いつかの明日へ、【ヒーロー】は助け合いでしょ 作:しょくんだよ
ふへぇ…毎日投稿できてねえ!
誰か…おらに休みを…泣
保須市で脳無を放ち街が恐怖と混乱に陥る最中、ビルの貯水タンクの上で死柄木は双眼鏡を使い状況を眺めている。だが何体か脳無がプロヒーローにより、やられている事に腹を立ち死柄木は口を開く。
「おいおいおいおい…。やられてんじゃねえか脳無…!折角先生に頼んで出してもらったってのにすぐ倒されたら無駄になっちゃうだろ……!」
「ステインの奴はどうなったのでしょうね。」
隣にいた黒霧がそう言うと癪に触ったのか死柄木は首をボリボリと掻いて黒霧を睨み付ける。
「あんな奴の話なんかするな…。知った事じゃない…。はぁ…、世の中はヒーロー様々かよ…。これじゃあ世間に知らしめるのも無理そうだな…。」
「よっと!そうでもないよー?」
死柄木が溜息を吐くと、何処からか跳んで来たタトバコンボのヴィランオーズが着地し、変身を解くと脇真音はそう言って保須市を眺める。
「…お前ボロボロじゃないか……。無様に登場してヒーローにでもやられたのか?」
「うっさいなぁ…、雄英生の奴らがいたんだよ。火野映司君にコアメダルも奪われたしこっちは気分ガタ落ちなのっ。」
「はぁ…?餓鬼共が何でこんなとこいんだよ…?」
「この時期からすると、恐らく職場体験なのでは…?」
「都合よくこんな場所に来るか普通…。怠いなあ……脳無もやられちゃったし…帰ろうかな…。」
黒霧の言葉に死柄木は気が抜けて両手を下ろして空を見上げると脇真音が朗報を伝える。
「まあまあ、まだ見る物はあるんじゃない?多分あの糞ステインも倒されたと思うし、ちょうど私のヤミーが暴れ回ってるからさ。君の世に知らしめるって話はまだ続行かもよ。」
「…へぇ、ヒーロー殺しが…?なら、もう少し見る価値がありそうだな…。」
死柄木は反応し、不気味の笑みを浮かべ再び双眼鏡で確認すると保須市を暴れ回るヤミーを見つけ観察し出した。
☆★☆★☆★☆
「ウォアア!!!」
「ハァッ!!」
「ッ!?」
蝗ヤミーの蹴りを交わしたオーズは懐えと潜り込み、回転で勢いをつけて蹴りを食らわす。蝗ヤミーは吹き飛ぶと、今度は空中からアゲハヤミーが飛び交ってオーズに向け接近する。
「避けろ火野!!」
「うわっ!?」
「グォッ!?」
轟が叫び、オーズは地面へとしゃがみ込むと左腕を大きく振るい炎を放出、宙を舞うアゲハヤミーに当たり、その身体は瞬時に燃え上がり地面へと落ちる。だが地上から今度は蟷螂ヤミー、アゲハヤミーとよく似た姿の〝クロアゲハヤミー〟が接近してくる。
「っ!止まってろ!」
パキィイン…!!
