いつかの明日へ、【ヒーロー】は助け合いでしょ   作:しょくんだよ

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行き先と当日と会長


No.40 鴻上ファウンデーション

 

 

「職場体験は一週間。肝心の職場だが、指名のあった者は個別にリスト渡すから、その中から自分で選択しろ。指名の無かった者は、あらかじめこちらからオファーした全国の受け入れ可の事務所40件、この中から選んでもらう。それぞれ活動地域や得意なジャンルが異なる。よく考えて選べよ」

 

「オイラはMt.レディ!!」

 

「峰田ちゃん嫌らしい事考えてるわね」

 

「ギクッ!ち、違うし!」

 

「声に出てる出てる…」

 

ヒーロー情報学でのヒーロー名決めが終わり相澤はそう言って受け入れ可の40件が書かれた用紙を配り現在自由時間で職場体験を決める時間となっている。

各自に用紙が渡され、皆はその内容に目を通しながら意見を言い合っていた。用紙を見ていた峰田は早速高らかに宣言するが下心丸出しなのか蛙吹にツッコまれると本心が出てしまい火野もツッコむ。

 

「芦戸も頑張ってたのに指名無いなんて変だよな」

 

「本当それ」

 

「…デク君はもう決めた?」

 

その横で尾白が最終種目に出場できた芦戸に指名が無い事をおかしいと言う。1回戦で負けてしまったのが原因かは不明だが芦戸は落ち込みながら同意する。すると、麗日は緑谷に声を掛けるが、彼はそれどころではなかった。

 

「まずこの40名の受け入れヒーローらの得意な活動条件を調べて系統別に分けた後事件、事故の解決件数をデビューから現在までの期間をピックアップして僕が今必要な要素を最も備えてる人を割り出さないといけないな…こんな貴重な経験そうそうないし慎重に決めるぞ。そもそも事件がない時の過ごし方等も参考にしないといけないな。ああ忙しくなるぞぅひょー」

 

((((芸かよ最早……))))

 

集中すると発動するブツブツモードに入っていた緑谷にその場にいた6人は全員は固まり、心有らずのような笑顔で見ていた。

 

「今週末までに提出しろよ」

 

「あと二日しかねーの!?」

 

相澤がそう言うと瀬呂が叫ぶ。火野は席に戻ると机には約100枚程の大量の用紙が置かれており、「うわぁ」と驚いていると爆豪がそれを見て苛ついたのか声を上げる。

 

「ハッ!数がありゃあ良いってもんじゃねえぞクソ三色野郎!ちんけな事務所でも選んでろ!」

 

「うわぁみみっちい…「…フン!負けた奴が何騒いでやがる。お前の方こそ、しょぼい場所がお似合いかもな?」

 

「アぁ!!?出たなこの赤鳥野郎!!」

 

「赤鳥…!!?もういっぺん言ってみろぉ!「…だぁ!!急に喧嘩腰に出てくるなよアンク!爆豪君も喧嘩腰にならずに自分のやつ早く決めたらっ?」

 

「ケッ!」

 

爆豪の言葉に火野の中にいたアンクが反応し、火野アンクとなって表に顔を出し、言い返すと爆豪がお決まりの煽る呼び方で呼び、火野アンクは席を立ち上がり近寄ろうとする。だがギリギリで火野に戻り、アンクと爆豪を叱喝する。

 

「出た、火野アンク」

 

「なんか爆豪に似てる」

 

「似てねぇ!!」

「似るか!!「…ぶあぁ!?もおやめろよ!」

 

「火野君忙しそう」

 

「あれもう一芸だよな」

 

上鳴と耳郎が言うと爆豪と火野アンクがツッコむ。火野に戻り、再度アンクに叱喝すると 葉隠と砂藤が呟いていた。

 

 

 

 

☆★☆★

 

 

「ん〜…どれも名のあるヒーローばかりだなぁ…これだけ指名があるのは有難いけど逆に決めるのに時間かかっちゃうな…」

 

「おい火野。嫌味かお前?指名が一つもない俺達に対してのあからさまな嫌味か!?」

 

「勝者が敗者の気持ちなんて考えないってか!?オイラ達だって体育祭頑張ったんだからなぁあ!!」

 

「ご、ごめん!そんなつもりじゃなかったんだけど…」

 

休みの時間、火野は何枚か目を通して呟くと通りかかった上鳴と峰田が怒り狂い声を掛けてくるので火野は謝ると、ブツブツ文句を言いながら2人は教室を出て行く。溜息を吐き、火野は再び目を通し出すと、アンクが話しかけてくる。

 

『フン、…にしても、どれも弱そうな奴らばかりだなぁ…。職場体験なんざやる必要があるのか?』

 

「それは…(それはそうだろ…。学校の行事なんだし、こんな体験滅多にないんだよ?経験して立派なヒーローになるように学校も手配してくれてるんだからっ)」

 

