!」」」」」
まさかの英語の短文で思わず全員がツッコむ。するとミッドナイトは青山のフリップボードを見て指摘する。
「そこはIを取ってCan’tに省略した方が呼びやすい」
「それね、マドモアゼル☆」
決めたヒーロー名を改変されるが青山はすんなり了承し、
席に戻ると今度は芦戸が立ち上がり、
教卓に行ってフリップボードを見せる。
「じゃあ次アタシね!
リドリーヒーロー『エイリアンクイーン』!!」
「
止めときな!!」
「ちぇ〜」
誰しもが何処ぞの映画に出てくるエイリアンを想像し、若干引いてる最中、ミッドナイトも否定する。最初から変なヒーロー名が来たおかげで大喜利っぽい雰囲気になってしまい、皆は緊迫する空気へと変わっていく。すると、今度は蛙吹が手を上げ、教卓へと向かいフリップボードを見せた。
「じゃあ次私いいかしら?小学生の時から決めてたの。
梅雨入りヒーロー『フロッピー』!」
「カワイイ!!親しみやすくて良いわ!!皆から愛されるお手本のようなネーミングね!」
「「「「フロッピー!フロッピー!!フロッピー!!!フロッピー!!!!」」」」
蛙吹の可愛らしいヒーロー名に緊迫とした雰囲気が一気に解れ、クラスは盛大にフロッピーの名を呼び称えていた。
「ははっ…いいな、こういうのっ」
『フン、別に名前なんて何でもいいだろ…。お前もオーズって名前があるんならそんなもんさっさと書いてろ』
「(そうなんだけどさ…思ったんだけど、何でオーズ?このベルト持ってた時から頭に名前が思い浮かんできて、ずっとその名前使ってきたんだけど…)」
『さァな…、俺も名前の由来は知らない』
「(えぇっ…知らないのかよ…)…う〜ん…」
火野が呟くとアンクがつまらなさそうに物申す。体育祭の時に粗方はアンクから前の世界の事を教えてもらい何となくオーズの力の事は把握したがオーズという名前の由来は聞かされていない。幼少期の頃、火野はオーズドライバーを腰に装着した時、頭の中にその名前が浮かび上がり、オーズオーズと声を上げて叫んでいた為、火野の〝個性〟の名前はオーズとなっていた。仮面ライダーも雄英高に入るまでは名乗っていた。だがしかし後々考えていると疑問を抱く。仮面は分かるが、ライダーはバイクに乗ってないので名乗っても仕方がないのでは?と火野は思い、それ以降はオーズだけで名乗っていた。
そして今、フリップボードに〝仮面ライダーオーズ〟を書こうとしていたが、名前の由来を聞かれてどう答えればいいのか分からず肝心のアンクに質問をしても彼も分からないらしくフリップボードは空白のままであった。
そうこうしている間に切島が教卓に向かいフリップボードを見せる。
「んじゃ俺!!
剛健ヒーロー
「『赤の狂騒』!これはアレね!?漢気ヒーロー
ミッドナイトは言うと、切島は拳を作り元気よく答える。
「そっす!だいぶ古いけど俺の目指すヒーロー像は
「フフ… 、憧れの名を背負うってからには相当の重圧がついてまわるわよ?」
「覚悟の上っす!!」
ミッドナイトは笑顔で言うと切島は強く頷き、席へ戻る。すると、上鳴がまだ決まってないのか声を漏らす。
「うあ〜、考えてねんだよなまだ俺」
「つけたげよっか、〝ジャミングウェイ〟」
「おぉ!『武器よさらば』とかのヘミングウェイもじりか!インテリっぽい!カッケェ!」
「〜〜〜〜いやっ、折角強いのにブフッ!すぐ……ウェイ…ってなるじゃん…!?ブフフッ!」
「っ!?耳郎お前さぁ!ふざけんなよ!」
隣の耳郎が上鳴の肩を叩き、名前を発案すると上鳴は良さげと喜ぶが、耳郎は笑いながらそう答えると上鳴は理解し、耳郎に怒る。耳郎は舌を出して教卓に向かうとフリップボードを見せる。
「ウチはこれ、ヒアヒーロー『イヤホン=ジャック』」
「いいわねぇ!さあどんどん行きましょ!次!」
ミッドナイトが声を上げて呼ぶと、決まったのか次々と生徒等は挙手し、順番に教卓へと向かった。
まずは、障子
「触手ヒーロー『テンタコル』」
「触手のTENTACLEと、タコのもじりね!」
続いて、瀬呂
「テーピンヒーロー『セロファン』」
「わかりやすい!でも大切!」
次に、尾白
「武闘ヒーロー『テイルマン』」
「シンプルで強そう!」
砂藤
「甘味ヒーロー『シュガーマン』!」
「甘〜〜〜いっ!!」
芦戸
「
「桃色!桃肌〜!」
上鳴
「スタンガンヒーロー!