「「ッ!?」」
轟は右足を地面へと蹴り込むとそこから氷が生成され蟷螂ヤミー、クロアゲハヤミーに氷結攻撃を繰り出し足元を凍らされ身動きが取れなくなっていた。だが休ませまいと先程燃えていたアゲハヤミーが炎を風で消しさり、蝗ヤミーも立て直してオーズ、轟の前へと立ちはだかる。
「クソっ…!次々と湧いてきやがる…!」
「轟君!火野君!僕も戦……うっ!?」
「怪我人は大人しくしていろっ…飯田、お前もだ。」
「っ!しかし…!」
「さっき!レシプロ使って!もう動けないでしょ…!痛覚なくても身体が!多分動けない筈だから…!」
交戦する2人に緑谷と飯田も動こうとするがステインとの戦いで1番怪我をしているのか身体が動かないのかその場に疼くまる緑谷と飯田に轟と、ヤミーの攻撃を交わしながらオーズは安静にしてろと言い聞かしていた。
その間、オトシブミヤミーと戦っているプロヒーロー達の、グラントリノはオトシブミヤミーの巨大な脚の攻撃を避け、雄英生等のヤミーを見て近くにいた2人のヒーローに指示を出す。
「こっちは少数で対処する!お前達は子供等を守って戦わせるな!」
「わ、分かった!〝ネイティブ〟行くぞ!」
「げ!あっちにも
プロヒーローに言われて振り返りヤミーがオーズ達を襲う光景を見て表情が強張り、驚愕するネイティブ。
「っ!…こいつ!全然ダメージ入ってる気配ない!不死身か!?」
「ーーー!!!」
ネイティブを含め、2人のヒーローは雄英生が戦う場所へ駆け出す。
その間女性ヒーローはヤミーから距離を取り、ビルの屋上へ着地すると、ダメージを負わない怪物に文句を垂れ流す。虫特有の嫌な鳴き声という咆哮を放ち、鼓膜が破れそうになったのかプロヒーロー達は耳を塞ぐ。すると、グラントリノの隣にアンクが現れると右腕を突き出してその掌から火炎放射器の様に炎がオトシブミヤミーに向けて投射される。
「ーーーッ!!?」
「な、何だ!?燃えてる!?」
「っ!あの金髪…!あいつの〝個性〟か!?」
「効いてる…!火が弱点か!」
悶え苦しむ様な悲鳴に似た鳴き声を上げヒーロー達は戸惑い、炎を投射しているアンクに向けて口を動かしていた。グリードの鳥類、アンクは鳥の能力の他、炎属性を秘めており、火を得意とする戦いが可能だ。側から見ればアンクも〝個性〟持ちの存在に見えているヒーロー達は心の中でそう思っていた。同じくグラントリノも驚き、アンクの顔を見て声を掛ける。
「っ!?お前さっきの小僧!」
「フン!こいつらは半端な攻撃じゃ通用しない!文字通り虫だからな!火が一番有効的だ!」
「奴の事を知っておるのか…!?だが生憎ここに火を使える奴はおらん!加勢は助かるが、時期に轟…ヒーローのエンデヴァーが来るだろうっ。プロじゃない小僧は大人しくしてろ!」
追い込まれている筈なのに守ろうとするプロ意識を見せるグラントリノ。だが、それは返って神経に触る発言だったのかアンクは苛立ち、叫んだ。
「あぁ!?まだそんな事言ってやがるのか!?この状況で碌な〝個性〟使えないヒーロー共が出しゃばるな!そのエンデヴァーとか言う奴の所にもヤミーがいる可能性があるかもしれないだろが!こいつ等は本気で殺しに掛からないと倒せない!こうしてわざわざ俺が手助けしてやってんだからさっさとあのデカブツの動きでも止めやがれ爺い!!」
「じ、爺い…!!?最近の餓鬼は躾がなっとらんなあ!くそ…止む終えんか……!始末書覚悟でここは協力するぞ!」
「はっ!せいぜい足を引っ張るなよ!(…映司の奴…痛覚がない分体のダメージを騙し騙しで動いてやがる…、反動が少ないタトバでこの場を凌ぐのが精一杯か…!)」
ヤミーの存在にとってヒーロー達は未知数。街の被害、雄英生等を守る為に立ち向かうが怪人相手に