『本当学校ってのは面倒な所だなぁ…。……ん?おい映司ちょっと待て。前の紙もっかい見せろ』

 

「(え?えーと…あった、はい)」

 

相変わらず文句が多いアンクに火野は用紙に目を通しながら小声で会話すると、アンクが呼び止め火野は言われるがまま前の用紙を出す。

 

『…ほぉ、やっぱこいつ等もヒーローをやってるんだなぁ。映司。その職場体験ってヤツはここにしろ』

 

「(これ?……〝誕生ヒーロー『バース』〟…え?バースってまさか…後藤さん!?)」

 

『あいつはお前と同じ学生だっただろ?こいつは恐らく…あの五月蝿い奴が絡んでるなぁ…』

 

「(確か、鴻上ファウンデーションが絡んでるんだっけ?発目さんが言ってたな…)…よし」

 

その用紙の中に書いてある〝バース〟という言葉にアンクはある男の人物を思い浮かんでいた。前世の世界の事を聞いた火野は体育祭の発目が言っていた事を思い出し、その用紙を見つめている。すると、決意したのかその用紙だけを鞄の中に入れ、後の用紙は後に相澤の元へ返したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆★

 

 

ー 放課後 ー

 

 

「火野君っ。職場体験どこにするか決まった?」

 

「うん、一応ね。緑谷君は?」

 

「僕はまだ…。帰ってからゆっくり見てみたいんだ。

どれも名のある事務所ばかりだからじっくり考えたいし…!」

 

「あ〜そうだなぁ。でも程々にね?夜更かしは体に悪いから」

 

「うんっ、勿論だよ」

 

身支度を終え、席を立ち上がる火野に緑谷は声を掛け、お互いどこにするか確認し合っているが、どうやら緑谷はまだ決めてないようだ。そして、先に出ようと教室の扉を開けた瞬間…

 

「わわ私が独特な姿勢で来た!!」

 

「ひゃっ」

 

「あ、オールマイト」

 

「そう、私だ」

 

開けると同時に腰を低く下げた姿勢で教室の前に現れ女の子の様な声を出す緑谷。その後にいた火野が呼ぶと軽く手を上げ返事をしてくれる。

 

「ど…どうしたんですか?そんな慌てて…!?」

 

「ちょっとおいで」

 

「?…わかりました。ごめん火野君っ、また明日っ」

 

「あ、うん。またね」

 

突然の呼び出しに緑谷は火野に挨拶し、オールマイトに連れてかれその場から去って行く。火野は少し見送り、帰ろうとすると火野より先に扉を出て行く飯田の姿があったので声を掛けた。

 

「飯田君、職場体験はもう決まった?」

 

「ああ、火野君も決めたのか?」

 

「うんっ、誕生ヒーロー『バース』。

場所は…三鷹市って書いてあったかな…」

 

「っ」

 

火野は指名先の場所をうろ覚えで言うと、飯田が反応し動きを止めていた。

 

「飯田君はどこに決めたの……どうかした?」

 

「…あぁすまない。…俺の指名先はノーマルヒーロー『マニュアル』だ。目立った活躍は著しいがその経験と知識を学びたくて選んだ。…では、俺はこれで失礼するよ」

 

「うんっ、また明日ね」

 

「あぁ」

 

飯田は軽く手を上げ、その場から去って行く。ふと、火野は顎に手を当ててその場に立ち止まるとアンクが話しかけてくる。

 

『おい、どうした?』

 

「いやぁ、『マニュアル』ってヒーロー聞いた事はあるんだけど、事務所の場所何処だったかな〜って思って…」

 

『フン。お前には関係のない事だ、さっさと帰るぞ。…待て、その前にコンビニだ。アイスが食べたい』

 

「だーめ。買い食いはあまりしたくない。コンビニなんて高いんだから家まで我慢しろっ」

 

『ふざけんなっ!……なら、我慢してやる代わりにハーゲンダッツ3つよこせ』

 

「お前段々がめつくなってない…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆

 

 

そして、職場体験当日…。

 

 

 

 

「コスチューム持ったな。本来なら公共の場じゃ着用厳禁の身だ、落としたりするなよ」

 

「はーい!」

 

「伸ばすな『はい』だ芦戸。くれぐれも失礼のないように!じゃあ行け」

 

 

早朝に駅へと集合した1年A組は相澤の言葉を聞いて解散し、高揚感を漂わせ各々のプロヒーローの元へ体験しに行き始める。

 

「…えーと東京行きの…」

 

「火野」

 

「あ、轟君」

 

行き先の時刻を確認する為電光掲示板を見ている火野に、轟が話し掛ける。

 

「分からないのか…?」

 

「うん〜…、登校時にいつも乗ってるのと違う新幹線に乗るのに慣れてなくて…」

 