チャージと稲妻で『チャージズマ』!」
「くぅ〜〜!痺れる〜〜〜っ!!」
葉隠
「ステルスヒーロー『インビジブルガール』!」
「良いじゃん!良いよぉ!!さぁさぁどんどん行きまくりましょー!!」
八百万
「この名に恥じぬ行いを…。
万物ヒーロー『クリエティ』」
「クリエイティヴ!!」
轟
「『ショート』…」
「名前!?いいの!?」
「あぁ」
常闇
「漆黒ヒーロー『ツクヨミ』」
「夜の神様!」
峰田
「モギタテヒーロー『グレープジュース』!」
「ポップ&キッチュ!!」
麗日
「私も考えてありました…。『ウラビティ』」
「シャレてるっ!」
「えへへ…」
爆豪
「『爆殺王』」
「そういうのやめた方がいいわね」
「何でだよ!?」
「爆発さん太郎にしろよ!」
「黙ってろクソ髪ぃ!!」
爆豪は拒否され、苛立ちながらも自分の席へと戻り一通りヒーロー名が決まり、ミッドナイトはまだ発表していない生徒を見ては口を動かす。
「思ったよりずっとスムーズ!残ってるのは再考の爆豪君と…、火野君、飯田君、そして緑谷君ね」
ミッドナイトはそう言うと、暫くして飯田が無言で立ち上がり、教卓へと向かいフリップボードを見せる。が、彼は無言でフリップボードには『天哉』と書かれていた。
「あら、貴方も名前ね?」
「…」
飯田は顔を俯かせたまま席へ戻る。火野は何か思ってるのかと心配する中、緑谷も書き終えて、教卓に向かい、フリップボードを見せる。だが、それを見た瞬間、生徒は思わず口を開け驚く。
「!?」
「えぇ緑谷、それでいいのか!?」
「うん。今まで好きじゃなかった。けど、ある人に意味を変えられて…、僕には結構な衝撃で嬉しかったんだ…。これが、僕のヒーロー名です!」
そこには『デク』と書かれていた。意味を変えた人物は麗日の事だろう。以前から麗日は緑谷の事を『デク君』とよんでおり、火野は空いた時間に理由を聞くと「デクって頑張れって感じじゃない?」と答えていた。爆豪には馬鹿にされ続けたあだ名だが、今となっては緑谷にとってとても重要なあだ名なんだろう。そう思っている内に、火野も決まったのか立ち上がり、教卓に向かい、フリップボードを見せた。
「俺は、『仮面ライダー
「おぉ〜〜…お?仮面ライダーって、確かヘドロ事件の時に名乗ってたやつだよな?」
「仮面は分かるけどライダーってバイクに乗ってるあのライダー…よね?」
「その『○○○』はなんのマル〜っ?」
発表すると、切島、ミッドナイト、芦戸が質問をしてくるが、予想通りの質問なので火野はすぐに答えた。
「えっと、まず仮面ライダーなんだけど…。ミッドナイト先生の言う通り、仮面の戦士…そしてライダーは、俺プロヒーローになったらテレビのヒーロー番組でやってた〝乗り物に乗ってきて登場する〟あのシーンを現実でやってみたくて…、子供の時の夢だからちょっと言うの恥ずかしいけど…。今は名乗れないですけど、プロヒーローになってバイクの免許を取ったら、この仮面ライダーを名乗ろうと思いますっ」
「くぅ〜!気な臭い!でも嫌いじゃない!!じゃあ『○○○』は!?」
「これは、俺の使ってるメダルを3枚模した名です。あと、俺の名前、『えいじ』。この文字の次の文字何だと思います?」
「え?…えっと…お、う…ず……あ!!」
「そうです、俺の名前を一文字ずらせば、〝おうず〟……〝オーズ〟になります!」ドヤァ
「「「「うおおおおおおおお!!!」」」」
火野の言葉に生徒全員は感極まって大声を上げる。無理矢理考えた理由だが、間違ってはいない。火野はこの名に恥じぬよう、今ここで改めて〝仮面ライダーオーズ〟を証明したのだった。
爆豪「『爆殺卿』!!!」
ミッドナイト「違う、そうじゃない。」
次回!No.40 鴻上ファウンデーション
更に向こうへ!Plus Ultra!!