「うわぁっ!?」
「火野!大丈夫かっ!?」
視点は変わり、アゲハヤミーが空中からの飛来攻撃が当たり火花を散らして転がるオーズに追撃をせんとアゲハヤミーは突っ込んで来る。轟は氷結攻撃で注意を逸らしオーズの元へ駆け寄ろうとするが、蝗ヤミー、蟷螂ヤミーが負傷している緑谷達へと接近していたのを見て左腕を大きく振るい、炎を放出させ距離を取らせる。すると、オトシブミヤミーから応援に来た2人のプロヒーローが緑谷と飯田の前へと駆けつける。
「大丈夫か!?」
「虫ばっかの連中だなおい…!お前達は下がれ!ここは俺等プロが…!」
「こいつ等は並みの
「そっくりそのまま返すぞその言葉!子供に危険をさせるわけには行かない!」
「半端な…!攻撃は通用しないんですこいつ等…!それに大勢で行った方がこっちも有利です!これ以上傷つく人は見たくありません…!協力を!お願いします!!」
オーズは迫り来るヤミーを殴り飛ばし力強く言う。合計4体のヤミー相手に此方はオーズ、轟、そしてプロヒーロー2人が加われば4:4となり数は互角だが、2人だけで攻めるよりはまだマシな戦力。オーズの言葉にプロの2人は止む終えず承諾し、1人は緑谷と飯田の前へと立ち、もう1人ネイティブは轟の前へと駆け出し先陣を切る。一方で緑谷と飯田も加勢しようと試みるが
「このままじゃ僕と飯田君のせいで火野君と轟君の足手まといに…!ぐ…!轟君!やっぱり僕も戦うよ…!」
「ヒーロー殺しと派手にやったんだろ!?怪我人は大人しくしてろ!」
「ですが!轟君達も負傷している!この数では不利だ!」
緑谷の言葉にヒーローが怪我の様子を見て叫ぶ。だがそれは轟とオーズも同じで飯田は声を上げる。オーズの毒の効果が切れてきたのか轟は左腕が痛むのか押さえていた。恐らくこの場の4人が痛覚が治り痛みが出始めたのだろう。迫り来るアゲハヤミーをかろうじて蹴っ飛ばしたオーズは轟の隣へ飛び退くと轟に向かって口を動かす。
「大丈夫轟君っ?」
「そりゃお互い様だ火野…!お前もコンボを使い過ぎてへばって来てるだろ…。流石にこの数相手じゃプロが応援に来ても埒があかねえぞ…!」
「っ!来るぞ!!」
オーズの心配に轟はお互い様だと疲れてるオーズを見て言い返すと、4体のヤミーが畳み掛けろと言わんばかりに突っ込んで来て、ネイティブは叫び、3人は構える。息を切らしてる2人、そして学生。ネイティブは思った。この状況で雄英生を守りながら戦うのは自信の〝個性〟を持ってしても守り切れないと悟ってしまっていたのだ。相手は異世界の怪人。その能力も行動も並みの
迫るヤミー達にネイティブが怖気付いていたその時だった。
ドォオオン!!!
「ギャァア!?」
「グアア!!」
「「「「!!」」」」
先頭にいた蝗ヤミー、蟷螂ヤミーが突如、
「何だ…!?爆発…!?それにこれ…セルメダルじゃねえか…。」
「っ!奴ら…こんなメダルみたいなので出来てるのかっ?」
何が起こったのか分からない轟は降り注ぐセルメダルを見て驚く。その付近にいたプロヒーローも同様で、落ちたセルメダルの1枚を拾い上げそう言って見つめていた。仲間がやられたのか接近していたアゲハ、クロアゲハのヤミーが進行を止め、オーズ等から距離を取る。何が起きたのか状況が読めない轟等だが、驚異的な視力を持つタカアイのオーズはソレが見えていた。2体のヤミーが迫る中、空から
「火野さーん、会長の命令でお手伝いにきましたー。」
「さ、里中さん…!?」
堀に片足を乗せて片手に手榴弾、もう片手には女の子には似合わないロケットランチャーを豪快に持ってこちらの状況を見下ろし眺め、里中はそう言っていた。その服装もまた派手なコスチュームを着用しており何処かの店でいそうな白黒の
「だ、誰だあれ…!?てか!