「途中までは一緒だから一緒に行くか…?」

 

「え!?本当!?ありがとう轟君!凄い助かるよ〜、轟君様々だね!」

 

「いや…そこまで褒め称えなくていい…」

 

轟に言われ、火野は途中まで共に行く事になった。改札口を通り、時刻通りの新幹線に乗り込み、2人は自由席へと座る。走る新幹線に少し揺られていると轟が話しかけてくる。

 

「火野…体育祭の時はありがとな」

 

「え?どうしたの急に?」

 

「お前の呼び掛けに俺は最後で本気を出せた…。結果は負けちまったが、俺の中で何か解れが解けた気がして…、負けたのに清々しい気分だったんだ」

 

「轟君…、俺も君と戦えてよかったよっ」

 

以前の轟とは違うそのどこか優しさがある様な雰囲気に火野は笑顔でそう返す。後にたわいもない会話をして、2人は目的地へと向かって行く。その時に轟の好きな食べ物は蕎麦と知って火野は今度一緒に食べに行こうと約束をしていた。それは、この職場体験後にやってくる出来事で、一生忘れる事のないエピソードだと、彼等はまだ知る余地もなかった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

「………うぁ〜デッカいなぁ…」

 

 

目的地に到着した火野は高く聳え立つ高層ビルに見上げながら驚く。

『鴻上ファウンデーション』。

大手のサポート会社で、その名は世界にも轟く大企業。有名のプロヒーローが着用しているコスチュームやサポートアイテムは殆どのがこの大企業から制作されてると言われている場所。勿論、大手だけあって盗みを考えまいと動く輩も出てくる為、セキュリティや配属されたプロヒーローも多くいるとか。

 

『…あ?ついたか?』

 

「アンクっ、全然声が聞こえないと思ったら

まさかずっと寝てたの?」

 

『あ〜………「さっさと入るぞ」

 

「うわっちょちょ!?出てくんなよ!?

責めて人間の姿になれ!」

 

「ちっ!」

 

突然アンクの声が聞こえたと思いきや、火野の身体から右腕だけのアンクが抜け出し、火野は怒るとアンクはセルメダルを大量に出してそれは徐々に人の形へと整えられ、一瞬にしてアンクは人間態となった。アンクが先を行き、火野は後を追う様に中へ入ろうとしたその時。

 

 

 

 

 

「ハッピィバースデー!!!!オオオーーズ!!」

 

 

 

 

 

 

「うわあっ!?」

「うおぉっ!!?」

 

自動ドアを入った瞬間突然目の前で大声を上げる赤が主体のド派手なスーツを着ていた男性に火野とアンクは驚き腰を抜かしそうになる。

 

「初めまして火野君!!そして…アンク君だね!!んん〜素晴らしい〝個性〟だ!!!オーズという〝個性〟を持ちながら!アンクという君が初めての〝派生型〟を兼ね備えてるなんて!!非常に素晴らしい出来事だ!!おめでとう!!!」

 

「あ、えっと…初めまして。貴方が」

「私が鴻上だよろしくねっ!」

「(早口!?しかも温度差激し!!)」

 

大声で発狂するかのように言う男性、この人がここの会社の代表取締役社長であり会長でもある〝鴻上光生〟。

 

「フン…相変わらずだなぁ…会長が直々にお出ましか」

 

「我慢しきれなくて来ちゃった☆」

 

「そんな事は聞いてない!!」

 

アンクがそう言うと突然のぶりっ子ポーズと発言に苛立ったのかアンクは怒りながらツッコむ

 

「さあ!火野君!アンク君!我が社へようこそ!!今日この日が!君達が初めて来たという誕生の日を盛大に祝おうではないか!!ハッピィバースデー!!」

 

「…この人って前世もこんな感じだったの…?」

 

「あぁ…何なら今の方がクレイジーかもなぁ…」

 

「あ、あはは…大丈夫かな……」

 

アンクに確認した火野は冷や汗を流す。心配になりながらも2人は鴻上の後を続き、中へと入って行く。火野映司の職場体験1日目が、始動するのだった。

 

 

 




ー 大人の魅力 ー

峰田「峰田実!年齢15歳!彼女募集中です!!」


Mt.レディ「そういうのいいから。ヒーローナメんな。」

峰田「ご、ごめんなさい!(ひぃいMt.レディこええ!)」

Mt.レディ「雄英生レベル下がってんじゃないのぉ?」

その時、峰田はMt.レディのコスチュームで
パツパツのナイスボディを凝視していた。

峰田「はい、無能なブタです。
何なりとお申し付けください。(怖いけどオッケー!)」

峰田は綺麗で元気のある声で返事をした


ー続くー



次回!No.41 欲望が解放された時

更に向こうへ!Plus Ultra!!
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