「ヒーロー………いや、メイド……?」
里中の存在に疑問を声に出すヒーロー、そしてその格好とヤミーを倒した行動に轟は困惑し呟く。
「さ、里中さん!え、何でここに?え、戦えるの!?」
「はいっ、さっきも言ったんですけど会長の指示で応援という事で来ましたーっ。あ、一応私ヒーローの〝資格〟持ってるんで。」
里中はそう言い終わるとビルから飛び降り背中のホバージェットを使い落下速度を殺し着地する。そしてアゲハヤミーへロケットランチャーを構えると容赦なくミサイルを発射する。
「ッッ!!?」
「命中…次、行きまーす。」
直撃し、落ちていくアゲハヤミーを確認し里中はそのままクロアゲハヤミーに標準を合わせ発射すると、そのミサイルも直撃し、クロアゲハヤミーも爆発の中から煙を上げながら落下していく。両方のヤミーが同じ付近へと地面に落下すると里中は無言で手榴弾を2つ手に取り、ピンを口で抜くとそのヤミー等の元へ放り投げる。
ドガアアアアアン!!!!
「グォアアアッ!!!」
「ギャアアアアッ!!!!」
豪快な爆発と共にアゲハ、クロアゲハヤミーの断末魔が聞こえる。炎と黒煙が立ち昇り、2体のヤミーは爆発の威力で体は爆散、セルメダルの塊となって飛び散っていた。
「……すげぇ……!」
「一瞬で…何者なんだあいつ…!?」
苦戦していた人間離れのヤミーをあっさりと倒した里中に轟とプロヒーローは驚愕し、只々唖然としていた。それは後方のネイティブと緑谷、飯田も同様で口をあんぐりと開けたままだ。黒煙が上がりその場から2体のヤミーが消えたのを確認すると里中は涼しい表情でオーズに安否を問う。
「大丈夫ですか?」
「…ヤ、ヤミーを一瞬で………!凄い…!」
「ビジネスですから。
まあ、ちょっと火力を弄ってるんで…。」
里中エリカ
ヒーロー名
〝ビジネスヒーロー〟
プレガントガール
個性『弾火力増強』
銃の弾、ミサイル、手榴弾など
自身が装着するあらゆる武器の火力を上げる事ができる!
ビジネスで動く女性!彼女の仕事魂も増強されてるってか!
「あ、火野さん、会長からお届け物です。」
里中…否。ヒーローのプレガントガールが思い出したのかそう言って肩に下げたリュックを下ろすとそこから取り出したのは〝メダジャリバー〟だった。
「えっ!?これ…!」
「発目さんが調整してくれました。
プレガントガールはメダジャリバーをオーズに渡して軽く頭を下げるとホバージェットを起動し、跳躍するとその場を後にした。
「火野、何だそりゃあ…?」
「…使用許可が出てるって事は…、
思いっきりやってもいいって事かな…、いや!
そんな事考えてる暇はないっ!」
轟が駆け寄り、メダジャリバーを見て首を傾げるとオーズはこの剣の
「皆さーーん!!離れてて下さい!これ!!本当危ないヤツなんで!!!」
付近に落ちていたセルメダルを
ー 死に際の一言 ー
ステインがネイティブを襲った時の出来事…、
ステイン「ハァ…ヒーローを名乗るなら死に際のセリフを選べ。」
ネイティブ「クソ野郎が…!死ね……!!」
ステイン「論外。」
ステインは手持ちの看板に星が3つ付いた絵を見せる。
だがその星は全部黒で塗りつぶされていた。
つまり0点!!
ネイティブ「くっ……わ、我が人生に一変の悔いなし…?」
ステイン「言い方がダメだ…。」
星1つ追加!
ネイティブ「くっそぉ…!我が人生に一変の悔いなし!!」
ステイン「本気が感じられない…。」
星1つのまま!
ネイティブ「我がじんんんせいにぃぃ!!
一変の悔いなぁあああしっ!!!」
ステイン「まだ悔いを感じる…。」
星2つ!!
飯田「…何をしている………!?」
次回!No.48 空前絶後の決着
更に向こうへ!Plus Ultra!!